温泉パニック(非エロ)
一同


今日は某県の温泉つき別荘にやって来たF4&T4。
発端は、

「温泉行きたい」

という類の一言。
何の脈絡もなく発せられた類の発言に、お祭りコンビと桜子、滋が賛同。
司、つくし、優紀は引きずられるように連れてこられた。
手際のいいあきらが即効で老舗温泉旅館を貸切り、2台の車に分乗してやってきたのだ。
司、類、つくし、優紀のグループと、総二郎、あきら、桜子、滋のグループだ。
その道程、総二郎たちの車では密かな計画がなされていたことは、つくしたちは知らない。

「とりあえず、お部屋は女性と男性で分かれることでいいですね。」

T4の仕切り屋、桜子の一言で“とりあえず”部屋は二つに分けられた。

「つくしーっ! 露天風呂入りに行こう!!」

滋の号令で、T4は露天風呂に入りに行くことに。
乳白色のお湯は、日ごろバイトに明け暮れて疲労のたまったつくしと優紀の体には心地よかった。

「先輩って、ほっんと肌がきれいですよね〜」
「つくし、エステやってないのに、どうしてそんなに赤ちゃんみたいなスベスベの肌してるの〜?」
「えっ、あ…、何にもしてないよ…////」
「つくしって、いっつも銭湯のおっきなお風呂でたっぷり汗かいてるからじゃない?」
「そ…そうかな…」
「最近、スタイルが良くなりましたよね?もしかして、道明寺さんと…」
「そっ、そんな…、何もないよっ!!」
「でも、ウエストもくびれてきたし、胸も前より大きくなってません?」
「あ…、高校生の頃よりは…」

その頃男湯では…。

(ずいぶんと刺激的な会話してくれてるじゃねーの)
(だな。司のやろー、外の景色見てる振りして耳は女湯だぞ)
(アイツ、風呂から出れねーぞ)
(桜子も滋も計画通り、よくやってくれるぜ)

総二郎とあきらが小声でそんな会話をしている傍で、類は温泉の気持ちよさにうたた寝をしていた。

そして女湯では…。

「つくしの乳首ってちっちゃくってピンク色しててかわいいっ!」

滋がつくしの乳首をピンとはじく。

「きゃぁん!!」
「もうっ!先輩ったら。そんな悩ましげな声出さないでくださいよ」
「滋さんが悪いのよっ!そんなことしないでください!!」
「えぇ〜、でもほんと、かわいいんだもん!」
「確かに…。吸い付きたくなりますね…」
「桜子っ!変なこといわないでっ!!」

つくしをからかう桜子と滋の意図を何となく理解した優紀は、苦笑するしかなかった。
そして男湯は…。

(司、首まで真っ赤だぞ)
(固まってるし…)

「おい、司?」

総二郎が声をかけると、司が振り向いた。

「「司ぁ〜!!!!」」

そこには鼻血をたらした司が。

「おまっ!大丈夫かよっ!?」
「はぁ?」
「鼻血出てんぞ?」
「あぁ?!」

総二郎とあきらが司を湯船から出そうとする。

「触んじゃねっ!!」
「そんなこと言ってらんねーだろ」
「いいからとりあえず出ろっ」
「触んなぁ!!!!」

湯船から引きずり出された司は、当然、友人たちに晒される状態ではなく…。

「「ったく、これだからドーテーは…」」

ガゴッ!!
バキッ!!

総二郎とあきらは顎と頬を摩りながら露天風呂から出て行った。
そして女湯では…。

「あ〜あ、道明寺さんったら…」
「司って、ほんとバカ…」
「えっ?何?道明寺、逆上せちゃったんじゃないの?」
「…たぶん、大丈夫よ、つくし」
「さっ、私たちもそろそろ出ましょうか」
「「「そうだね」」」

そしてまた男湯…。

(司ほどじゃないけどさ…。俺だってしばらく風呂から出れないじゃん…)

類が湯船に浸かりながら、露天風呂からの景色を眺めていた。

続編:
温泉パニック 続編 道明寺編(道明寺司×牧野つくし)
温泉パニック 続編 類編(花沢類×牧野つくし)
温泉パニック 続編 美作編(美作あきら×牧野つくし)(非エロ)






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