兄と妹
シチュエーション


「なんだよお前小2になってまでおねしょかよ」
「だってぇ」
「だってじゃないだろ?きったねー」
「ちゃんと寝る前におしっこしたもん」
「でもおねしょしたんだろ?小便たれ、便所女、小便くせーから近寄んな」
「ふえ、お兄ちゃんどうして酷い事言うの?」
「うっせー、小2にもなっておねしょする様な奴は俺の妹じゃないね。妖怪小便女だ。おねしょがうつるから近寄んな」
「ひどいよお兄ちゃん。 ・・・・それなら私も怒たからね」
「怒ったからってどうすんだよ?」
「こうするの!えい!!」
「うわっ!」


……

「な、なんだ?」
「ふふふ、お兄ちゃん今の自分の格好を見て見たら?」
「は? なっ!? 何で俺がこんなもん着てるんだ?」
「似合ってるよお兄ちゃん、ううん、今は妹だよね」
「何言ってやがる!? どうやって服を取り替えやがった?」
「服だけじゃないよ。立場も交換しちゃったんだから、 ふふふ」
「何を訳のわからない事を、こんな小便で濡れたパジャマ着せやがって」
「なに?おねしょしちゃったの?恥ずかし〜」
「おねしょはおまえだろ!」
「くさいから近づかないでよ」
「このヤロー!」
「うわー、おねしょ女が怒った〜」
「朝からなに騒いでるんだい」
「あ、母ちゃん、妹の奴がおねしょしてそのパジャマを俺に着せやがったんだ」
「おねしょ?なんだいやっちまったのかい。しょうがない子だね」
「まったく、小2になってまでおねしょなんて恥ずかしいよね」
「何を?他人事のように、おまえがしたんだろうが!」
「ケンカすんじゃないよ!」
「だってこいつが」
「お兄ちゃんをこいつととか言わない!まったく布団までぐっしょりじゃないか」
「兄貴は俺だよ!」
「まったく、まだ夢でも見てるのかい。さっさと着替えておいで!」
「ちょっと待ってよ。母ちゃん」
「うるさいねぇ、後は自分で出来るだろ?まったく余計な仕事が増えたよ」
「ふふふ、行っちゃったねお母さん」
「いったいどうなってるんだよ?」
「だから私とお兄ちゃんの立場を取り替えっこしたの。私がお兄ちゃんでお兄ちゃんはおねしょした恥ずかしい妹」
「なんだよそれ」
「もうなってるんだもん。私の言う事聞かないとずっとこのままなんだからね」
「戻せよ!」
「やだよ〜、今日は私お兄ちゃんになるんだから。お兄ちゃんは私になって小学校行ってね」
「そんなの出来るか!」
「言う事聞かないとずっと戻してあげないんだから」
「なに?くっそ〜」
「さ、着替え出してあげるからそれ着てよ、かわいいの出してあげるから」
「覚えてろよ」
「あ、戻してあげない〜」
「あ、ゴメン。着るから許して」
「ふふん、私がお兄ちゃんだらね。呼んでみて」
「…はい、お兄ちゃん」
「なあに?妹。 あ〜楽しい」

………


「赤いランドセル似合ってるね。服も可愛いし」
「・・・・・」
「ほら、良い子は行ってきますって言わないと」
「…行ってきます」
「元気がないなぁ」
「本当にゴメン。元に戻してくれよ」
「今日1日終わったらね〜、じゃあ私も行ってきま〜す」
「あ、まって、そんなぁ。本当にこのまま俺が妹なんて…」






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