粘膜接触2「松」編
佐橋皆人×松


前回:粘膜接触(皆人×月海×結)(番外辺)

「……みなたん。みなたん」

201号室の隠し扉をわずかにあけ、松が皆人を呼ぶ。

「大事な話があるですよ。ちょっといいですか?」

いつになく真剣な顔つきの松に、皆人も少し緊張して、松について部屋に入る。

(……いつ見ても……凄い部屋だよな)

部屋のまわりじゅうに配置されたPCとモニター。そのほとんどが稼動状態で、めまぐるしくスクロール、あるいはウィンドウ切
換えをしながら何かのデータを表示していた。

「……で、話って……松さん?」
「……他でもありません。この間ハックしたM.B.I超極秘データバンクから、各セキ
レイの現状を分析していて、驚くべきデータがリアルタイムで飛び込んで来たですよ。
特に注目に値するのが、この日の」 

……といいつつ、モニターの一つを指差す松。

「……この時間。No.88、およびNo.09のデータです」
「No.88とNo.09……それって、結ちゃんと月海じゃないですか!……まさか、2人に
何か異変でも?」

「……気がつきませんですか?みなたん。その日のその時間、2人の身に何があった
のか。誰よりも知っているのはみなたんのはずです」

言われて、皆人はモニターを見直す。時間は夜。0時前後か。No.88、結のグラフがゆ
るやかに上昇を始め、少し遅れてNo.09、月海のグラフが追いかける。
1時ごろ、結のグラフは軽いピークを迎え、30分後には月海のグラフがその数値を
軽々と凌駕し、しかもかなり長い間高みにあった。

数日前のその日、その時間………はっ??
皆人はあることに思い当たり、その数値がいったい何なのか、グラフの下端に表示さ
れている項目名を確認した。

     《鶺鴒各個体における、対葦牙 相関係数DATA》

まさにその時間は、結の口腔奉仕、および月海との初体験、その時間だった訳で……

「こ、このデータって……松さん……まさか」

サーーッ、と音をたてるように青ざめる皆人を、妖しい目でニヤリと睨む松。

「みなたん………ヤりましたですね??」

皆人に向き直り、説明を始める松。冷静な口調がかえって怖い。

「このデータは……まぁ厳密には各セキレイの体調管理のためのデータです。セキレ
イは葦牙との粘膜接触により、強大な力を発揮できるです。異性であろうと同性であ
ろうとそれは変わらないですが、大多数のセキレイは異性の葦牙と一緒にいることが
多いわけで、そうなるとこのデータは、ぶっちゃけ《セキレイがどれだけ葦牙といち
ゃいちゃしてるか》を表すものとほとんど同義となるです」

……ぺたん。と、モニターから離れ、あきらめたようにベッドに腰をおろす皆人。

「……松はみなたんを少し見くびっていたです。今までヘタレヘタレなんて言ってて
悪かったです。どうでしたか?結たんと月海たんのお味は?」

…じりっ…じりっ…皆人ににじり寄り、松が問い詰める。

「お、お味、って……」
「……こんな興味深い事象を、データだけで直接観察できな
かったというのは、この松、一生の不覚です。セキレイと葦牙。ココロとカラダの謎。
かくなるうえは、私のカラダそのもので、再現実験させて下さいです」

ほのかに上気した松が、皆人をじっと見つめる。視線によって縫い付けられたように
動けない皆人。松は皆人の体を倒すと、ゆっくりとその上にのしかかっていった。

「うわ、あの??松さん?」

どん……あお向けで松のやわらかい体を抱きとめる格好になってしまう皆人。

「待っ……」

て、と言いかけるその言葉は、覆いかぶさってきた唇で優しく封じられ
てしまった。

展開するセキレイの羽根。密着する唇。その中で困ったように逃げる皆人の舌を追い
かけ、捕らえるやわらかな舌。松の口のなかで舌がからみつき、その快感に、皆人は
徐々に抵抗できなくなっていった。

「−−−−ん……」

掌で皆人の頬をそっとつかまえながら、ゆっくりと唇を離す。と
ろん…とした眼で皆人を見つめ、トレードマークの丸メガネをはずす。

松と初めて会った時、お風呂場でも同じような体勢だったことを思い出し、皆人は急
速に動悸が速まるのを感じていた。

「……ココロの準備、できたですか?」

松が妖しくささやく。

「次は……カラダの準備、ですよ?」

するり、と白衣を脱ぎ捨てると、あっという間に下着だけ。ブラに包まれたふくらみ
は、予想を超えるボリュームで砲弾のように皆人の目に飛び込んでくる。

「……公式設定(笑)、B95です。実は月海たんよりも大きいですよ」
「は…は…そ、そうなんだ……」

もはや皆人は、ひきつって笑うことしかできない。

「みなたんも……脱ぐですよ」

ぼうっとした意識で、自分から脱いだのか脱がされた
のかすら定かではないが、いつのまにか皆人も裸でベッドに横になっていた。

松がうしろ向きになって、皆人の体をまたぐ。そのまま上体を倒し、ゆさりっ……と
体を重ねると、95cmの砲弾が皆人の下腹を心地よく圧迫し、皆人の顔は松の太ももの
内側に固定されてしまう。目の前数cmの位置には……パンティに包まれた松の〔女〕。

視覚、触覚、そして嗅覚までも強烈に刺激され、松の鼻先にあるはずの皆人の〔男〕
に、その刺激が強力に送り込まれる。そして……

「……もう、みなたん。準備できるの早すぎです…松のほうが間に合わないです」

隆々とした皆人の〔男〕を恥かしそうに見ながら、松はもじもじと下半身をうねらせ
る。

「……みなたん……て、手伝って……下さいです」

手伝って、と言いながらも、すでにパンティはうっすらと船底型に湿っていた。粘膜
接触に期待して開き始めた〔女〕の部分を、松はパンティごと皆人の顔面に押しつけ
ていく。

大きなお尻が皆人にせまり、むぎゅっ……と圧迫する。頭の下はベッド、横は太もも、
上は松の〔女〕。どこにも逃げられず、甘ずっぱいような松の匂いに包まれる。

快感にお尻をくねらせるその痴態に、皆人も〔お手伝い〕を始める。目の前のお尻を
抱きしめ、パンティをずらしてその部分にちゅうぅぅっ!と吸い付く。舌をのばして、
魅力的な松のなかをたっぷりと舐めまわす。

「あぁ……みなたんの舌が……」

まるで皆人を使ってオナニーでもするように、松は
しだいに大胆に腰を使う。太股でしっかりと皆人の顔をはさみつけ、皆人の舌や鼻先
が、ちょうど〔女〕のひらいた部分にはまり込むように調節して、アソコをごしごし
と、思いきり大胆にこすりつける。

「あぁぁーーーーーっっ!!」

あっという間に登りつめると、どぷっ……どぷっ……
と、ひときわ濃い愛液を膣奥から吐きだし、密着した皆人に浴びせかけると、松はひ
くん、ひくん、と全身をふるわせて、軽い絶頂に達してしまった。

「はぁ…はぁ…やるですね、みなたん……松もこれでカラダの準備完了ですよ……」
じゅうぶんに高まった松は、ふらつきながら起き上がり、下着をとって全裸となった。

「実験……開始するですよ」

ベッドに腰をかける姿勢の皆人の前で、松は絨毯の上にひざまずく。さすがに気恥ず
かしく、閉じようとする皆人の両足を、松は強引に押し分け、その中心のモノを、自
分のおっぱいの間にはさみ込む。

「どう……ですか、みなたん。この間の2人との〔交合〕と、どちらが気持ちいいで
すか?」

手とも唇とも、もちろんアソコとも違う、やわらかくて熱い球体が、皆人の
モノをぴっちりと隙間なく密封する。その状態のまま、おっぱいに両手を添えた松が、
中に捕らえた皆人のペニスごと、スリ、スリ、としごいていく。

「うぁ、あぁぁっ……松さん……」

密封されたおっぱいの中で、ぐんぐんと容積を増
していく皆人のペニス。

「こ、こんな感触、は、初めてだ……」

と皆人が呟けば、

「熱い、熱いです……松のおっぱいの中、ヤケドしてしまうです……」

と松。それで
もパイズリ奉仕は続き、皆人はいよいよ、後戻りできない限界点に近づいていく。

「みなたん?」
「ま、松さん、も…もうすぐ、出、出そう……汚しちゃうよ、体離し
て……」
「ダメですよ………みなたんの濃いDNAを松にくれなきゃ、実験にならない
です。このまま、イっていただくですよ……」

こらえきれず、ぐん!ぐん!と最後の律動をはじめる皆人。松も最後にひときわ強く
おっぱいの中身を締め付け、しぼり取るような動きをする。精巣から送られる新鮮な
精液が、出口を求めて殺到する。

「あぁ!松さん!松さん!出るよ!出る!」
「どうぞ…みなたん、松のお口のなかに、たっぷりと………」

最後に突きこんだペニスの先が、わずかに松のおっぱいから顔を
出し、開放される。すかさず松はそこに唇をかぶせると、おっぱいでしごきながら鈴
口を舌先でペロペロと刺激し、ちゅうぅぅっ!と吸引した。

淫欲魔人、との異名をもつ松の、強烈なパイズリフェラ攻撃に、もう皆人も屈服する
しかなかった。最後の瞬間、背後のベッドに両手をついて腰を浮かせ、松の口の中め
がけて精液を怒涛の勢いで噴射する。

びしゅっ…びしゅっ…皆人の腰を抱きしめるようにして、噴出する精子を受け止めて
いく松。葦牙の濃密なDNAがセキレイの口腔を満たし、背中に展開する羽根がさらに
輝きを増し、躍動する。

(………ん……ごくん………)

少し上を向いて皆人の精液を飲み込む松。その表情は
なんともいえない至福にあふれていた。

「みなたんの…エネルギーとDNAが……カラダじゅうにしみわたっていくです……」

ぶるっ、ぶるるっ、と体をふるわせて、ほぅっ……と息をつく松だった。


放心状態からやや回復した皆人は、はっ、と思い当たり、あぁぁ……と頭を抱える。

「松さん……まずいよ……また大家さんのお目玉だよ……犯罪者とかへ・ん・た・い、
とか劣情とか不純異性交遊とかごはん抜きとか………」

「大丈夫ですみなたん………」

松は皆人のひざにすり寄り、とろん、とした目で言う。

「セキレイNo.02、軍師の異名は伊達ではないです。ここ201号室は、、松特製のいわ
ば電脳結界。情報がもれないように遮断されているです。中で何がおころうとも、ナ
ニをしようとも、外にバレることはないですよ………」

「そ、そうなんだ………」
「……です。だから安心して……次の実験をするですよ」
「うん……えぇぇぇぇっ?」

松は皆人の上体にそっと寄り添い、皆人をその胸のなか
に抱きしめる。やわらかな感触とほのかな香りに、皆人は徐々に自制心のタガがはず
れていくのを感じていた。

誰にも邪魔されない。誰にもバレない。部屋割りで結、月海、松と(ついでにくーと
も)引き離される前の、手を出したくても出せない地獄のような状況と違い、皆人に、
皆人のためだけにそのカラダを大胆に開いてくれる松。

目の前でゆれる大きなおっぱい。先端でふるふる震える乳首。充血して乳輪も、乳首
も、おっぱいそのものも、ひとまわり大きくふくらんでいた。皆人は我慢できず、ま
た我慢する必要もなく、口を開いて大粒の乳首にしゃぶりついていった。

「あぁっ……みなたん……もっと…もっと吸って……」

無心におっぱいに吸いつく皆人。押し付けるように与える松。空いているほうのおっ
ぱいは皆人の手でもみしだかれ、自由自在にかたちを変える。

抱きしめあうカラダは上体にとどまらず、いつしか松は両足を皆人にからみつかせ、
何かを期待するようにうねらせ、うっすらとした恥毛をしゃり……しゃり……とこす
りつけるような動きを始めていた。

「……だめ……みなたん……もう我慢、できないです……」

松はいったん体を起こし、
ベッドから垂直に屹立する皆人のモノに口づけた。じゅぼっ……と、唾液をためた口
内にモノを迎え入れ、数回ピストンして充分に濡らす。

「ん、しょ………っと………」

皆人の腰の上にひざ立ちになり、ゆっくりと腰を落として結合の位置をたしかめる。

「みなたん……いく、ですよ……」

興奮に開ききったアソコを、期待に震える亀頭にそっとあてがい、亀頭の丸みにそっ
て回すように愛液を塗りつける。V字にした2本指で自らをいっぱいに開き、ぐ、ぐ、
ぐぐっ……と皆人を飲みこんでいった。

「う、あぁぁっ、松…さん……」

充分なぬめりに助けられ、ほどなく亀頭は松の「純潔」にたどりつく。
行き止まりとも思えるそのきつさにそれを察する皆人。

「く、はぁぁっ……みなたん…みなたん……」

しかし松はその防壁をも自らの体重で押し破り、
ついに2人の腰は隙間なく、ぴったりと密着する。

(あぁ……とうとう、みなたんとひとつに……)

破瓜の苦痛よりもココロとカラダの快感が上回り、松はしばらくじっと、自分のなかにいる皆人を感じていた。

「うふふ……食べちゃい、ましたです……」

しばらくして、本当に消化吸収でもするように、松のアソコは体内におさめた皆人をもぐ…もぐ…と味わうようにぜん動を始
めた。

(ううっ……?)

皆人は怪訝な顔で結合部を確かめても、密着した腰は少しも動いて
はいない。それなのに、松の内部ではひねるような、絞るような絶妙な動きで皆人の
ものを刺激してくる。

「す、凄いよ………松さん…」

さすがは淫欲魔人、というのは心の声だけにしておいた。

皆人のモノが反応して容積を増す。じっとしているのに耐えられず、皆人は下からず
ん、ずん、と反撃を試みる。亀頭で最奥をごつ、ごつ、と叩きつけられ、松もそれを
迎え撃つように動きはじめる。

はじめは勝手気ままに動いていた2人の腰は、すぐにお互いの呼吸をつかんでシンク
ロを始め、最も気持ちの良い快感リズムをずしん、ずしん、といっしょに刻む。

「みなたん……みなたん……」

快感にふらついてしまう松。その上体を支えるつもり
か、皆人は目の前でぷるん、ぷるん、と揺れるおっぱいを両手でつかむ。

「はぁぁん!!」

快感に1割増量、といった感じのおっぱいを自由にもみしだかれ、
松の上体は倒れこむ。皆人の唇に吸い付き、おっぱいをこすりつけ、アソコは皆人の
精を吸引するような動きをし始める。

(このままじゃ……あんまり一方的すぎ………)

葦牙の意地で体勢を入れ替えようとする皆人だが、

「だぁめ……許さない、です………実験してるのは松のほうですよ?
みなたんは今、実験材料になってるですから………」

腰の動きがサードからトップギアに入り、ずっちゅん!ずっちゅん!ずっちゅん!と
粘液質の色っぽい音をたてる。すでに2人の上体はしっかりとからみあい、腰だけが
高速リズムを刻んでいる。

「あぁ、あぁ、みなたん、あぁ!」

汗みずくになって一体化する2人。最後に数度、強く腰を打ちつけあい、お互いにお
尻をぐいっっ!!!!と自分のほうにひきよせる。

「松……さん、松さん!!出る!出るよ!!」

かたく密着したまま2人のからだが静止する。

松は女の生殖本能で、最奥の子宮口のくぼみを、皆人の鈴口に正確にさぐりあてて押
しつける。

「だして……みなたんの、DNAがいっぱいの精液………松の、松の子宮の
なかにだして………」

「ううっっ!!」

輸精管を高速で駆けのぼっていく皆人の精液は、ぐっと押しあてら
れた子宮口の中心を正確に打ち抜き、松の子宮のなかに直接噴射されていく。

びゅうっ!びゅうっ!びゅうっ!!

音まで聞こえてきそうな凄い勢いで、子宮内に注
入される精液。松は腰を密着させたまま、幸せいっぱいの表情でその精液を最後の一
滴まで、なかにたっぷりと吸いとった。

…………数分後。松は、役目を終えた皆人のモノからようやく腰を上げて、言った。

「みなたん……たっぷりもらったDNA、決して無駄にしないですよ……」

そういう松の〔女〕はぴったりと閉じ、全く皆人の精液がこぼれ落ちてくる様子はなかった。

「ココロとカラダの謎とか……なんだかどうでもよくなってきちゃいましたです……
実験テーマ、変更ですよ。《葦牙とセキレイの交配:遺伝子的考察》これです」

横になる皆人に寄りそい、手足をからませて松はそっとささやく。

「もう、〔昼メロの傍観者〕はやめるです。松のおなかにみなたんのあかちゃんが宿
れば、松がみなたんの〔本妻候補筆頭〕に昇格するですから……」


ちょうどそのとき、一緒に風呂に入っていた月海、結、草野の3人は、

     −−−−−−−−−−ザバアッッ!!−−−−−−−−−−

と一斉に湯船から立ち上がり、一緒にいたうずめをまたまた激しく動揺させていた。

「な、なんぞ?? 今激しく、やられたァァ!!あのアマァ!!という気持ちになっ
たのじゃがっ??」  
「は、はい、……結もです!」  
「く……くーも……」

……結局、3人に問い詰められた松が、とっても嬉しそうに〔白状〕し、皆人は3人
+美哉に、有難くも過去最大級のお目玉をいただいた。

松の軍師としての技術の粋を極めた〔電脳結界〕も、葦牙を同じくする〔女のカン〕
の前には全くの無力なのであった………

続編:粘膜接触3「結」編(佐橋皆人×結)






SS一覧に戻る
メインページに戻る

各作品の著作権は執筆者に属します。
エロパロ&文章創作板まとめモバイル
花よりエロパロ