女・露出/少年
シチュエーション


塾から帰る途中の安井清隆は、身を切るような寒さを温かな飲料でしのぐべく、公園
そばの自動販売機の前で立ち止まった。最近、美味さが分かるようになったせいか、
清隆はいつもここでコーヒーを飲む事にしている。すでに夜は更けかけて辺りは真っ
暗だが、煌々と灯る自動販売機の明かりは、寒さで凍えそうな心を落ち着かせてくれ
た。そうしてコーヒーを飲み終える頃、不意に公園の暗がりから何者かが現れた。

年の頃だと二十二、三、白いコートを羽織った若い女である。女は自販機の前にいる
清隆の方へ近寄ってきて、やけに気軽に声をかけてきた。

「こんばんは」
「はあ、こんばんは」

清隆は曖昧に返事をしたが、勿論、知り合いではないし、見覚えもなかった。それに
しても女の姿は妙である。見た目はいたって普通なのだが、何かがおかしい。コート
姿なのに所持品もなく、更に顔が上気しており、随分と興奮している感じである。そし
て次の瞬間、女はコートの前あわせをぱあっと開いた。

「あっ!」

清隆の目に映る女の裸体。妙だと感じたのはこれだった。女はこの寒空の下、素肌に
コート一枚という姿で外を歩いていたのだ。

「あっ・・・あっ・・・」
「ふふふ」

清隆の狼狽する様を女は楽しんでいるようだった。女の体は素晴らしく官能的で、陶器
のような滑らかさを持つ肌に、母性の象徴がこんもりと二山あって、脂の乗った下半身
には若草がふっさりと繁っている。

「バイバイ、僕ちゃん」

女は体を見せつけて満足したのか、踵を返して再び公園の暗がりへと消えていく。清隆
は股間を熱くしながら、ただ呆然とその姿を見送るしかなかった。

翌日、清隆は学校へ行ってもあの女の事を考えてばかりいた。

(ああいうのを、露出狂っていうのかな)

何かに憑かれたように、女の裸体が頭から離れない。そうしてぼんやりしながら保健
室の前を通りすがった時、

「君、君。何をしょぼくれて歩いているの」

と、誰かが清隆に声をかけたのである。

「あっ!」
「あっ!」

その叫び声はほぼ同時であった。清隆と、清隆に声をかけた女性が顔をあわせた
瞬間、どちらも目を丸くしてびっくり仰天、

「き、昨日の・・・お姉さん」
「あの時の僕ちゃん!」

と、二人そろって奇妙な再開を果たしたのである。

「うちの学校の生徒だったのかあ・・・こりゃ、失敗したなあ」

胸の名札には志村千佳とあるが、清隆は女がここの職員である事を知らなかった。

「うちの先生だったんですね」
「今日からね。二年生の英語担当に産休とった先生がいてね。その代わりよ」
「ああ、そうですか」
「そうなのよ。う〜ん・・・」

千佳は目を瞑り、腕組みをしてうなっている。昨晩、何の悪戯か素肌をさらした女が、
まさかの再開をはたしてしまった事を、思い悩んでいるらしい。

それにしても千佳の今の服装は昨晩と違い、ベージュのスーツをぴしっと着こなし、
いかにも教師然としていて、清隆には面白かった。勿論、裸体は眩いが、こうして
見るとスーツ姿がなるほどお堅くて、美しく思う。

「ちょっと君、名前は?名札見せて。安井清隆君か」

千佳は細面を清隆の顔に近づけ、まじまじと名札を見た。とりあえずどこの何様かを
知りたいようである。

「清隆君、ちょっとおいで」

千佳は清隆の腕を取ると、保健室の扉を開けた。この学校には常勤の保険医は
在籍せず、基本的に保健室は無人だった。内側から扉に鍵をかけた千佳は、カ
ーテンで仕切られたベッドルームに忍び込み、清隆にそこへ座れと命じた。

「あの、先生・・・」
「なに?」
「昨日の事なら、僕、誰にも言いませんから」
「信用できないな」

千佳はぷいと顔を横向け、頬を膨らませた。教職にある割には、やや子供じみた
性格らしい。

「あのね、清隆君。初めに言っておくけど、私、別に変態とかじゃないのよね。ただ
ちょっと、ストレスとかお酒のせいで、ああいう悪戯をしちゃうのよ」
「はあ」
「大人って大変なのよ。特に教師は気を使う商売だし」
「ですね」
「生返事ばかり。私の話、ちゃんと聞いてるの?」

ずいと清隆に迫る千佳。自分が悪いのを棚に上げ、まるで居直り強盗のような態
度である。

「清隆君、ちょっと、脱ぎなさいよ」
「ええ?何でですか」
「昨日、私の見たでしょう」
「あれは、先生が見せたわけで・・・」
「見せ合えば、おあいこだから」
「そんな理屈、おかしいです」

猛抗議する清隆を見下ろしながら、千佳は腰の辺りに手をあてて、

「仕方が無い。私も見せてあげるわ」

と言いつつ、スカートの裾を指で啄ばんだのであった。

「せ、先生」
「共有の秘密を持ちましょう」

千佳の手がすっと上がり、スカートの裾は捲り上げられた。ストッキング越しに、幾
重にも刺繍が施された白いショーツがお目見えすると、清隆の心は激しく揺さぶら
れる。

「昨日はパンツはいてなかったから・・・新鮮でしょ、こういうの」

ベッドに腰掛けた状態の清隆の目前に、自ら下着を見せつける女教師の姿があった。
更に千佳は、空いた手で清隆の股間を探ってみる。

「大きくなってない?」
「・・・先生、困るよ」
「硬くしてるじゃない。生意気言わないのよ」

千佳の目はぎらついていた。そして、息がかかるほど清隆との距離を詰め、頬を上
気させながら、口づけを求めたのである。

静まり返る保険室内に、二人の吐息ばかりが響く。千佳は上手くリードし、舌を絡め
たり唇を悪戯に噛んだりして、清隆を弄んだ。

「こんなにオチンチン硬くして・・・このままじゃ済まないわよ」

やや伏し目がちに千佳が言うと、清隆は顔を赤らめて目を閉じた。そのまま押し倒さ
れると、ズボンのジッパーが下げられる。

「あっ、先生」

男根に感じる、ひやりとした女の指先。清隆は狼狽しながらもそこを更に硬くし、魅惑
の世界へ引き込まれていった。

「案外、男らしいのね。経験はあるの?」

その問いに、清隆は首を振った。

「じゃあ、先生で初体験は済ませちゃいなさい。いいでしょう?」

こうなっては是非もなく、清隆はなすがままだった。そのうち、千佳がベットに寝ている
清隆の体をまたぎ、スーツを脱ぎだした。

肩があらわになると、豊満な乳房を包むブラジャーが現れた。胸の谷間にあるほく
ろが何ともいやらしく、清隆の目はそこに注がれた。

「触ってもいいのよ」

千佳は自ら清隆の手を取り、乳房へと導いた。布越しでも分かる柔らかさに、清隆
はもう眩暈を覚えんばかりである。

「柔らかいでしょう?もっと触って」

真下から揉むと、乳房がいかに柔らかで弾力を持つのかが分かった。清隆はほと
んど夢中だった。揉む最中、ブラジャーのカップは自然に外れ、ストラップも肩から
落ちていた。生の乳房を揉みしだき、乳首を摘むと千佳の息も荒くなる。前のめりに
なると、髪の香りだろうか清隆の鼻腔をくすぐる物があり、千佳の表情はほとんど痴
呆のようだった。

「もう我慢できない。入れちゃうよ・・・」

千佳は男根を逆手に取ると、自らストッキングを破り、ショーツをずらした。脱ぐのさ
えもどかしいのか、やたらと貪欲であった。

「うッ!」

己の男根が肉のつぼみにでも包まれたような気がして、清隆はうめいた。脳の中に、
肉で出来た漏斗のような物に、体ごと男根が吸い込まれていくような映像が結ばれる。
女が上になっているせいで、そう思うのであった。

「うん、うんッ・・・清隆君のこれ、凄くいい・・・まるで、私にあつらえたみたい」

千佳は髪を手で梳きながら、腰を前後に動かしている。肉の穴は泡立ち、男根が出入
りするたび、いやらしい水音が鳴った。若草が濡れそぼり、小さく密集すると、清隆の
下半身をくすぐった。手は相変わらず乳房を揉み、時に乳首を引っ張る事もある。教
師と生徒は共にその立場を忘れ、本能の赴くままに互いの理性を食い合うのであった。

やがて清隆に絶頂の予感が訪れる。男根はいい加減、先走りを漏らしていたが、
今度は子種が派手に出そうな感じである。

「先生、僕、もう」
「やだ、もうお漏らし?ふふふ、せっかくの初体験だし、中で出していいわよ」

千佳は清隆を押さえつけるような姿勢で、最後の追い込みをかける。

「いく時は、私の顔を見るのよ。一生、忘れられないように」

千佳の腰は恐ろしい速さで動き、男根を扱いた。こんな事をされては、清隆はた
まらない。たちまち子種の発射準備に突入した。

「うッ」

一瞬、ためがあって、直後に塊のような子種が男根から噴出した。それが数発、
連続して千佳の体内に放たれた。後は液体がとろりと膣内を浸し、千佳はその
衝撃で達した。

「はッ、はあッ・・・す、凄いわね」

額に汗を輝かせた千佳は、ひいひいと息を荒げ、ようやく腰の動きを止めた。そし
て、膣口をきゅっと締め、清隆に絶頂の余韻を楽しませてやる。

「先生」
「そんなに切なそうな顔をしないのよ。ふふ、これから長い付き合いになりそうなの
に・・・」

千佳の唇の端には、舌が出ていた。それがやけに淫猥な感じで、清隆は残り汁を
絞られながら、背に冷たい汗をかく。この女教師の貪欲さに、はたして自分はつい
ていけるのであろうかという不安からだった。

数日後、校内をうろついていた清隆は、ふと千佳から呼び止められた。

「安井君、ちょっといらっしゃい」

千佳は人の目がある時は苗字で呼ぶ。辺りには生徒が何人かいて、何事かと興味
深げに千佳と清隆のやりとりに注目していた。

ややあって屋上。季節柄、寒風が吹き、コンクリートの床はかなり冷えている。千佳
と清隆は、そんな寒さから逃れるように抱き合っていた。場所が場所だけに周りから
覗かれる心配はないが、二人の立場を考えれば好ましい状況ではない。

「先生、困るよ。まだ、授業が残ってるのに」
「だから早く済ませましょう」

千佳は甘えるように、また嗜めるような口調で、清隆のズボンから男根を取り出した。

「これこれ。これがないと、私の一日は始まらないわ」

千佳はそのまま跪き、男根を口いっぱいに頬張った。そして、これでもかというほど
の奉仕を始める。

「ゴックンしてあげるから、出る時は言ってね」

見下ろす形の清隆は、スーツ姿の千佳の胸元に乳房の露出を確かめた。ブラジャ
ーをしていないらしく、素肌は少し赤らんでいる。

「先生、下着つけてないの?」
「ええ、下も、ね。脱ぐのがもどかしいし、清隆君の事を思うと、すぐに汚れちゃうから」

千佳は上目遣いに清隆を見つめ、媚を売る。その眼差しは、私はあなた専属の娼婦で
すとでも言いたげであった。

「ねえ、清隆君。触って」

おねだりをする千佳の乳房を清隆は揉んだ。乳首は弾力がありながらも硬く尖って、
指で啄ばむには心地良い。

「ねえ、待ちきれないわ。早く頂戴」

そう言うと千佳はスーツを一気に脱ぎ、全裸となった。いくらここが屋上とはいえ、誰も
来ないという保証はない。だが、それを推しても、千佳は清隆を望むのである。

「誰かに見られたらどうする?」
「そのスリルが良いんじゃないの。さあ、来て」

屋上のフェンスに手を付き、尻を突き出した瞬間、千佳は清隆の男根をねじ込まれ、
歓喜の声を上げた。






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