新しい目的
ニケ×ククリ


昼下がりの青い空。

その下に広がる森の中の小さな泉で水浴びをする三つ編の少女。

パシャパシャと水を浴びる音が、静かな森の中に小さく響く。



水浴びに夢中のその少女は、

近くの茂みに潜む黒い影には気づいていない・・・



「はぁ・・はぁ・・ピンクボム・・・」



太陽の陽射しにまぶしく反射する水に滴るククリの体は

まだ未発達とはいえレイドの心を串刺しにするには十分だ。

水をそっと手で救い何口も飲む姿がなんとも愛らしい

少し離れたところに無造作にあるククリの服を見つける。

何も考えずに、そっとそれらを拾い上げる。



「これが、ピンクボムの香り・・・」



鼻に含んだパンツはレイドに淫らなククリの姿を連想させる。



ザバッと泉のほうから音がする、

岸に両手をつき、よじ登るように片足を池の淵にかける。

ちらりと見えた薄赤いアソコが、いやらしい妄想を更にかきたてる。

体の水を軽く払い、髪の毛をギュッとしぼる。

そしてこちらに近づいてくるククリ。

ピンクボムが全裸で近づいてくるなんて夢のようだ・・・



ハッと我に帰るレイド。まずい、このままじゃ見つかる。

やばい、どうしよう。あっそうだワープ魔法だ。

小さい声で早口に呪文を唱え、

茂みの葉を数枚散らし、さっと魔界へ消えるレイド。



パンツと黒いローブを手にしたまま───────



5日も野宿して来た町なのに

着いたのが遅くて、風呂なしの汚い宿屋しかとれなかった。

次の日に他の宿屋を回っても、

水があまり出ない土地柄のせいか風呂付の宿屋は高いところばかり。

勇者様はもう2、3日戦闘してお金稼げばいいじゃんって言うけど

も〜ぜったい我慢できない。

でも、町に来る途中で見つけた泉に行って水浴びもできたし

もうそろそろ帰ろうかな。



そうして服を脱いだ茂み入っていくが、



「えっ、あれ、・・なんで?」



そこにはあるはずのものが無い。

あるのは体を拭くためにもってきた細いタオルと靴だけ。

必死に周りを探すが、レイドが持ち去った

ローブとパンツは当然見つかるはずも無い。



「・・・どうしよう。・・・いや・・・」



この辺りはモンスターも弱いから杖も置いてきてしまった。

水浴びに行くなんて恥ずかしくて勇者様にも言っていない。

ギップルは法事で風の谷に帰っている。

誰にも見られていないのに、さっきまで普通に全裸でいられたのに。

今は顔を赤らめ胸と股間を手で隠さずにいられない。



「いや・・・恥ずかしい」



秘所を隠しながら、タオルと靴の前で涙目になる。

無防備な姿の自分が恥ずかしくそして不安だ。



(・・・とりあえず町に戻らないと)



濡れた体を拭き、髪を編みなおし靴を履く。



(なんか・・・すごくエッチな感じ)



泉の水面に写る全裸に靴だけの姿は、ククリの顔を赤くさせる。



森の中からそっと顔を出し、キョロキョロと道を見回し、

誰もいないことを確認して恐る恐る、道に出る。

右手で胸を、左手に掴んだタオルで股間を隠しながら小走りで町を目指す。

まだ未発達な小ぶりなお尻が細かく揺れる。







来るときに通ったつり橋にさしかかる。

秘所を手で隠したまま渡ろうとするが、風が強く落ちそうになる。



(ここだけだから、ここを渡るときだけだから!)



タオルを肩にかけ、両手でつり橋のロープを掴む。

膨らみかけの小さな胸と、発毛していないワレメが白昼にさらされる。



「キャッ!あっ、ダメ!」



つり橋もあと少しの所で突然いたずらな風が吹く。

肩にかけたタオルがふわりと浮き、悲鳴もむなしく、谷底に消えていく。

もう体を隠せるものは何も残っていない。



町までの道のりが来たときよりも長く感じられる。

ようやく半分ぐらいまで来ただろうか。

恥じらいには幾分慣れてきたが、頭がなんだかボーっとする。

胸を隠すための右手は、無意識に左の乳首をさする。

そして股間を隠す左手は、必要以上の力でワレメを握る。



(なんか・・・気持ちいい・・・)





(・・・おしっこ、したくなっちゃった)



ふだん野宿の時にし慣れているとはいえ

全裸でするのは、なんだか恥ずかしい。

茂みに隠れしゃがみ、そっと股を開く



「ガサササッ・・・ガサッ!ガサッ!」



目の前の茂みが揺れる。



「いやっ、何・・・」



恐怖のあまり足がすくみ、股を開いたまましりもちを付く。



顔を出したのは動物型の小さいモンスター



──────それはギリ軍の通信用モンスター



モニターには脅えた表情で頬を赤らめ、開脚したままのククリが写る。

茂みの影になり白い体がぼんやりとしか見えないのが、逆に艶かしい。



(ふっ・・・小生意気な体をしやがって)



盗ってきたパンツでそっと膨れた肉棒を包む。



ホッとしたのだろうか、しりもちを付いたまま放尿を始めてしまう。

勢いのいい放物線が木漏れ日にあたりキラキラと輝く。

その先端は小さな川を作り、じわりと土を湿らせていく。

やがて勢いも弱まり、パクパクと尿道口が動くのが見える。



(金魚の口みたいだな・・・)



肉棒をこする手が速まる。



近くの葉を一枚ちぎり、そっとあそこをぬぐう。

サッと風が吹き、揺れる木漏れ日がククリのあそこを一瞬照らす。

きれいな鮭肉色だ。



「・・・ふ、んん・・・・・うっっ!」



放たれた白い液体が、ククリのパンツを汚す。



お尻に付いた土を払う。

茂みから顔を出し、誰もいないことを確認して道に出ようとしたその時、



(はっ、んうっ!)



丈の長い草の先がククリの股間を悪戯に撫ぜ、一時体の自由を奪う。



ようやく遠くに町が見え始める。

だがククリの歩みは速くなるどころか、少し前かがみになりよたよたとし始める。



(・・・止まらない)



本来股間を隠すはずだった左手は、草に撫ぜられた

小さな突起を細かく弄りつづけ、右手の指はつまむように乳首をこすり続ける。



おもむろに後ろを振り返る。



(誰もいない・・)



胸を隠していた右手を下ろし、股間の濡れた部分をまさぐり始める。

ハァハァと荒くなる吐息の中に、クチュクチュといやらしい音が響く。

白い太ももに一筋の滴が伝う。



ボーっとした頭をふと上げると、

町の門からこちらに向かってくる旅人が見える。

フラフラと森の茂みの中に隠れ、木を背にして腰を下ろす。



(見つかったらどうしよう・・・)



道から隠れた場所までは7メートルほど。

見つからないためにもっと奥に行くこともできるのだが、

火照った体がこの場所以外を選ぼうとしない。



(見つかったら・・・)



そう思えば思うほど、体が敏感になる。

思いとは裏腹に、いやらしい音と喘ぎが森の中に響く。



(ハァ、ハァ、んっ!・・・ハァ、んーっ!)



ザッ、ザッと足音が近づいてくる。

見つからないように声を押し殺すことが興奮を更なる高みに押し上げてしまう。



旅人の持つ荷物がきしむ音さえ聞こえ始める。



(・・・ああっ・・・ダメ、聞こえちゃう・・・でも)



わがままな肉体はそのことを望んでいるかのように、

言うことを聞いてくれない。



隠れている場所の真後ろの道に足音が達した時、



(ふぅぅ、ん、んんっ、ふんんんんっっ!・・・)



同時に達してしまうククリ。

何事も無かったかのように足音が遠ざかっていく。



緊張していた体から力が抜け、息を切らしながらドサッと木の根元に横たわる。

余韻に十分浸ったのだろうか、呼吸も落ち着くと

トロッとしていた瞳に瞼が覆い被さる。

股間の周りをそのままに汚した姿で寝息をたてはじめてしまった。



草木のざわめきにふと目が覚める。

空は日が沈みかけ赤く染まってしまっている。

さっきまでのことが嘘だったかのようにアソコが乾いている。



あと数十歩のところで道脇の森は終わり、あとは草原。

四角く壁で囲まれたその町に入るには

見張りの兵士がいる門からしか入ることはできない。

もちろんあたりに身を隠すものは、何ひとつ無い。

無駄とは知りながら、丈の長い葉を一枚ちぎり

ふんどしのように股間にあてがってみる。

葉を離し、ハァーとためいきをつきしゃがみこんでしまう。



(どうしたらいいんだろ・・・)





(・・ククリ)



ふと自分の名前をよばれたような気がする。

だが今は見つからずに帰ることで頭がいっぱいだ。



(・・ククリー)



確かに自分の名前を呼ばれたような気がする。

立ち上がり、道の方に目を向けると

金髪の少年がこちらに向かってくる姿が見える。



「おーいっ、ククリー!」



(勇者様だ!・・・でも)



見せられない。見られたくない。恥ずかしい。

だが何故か勇者様に見られることを望んでいるような気もする。

さっきまでの感覚がよみがえる。



(見つけて・・・もらおうかな・・・でもやっぱり恥ずかしい!)



そう思っているうちにあろうことかニケは

こちらに背を向け、町のほうに歩き始めている。



(あっ、ダメ〜〜〜っ!・・・今行かないと!)



勇気をふりしぼり、体が見えないように身をかがめ道に近づく。



「おじさーん、三つ編の女の子見なかった?」

「ああ、黒いローブの娘だね。

その娘なら昼過ぎに森の方に歩いていったよ。」

「そうですか。ありがとうございまーす!」



空が赤くなり始めてもククリは宿屋に帰ってこない。

町中を探し回っているうちにあたりは夕方に。

まさかと思い見張りの兵士に聞いてみたら・・・。

杖も持たずに外に出るなんて危険すぎる。心配だ。



「おーいっ。ククリーっ!どこだー!」



さっきから叫び続けるが、何もかえってこない。



(もしかしたらもう帰ってるのかな)



そう思い町に戻ろうとしたその時、

不自然に森の方からガサガサと音がする。



「ゆう・・・しゃ・・さま」



か細い声がすると同時に、木の幹の横からヒョイと顔が出る。ククリだ。



「勇者さまぁ〜。こ、ここにいるよ〜」

「なんだよククリ〜、心配したんだぞぉ。じゃ帰ろう」

「えっ、それはちょっと・・・」

「何言ってんだよ、早く行くぞ!」



そういってニケは歩いてククリに近づいていく。


「えっ、えっ、その・・」

どんどん勇者様がこっちに向かってくる
5メートル、4メートル、3メートル・・・

(見えちゃうっ!)

「あっダメッ!やっぱり来ないで〜!」

木の後ろにサッと隠れ、身を小さくする。

「何言ってんだよ〜・・・・・
ぶっ!な、な、な、な、なんで、は、は、裸!」

そこにはニケに対して横向きにしゃがみ込み
腕で胸を隠しながら顔をそむけるククリの姿。
西日があたり体が淡いオレンジ色をしている。
やわらかい体が、よりいっそうやわらかそうに見える。

「水浴びしてたら・・・なくなっちゃったの」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」

なんとも言えない沈黙が続いた後、
フワッと体に何かがかぶさる。久しぶりの布の感触だ。

「それ、着なよ。」

そっと振り向くと、上半身裸で後ろ向きに立つニケの姿。

「ありがとう。勇者様。」

(見えそうだけど、仕方ないよね)

ニケの上着は、ククリより少し大きいとはいえ
ぎりぎり前と後ろが隠れるほどの丈しかない。
少しでもかがんだらお尻が丸見えだ。

「勇者様、町に帰ろう。」

ククリの方を振り返ると、ちょっと恥ずかしそうに
服の裾を両手で股間の前で押さえている。

「ククリ、前押さえもじもじしてるとかえって不自然だぞ。
目立つと裸だってばれちゃうんじゃないか?」
「でも、見えちゃったら恥ずかしいし・・・」
「大丈夫だって。堂々としてる方が自然だから。
ククリだって町ですれ違う人そんなに気にして見てないだろ。」
「・・・それもそうかな。」

そっと手を離し、胸の前で軽く腕を組む。

(あっ、やっぱり見えちゃうかも)

だがそんなスリルに楽しむ自分がいるような気もする。

「よーし、じゃ町に帰るぞ!」
「あっ、イヤッ!」

瞬間、風で上着の裾が少し膨らみ、急いでそれをおさえる。

「・・・見た?」
「ぜぜぜ全然見えてないって、じゃ、か、帰るぞ!」

言い終わる間も無くククリに背を向け、町に向かって歩き出す。







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