まだ、それに意味はなくて
シチュエーション


雄平は、暇で仕方がなかった。
そんなときに、母親にタイミング良く頼まれたお使いは、1ヶ月前から入院してる祖父のお見舞いだった。
祖父は、自転車の運転中若い女の子に目を取られ電信柱にぶつかり全治三ヶ月という

…一見大怪我にも思える状況だが、しかしてその実態は運ばれた病院に美人の看護士さん
が多い事に早々と気付いた祖父が医者を騙して入院期間を長くさせた、というものだった
。その事をお見舞いに行った兄から聞いた日には、心底呆れて行く気も失せた。
だが、こうも暇になってしまうと、お見舞いついでにその美人看護士さん達を拝みに行くのも悪くない。

しかし本当に美人ばかりであった。廊下ですれ違った看護士さんは本物の天使かと思った程だ。
これは祖父は中々いい所に入院したなと感心しつつ、祖父の部屋に着いた。
だがそこに居たのは怪我人ではなく、看護士さんのお尻を触るエロジジイ。
呆れて開いた口がふさがらない。扉を閉め、帰ろうとしたら、扉の向こう側から看護士さんがジジイを怒る声がした。

病院内を歩いていると、雄平はとても恐ろしいことに気付いた。

「あれ?ここ…どこだ?」

どうやら迷ったらしい。しかもよりによって、病院内で。こんなことって…と呟いている雄平だが、
実のところこの家から病院までの距離は徒歩5分。だが雄平の所要時間は30分あった。

「う…ここはどこですか〜?」

涙目で歩いていると、左手のドアが開いた

「君、どうしたの?」

ドアから顔だけを出した状態で女の子が尋ねてきた。
雄平はと言うと、いきなり開いたドアにびっくりしてしりもちを着いていた。

「大丈夫?」

そう言って伸ばしてきた手を、雄平は少し照れながらもつかみ、立ち上がろうとした。

だが、本来支えるべきのその人は、雄平が力を込めたとたんに、風船が落ちるようにゆっくりと雄平の方へ倒れてきた。

「へ?」
「あれ?」

二種類のまぬけ声。彼女は座り込んだままの雄平の上へと倒れこんだ。だが雄平は、寝転んだ。
と言ったほうがしっくり来るような、不自然な軽さを感じた。

「ありゃりゃ?おかしいな?引っ張り上げたと思ったら倒れてるぞ?」

雄平の胸の上…というか胸の中で首をかしげながら彼女は独り言を呟いた。
雄平は少し以上に戸惑っていた。
まず、彼女の可愛らしさ。幼い顔立ちに、緩くウェーブかかった長い黒髪。
二つ目は、その体の小ささ。雄平自身、あまり大きい体躯ではないのだが、その腕の中にスッポリ収まるほど。

「あ、大丈夫?」

そう聞かれて、彼女がいつの間にか立ち上がってたことに気付く。もう流石に手はのばさない用だ

「え、あ、はい。大丈夫です。」

テンパりながら立ち上がると、彼女の身長は雄平の肩程までしかなかった。

「君、こんなところで何してるの?ここら辺はあんまりお見舞いの人は来ないけど」

正直に話すべきか、迷った。雄平も思春期の男の子。こんな可愛い、実はものすごくタイプな女の子に、

「病院で道に迷いました」なんて言うのは、いささか勇気がいる。
「や、帰ろうとおもったけどこの病院広いからちょっと探検したくなっちゃって。」
「へぇ〜。探検中だったんだ。」
「うん」

そう言うと、彼女は鼻をつまんで

「ここはどこですか〜?探検中に迷子になっちゃったンデスカ?」

と、からかうように声を変えて言った。
耳まで真っ赤になって狼狽する雄平を見ると彼女はいたずらっぽく笑った。

「まぁ仕方ないよ。この病院はホントに広いからね」
「あ、あの、玄関まではどう行ったら…?」

この場にいたたまれない雄平はさっさと帰りたかった。

「ここは別館の7階。一般玄関とはまったく逆方向だよ。」
「……」
「君、方向音痴?」
「っ、そんなことない!…と思う…。」

にんまりと、彼女は笑って、雄平の手を掴んだ。

「せっかくだし、寄ってって。暇で暇でしょうがないの。」

正直、逃げ出したいとも思ってた雄平だが、こんな可愛い子の頼みを無下に断る事は出来なかった。
その結果、雄平は彼女の個室に招かれたのだった。

坂上乃佳。
病室の前にあるプレートにはそう書かれていた。
乃佳はベッドに座ると、椅子を探してた雄平に自分の隣をポンポンと叩き座るよう示した。

「で、君は何しに病院に来たの?見た感じ誰かのお見舞い?」
「えっと…じいちゃんの見舞いだったんだけど…」
「けど…?」

雄平は身内のバカ話を乃佳にした。乃佳はカラカラと笑い転げて、雄平の肩をバシバシと叩いた。

「確かにこの病院は看護士さん可愛いよねー。でも多分、おじいさんがお尻を触った人は注意したほうがいいよ。
あの人なんかBL趣味があるらしいから。」
「びーえる?…ベーコンレタス?」

中学生にしてはあまり異性の体に興味のない雄平は、そういった知識に乏しかった。
乃佳はというと、ベーコンレタス発言を聞いて固まった後、また先ほどの用に笑い転げた。

「そっかー、まだお子ちゃまには早かったかぁ。」

よくわからないが子供扱いされてる事は分かった。

「こっ、子供扱いすんな!だいたい、乃佳ちゃん何歳だよ!」

照れ隠しが混ざってたものの、それほど強く言い放ったわけではなかった。
しかし乃佳は急に笑いを止め、冷めた目で窓の外を見た。

「何歳に…見える?私。」

その聞き方は、新任教師が生徒に聞かれて言うそれとは違った。もっと冷たい何かを、雄平は感じた。

「え…13くらい?」

実際はもっと年下に見えた。だが乃佳の答えはそれと正反対の事だった。

「小学一年の時、この病院に入院してから、10年。今年で17歳になるよ。」

そう言われても、雄平は信じられなかった。
140程の身長に、幼い顔立ち、胸の膨らみは申し訳程度、小学生と言っても通りそうだった。

「私、病気でね、二次成長が来ないの。」
「…?」
「ん。簡単に言うと、中学生一歩手前で成長が止まっちゃった感じかな?」
「へー…」
「でもね、私、夢があるのよ。」
「夢?」
「そう。私、まだ子供を産める体じゃないんだ。でもいつか、自分の子供を産みたいの。
ねぇ、雄平くんは将来何人子供が欲しいとか考えた事ある?」
「う?んー」

そんなこと考えた事ない。考える仕草をする雄平に乃佳は続けた

「私はね、3人欲しいの。男の子二人と女の子が一人。」

もう、さっきまでの冷めた目はして無かった。その代わり、キラキラした子供のような目をしてた。

「俺は…女の子も男の子も一人がいいな。」
「んっふっふー。分かんないよ?そういう人に限ってHが大好きになってポンポン産ませちゃったりするんだから。」
「えっ、えっちじゃないもん!」

雄平はまたも耳まで真っ赤になった。乃佳はクスクス笑い、真っ赤になった耳に囁いた。

「…して、みる?」

「うぇ?」
「エッチ、しよ?」

そういうと乃佳は、雄平の唇を奪った
お互いにまったく経験はなく、乃佳も雄平も、ただ唇を合わせるだけだった。
しかし、それでも雄平は初めての接吻の快感に酔いしれていた。柔らかい、乃佳の唇。
ほんの十数秒だが、何時間もたったような気がした。お互いに頬を紅くして、見つめ会い、また接吻をした。
今度は軽く吸うのを何度も、チュ、チュと。

「ねえ…触って?」

雄平の手を取ると、胸にあてがった。自分でやってて相当恥ずかしいのだろう、先ほどの雄平の用に耳まで真っ赤である。
ゆっくりと、掌で包むように揉んでいく。小振りとも言えない程の胸だが、
パジャマの上から触るだけでピクピクと反応する乃佳が可愛いすぎて、雄平はなんともいえない快感を感じていた。
いつの間にか、雄平が乃佳に覆い被さるような体制になっていた。その事にお互いは気付かない。
乃佳のパジャマのボタンに手をかける。恥ずかしいのか顔を背ける乃佳の頬にキスをする。
ボタンを一つ外すごとに白磁のような肌が見えてくる。
すべて外すと、パサッと音を立ててパジャマがはだけ、桃色をした小さな乳首が顔を出した。
雄平はそっと、胸に触れた。乃佳の肌は熱く、瑞々しく、触れた指に吸い付くような感触をしていた。優しく撫でるように触る。
乃佳の吐息は、見た目以上、実年齢以上の艶を含み、雄平が快感の渦へ巻き込まれるのを加速させた。
桃色の乳首は、完全に勃起していた。それを優しく摘まむと、乃佳は息を飲み、上体を反らせた。
右手では摘まんだ乳首を転がし、左手では掌で包むように刺激する。その間、乃佳へキスをする。
すると、雄平の口内へ何かが入って来た。ヌメヌメとした、小さな舌。
雄平は伸ばされた舌を甘噛みしたり、自分の舌を絡めたりし、自分からも乃佳の口内に舌を伸ばした。
ディープキスに夢中になっていた雄平は、つい力が入り、乳首を一際強く摘まんでしまう。
その瞬間、あまりの急な刺激に乃佳は伸ばされた舌先を噛んでしまった。

「―ふっ!」

雄平は舌にチクリとした痛みを感じ、乃佳の口からゆっくりと放すと、二人の間に架かった唾液には、赤いものが混ざっていた。

「ご、ごめんなさい。びっくりしちゃって…」
「……」

雄平は胸の辺りまで顔を下げると、血の流れる舌で乃佳の乳首を舐めた。

「ひゃうっ」

ビクン、と体を揺らす。
雄平は唾液と血を垂らしながら、胸をまんべんなく舐めて行く。乃佳の腕は、雄平の頭を押さえるように置かれていた。
そして、その乳首を雄平が甘噛みした瞬間

「―――――ぁっ!!!」

乃佳は雄平の頭を抱き締める形で、絶頂を迎えた。

ビクンビクンと、全身を痙攣させて、肩で息をする乃佳。しかし、雄平は休ませてくれなかった。
雄平の手は、胸からへそを通って股間に伸びて言った。
パジャマはびしょびしょだった。溢れ出た蜜はショーツどころかパジャマまでも濡らしていた。
雄平はパジャマだけを下ろすと、ショーツ越しに撫で上げて見た。

「んあぁっ」

雄平は、ヌルヌルとした指に絡みつく液体を、舐めてみたあまり味はしなかったが、興奮は一層高まった。
雄平は顔を乃佳の股の間に近づけると、透けて意味を持たなくなったショーツを下ろした。

「ゃ…」

乃佳のそこには、毛は生えて無かった。割れ目もぴったり閉じ、ふっくらと盛り上がっている。
雄平は、その割れ目に舌を這わせた。
乃佳は涙を流し、下唇を噛んで快感に呑まれないように必死になっていた。
そんな顔を見ると、雄平はもっとしたくなってしまう。舌先を、割れ目の奥にグッと押し込む。

「ダメ!ダメ!感じ過ぎちゃうからぁぁぁあ!」

実際、たった今絶頂に達したばかりである。敏感になったそこは、狂いそうな快感を乃佳の全身へ伝える。

「ダメ!雄平くん、汚いから、ね?」

雄平は乃佳の言葉に耳を傾けず、指も使い愛撫を続ける。すると、プックリと勃起した蕾が目に入った。
雄平は舌で包むように蕾にあてがい、ゆっくり、舐め上げた。

「―――!!?」

何をされたか分からない程の快感。
もうダメだ。これ以上されたら死んじゃうかもしれない。
そう思うと不意に、愛撫がやむ。
いざ止められると物足りなく感じてしまい、顔だけで雄平を見やる。

「っおっきい…」

雄平の肉棒は、成人男性で言えば平均並だったが、雄平の歳、乃佳の体に対しては大きかった。

「これ…入れるん、だよね?」
「うん、そのはず。」

不安になって尋ねる乃佳に、雄平はあっさりと答え、肉棒を割れ目にそっと当て、一気に突き上げた。

「いっ―!!」

覚悟を与えられる間もない、いきなりの痛みに乃佳はよだれを出してもがく。

「いったぁぁ。ぅう…」

雄平は、自分の肉棒を包む感触に感動していた。温かく、ヌルヌルとした腟壁が締め付けてくる。
我慢、できない
乃佳が受けた破瓜の痛みが落ち着かないうちに、雄平は動き出した。
腟の奥から流れ出る愛液は拙い雄平の腰使いでも抵抗なく動けるようにした。

「雄平くん、まだ、まっ、て、いっ、たい、のっ、ああっ!」
「ごめん、我慢できないんだ。腰が勝手に動くんだ。」

痛みと、快感が混ざり混ざって押し寄せる。
激しい水音を立てる結合部からは、二人体液が混ざって流れている。

「うぁぁ、もう出るよ乃佳ちゃん!」

雄平が叫ぶと乃佳は力一杯雄平を抱き締めた。
放たれた種子は、乃佳の中を満たしていった。

「絶倫変態小僧。」

後処理を終えた後、乃佳は頬を膨らませ呟いた。

「…ごめんなさい…」
「初めてだったのに。あんなに止めてって言ったのに。サディスト。好色坊主。」
「でも、誘ったのは乃佳ちゃんで…」
「…ごめん」
「え?なにが?」
「雄平くんの子たちはね、私の中にいても無駄なんだ。相手が居ないからね。」

乃佳は、また冷たい目をしていた。

「……」
「もう、来ないでね。お互い、辛くなっちゃうから。」

雄平は、部屋を出ると、振り返らずに帰った。
乃佳は、窓の外を見ると、どこをどう通ったのか裏口から出て行く雄平を見つけた。
クス、と笑ったあと、その後ろ姿に呟いた。

「いつか、会いにいくから。夢だからね。」


つづ…く?






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