聖娼
シチュエーション


「いよいよ明日か・・・」

娘はため息をついた
彼女はこの国の風習に従い、明日より三日間
神殿にて巫女とならねばならないのだ

この国では、未婚女性は三日間、
大地母神の祝福を伝える巫女とならねばならない決りであった
祝福を伝える役目がどのようなものか娘は知っていた

「・・・あのようなことを、私は三日間、男の方に・・・」

二年前の正月に、神殿で国王の”聖婚の儀”を見ていなければ
これほど憂鬱にならずに済んだかもしれない

**************************

「え?あなた、国王様の”聖婚の儀”を一度も見たことがないの?
それなら、来年は見に行きましょうよ」

隣家に住む、いち早く巫女を務め終わった親友の彼女の誘いに
乗り、大晦日の晩、軽い気持ちで神殿へ出かけた

ざわざわと大勢の人が詰め掛けていた
神殿の中央、巨大な女神像が、燃え盛るたいまつで照らし
出されていた

「あ、国王様だわ」

女神像の脇より、真っ赤な髭を蓄えた国王がマントを翻して登場する
わっ!と割れる参拝衆に対し、片手を高く揚げて応える

「何時見ても、立派なお姿ね」

政治、軍事両面で優れた采配を振るう賢君とされ
度々、町を見回っては人々と触れ合う
彼女もいつか握手を交わされたことがあった
厳つい風貌の中の優しげな笑顔に、照れ過ぎて
かけられた言葉も上の空だったものだ

威厳と優しさを兼ね備えた壇上の国王を、尊敬の眼差しで
見つめる彼女であった


午後23時45分
国王が儀式の開始を宣言
舞台の周りで一層多くのたいまつに炎が灯される

女神像の周囲はぱぁーと一気に明るくなり
その背後から、薄いベールを纏い、栗色の長い髪に
仮面を付けた巫女が登場した

「あれが、女神様?」
「しっ!静かに」

気が付くと、ざわついていた観衆は静まり返っていた

国王は巫女に近づくと、うやうやしく膝まづいた

((え?国王様が膝を折られるなんて・・・))

そして、巫女の手にキッスをした
巫女は国王の頭に軽く手を添え、やんわりと撫でた

((まあ、国王様があんなふうにされるなんて・・・))

しかし、驚くのはこれからであった

国王は立ち上がると、マントを外し、さらに服を脱ぎ始めた
この儀式のための服装なのだろう、数個ボタンを外しただけで
ばさりと着ているもの全てが足元に落ちた、下着はつけていなかった

「そ!そんな・・・こんな大勢の前で・・・」

娘は信じられないという表情になっていた

国王は巫女に近づくとその肩に手をかけ、ベールを掴んだ
そしてゆっくりと下へ捲り下ろしていった
たいまつの明かりにゆらめくように、豊かな胸と締まった腰を
もつ”女神”の素肌が露になっていった

たいまつの明かりに照らし出される
全裸の国王と”女神”
王は女神に近づき、仮面の唇に接吻した
それに呼応するように女神は王の股間に手を伸ばした

接吻の続く間、女神はしなやかな指で王自身を愛撫する
やがて、二人の顔は離れ
王はそっと女神を抱き上げると、神像の前の祭壇に横たえさせた

仰向けに寝そべる女神は誘うように腰をひねり脚を開いた
王も祭壇の上に上がり込み、女神の身体を覆うように平行に
身を添えた
そして隆々とした己の分身を掴んで、開かれた艶やかな脚の
間に宛がった

午前零時

「親愛なる大女神!この大地を司り、我等に豊穣の恵みを
もたらせし大いなる母よ!
去る一年の恵みに感謝し、民を代表して、この身を捧げん!
これをして、この年もまた、我等に恵みを授けたまへ!」

王は、女神に対する感謝の叫びが終わるやいなや
掴んだものを一気に女神の御身に奉納した

仮面を付けた頭が反り返り、王と女神が一つになったことが
観衆にしれ、おおっ!とどよめきが起こった

娘は口を開けたまま、凝視していた

「これは・・・国王様・・、何なさってるの?」
「王様は、今、女神様と愛し合って・・・交わっておられるのよ」

隣で親友が解説してくれる

「これからが見物よ、王様何分持つかしら
それによって今年の吉凶が分かれるのよ」

女神像の足元、たいまつに照らされる祭壇の上
万民の見守る中、一心不乱に肉体を組み交わす王と女神

王は女神を絶頂に導こうと果敢に腰をその身に打ち付けていた

「あんなに・・・王様・・お尻を振られて・・・」

すると王の動きがしばし止まった、王は必死に耐えてる様子だった
女神を導けないまま先に達してしまえば儀式は失敗である

女神を先か同時に導き、尚且つそこまでを成る丈、長びかせたほうが
よいのである
潮を引かせようと留まる王に対し、女神は意地悪く腰をひねって
みせる
王は堪らず、女の細い腰をぐっと抑え込む

やがて、再び王は動き始めた
組み敷かれている女のほうもやにわに淫靡な色が肌に浮かび
ぴくぴくと震え出し始める
国民の見守る中、必死の形相で女神との性の営みを演ずる国王
遠目からも二人が汗だくなのが確認できた

・・・ん!んむ!んん!・・・
・・・おぅおおぅおぅん・・・

王と女神の嗚咽が聞こえくるような錯覚にとらわれる
それほど燃えるたいまつの中、腰をひねりあい、打ち付け合い
二匹の蛇が如く、狂おしく絡み合う
王の逞しい動きに、女神の乳房が烈しく波打っていた

「これが・・・これが、男女の交わり・・まるで、犬か猫のよう・・・」

上に乗って責め立てる王の顎鬚を女神が手を伸ばして撫でた
筋骨逞しい腕は女神をしっかりと抱きすくめ、艶やかな脚は王の腰に
絡みついた
いよいよ儀式はクライマックスに近づく

「女神様、今にもいきそうね」

ふと見ると、親友の目がかなり興奮の色を浮かべていた
僅か12歳で巫女を努め終えた彼女は
それ以降も度々、男性と一緒にいるところを見かけていた

やがて、女神の体が烈しく撓るのが見えた

「あ!女神様が遂にいったわ!

ほら、これから王様もいくわよ」
案の定、王は女神を抱き締めたまま、二三度強く腰を打ちつけた後
ぶるぶると小刻みな動きに変わった

「どういう・・・ことなの?」
「王様も情が極に達して、女神様の中で昇天されたのよ
これで儀式はおしまい
去年よりさらに長持ちしたわね、さすが王様」

王がガクンと女神の上で力尽きるのを見届けられたのを切欠に
一気に観衆は割れんばかりの喝采を送った

「今年の女神様役も大した演じっぷりだったわね
王様の御子を授かるかしら?うらやましいわ」

代々王は后を娶らない、儀式の果てに万一御子が出来た場合
その中から次代の継承者を選ぶ習慣であった

「・・・」

娘は言い知れぬ嫌悪感を感じていた

「あんなこと、男の人にされるなんて、
王様・・・あんな動物みたいに・・・」

興奮覚めやらぬ親友をその場に残して、娘は家に帰った

****************************

あれから二年、次々と知り合いが巫女を務め上げる中
娘は覚悟が出来ずにいた

「歳を重ねるとそれだけ結婚に不利になるわよ」

一緒に聖婚の儀を見に行った親友
今は大きな腹を抱えていた
幸せそうな彼女の顔が、娘に決心を促した

大地母神殿、朝6時
軽く食事をとって、聖水で身を清める
体の線がうっすらと透ける長いベールを纏い
顔には”天使の面”なる仮面をつける
この面は女神の面と違い、目だけを隠すものだ

これで神殿を訪れた男性方の前に、他の巫女達
と横一列に並び、お誘いを待つのである

気押されるほどの妖気をムンと放つ年配の巫女が
新米巫女達の前で訓示を述べる
この神殿の神官長だ

「本日より三日間、貴女達は大地母神様の使い
参拝の男性方にその祝福を伝える役を粗相無き様
努めあげねばなりません
これより、女神様の塩を配ります
これをこの場で飲み干せば、少しは気持ちは和らぐでしょう」

配られた代物を口に含む娘

「妙な味・・・」

ふわ・・とした感じで体が軽くなるような気がした


午前8時神殿の大扉が一斉に開放される
既に詰め掛けていた参拝者達が一礼して、続々と足を
踏み入れて来る
彼らも巫女同様、目鼻口以外すっぽりと顔を布で覆っていた

参拝者がお布施を支払っている
支払った額が記入された紙を神官が渡している
額面が多いほど、長く巫女より祝福を受けられる
仕組みであった

「大地母神様の名をかけ、お相手を・・」

一人の参拝者が娘の前で胸に手を当て、膝を折った

娘は一度深呼吸すると、立ち上がり彼の頭を軽く撫でた
そしてその手を取り、彼女に与えられた祈祷部屋へと案内する

天井に明り取り用の小さな窓があるだけの狭い個室
ささやかな祭壇に小さな女神像が祭られ
その両脇に立てられた蝋燭の炎がゆらゆらと揺れている
天窓から差し込む光が、絨毯に描かれた男女のシンボル図を
照らし出していた

参拝者の手に握られた紙には”二刻”と記されていた
顔のはっきりとわからぬ男女はここで二時間過ごすことになる


朝三時より並んでいたというその参拝者は巫女の目の前で
着ている物を脱ぎ捨てた

((う・・・))

思わず巫女は目を瞑る

裸の参拝者はすっと近づき、堅くなっている巫女からベールを
ずり降ろしていく
初々しい白い肢体に思わず舌舐めずる参拝者、
その音を聞いて巫女は尚更、肩をすくめる

俯く巫女の顎が参拝者の手に捕らわれる
彼の吐く息が接近して来たと思うや否や、ちゅぅ・・と唇から湿った音が
響いた

((んん!・・))

唇を堅くする巫女
本来ならここで、手で参拝者自身を慰めねばならないのだが
すっかり頭が白くなってしまっていた
しかし興奮する参拝者は、もはやその必要が無いほどの状態に
いきりたっていたが

僅かに唇を緩ませた隙をつかれ、参拝者は巫女の口の中にちゅる!と
舌を挿し入れて来た

「んん・・・」

もがくようにくぐもった声を上げる巫女の口はいよいよ参拝者の口と
角度を変えて深く咥えあっていった
熱い息を其々の口の中に吐きあいながら、もぐもぐと巫女と参拝者の
舌が絡みあう

((うう・・・いや・・・))

新米巫女はぐっと嫌悪感をこらえた
こうして巫女はファーストキスを見知らぬ参拝者に捧げたのであった

参拝者は巫女をそっと抱き上げると、女神像の飾ってある
祭壇のすぐ下に寝かせた
そしてその初心な身体に取り付き、キスをし始めた

胸に、乳首に、腹に、お臍に、腰に、太ももに・・
ちゅっちゅっと湿った音が響く

「う・・・」

彼女の弱い場所で響いた場合、ぴくんと反応する
やがて参拝者の顔は巫女の本尊に辿り着いた

彼女が処女であることを確信している彼は、これから自分にたっぷりと
祝福を与えてくれるであろうその大事な場所に念入りな愛撫を加えた

「う・・ふん・・・ううん・・・」

心地よい刺激に、巫女の口から艶のかかった息が漏れる
参拝者は、じっくりと時間をかけて巫女を啜った

参拝者が顔を上げ、巫女の体の上をずり上がってきた
大きく足を広げられる巫女、そして堅く熱いものが自身の中央に
宛がわれるのを感じていた

((いよいよ・・・))

大地母神の巫女としていよいよ参拝者に祝福を与えるべく
体深く参詣を受け入れる時がやってきたのだ

・・・あああふああ・・・

薄い部屋の壁を通して、隣部屋の音が聞こえてくる
早朝、訓示を行っていたのと同じ声

((この声は・・神官長様のお声・・・
14の頃に努めを行い、資質を認められて正式の聖娼になられたとか))

王侯貴族など特別な相手でなければ、正式聖娼からの祝福は
受けられない
こなれた豊満な肢体を撓らせ、どこぞのお大尽に熱の篭った祝福を
与えているに違いなかった

上に乗った参拝者が圧し掛かる動きを見せた瞬間
ずきぃ!と鋭い痛みが体の真中に走った

「あう!・・・」

巫女の女神の宿る場所への参詣が開始されたのだ
新米巫女は仰け反り、逃れようと無意識にずり上がる

目を血走らせた参拝者の腕が巫女の震える肩をがっしりと捕らえ
ぐぐぅ!・・と己の棒端で未開の柔肌の門を突きくぐる

「は!・・ぎ!あああぁ!!・・・」

そのまま肉の擦れる音を発しながら、
無垢の胎内を純潔の血に塗れた参拝者の奉棒が
ずちずちと参道を切り拓いて行く

「ぐ!・・うぅ・・」

産まれて初めて体を開かされる苦しみに悶える巫女
やがて、その奥の宮までぎっちりと参道を開通させられるのだった

ふぅ〜・・と征服感に充ちたため息をつく参拝者の上体に
痛みを耐え忍ぶ巫女がしがみつき、わなわなと震えながら
背中に爪を立てていた

「いた・・い・・・い・・たぃ・・・」

自分の胎内で、見知らぬ男性の堅い一部がどくどくと
熱く脈打っているのが感じられる

((こ・・・これが・・交わる・・と・・いうこと・・・
あの晩の・・王様と女神・・様のように・・・))

巫女は仮面の下の瞳をうるうると潤ませた


狭い部屋の中、祭られた女神像がかたかたと揺れている
その下で男女が荒い息を吐き合いながら肉体を結び合わせていた

参拝者に愉悦の相が浮かんでいた
祝福を存分に受け取るべく、巫女の初々しい身体に
己が奉棒を果敢に捧げ込む

「う・・・ぐぅぅ・・・」

深く参詣される度、巫女から苦悶の息がしぼり出される
女神像に見守られながら、巫女と参拝者は汗を噴きながら
肌と肌を溶け合わせ続けた

女神像が一層大きくガタガタ揺れ始める
その下で繰り広げられる熱気がさらに燃え上がったからだ

「は!が!あぅ!はぐ!」

((いた!いたぃ!もぉ!ゆるし・・てぇ!!))

参拝者の容赦ない猛烈な参詣に、心の中で悲鳴を上げる新米巫女
そんな初心な表情さえも愉しむように参拝者は、すべすべとした肌に
己を刻み捲くる

がたん!がたん!がた!・・

”んん!”

祭壇の烈しい揺れに続いて、参拝者の上気した唸りが響く
巫女の身体に奥深く参詣したまま、びくびくとその腰が戦慄いた

「あ・・・」

胎の奥で弾けるこれまでとは違う熱い感触に、小さく応える
巫女は産まれて初めてその胎内で男の昇天を受け止めていた
初々しい巫女の胎内で絶頂を味わう参拝者の顔は鼻の下が伸びきり
口を半開いて涎を滲ませ祝福を心から享受していた

参拝者は吐き出し終わると、がくっ・・と巫女の上で脱力した
はぁ・・・と二人して重なり合ったまま熱いため息をついた

その参拝者は、少しの休憩のあと、今一度巫女と交合した
二度目とは思えないほどの量の樹液を巫女の胎奥に残して
ようやく、彼女の身体を後にした


「う・・」

行為の後のけだるさ、今だ癒えない異物感・・
本来なら巫女が参拝者の手を引いて見送りするのだが
全くあべこべに巫子が参拝者の肩に担がれるようにして
彼を見送った

聖水で身体を清め治す巫女

「まだ・・・溢れてくる・・・」

朝方、眺めた光景から変わり果ててしまった自分の股を
しげしげと見つめる

「私は、これで・・先ほどの方に・・男の方に女神様の祝福を伝え
大人の女になった・・ということなのね」

身体の奥から、太ももを伝い落ちる白く泡だった筋を眺めながら
深いため息をついた

三日目の午後

「あ!あ!う!あ!・・・」

狭い祈祷室の中、巫女の嬌声が鳴り渡る
この三日間で二十人余りを相手に祝福を与え、最終日の今日
格別多くの布施を行った参拝者一名と朝から延々手合わせ
していた

恐るべき精力を誇るこの参拝者は、午前中二度巫女に注いだ
にも関わらず、昼の休憩を挟んで、今また、逞しくその胎内を
参詣していた

「ふぅ!ふぅ!そなたの!・・身体は!・・・」

二日ばかりの参拝客達の奉納を宮中にたっぷりと受けて、
開花の端緒が現れた巫女の身体は極上の祝福をこの客にもたらしていた

((ああ・・・なに?なにかしら・・・
なにか・・おかしな気持ちが・・))

巫女の中で何かがこみ上げていた


「うん・・くふぅ・・ん」

頬を紅く上気させた巫女が何気なく参道を締める

「うぬ!」

中でぐしゅ!ぐしゅ!と露を絡めて行き来していた肉の奉棒を
柔らかい蜜道がぬ・・ちゅりと揉み扱くように包み込んだ

「ぐ!・・はぁ!」

猛烈な快い圧力に、一気に昇天する参拝者

「あぅ!・・・ん」

((ああ・・また熱いものが・・・私の・・中で・・・))

巫女はその熱い迸りに我が宮を染められる感触に目をうっとりと
させていた


「はあ・・・」

参拝者はぐったりと抜け落ちた

「失礼いたします」

巫女はすっと起き上がると、本人同様力なく萎れたものを
手に取った
そしてそれを口に運んだ

くちゅ・・ぴちゃ・・・

参拝者の奉棒を口一杯頬張り、力を与えていく巫女
初日、全くの受身だった新米巫女は今や、目を見張るほどに成長し
立派に勤めを果たしていた


「おおお・・・もお・・よい」

気持ち良さそうに上擦っていた参拝者は、すっかり復調し
巫女を女神像の下に押し倒した

「ふん!ふん!ふん!」
「あ・・・あ・・・あ・・・」

巫女と参拝者、またしても合体し飽くことなく悦びを分かち合う

「あ・・あん・・もっと・・もっと、愛して・・愛してくださいませ」

せがむように腰を振る巫女

「ふ・・ふぅ・・何とも・・淫らな・・女神じゃ」

参拝者は、先程の伽の跡生々しい泡立ち塗れの参道を力強く参詣する

「うあ!ふあ!あく!ふぁう!」

((あああ!いい!きもちいい・・もっともっと・・・))

離れまいとしっかりしがみつき、男性に抱かれる悦びを全身で
享受する巫女
身体の内側を擦られることに快感を覚えた巫女はぐんぐん登りつめていく

「くぅ!ともに!ともに、女神の元に!参りましょうぞ!」
「はぅ!ふぁい!ともに、ともに、女神・・様の元へ!」

がた!がた!がた!がた!がた!・・・

女神像が地震のように揺れる、そして、ついに・・・

「は!はひ!はひぃ!!・・・
「ふぁふあああああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

巫女は天井から突き抜けるほどの大声を上げて
女神の元へいってしまった

「うう!・・・」

参拝者もまた、本日四度目の昇天、巫女の後を追う
女神のお目見えした宮に熱い樹液を献上した

びくびくと身を震わせる巫女

「おぉ・・おおお・・」

その目に随喜の涙が光る

がっくりとまどろむ二人、
名も顔もわからぬまま、時の許す限り体温を預けあった

晴れて、巫女の勤めを終えた娘
神殿から招待状が届いたのは、一月あまり経ってのことだった
正式な聖娼となることへの誘いであった

聖娼となることは大変名誉なことである
なりたくてなれるものではない
周囲の薦めもあり、娘は再びベールと仮面を付ける決心をした


「う!・・く!・・・」

神殿奥の院、聖娼となるための試練が行われていた
再び巫女となった娘は女神を冒涜している最中であった

「ううぅ・・・」

全裸の巫女は女神像の前で犬のように四つん這いになっていた
その突き出された尻の上に男が馬乗りになり、その分身で
尻の穴を深々と貫かれていた

「ふん!ふん!」
「あ!あぅ!」

異様な音を立てて、堕落した行いに身をやつす巫女
やがて巫女は、女神の宮で受けるはずのものを、身体で最も
不浄な場所で受け止めた

「はあ・・・はあ・・・」

不気味なほど広がった不潔な穴から、樹液を溢れさせる巫女に
神官長が指示を飛ばす

「おまえの行いで、今、女神様は大変お怒りです
さあ、それを、今度は見事鎮めてみせよ!」

ぞろぞろと仮面を付けた男達が入場してきた
これから巫女は白い泡塗れになるほど彼らと交わるのだ


「あ!あん・・は!はん・・」

入れ替わり、立ち替わり、次々と巫女は圧し掛かられ
体の内側をぬちぬちと響かせる

「何をしておるか、口が休んでおるぞ!」

神官長の叱責が飛ぶ

「は!・・ふあい!」

熱い異臭が巫女の内も外も白々と染め上げていった

「あ・・ああ・・めがみ・・さ・・ま・・・」

数年の歳月が過ぎ去った
大晦日の晩、神殿に大勢の人々が押しかけていた
恒例の”聖婚の儀”が行われるのだ

赤い髭にやや白いものが混じり始めた国王がマントを翻し登場
そして巨大な女神像の背後より、今年の女神役の巫女が現れた


女神の面の奥から、観衆で沸く広場を見下ろす巫女
数年前、自分は確かあの辺りで、今立ってるこの場所を見上げていた・・
感慨に浸る彼女を、先に全裸となった王がベールを下ろしていく
しっとりと磨き上げられた女の肢体が松明の灯りを受けて妖しい輝きを放つ

国王に抱き上げられ祭壇に運ばれる巫女
くしくも巫女にとっては数日前より月が回ってきていた

燃える松明に囲まれた祭壇の上で、
国王に大きく脚を広げられ、平行に覆うように身を添えられる
熱くいきり立った御自身をお掴みになられ、濡れ光る女神の宮の
入り口に宛がわれた

巫女は心の中で呟く

((今宵、私は女神として、王の子を身篭ります
さあ王様、零時の鐘の音と共にお参り下され、我が宮へ・・・))

女神は艶かしく腰をひねり、王を誘った






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