人気モデルの堕落
シチュエーション


私はそこそこ(というよりも割と)名前の知れている大学に通う女子大生です。
多分、普通の女の子よりもかわいい部類に入ると思う。
そんなことを言ったら自意識過剰な女だって普通だったら言われるかもしれないけど、
そういうのには理由があってモデルや女子アナを
多数輩出している大学のミスコンに去年最終候補まで残って、
グランプリは逃したけど、準優勝はもらったのです。
それでミスコンに出てから読者モデルをやらせてもらえることになって、
お嬢さん系女子大生御用達の某雑誌にも毎月私の写真が載っています。
そして普段からもお化粧したり、食事にも気を使って太らないようにしたり、
ファッションにもお金をかけていかに自分の女子力を上げて、
女の子を楽しむことに毎日充実した日々を送っています。
だからまあまあカワイイ女の子っていうことを信じてもらえたら嬉しいなって思います。
それが私の自信になっているからね。

そんな私ですが、中学校の同窓会に行ったのです。
元々の友達もいたけど、男子だと卒業以来5年ぶりって人も多かったので懐かしかったです。
やっぱり5年経つと変わっている人は変わってて、
ガリ勉(死語?)風の男子がそれなりのイケメンになってたり、
垢抜けてると見てて楽しいなって思いました。
でもその中で人目を引いたのが太志っていうデブだったんです。
太志は中学時代にいじめられっ子で割と男子にひどい目に合わされていました。
太志は当時からものすごく太ってた上に不潔で、
そして私はよく分からないのですがアニメが大好きだったみたいです。
彼は勉強が出来れば高校に行って世界が変わったのかもしれなかったのですが、
残念なことに成績が悪かったので、いじめっ子(不良)と同じ高校に行ってしまい、
そこでもいじめられて学校を中退したらしいです。
私は全く接点がなかったし、話をしたことは多分なかったと思います。
なぜ太志のことをそんなに知っているかというと、
太志は私が中学3年間ずっと一緒のクラスで名前と顔だけは覚えていたのです。
そしてそんな体型やひどい顔だったので、目にはつくのです。
卒業後についてはたまたま、太志と同じ高校に行った友達が行ったので
人づてに中退の話を聞いたのです。

なぜここで太志の話を書いたかというと、その太志に話しかけられたからです。
彼は非道におどおどとしながら私に近づいてきて、

「あやかさんって今どうしているの?」って聞いてきたのです。

私はそいつに嫌悪感を感じながらもできるだけそれを外に出さないようにして、
近況を簡単に説明してきました。
太志は髪の毛も顔も脂ぎっているし、ヨレヨレのアニメ(萌え系?)が
大きくプリントされたTシャツを色あせたジーンズにインをしていました。
そして靴下(白のスポーツソックス!!)は黒ずんで穴も空いていました。

「あやかさんはいいな、そんなに楽しそうな生活をしてて。
ぼ、僕もそんな風に暮らしてみたいよ」

太志はニヤッとして私から離れていきました。正直ドン引きです。
なぜそいつは話したこともない私に声をかけてきたのでしょう?

そんな同窓会から約2週間後のことでした。
その日は自分が出ている雑誌をはじめとした同じ系統の女性誌の発売日で、
自分が出ている以外の雑誌を購入しようと学校の本屋に向かいました。
自分が出ている雑誌は毎月送られてくるので買う必要がないからです。
それ以外の雑誌を買っておしゃれの傾向をみたいので毎月複数冊を書い揃えているのです。
私はいつもどおり好きな女性誌を手にとってレジに向かっているはずでした。
しかし自分が手に持っていたのはアニメ雑誌だったのです。
それも巨乳の女の子が描かれた萌え系のです。
なぜ自分がそんなものを手に持っているのか全く理解できませんでした。
それぐらい自然な行動だったのです。
でもそれを買ってしまいました。非常に恥ずかしかったのですが、
レジが終わるとなぜか別に気にならなくなって、
それを家に持って帰って自分の部屋で封を切りました。
帰りにコンビニで買ったビックサイズのポテトチップスの袋に手を突っ込み、
コーラのペットボトルをラッパ飲みしながら、そのアニメ雑誌を読んでいました。
女子高生もののアニメに出てくる脇役のロリ顔で巨乳の女の子がすごく気に入って、
ネットでそのアニメや登場人物のことを一晩中調べてしまいました。
そしてその日中にECサイトでアニメのDVDボックスセットを注文し、
2日後にそれが到着するやいなや1日学校をサボってそのアニメを何度も見たのです。
今までアニメなんてほとんど見たことはなかったのですが、
ストーリーもそうですがその登場人物、
特に好きなロリ顔の女の子にものすごくときめきを覚えたのです。
こんなにカワイイ女の子がいるなんて。

「はあ、はあ、まみたん、すごくかわいいよ」

休日ですが普段は渋谷や新宿の某ファッションビルに行って服やコスメを選ぶことが多いです。
ちょうど新しい季節物が並び始めた時期で、
好きなブランドがだしているワンピースやブラウスをチェックしたいと思っていました。
しかし私が向かったのは秋葉原のアニメ関係のお店で、
そこでまみたんのフィギュアを3種類も買ったのです。
そしてさらに同人誌もまとめ買いしてしまいました。
その金額は私が新しい季節物の服を買おうと思っていた予算をすべて消化してしまうくらい。
これで私は次の季節の新作を買えなくなってしまいました。
でも私は満足していたのです。
いとしのまみたんのフィギュアを部屋においておくことができるのですから。
買った同人誌はどれも18禁というアダルトもので、まみたんが複数の男のペニスを咥えて喜んでいたり、奴隷になっている内容のものです。私はそれを読んで非常に興奮し、その日はオナニーを3回もして果ててしまいました。

その後1ヶ月間私は普通に学校に通って友達同士でわいわいおしゃべりを楽しんでいました。その中である友達から

「あやか、最近ちょっと太ってない?」

と言われたのです。
確かに体重はひと月で10kg近く増えていました。
毎日のポテトチップスとコーラにはまっているのが原因だと思います。
アニメやネットをしていると口が寂しくなるのでつい手元に常備したくなるのです。
おまけに顔の油分が増えてニキビが出てくるようになり、
髪質もちょっと変わってきたのです。

「ううん、そんなことないよ」

と私はその場を取り繕いましたが、確かに最近の私はちょっと変です。
今まで全く興味も関心もなかったアニメにどっぷりとはまってお金を注ぎ込み、
ここ何年も食べも飲みもしなかったものに中毒状態になってしまって。
でもそれがどうしてなのかわかりませんでした。
単なる自分の嗜好の問題かな、と一方であまり重要にも考えていなかったのです。

その後、私は今までの自分では考えつかなかったような行動にどんどん出ていきました。
まず部屋を片付けなくなりました。
それまでは汚れ一つなく、毎日家に帰ったら服を綺麗にたたんで、
部屋を掃除機をかけて、アロマを焚きながら本を読むのが日課でした。
しかし服は脱ぎっぱなし、ゴミは片付けないので、
コーラの空ペットボトルなどは異臭を漂わせていました。
足の踏み場と座るところがあれば十分なので綺麗になんてする必要はありません。

そして化粧をするのが面倒になったのです。
手間も時間も朝かけたくないし、
夜遅くまでアニメを見たりネットの掲示板に書き込みをしたりしてて眠いので寝ていたいのです。
それに化粧にお金をかけるのがもったいない。
髪だって手入れを全然していません。色がプリンになってきましたし、
まともにクシでとかさなくなったのでボサボサで、
たまに寝癖がついたままになっているほどです。

服も体のサイズに合わなくなったので買い換えることになったのですが、
スーパーの特売で500円で買えるTシャツ、スボンは中学時代のジャージで十分でした。
服だの化粧だのそんなお金があるんだったら同人誌やキャラグッズをもっと買いたいのです。

そんな私から友達は自然と離れいきました。
私は学校で一人ぼっちとなりましたが、どういうわけか全くそれを悲しいと思わず、
むしろおしゃれな女の子は苦手になっていました。
むしろチャラチャラとおしゃれをして、
男とのデートを繰り返す彼女たちを憎むようになっていました。
ビッチどもになんの興味もなく、二次元の女の子たちの方がなんの汚れもない、
私の理想像として君臨していました。
彼女たちのことを思い浮かべながらオナニーするのが私の至福となっていました。

そんな日常が当たり前になって2ヶ月が経過する頃、
私は学校にも全く行かなくなって一日中家にいる生活で、
外出するのはアニメ関連のグッズを買いに行くときだけとなっていました。
私はアニメ雑誌を買いに行くために半月ぶりに近くの本屋に外出しました。
体重は20kg以上増えて、顔はニキビだらけで脂ぎっていました。
格好は首周りがダルダルになったよれたTシャツにゆったりしたジーンズでした。
今までのおしゃれな服はどこかに消えてしまい、
家のクローゼットには安い服しかはいっていないのです。
そして外に出るのも着替えるのも億劫だったのです。

本屋で私はアニメ雑誌を手にとったあと、
別のコーナーのある雑誌の表紙を見て声を漏らしそうになるほど驚きました。
それは自称愛されお嬢様系、実施は糞ビッチ御用達の女性誌の表紙が、
あの太志だったのです。
太志はふんわりとした女性を全面に出した格好をして、髪もかるく巻いたロングヘア、
顔はきっちりとメイクをして、口角を上げて微笑んでいました。
でもどう見ても表紙は男の太志なのです。
私はお金が惜しいと思いましたが、それを購入しました。
太志は読者モデルから専属モデルに格上げして、
そのデビューということで表紙だったのです。
太志は私の目から見ればどうみても男ですが、
雑誌の中では誰も違和感を持たずに専属モデルの女の子として扱われていました。
「太志ちゃんの秋の愛され女子大生着まわし30日」なんて特集も組まれていました。
糞ビッチらしくインタビューでは恋愛観なども話していました。

そして私はすべてを思い出しました。
もともと私がその雑誌の読者モデルであり、
専属モデルとしてのデビューの話もいただいていたのです。
太志はその私の立場をすべて奪ったのです。

その直後でした。私の携帯電話が鳴ったのです。

「もしもし、太志です」

私は息を飲み込みました。

「ついに気づいたかな? じゃあそろそろお互いに会わない?」

太志の言葉の意味がわかりませんでしたが、会って確かめなければなりません。

翌日公園のベンチで待ち合わせをしました。
5分ほどベンチで待っていると、太志が到着しました。
太志はブランド物のバッグを腕にかけて、高そうなコートを羽織って現れました。その格好は完全にモテ系のお嬢様という服装でした。

「あらあら、あやかさん随分変わっちゃったのね」

対する私はどこからどうみてもただのデブで、しかも髪も顔もアブラギッシュ、
濃い緑のチェックのネルシャツをお腹が冷えないようにズボンに入れていましたし、
汚れたリュックにはアニメキャラのシールを張って、
その中には同人誌も詰まっていました。完全にキモオタの格好です。

「いったい、何をしたの?」

私は震える声で言いました。ひどく緊張していたのです。

「まあ、簡単にいうとあやかさんの立場と私の入れ替えたのよ。
キモオタで高校中退の私と、有名大学の準ミスキャンで人気モデルのあやかさんをね。
あやかさんはゆっくりとキモオタへの道を進んでいき、
キモオタ化が完了したのと入れ替わりで、私があやかさんの立場を手に入れたのよ。
私はもともと男だけど、みんな私をかわいい女の子としてみてくれているのよ。
あやかさんを見ていた視線をそのままにね。
あなただけよ、私が男に見えるのは」
「うう、うう、そ、そんなことが、で、できるなんて・・・」

私は緊張のあまりひどくどもってうまく声が出てきません。

「あなただってこの2ヶ月のキモオタライフを楽しんでいたんでしょう?
アニメにどっぶり使っているのを知ってるのよ。
引きこもってアニメキャラでオナニーばっかりしてるただのド変態。
どこからどう見たってそうにしか見えないわ」
「う、うるさい、このメスブタが!」

と震える声で叫びました。

「女の子にそんなことを言うなんてちょっとひどくない?
ファッションにも見た目にも興味をなくした代わりに、
二次元に逃避して現実に対して卑屈な態度を取るようになっていったのね。
ただのひきこもりのオタとしてあなたは一生生きていけばいいのよ」
「うるさい、このヤリマンの糞豚女が!!」

私はその場で駄々っ子のように叫ぶことしかできませんでした。

「本当に下品なキモオタね。こんなところで大声で叫んで恥ずかしくないの?
それ以上、私に何か言ったら警察を呼ぶわよ」

私はそれにビビってしまって、何も言えなくなってしまいました。
その様子を太志は勝ち誇った目で私を見下しました。
私は呆然としてそこに座り込んでしまいました。
太志は微笑んで「じゃあね」と回れ右をして去って行きました。

揺れる太志のミニスカートを眺めながら、私は憎しみと欲望を覚えてたのです。
3次元の女に興味をもつなんて驚きながらも、
家に帰ってからオナニーを3回もしました。

その後人気モデルとしてテレビCMにも引っ張りだこになった太志を
オナニーの対象としながらも、
私は彼女に対する罵詈暴言をネットの掲示板に書き込みまくっていました。
あるとき書き込んだ殺人予告が警察の目についてしまい、私は逮捕されてしまいました。
こうしてミスキャンで、人気モデルだった私は、
不潔な100kg近いアニメとアイドルヲタで前科持ちのキモデブに落ちてしまったのです。






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