夢魔兎 美咲
シチュエーション


「えっ?なっなに?」

美咲は目を覚ますと、自分が置かれている状況の異常さに、思わず声をあげた。
見知らぬ部屋で、分娩台に下着姿で拘束されているのだ。

「うっ、くっ。」

身体をよじり、台からの脱出を試みるものの、両手は台の後ろに頭の上で縛られ、両足は台の器具により大きくMの字に固定されており、逃げだすことは不可能だった。

「なっなんでこんな……。」

さっきまで自分の部屋に居たのに。
結希と長電話して、お風呂に入って、ホットミルクを飲んで、ベッドに入って、また結希と電話して、だんだん眠くなってきて……。

「気が付かれたようですね。」

どこからともなくピンクの兎の着ぐるみが現われ、美咲に話しかけてきた。
脇には大きな注射器や怪しげな道具を抱えている。

「ひっ、だっ誰?近寄らないで!」

その異様な風体に驚き、美咲は叫んだ。
兎は笑いながらそれに応える。

「はははっ。そんなに恐がらなくても大丈夫ですよ。怪しいものではありません。申し遅れました、私、夢魔のタカサンという者です。短いお付き合いですが、よろしくお願いします。」

兎はそう名乗ると、美咲に向かって慇懃に頭を下げた。

「どっどこから見ても怪しいじゃない!だっ大体、夢魔って何よ?」

全く話の通じない相手ではないことがわかり、美咲は少しだけ落ち着きを取り戻した。

「えっ、怪しいですか?」

やけにリアルなピンク兎の全身着ぐるみは(手だけは薄い白のゴム手袋をはめている)、まじまじと自分の身体を見ながら言った。

「まぁそこは感性の違いということで。では質問にお答えしましょう。夢魔とは、インキュバスと言った方が馴染みがありますかね?聞いたことありませんか?簡単に説明しますと、睡眠中の女性を襲っていやらしいことをする悪魔です。」
「なっ!いっいやらしいことって!何を言っているの?」

美咲は顔と身体を強張らせ兎に尋ねた。

「いまから、私と貴女で、SEXをしましょうって言ってるんですよ。」

兎は、まるで二人でお茶でもしましょうと言ってるかのように、平然と答えた。

「いっ嫌!何馬鹿なことを!じょ冗談でしょう?」

駄目!やっぱり話の通じる相手じゃない!美咲は逃げ出そうと、再度身体をくねらせながら叫んだ。

「ふふ、私も美咲さんとお喋りを楽しみたいのですが、夜は短い。ここから先は共に身体で語り合いましょう。」

そう言うと兎は、ボールギャグを取出し、美咲の可愛らしい口に装着させた。
美咲も当然抵抗したが、四肢を拘束され身動きがとれず、あっさりと装着を許してしまう。

「う〜〜っ!うう!」
「大丈夫ですよ。優しく、いっぱい気持ち良くしてあげますから。」
「ううっ!ううっ!!」
「そんなに嬉しいんですか?」

兎は美咲の後ろにまわり、触れるか触れないかの絶妙なタッチで、耳からうなじにかけて愛撫を始めた。

「んっ!」

軽く身体をびくつかせる美咲。
うなじ、肩、鎖骨、腕、脇、なぞるように触りながら兎は感歎の声をあげる。

「素晴らしい身体だ。無駄のない筋肉、適度な脂肪。幼少の頃より、空手と柔道を修めているだけのことはありますね。」

美咲は大きな目をさらに大きく見開き、兎を見た。

「何で知っているのって顔ですね。美咲さんのことなら何でも知ってますよ。」そう言うと兎は美咲の耳たぶを甘噛みし、耳殻を舐め、外
耳道に舌を入れた。

「んっ!んんっ!」

美咲は思わず声を漏らした。
耳から舌を抜き、愛撫の手を脇、横腹、お腹、へそへと移しながら兎は言った。

「新藤美咲、20歳。身長167p、体重48s。B83W60H87。他にも初体験。経験人数。現在恋仲の結希さんとのこと、何でもね。」
「!」

美咲の顔が驚きと恐怖で固まる。
そこに兎の両手が、ブラの上から美咲の胸に迫ってきた。
美咲は動かせない身体を必死にくねらせ、兎の両手が手から逃げようとするが、あっさり捕まえられ、ブラの上から優しく両方の胸を揉まれ始めた。

「っ!」
「男性経験は2人。初体験は高校1年の夏、相手は憧れの先輩。自分勝手なSEXをされ、ただ痛いだけの初体験だったみたいですね。」
胸を揉みながら兎は続ける。

「しかもその先輩は女癖が悪く、美咲さんと同時に複数の女性と付き合っていて、それが原因で一ヵ月も待たずに破局。」

ここまで言うと兎の両手がブラの下に滑り込む。

「んん〜っ!」

美咲は抗議の声をあげるが、兎はそれを無視し、指で乳房を直接なぞり、揉み、弄ぶ。

「んっ!ふっ!」
「二人目は塾の講師。熱烈にアタックされ、交際開始。三ヶ月後、妻子持ちであることが発覚し、破局」

兎は鋏を取出し、ブラのフロント部分を切った。
ハラリとブラは左右に別れ、美咲の形の良い胸が露になる。

「ん〜っ!!んんっ!」
「綺麗だ。形、張り、弾力完璧です。」

「可愛らしい乳首ですね。」

兎は指先で乳輪をなぞりながら言った。

「んっふっ!」
「淡いピンク色。」

中指の腹で乳首をなぞり、軽くはじく。

「っ!」

そこに親指が加わり、乳首を優しくつまみ、しごく。

「んぁ!」

後ろから両方の乳首を責められ、美咲は声をあげのけぞった。
ボールギャグの穴から、涎が胸元にこぼれる。
兎は左手の指先で涎をすくうと、美咲の左の乳首に塗り、こすった。

「んっ!んぁ!」

美咲の漏らす声が少し荒くなる。
兎は美咲のうなじに舌を這わせ、乳房を揉み、乳首を責めた。
新たにこぼれた涎を、右の乳首に塗り、しごく。

「ぁっあっ!」
「気持ち良いですか?」

兎は胸への愛撫を続けながら尋ねた。

「……っ!」

美咲は首を横に振り、兎の問いに答える。
しかし、真っ白な美咲の体は少し赤みを増し、うっすらと汗をかき、わずかに呼吸も乱れていた。

「そうですか、それは失礼しました。」

そう言うと兎は美咲の正面にまわり、たっぷりと涎を含ませた長い舌を、美咲の左の乳首に向けた。
ゆっくり近づく舌から逃げようと、美咲は体を左右にゆすったが、兎を喜ばせただけだった。
ペロッ。兎の舌が乳首を捕らえ、舐める。

「ぁぁっ!」

乳輪を円を描くように、乳首を縦に横にと舐めまわし、吸う。チュッと音が響く。

「んんっ!んぁ!」

チュッ、チュッ。口の内に招待した乳首を、舌で優しく転がす。

「くっ!ふっぁ!」

優しく甘噛み。

「んぁ!んぁぁ!」

兎の口から解放してされた左乳首は、涎に塗れテカテカと光り、硬く突起していた。

「乳首起っちゃいましたね。」

突起した乳首をしごきながら兎は続けた。

「左ばかりじゃあ、不公平ですから。」

兎は右の乳首に吸い付いた。

「ぁぁっ!ぁっあっ」

吸う、舐める、噛む。
舐める、舐める、吸う。
噛む、噛む、噛む。
その間、左の乳首への刺激も忘れない。

「ぁあっ!あっ!んぁ!ああぁ!」

美咲の口から甘い声があがる。
兎は硬く突起した右の乳首を解放し、美咲に再び尋ねた。

「気持ち良いですか?」

美咲は弱々しく首を横に振った。

「そうですか、失礼しました。」

兎は胸からお腹、横腹、太ももへと愛撫の手を下ろし、続けた。

「でも、パンツに染みができてますよ?」
「!」

美咲は違う違うと首を振る。

「違うと言われましてもねぇ。」

兎の手がパンツの内に、ゆっくりと進行を始めた。

兎の指が茂みを越え、美咲の秘部へ到達する。
ヌルリ。美咲の花弁は兎の読み通り、蜜を滴らせていた。
兎は蜜を優しく指ですくい、花弁に塗り、優しく優しく指で愛で始めた。

「あっ!はっぁぁ!」
「美咲さんは、立て続けに男に騙され、男性不信になり、大学のサークルで知り合った結希さんと現在付き合っていますね。」

兎の指とお喋りは止まらない。

「んっ!ぁぁっ!ぁ!」
「それどころではありませんか?経験した男性が、二人とも自分本位のSEXしかしなかったので、結希さんと関係を持ったとき、初めて性の悦びを知ったみたいですが、どうです?男も捨てたものじゃないでしょう?」

兎は指で蜜ですくい、まだ皮に包まれた陰核に塗りつけた。

「ああっ!!」

びくんっと美咲は大きくのけぞる。
兎は美咲の口からボールギャグを外した。

「おっお願いです。もう、もう許して。」

美咲は目に涙を浮かべ、懇願した。
顔を紅潮させ、息は乱れている。
兎は悲しそうに首を振って言った。

「可愛い美咲さんのお願いですが、それだけは聞けません。」
「そっそんな。」

美咲の目から涙がこぼれる。
それを見て、兎はある提案をした。

「悲しい顔をしないでください。わかりました。ひとつゲームをしましょう。いまから五分、私の責めに耐えたなら美咲さんの勝ち。もういやらしいことはしません。」
「えっ、耐えるって?」
「私の舌と指に耐え、イカなければ美咲さんの勝ちってことです。」
「……。」

美咲は考えた。
このルールなら有利。
私はまだイッタことがない。
確かに兎は上手いけど、五分くらいなら……。
好きでもない人にイカされるはずがない。

「やっやります。」

美咲は答えた。

「五分耐えてみせます。だから、約束してください。もうこれ以上ひどいことをしないって。」
「わかりました。私も男です。約束は守ります。」

そう言うと兎は、デジタルタイマーを取出した。

「これなら時間の経過がわかりやすいでしょう?」

美咲は黙って頷いた。

「では、始めますよ。」

兎はスイッチを押した。
タイマーが動きだす。
美咲は覚悟を決め、歯をくいしばり、目をつぶった。

「ふふっ。」

それを見て兎は笑った。
本当に可愛い人だ。
兎は鋏でパンツの両端を切った。
パンツが落ち、美咲の性器が露になる。

「綺麗だ。色素の沈着もない。」

執拗な愛撫と、分娩台に足をM字に開かれ固定されてることもあり、大陰唇も小陰唇も開き、美咲の性器は丸見えだった。
膣から愛液がこぼれている。
兎は舌で愛液をすくい、自らの涎を加え、ゆっくりと舐め始めた。膣口、尿道、陰核と舌を這わせ、陰核を一周し、右の小陰唇をなぞり、膣へ戻る。

「あっ!」

膣口、尿道、陰核と再び舌を這わせ、陰核を一周し、左の小陰唇をなぞり膣へ。

「あっあっ!」

これを何度か繰り返すと、陰核を包んでいた皮が剥け、陰核が直接顔をだした。

「あっ!!ぁぁあ!だっだめ!」

兎は舌に涎を大量に含ませ、膣内に侵入し、内部を舐めあげた。
舐めながら鼻の頭で、剥き出しになった陰核を責める。

「あぁぁっ!あっあっ!いっ、いやぁ!いやぁ!」

そっそんな。
美咲は堪らずタイマーに目をやる。
まだ一分しか、経っていない。
あっあとこれに四分も。
美咲の思考などおかまいなしに、兎の責めは続く。
膣内部を責めていた舌が、陰核に向う。
優しく円を描くように陰核を舐める。

「あっ!あっ!あっ!あっ!」

優しく唇で陰核を噛む。

「あああっ!」

唇でつまんだ陰核を、吸う。

「ああっ!だめ!だめ!だめぇ!!まっ、まって!まって!おね…」

吸いながら陰核を舐める。舐める。舐める。

「いっいやぁぁぁぁぁあああぁ!!!」

美咲は大きく体を波打たせ、人生初の絶頂を迎えた。
膣口からは白い愛液がこぼれ、身体はまだ小さく波打っている。

「まだ三分ちょっと残ってますが、私の勝ちですね。」
「…………せん。」
「えっ?何ですか?」
「わっわたし、まっまだ、イッテません。」

美咲は息も絶え絶えに言った。
苦し紛れの、咄嗟の嘘だった。
だが、兎はニッコリ笑うと、

「そうでしたか。すいません。私の勘違いでした。」

と言い愛撫を再開した。

たっ助かったの?
とにかくあと三分耐えなきゃ。

美咲は絶頂の余韻の残る頭でそう考え、気を引き締めた。

「次は指でいきます。痛かったら言ってくださいね。」

そう言うと兎は、人差し指を美咲の膣へとゆっくり沈めた。

「あっっ!」
「美咲さんの内トロトロで暖かいですよ。指がとけそうです。」

兎は指を出し入れしながら、続ける。

「これだけ濡れているなら、もうすぐに一本増やしても大丈夫ですね。」

中指が加わり、二本の指が美咲を責める。

「あっあっ!あん!」

美咲の口から甘い声が漏れる。
知らなかった。
イッタあとって敏感になるんだ。

「あっ!ぁぁ!」

で、でもこれなら耐えれる。
またクリトリスを責められたら危なかった。
美咲はタイマーを見る。
あと一分半。
勝てる。

「そろそろいいでしょう。時間もなくなってきましたし。」

そう言うと兎はぐっと指を深く入れ、指を第二間接の辺りで曲げ、美咲の膣壁前方上部を擦り始めた。

「えっ!あっ!あっあっ!」

異変はすぐに起きた。
クリトリスへの刺激に勝とも劣らない快楽の波が迫ってきたのだ。
しかもそれは……。

「ふふっ。気持ち良いでしょう?」

兎の指は止まらない。

「だっだめ!そこはだめ!いっいやぁぁ!」
「すごい締め付けですね。思うように指が動かせませんよ。」

それでも兎の指は止まらない。

「まっまって!だめなの!いや!あっあっ!おっお願い!とっトイレ、トイレに行かせて!あっ!」
「トイレ?駄目ですよ。もう時間もないし。」

兎は美咲が何でトイレに行きたがるのか知っていた。
膣壁前方上部にできた膨らみ。
これが美咲を苦しめているのだろう。

「お願い!だっだめなの!いや!いや!」

髪を振り乱し、いやいやと喘ぐ美咲。

「ふふふっ。これでしょう?ほら、ほら。」

兎は膨らみを掻き出すように擦り続ける。

「あっ!だっ!あああああ!でちゃう!何かでちゃう!」
「いいんですよ。だしてください。」
「許して!許して!あっあぁぁぅぁぁああ!!!」

ピュッ、ピュッ。

美咲の尿道から潮が吹き出す。
それでも兎の責めは終わらない。

「まだまだでるでしょう?」
「あああっ!あっあっ!ああああああぁぁぁ!!!」

ビュッ、ビュッ、ビュビュ。美咲は尿道から大量の潮を、膣口から白い愛液を噴き出し果てた。

「………。」

あまりの絶頂感に美咲は、分娩台の上で気を失ってしまった。
意識の有り無しに関わらず、身体の痙攣は止まらないようだが。

「私の勝ちですね。」

潮や愛液のついた指を舐めながら兎は言った。

「今夜はこれで帰してあげます。また明日楽しみましょう。大丈夫、朝、目が覚めたら全部忘れてますよ。」

そう言うと兎は美咲の唇にキスをした。


〜翌朝〜

「しっ信じられない。」

美咲はおしりに冷たいものを感じ目を覚まし、声をあげた。

「おねしょなんて、小学生以来だよ〜。」






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