"奴"
シチュエーション


大学も決まり、俺は一人暮らしをはじめることにした。
家から通えない距離ではないが、色々あって一人暮らしをすることに決めた。
引越しの後片付けも済ませ、さぁこれから新たな生活が始まる!ってところで事件は起きた。
"奴"がやってきたのだ…

「ピーンポーン」

チャイムの音が鳴った。さて、まだ大学は始まっていないから知り合いもいないはず、高校時代の友達にもこの新居の場所は伝えていないはずなんだが…

「琉斗さーん!」

ドアを開けるといきなり大きな声をあげた物体が飛びかかってきた。

「げぇっ、裕香!」
「もう、そんな関羽を見つけた曹操みたいな声をあげないでくださいよう」

な、なんでこいつがここに!

とりあえず部屋の中でこいつの話を聞いた。
こいつも高校に合格したのは良かったが、通学するのに1時間半かかる。
俺の家なら20分で学校に着く。だから住まわせてくれ。

「ってなんでじゃー!」
「えへー、いいじゃないですかぁ、昔みたいにエッチしまくりましょうよ。
別にタダで住もうってわけじゃないですよ。親も仕送りを出してくれますし、私が家事をやりますよー
それでエッチしまくれば全部解決じゃないですか」

こいつと俺は歳が3つほど違い、兄妹みたいに育った。
兄妹の関係でありがちなように昔はこいつをいじめてたんだけど、こいつは相変わらず俺にひっついていた。
なんか武術とか習いだしたときは焦ったさ、俺に復讐するつもりなんじゃないかと。しかし実態は違った…こいつはドMだったんだ!
だから俺にいじめられてもひっつくのを止めなかった。いや、ますます懐いてきた。
そしてこいつが中二の夏、俺にいきなり襲い掛かってきた。いや、こいつはドMなので俺に襲うよりにやってきたんだ。
俺はそのとき高二、ロリコンとか言わないでくれ、こいつは体だけは発達…いや、背が小さいから胸とケツだけか、はやたら発達してたんだ。
その後もこの爛れた関係は続いた。いや、こいつは俺を求めてくるんだ、こいつは中二のくせにFカップはあった、Fカップの女に誘惑されたらそりゃやるだろ!
いじめてたときから思ってたんだけど、こいつはやたら頑丈で体力があった。だからプレイはどんどんエスカレートしていった。
そして、俺は高校一年の頃は東大確実とまで言われてたのに学力がグッと落ちて、落ちた。私立に通うことになった…

「だからもうお前から離れようと思ってたのにぃぃぃっ!」
「何言ってるんですか、私をこんな体にした責任を取ってくださいよぉ」
「俺の台詞じゃ!」

頭をペシっと叩いた。裕香は喜んでいる。

「えへっ、やっぱり琉斗さんの責めはいいですねぇ これを使ってもっと責めてくださいよぉ」

かばんから手錠、蝋燭、縄、極太バイブ…といったSM用具がどんどん出てくる。

「おーおーそうかそうか」

俺は裕香の両手を手錠で柱に回して留めた。

「んじゃ、俺は買い物に行ってくるから」

これは「もうお前の相手をするのを止めたんだよ」っていう俺からのメッセージだ!

30分後、部屋へと戻ってきた。

「ああっあんっあんっいいっあっ琉斗さんっ」

帰ってくると裕香は自慰に勤しんでいた。手錠はその馬鹿力で引きちぎったらしい。

「あんっ、琉斗さんが出ていってから20分は放置プレイで楽しんでたんですけどぉ、あ、その間に3回イキました。
我慢できなくなってぇ、ああっ、ごめんなさいい、私にお仕置きしてくださいっ」

更に成長した胸をぷるぷる震わせ、自慰を見せる裕香に俺は…

「この馬鹿、たっぷりお仕置きしてやるからな!」
「ああっ、お尻叩かれて気持ちいいっ!もっといじめてくださいっ!」

こうして、また俺は一歩ダメ人間になった。






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