世界征服
シチュエーション


「う〜……」

ココはとある廃ビルの中の一室、
部屋の真ん中に置かれた机の上で‘金色のツインテール,がもぞもぞと動き、
呻き声を上げている。
否、机に突っ伏している一人の少女の口から呻き声が上げる。

「また負けた〜」

ぼろぼろの机に突っ伏したまま、口をだらしなく開き、足を机の下でブラブラさせ、
両手をだらしなく机に投げ出している。
‘ペタンとした胸,に、‘つるっとした下半身,をピンク色の小さな布で覆い、手足には黒い皮のブーツと、手袋をはめている。
お尻から生えた魚を思わせる黒びかりした尻尾は足の動きに合わせてプラプラ揺れている。



彼女が病気で倒れた父親である『デビル元帥』よりこの世界の制圧を任され半年。
就任当初より負けに負けて、『全世界完全制圧』まで後一歩のところが、
今や日本の、一地方都市の、街外れにある、おんぼろビルの、狭い一室が唯一の領土となっていた。

「それもこれも皆あいつが悪いんだわ!!」

バン! と、勢い良く机を叩くと、少女は顔を上げる。

「アイツが私の邪魔をしなければこの世界はとっくに私の物に為ったのに!!!」

バシバシと机を叩くたびにギシギシと机が悲鳴を上げる。

「悔しい! 悔しい!! くやしーーーーーい!!!」

バギン!
ガタン!
ボゴ。

「イッターーーい!!」

少女の八つ当たりパンチに耐え切れなくなった机の脚がもげ、その拍子に思いっきり鼻をぶつけた。

「いたたた……、もう! ……アルスが戻ってきたら直すように言わなきゃだわ……」

アルスとは彼女のただ一人の部下であり、戦闘要員兼、パシリである怪人。
父の頃にはたくさんいた怪人も今や彼一人である。
今は駅前の新しく出来た店で『蜂蜜プリン』を買って来るという、『特命』を受けている。

「遅いな、三分で戻って来いって命令したのに……」

少女はチラリと時計を見る。
そもそも、駅まで徒歩で30分以上かかる、だが、そんなことは全く気にしていない。

「プリンを食べたら、また世界征服の為に頑張らないとだわ」

よいしょ、よいしょと、机を持ち上げると足の下にそこらにあった物を挟み込む。

「プリンまだかなぁ〜、早く来ないと世界征服が進まないのよ〜」

ぐぅー。

世界征服を目論む悪の総帥の小さなお腹からSOSの悲鳴が上がった。

ガチャリ

やがて部屋の扉が開き、肩口のところで金色の髪をそろえた、少年が入ってくる。

「御待たせしましt――ぅわ!!」
「おそーいいい!!」

ぼご!‘特命,より戻った部下の顔に無慈悲なペン立ての一檄が飛ぶ。

「おそいおそいおそいおそいおそいおそいおそいおしおそいおしおいそいし!!!」

最早何を言っているのか解らないほどの『遅い』攻撃が『襲い』かかる。
ポカポカと両手で激しくアルスを叩く。

「お、落ち着いてくださいデビるんサマ、ほ、ほらプリンですよ」

強烈なポカポカ攻撃を避けながら袋より戦利品を取り出す。
ピタリ。戦利品を確認し終わると粛清は終焉を迎える。

「……まあ、処罰は食べ終わってからにだわ」

両手で箱を受け取ると、デビるんは、机に戻る。

「ふふふ、愚民共め、之を食べ終わった時にお前達の恐怖が始ま……あれ?」

箱を開けると目当てのプリンとは別にもう一つクッキーが入っていた。

「なにこれ?」
「ああ、それですか?」

床に散らばった鉛筆を拾いながらアルスは首を上げデビるんの手を見る。

「お店の女性店員がくれたんですよ」

再び床に目線を戻すと、

「『お兄さん素敵なのでおまけしますね』 だそうですよ、デビるんサマに征服されるとも知らず暢気な事ですね」

にやりと笑い、再び机に座るデビるんへ視線を戻した途端。

バシ!

アルスの顔にクッキーが飛んできた。

「いらない!」
「如何されたんですか? デビるん様」

突然の豹変を不思議そうに見つめてくるアルスを見て、さらにデビるんの怒りがこみ上げる。

「アルス! こっちに来なさい!」
「はい」

突然怒鳴られて何が何だか解らないという顔のまま主人の下へとゆっくり進む。

「アルス、貴方の主人は誰?」 
「私の主人はデビるん様只お一人です」

アルスはそう言うとその足元にひざまずく。

「そう、じゃあ、忠誠の証を見せなさい」

デビるんは黒い皮のブーツを脱ぐとアルスの顔を踏みつける。

「はい」

少年は頷くとゆっくりと少女の足を取り、舌先を這わす。

「良いわよアルス」

指と指の間を、足の裏を、舌がゆっくりと這い回る。

ぴちゃ、ぴちゃ、くちゅ……っ、くちゅ。

「ん、んん、あ、、いい、ふゅ〜……」

顔を上に向け天井に向けた喉をゴロゴロと鳴らす。
アルスの柔らかな舌先がぺちょぺちょと小さな足の指を往復するのを受け徐々にデビるん
の顔が上気していく。

「ふひゅ〜ん、いいわょ……アルス」
「では、失礼して此方を」

グィ。

「……ふぇ? ……ひゃぁ!!」

アルスはデビるんの尻尾を掴むと、先をぺちゃぺちゃと音をたたて舐め始める。

「ふにゅ〜ううん! な、何してるのアレス! し、シッポ! シッポ、ペロペロしちゃ、ああ!」

パタパタと足をばたつかせるがしっかりとアレスに押さえつけられて、
ピクリともせずに良いように尻尾を舐められ続ける。

「しっぽ! しっぽダメなの! 舐めちゃ駄目!」

激しく抵抗するデビるん。 少女にとってシッポは性感帯の一部だ。
イヤイヤと首を振る主人を見てアルスは、シッポから口を離し、

「嫌なら之で止めますが如何しますか?」

意地悪な笑顔を浮かべプルプルと震えるデビるんを見つめる。

「しっぽ、いや……、でも、やめちゃ……いや」

小さく呟くのを聞いてアルスはため息を吐くと、

「ならばご命令をデビるんさま」

じっと主人の瞳を見つめる。

「う、うう、アルス……、わ、私の尻尾を舐めなさい……」
「ハイ、よく言えました」

そう言うとヌラヌラとする尻尾全体を手でさすりながらもっとも敏感な‘付け根,
部分を。

ペロリ。 

と、舐める、途端に。
ブルブルと先ほどよりも激しく体を震わせ机にしがみつく手に力を込める。
だがアルスの舌は執拗にデビるんのシッポを嘗め回す。
がくがくと体を震わせ、必死にアルスから逃れようとするがアルスの責めは止まない。
ピチピチと、陸に打ち上げられた魚のように跳ね回る尻尾を逃がさないようにアルスはシッカリと押さえつける。

「ひ、ひっぽ……なめちゃ……ひやぁ……」

だらしなく開いた口端からはみっとも無くよだれがたれ、両目の焦点も定まらなくなってきている。

「デビるん様、シッポを舐められたくらいでもう弱音を吐くんですか?」

先っぽを指でなぞりながら、付け根部分を優しく舐める。
最早完全にグロッキー状態に近づいている主人の尻尾は黒光りし、鱗を持った魚の様にヌラヌラと湿っている。
ピクピクと小刻みに震えながらフルフルと震える唇で少女は言葉をつむぐ。

「うう……、な、なにいってるの? こ、このぐらい、へ、へ、平気なんだから」

目に涙を浮かべながら、小刻みに震える少女の言葉に、

「そうですよね、流石はデビル元帥のご息女そうだと思っておりました」

嬉しそうに微笑むと、

「ですがもし奴らがお嬢さまの‘ココ,を責めて来たら如何しますか?」

そう言うと。

コリッ。

小さな二つの突起を優しくつまむ。
その途端。

「うにゃあぁああ!!」

デビるんの口から再び悲鳴が上がった。

「おや? デビるん様はココが弱いんですか?」

コリコリと乳首を優しく摘み回し、チュパチュパと音を立てて、小さな二つの隆起の頂上
の征服に取り掛かる。

「や、やあ、おっぱいに意地悪しちゃヤダ! ダメー!! 」
「ダメじゃありません! 敵は情け容赦なくデビるん様の弱点を付いてくるんですよ」

じっと、涙で潤む主の瞳を見つめ、その間も休むことなく、胸を揉み付け、両方の乳首を弄ぶ。

「もし、デビるん様が日曜の朝8時に子供たちの見てる前で絶頂を迎えたら如何するんですか?」
「え……え、え……と、ん、んんうぅ……」
「子供たちの前で潮吹きなどしたらスポンサーが付かなくなりますよ?」
「ふえ……それは、こまる……」
「でしょ? だからこの攻撃にはシッカリと耐えてもらいます」

そう言うと、胸からスッと手を離す、厳しい責めから開放されてほっとしたのもつかの間、
股間にさっと手を伸ばすと、アルスの指はデビるんのコスチュームの間から秘裂へと、
クチュクチュと音を立てて滑り込んでくる。

「ひゃん! ゆ、ゆび! アルス、チョット待って!」
「駄目です! 敵は待ってくれませんよ、日曜朝八時の限られた時間の中で責めてくるんですから」
「そ、そんな、あ、ああ、やん、駄目、だめ」

クチュクチュと指を差し込みながら同時に小さなクリトリスをコリコリと刺激する。
トロトロと蜜を零しながら、それでも必死に堪えようと椅子の減りをシッカリと抱え込む。
すべすべとした太ももがきつく閉じられ、アルスの手を締め付ける。

「さてと、では最後の責めです」

そう言うとグッタリト力なく垂れ下がった尻尾をぎゅっと握り、

「イキマスよ」

と、言うが早いか、太ももをこじ開けて、
蜜でべちょべちょになった、少女のワレメにシッポを刺し入れた。

「あああ!! あ、アルス! こ、これはほんとにだめ!!」

じたばたと暴れるデビるんをしっかりと押さえつけぬちゃぬちゃとシッポを使い割れ目の中を攪拌する。

「あ、ああああ! ヒ、ひっぽ〜! ヒッポでグリグリしちゃ、ひゃめ〜!!」

ビチビチと暴れるシッポでグチュグチュと主人の小さな体の中を攪拌していく。
イヤイヤと首を激しく振りながらシッポを引き抜こうとするが、そもそも戦闘用に造られた怪人と、人間の小学生程度の力しか持たないデビるんでは勝負になら無い。
為す術もなく体の中を攪拌され続け、絶頂へと導かれていく。

やがて、

「あ、ああ、ひっちゃう!! ひゃめ〜、ひっちゃうから〜!!」

ビクンとひときわ大きく体を仰け反らせて、デビるんは遂に絶頂を迎える。
その瞬間大きな音を立てて少女は股間より体液を派手に噴出させる。

「あ、ああ……」

力を失ったシッポはゆっくりと抜け落ち、椅子の上でデビるんはがクリと力尽きた。


「う、ううぅ……うん」
「気が付きましたか? デビるん様」

ベットの上で目覚めたデビるんに気が付き、アルスが近づいてくる。

「急に倒れられたので驚きましたけど、ご無事そうですね」

そう言ってにっこりと笑うアルスを見て、デビるんは先ほどの痴態を思い出し顔を真っ赤
に染め、プイッと横を向く。

「アア、机はちゃんと修理しておきましたよ、って如何されたんですか?」
「知らない! 馬鹿アルス!!」

布団を被りモゾモゾと潜り込んでゆくデビるん。
そんな様子を見て、布団の上からデビるんを撫でながら顔を近づけると、

「大丈夫ですよお嬢様、私はお嬢様だけの物、ほかの者に心奪われる事などありません」

と呟いたアルスの言葉に、モゾリと布団が動く。

「だから、他の、ましてや人間の娘などに嫉妬などしなくても良いのですよ」
「ホントに……」

布団の中からポツリと小さな声が聞こえてくる。

「勿論です、だから一緒におやつの続きをしましょう、プリン、食べてないでしょ?」
「……うん……きゃぁ!」

モソモソと布団から這い出してきたデビるんをお姫様抱っこすると、そのままアルスは机へとエスコートする。
デビるんは、アルスにしがみつくと、顔を胸の中にうずめる。

「さ、お嬢様おやつの続きをしましょうか、はい、あ〜ん」

椅子に座らせるとスプーンで口元までプリンを運び入れる。

「あ〜ん、うん、おいし〜い!」

顔中が口になるかのように大きく微笑むと、再び『あ〜ん』と、おねだりする。

「はい、おねだり上手なデビるんサマ」

プリンを食べさせながら、アルスは嬉しそうに呟く。

「だって美味しいんだもん、苦労して手に入れた甲斐があったのよ〜」

全くアルスの言った言葉の意味をわからずに嬉しそうにプリンを頬張るデビるん。
そもそも買ってきたのもアルスだ。

「まあ、良いですけど、それと」

『ん?』という顔でぽかんと口を開けて待つデビるんの口の中に突然自分の指を差し込む、

「ほえ?」 

何が起こったか分からないという顔をしながらもその指をチュパチュパ舐め始め、
アルスもまた、指でゆっくりと口の中を弄り始める。

「朝八時にあの様な‘責め,を正義の味方がして来るわけないので、これからは我慢しなくて良いですよ」

そう言いながらゆっくりと口の中を指で弄ぶ。
一瞬何を言われたか分からない顔をしたデビるんだったが、

「なっ!?」

一言そう言うと、

カプリ。

デビるんはアルスの指に噛み付き。

「馬鹿アルス! 死んじゃえ!」

と、どなった。






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