アナタガクレルモノ
シチュエーション


「あん!あっ」

身を逸らせると窓越しに高い空が見えた。

あれから何日経っただろう。
大人はだれも来ない、病室といっても少女がそう言ったから
買い取った保養地の屋敷、その一室に過ぎない。
元々医者などいないのだ。
そもそも「ごっこに」本物の医者など必要あるだろうか、
遊びの為、それだけのために用意された場所。
それだけの事ができる力が少女にはあった。
幼い彼女には過ぎた力、全てを手に入れられる力。
だから大人達はちやほやしてくれていたのだ。
父から受け継いだ権力。
だが父はその力を捨てて、自分を捨てて、
あの娘の元に行こうとしたのだ。

だから死んだ。
そう少女は信じている
あのなにも無い娘の元に行くこうとしたのだ。
何もない筈なのに

なのに

じゅぷっと少年の指が秘裂の中をえぐる。
びくんと少女の身体が跳ねたる。
ぐちゅぐちゅと指が肉をかき回す

「やっ!」

その場所に指があたる、少女の声を聞いて少年は指をもう一本増やす。

「や、や、あっあっ、あっ、あっ、あっ、」

くちゅくちゅとくすぐるように二本の指が「そこ」を掻く、
じゅくじゅくと蜜が溢れだす。
少年の指が密に染まり、手の甲まで濡らす。
その様に彼はほくそ笑み、もう一方の指でそこを開き、少女自身
をむき出しする。

「やっ」

剥き身の自身に風を感じ少女は身を固くする、が、次ぎの瞬間、
そこは暖かく柔らかいものに包まれた。

「ひあああああ」

逃げる様に身を縮める、勿論そんな事くらいで少年の舌とから
逃れることは出来ない。
じゅぶじゅぶと唾液の海のなかで種が舌で嬲られる。
身体が二度三度と跳ね、たまらず太腿が少年の頭を締め付ける。
もう何も考えられない
何も

なにも

何も無い子の筈なのに
何もかも持っていた自分の筈なのに
あの子の持っていたものが
わたしに無かった
どうして
どうしてわたしには

少年の舌と指で二度達したあと、いつものように脚を開かれ
貫かれる。

「くふ、ふ、ふぁああああっ
あん、あん、あん」

深く貫かれる度に腹の中が踊る
最初の頃は痛いだけだった突きは今やたまらない疼きを齎すもの
となっていた。

「あん、あん、あん、いいい、いい、いっいいい」

忽ち絶頂えと駆け登る少女の声に少年はすと手首の戒めを外した。

「いい、いいっいく、いっちゃう」

たまらず少女のは少年の背に手を廻す、しっかりと
胸の少年の体温を感じる、身体全体でその温かさを感じる。

「いっ、いくぅっ!」

少女の身体が跳ね、手と脚で少年の身体にしがみつく。
びくっびくっと少年の腰が跳ね、びゅくびゅくと男の精が少女の
胎に放たれる。
温かさが下腹に広がる。
しっかりと少女は少年を抱く、しっかりと少女は男を抱く。
この体温を抱く

そうこの温かみ

これが欲しかったのだ。
父親が少女に与え得なかったモノ

ただこの温かさが欲しかった。

そう

ただこの温かい

保守が






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