三子髪瑠璃の夕方は長い
シチュエーション


「ひま……ですわ……」

三子髪璃瑠お嬢様の夕方は長い。
学校が終わり家に帰ると映りの悪いテレビの前でゴロゴロする。
手でくるくると自分の髪の毛を弄り見事なまでの立てロール(ドリル)を作り上げていく。
ドライヤーもカールも必要としないまさに地道な手作業である。

「残りは明日の朝にでも結城につくらせましょう」

サイド部分を造り終えた瑠璃はポソリトつぶやくとはぁーとため息を吐いた。

「まったく結城ったらいつになったら帰ってくるのかしら……」

数年前に父親が事業に失敗して、今は元使用人である間中家に転がり込み二人での生活を送っていた。

「お腹がすきましたわ、はやく結城帰って来ないかしら……」

またゴロゴロし始めると、ぷつりとテレビを消す、見るモノがないのではなく、電気代がかからないように一時間だけと決めているからだ。

「ふにゅぅ、おなかぺこぺこですわぁ」

いまだバイトから帰らぬ元使用人の少年を思い続けながらハムハムと傍にあったタオルの端っこを口でくわえ始める。
そのまま床をゴロゴロと転がり続けていたがしばらくするとピタリとその意味不明な動きを止めた。どうやら動くと余計にお腹が減ることに気がついたようだ。

「うう、でもここで寝る訳にも行きませんし……」

前に昼寝をして夜中に目が覚めてしまい困った経験を思い出し「ふにゅぅ」と意味不明な言葉を発して考え込む。

そしてどうしたら良いか考えながら、ゆっくりと眠りに落ちて行った。




「……さま、………り…ま、るりさ……、」

「瑠璃様!!!」
「は、はわわわ!!」

ガバリと瑠璃が飛び起きると其処にはバイトから戻った元使用人の結城の姿がそこにあった。

「まったく、こんなとこで寝たら風邪ひきますよ、それにまた夜寝れなくなっても知りませんからね」

年のころは瑠璃と全く変わらない少年がやれやれと言った顔で瑠璃を覗き込む。

「ね、寝てなどいませんわ! 瞑想をしておりましたのよ! それより今日はずいぶんと帰りが遅いのではなくて?」
「ああ、すいません、買い物をしていたら少し遅くなってしまいまして、その代り今日は腕によりをかけて作りましたから、きッとお嬢様の曲がったおへそもまっすぐになるはずですよ」

目を細めて笑いかける少年の顔を見つめて一瞬何かを言いかけた少女は

「う、腕によりをかけるのは当然の事ですわ! それよりも遅れた上に美味しくなかったら承知しませんわよ!」

すっくと立ち上がると湯気の立つ料理の並んだテーブルへとチョコリと座る。

「はいはい」

少年はやれやれと言う顔でそれに続き少女の向かい側に座ると、狭いテーブルで足がぶつからないように気を使いながら、食事を口へと運ぶ少女の様子をじっと見つめた。

可愛らしい真っ赤な唇に次々と料理を運びこみながら幸せそうな顔をして食事を続ける主の姿を見て自身もまた自分の作ったものを口へと運びこんだ。
やがてスッカリとテーブルの上に並んだ皿がきれいさっぱりかたづくと、

「全然ダメね、おいしくも何ともなかったわ、て言うか食べれたもんじゃないわね」

口のまわりを汚した少女はおもむろに呟く。
別に本当に不味くて言っているわけではない、そのことを理解している少年は頭を下げる。

「申し訳ありません瑠璃お嬢様、次はお気に召す物を御作りします、ですからどうぞお許しを……」
「駄目よ、罰としてまず私の口の周りの子の汚れをどうにかなさい、手を使わずにね」
「はい」

結城は「失礼」と、一言つぶやくとゆっくりと唇を瑠璃の赤くて柔らかな唇へと近づける。
そして優しく舌を使って唇のまわりと、口の中を舌でなめとって行った。
舌が唇や口の中、そして自分の下に触れる度に押し殺したような悲鳴を上げながら、プルプルと小さく身を震わせる瑠璃。
いつの間にか上半身は既に少年の手によって脱がされて、舌先で唇や顔、首筋などを舐め取っていく。
その間も脇にきちんと脱がせた服を折りたたんでおいてある。

「瑠璃お嬢様、もし宜しければこのまま全身の方も続けますか?」

意地わるでは無く、遠慮しがちに聞くと、コクリと瑠璃は小さく頷く、どうやら完全に体の方はできあっがてしまい、まともに返事もできないようである。

「では下の方も失礼します」

そう言うと慣れた手つきで素早く下着を脱がしていく、前に脱がすのが遅れてお嬢様の愛液でべとべとになり、洗濯に苦労した苦い経験がある。

ツゥーっと舌先を徐々に下半身へと向けてゆくたびに鈴の様な声を震わせて仔猫のように小さく悲鳴を漏らしてゆく。

「ふ、んん、うにゅぅ……」 

鳩尾を、白くて柔らかいお腹を、おへそを、舌が通り過ぎゆっくりと、瑠璃の大事な大事な部分へと舌が到着する。

ペロリ。
ピックん!!

「ひゃぁ――!!」

思わず大きな声が漏れた瞬間、ぐっと少女の口に結城の手がかぶさる。

『駄目ですお嬢様! もう時間が遅いので大きな声を出すと迷惑になります!』

結城が耳元で囁くと瑠璃は刻々と二回頷く。
その間も愛撫が途切れる事がないようにゆっくりと指が瑠璃の敏感な部分を慰めてゆく。

(こ、声が出ない様にこらえないと!)

そう決心すると、先ほど腹ペコな気分を紛らわすために噛り付いていたタオルにカプリと
齧りつきぎゅっと目を閉じる。
優しい指が意地悪をするかのように、優しく大事な部分を撫でてゆく。

「ふうう! んん! んん!」

まるで嫌々をするかのように首をフルフルとふる瑠璃。
時折、

「やめましょうか?」

の問いに、嫌々と首を横に振ってこたえる。

「それではちょっと失礼します……」

ゆっくりと体勢を入れ替えてゆき、自分の物が瑠璃の顔の辺りに来るように入れ替えをすると、そのまま自分が下に来るように体勢を素早く入れ替える。
69の体勢で自分が下に来るように持ち込むとそのままゆっくりと瑠璃の大事な部分に舌を這わせる。

「はぁ……ん!! ひゅあううん」
「ほら、お嬢様舌がお留守ですよ」 

舌先が大事な部分
をなぞるたびに悲鳴を上げて体をのけ反らせる瑠璃を見ながら結城は声をかけると、
思い出したかのように結城の物にしゃぶり付いて行くが、
しばらくすると快感のため唇を離してしまい、またも結城に指摘されて慌てて口を近づける。
しばらくそんなやり取りを続けた後、グニュ。

「ん? あわわわ……」

堪えきれなくなった瑠璃が自分の部分を激しく結城の顔に擦りつけてきた。

「お、お願い、結城……」

息も絶え絶えになりながら、瑠璃が懇願してくる。

「わかりました、お嬢様」

そう告げるとそっと体の下より這いだし、そのまま、

「失礼します」 

そう呟くと、うつぶせ状態の瑠璃のお尻を掴み、ゆっくりと左右に押し広げる。

「あっ!?」 

驚きで小さく悲鳴を上げるのを気にせずにそのままゆっくりと自分の物を瑠璃の中へと押し入れて行った。

「あ! あう…………んン」 

最初に大きな悲鳴を上げた後、慌ててタオルを拾い上げて声が出ないように口にくわえて瑠璃は悲鳴が出るのをこらえる。
その間にも結城の物はゆっくりと肉壁を押し広げながら瑠璃の胎内へと押し入ってゆく。

(き、気持ちいいよ……結城)

声にならない声を上げながら、官気に身をふるわせ続ける
瑠璃。
結城の腰使いに合わせて自身もまた体全体で答えていく。

「ア、ア、ンン、ンンあ、ああ」

しっかりとタオルを咥えながらも、悲鳴が漏れだしていく。
段々と二人のリズムは激しくなってゆき、二人のクライマックスが近いことを表している。

「お、おじょうさま、も、もう!」
「あ、あうう、き、きて! ユウキ!」

やがて二人は、同時の高みへと至ると、其のまま荒い息を繰り返して、ゆっくりと倒れこんだ。




「ふー、むにゃむにゃ……」

幸せそうな顔で眠りこける瑠璃、その横で同じ布団にもぐりこみ、結城もとなりで眠りにつこうとする。

「ふにゅぅ、大好きだよ……ユウキ……」

そうポソリトつぶやいた瑠璃の寝顔をちらりと見やると、心の中でそれの答えて結城もゆっくりと眠りに落ちてゆくのであった。






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