とある戦国の世のこと
シチュエーション


時は戦国、とある城下町。
隣国の忍の与一は、この国の大名が病に伏せ、その嫡男が取り仕切っている…という噂が
真実かどうかを確かめる為、旅の商人を装って潜入した。
井戸端の女たちの噂話に耳をそばだてると、今そばを通りかかった娘が城勤めの女中だという。
若様のお手付きになったらしい、などと根も葉もなさそうな噂話まで飛び出したが、
確かにその器量の良さが窺い知れるほどだった。

城勤めの女を誑し込むのは与一の十八番だった。
弓の腕よりも女を落す腕の方が長けているなどと仲間からは言われている。
今回も、まずはそこから行くか…と与一は頭の中で策を練り始めた。

目の前で落し物をし、拾って駆け寄ってきた女に丁重に礼をいい、
是非礼をさせて欲しいと茶に誘い、そっと茶に秘伝の媚薬を混ぜて手籠めにする。
極めて単純な手だが、それ故に成功率は高い。
志乃と名乗った娘が顔を火照らせて俯き始めたのを見逃さず、
既に用意してあった町外れの小屋に来るように耳元で囁いた。

---

薄暗い小屋の中でも、着物を脱いだ志乃の裸身は光を放っているかのように、
白く輝いているように見えた。
媚薬が効いているのだろう恥じらいながらも与一の言うがままに着物を脱いでいく。
その姿は、数え切れぬほどの女を手籠めにした彼も興奮を隠しきれないほどであった。
気が付くと、陰部が衣類のままでもわかる程に屹立していた。
自分の意志で自由に竿の硬度すら操れる彼にとって珍しいことだ。

何といえばいいのか。脱ぐ仕草、脱いだあと恥じらいながら乳房を、
陰部を隠す仕草がたまらないのだ。挙動の全てが男を誘っているかのようだ。
若殿の手付きになったという噂もあながち間違いではないのかもしれない。

━━そんなにまじまじと見つめられると、どうかなってしまいそうです…

か細く、切なげに吐息を漏らすように呟いた志乃の言葉。
ぞくりとした。
太腿の内側を、つぅ、と蜜が流れる。
媚薬の効果で既に志乃の女の部分はどうにかなってしまっているのだった。
普段ならば散々に女体を炙り、焦らし、泣き叫んで懇願するまで交合をしないのが常だが。
与一は無言で志乃に近づき、ゆっくりと床に押し倒し、

━━ふ、あ、あ、あ、あぁぁぁぁっ?!

既にひくつき、雄の猛りを待ちわびて咽び泣く秘唇に無造作に突き入れた。
触れるだけで軽く絶頂を迎えたかのように女体が震え、雄の猛りを受け入れると悲鳴をあげて、
両腕両足で与一にしがみつく志乃。
だが与一には、そんな志乃の姿態を愉しむ余裕はなかった。
なんだ、これ、は…?! と心の中で呻く。

濡れそぼった秘唇は与一の剛直を受け入れると同時に、たまらない甘美な悦楽でもてなした。
襞がわななき絡みつくのだ。
敏感な先端から雁首の裏、そして鋼の如き硬度の剛直の芯を蕩かすように。
こんな名器、初めてだった。
修業時代に筆おろしをされた時、熟練の女に騎上位で飲みこまれたと同時に無様に精を放ってしまったあの時に
勝るとも及ばない、全身が粟を立てるような快楽。
ただ突き入れただけで、腰が抜けてしまった。
雄芯が女の襞に絡みつかれ、蕩かされてひくつく。
腕にも力が入らず、女に体重を預ける。
ふよん、と慎ましやかだが女を主張する乳房が胸板を微かに押し返してくる。
その柔らかさすら、放精を促す刺激を与えてくるのだ。

━━私の襞で蕩けないなんて、お強いのですね

与一の耳元で、甘く囁く声。
馬鹿な?! 媚薬で完全に蕩けていた筈が!
驚愕を隠しきれない。

━━我慢しなくて宜しいのですよ?

快楽に弛緩して満足に身体を動かせない与一をあざ笑うかのように、
女の襞が蠢く。与一の剛直を、なおも甘く揉みしだいてくる。
まるでくノ一の手技のように絶妙な…

くノ一。
まさか。
あの痴態も、この濡れ具合すらも演技だというのか…?!

与一は力を振り絞り、腕に力を込める。だが女の両腕、両足が与一をがっしり捕まえて離さない。
動こうとすると乳房の柔らかさを感じて力が抜けてしまう。

━━どんなに力強い殿方でも、この体勢になっては赤子も同然ですわ。…ほら

柔らかく揉みしだいていた秘唇の入り口が、与一の根元をきつく締め上げる。
痛いほどの締め付け。血の流れをせき止められ、与一の先端がぐん、と膨れ上がり、
襞の微かな動きすらも敏感に感じてしまうではないか。

━━殿方の一番弱い所を女の中に入れていては、守ることもできないでしょう?

女の指が、背中や臀部をつぅ、と撫で上げていく。
ふあぁ、と女のような声が漏れ出てしまう。

━━いい声ですね。その声のように、出していいのですよ?

志乃が組み敷かれた下から、くい、と腰を動かす。
ただそれだけの動きで、精を放ちかけてしまう。せき止められた根元が
強く押し返すように膨れ上がる。
だが。
与一は耐えた。

間違いない。
この女はただの町娘ではない、くノ一だ。
くノ一相手に精を放つことは死を意味する。くノ一の床技は、
男から精だけでなく心までも奪いつくすからだ。

どうにか、打開しなければ。
だが。
ふぅ、と耳元で吐息をかけられ、思考が霧散してしまう。

━━こんなに我慢なさる方は初めてですわ。本当に、お強いのですね…

ぎりぎりのところで堪えている与一を、愛おしそうに志乃は頭を撫でた。
そして、くす、と笑みを浮かべると。
志乃は足を器用に動かすと、与一の睾丸を足の指でぐにぐにと押しはじめた。

突然の、しかも睾丸を責められた経験のない与一は、初めての刺激に声も無く震えた。

━━ここを責められて耐えられる殿方はおりませんわ。それに…

殿方の猛りは女に精を放つように出来ており、女の襞は殿方を悦ばせるようにできておりますわ。
耳元で囁くように告げる。
言葉通り、志乃の襞が与一から精をせがむように蠢きだした。
下腹部から背骨を強い快楽が走り、止められない。
足の指に刺激を受けた睾丸がぐん、とせりあがる。

志乃は足の指先でそれを感じると、優しく与一を抱きしめた。

どんなに心が頑強な殿方でも、睾丸がこうなれば放精を留めることができないこと、
志乃は良く存じておりますわ。
そして。放精の瞬間は、どんなに頑強な心でも。

━━志乃に、志乃に精を浴びせてくださいまし…!

耳元で何度も精をせがむ言葉に、
与一の頭の中が放精したいという気持ちだけでいっぱいになってしまう。
目の前の女がくノ一だという事も、任務の事も。
何もかも白く消し飛んで、ただ目の前の志乃に…愛おしい女に、精を注ぎたい。
睾丸の熱い塊が解き放たれる。
ぐん、と猛りが熱く襞を突き破らんばかりに怒張する。
愛おしそうに襞が優しく絡みつき、その感触で臨界点を超えた。

う、うぅぅっ!

腰が跳ね、与一は精を放った。

二度、三度、四度…頭の中が焼き切れたように、真白く燃え上がる。
放つたびに阿吽の呼吸で襞が揉みあげてくる。
もっと精を浴びせて、という雌の鼓動。
本能で感じ、なおも精を放ちたい、出し尽くしたいという欲求に焦がれる。

精を浴びながら。志乃は艶やかに、淫らな声で囁く。
志乃を味わってくださいと。志乃の中をかき回してくださいと。
志乃をあなたのたくましい身体で虜にしてください、と…

---

数日後。
同じ小屋の中で、志乃を背後から犯すように腰を動かす与一の姿があった。

あの日の交わりの後、気絶していた与一が目を覚ますと小屋の中に志乃の姿はなく。
命をとりとめたことを安堵すると同時に、もう一度あの女体を抱きたい、
組み敷きたいという欲望が湧き上がり抑えられない。
自慢の下腹部もまるで制御ができない。任務遂行の為に情報収集をしている最中でも、
ふと気を抜けばあの襞の感触を思い出し、ずくん、ずくんと屹立してしまう有様だった。

そんな中、町を歩いている志乃を見かけた。
志乃はちら、と与一を見て、町はずれの小屋に向かうではないか。
…くノ一に精を注いだ男の末路。
頭では理解していても、劣情が熱となって疼く下腹部の欲求に、あっさりと流されてしまっていた。

二度目の交わりだというのに、与一は童貞の少年のように志乃に抱きつき、組み敷いていた。

何度腰を振り、かき回しても。いや、かき回せばかき回すほど。
志乃の襞は与一に異なる刺激を与えてくるのだ。
時に優しく、時に強く締め上げる。
あっという間に放精の予感に襲われるも、与一は一切我慢することなく、
出すぞ!と叫んだかと思うと志乃の襞の中に存分に精を吐き出した。

放精の脈動が静まると、志乃はくるりと顔を与一に向け、妖艶な笑みを浮かべた。
ゆっくり引き抜いたあと、与一を立たせたまま志乃が与一の下腹部に近寄る。
下で、唇で、手で。
激しく突いた与一を労う様に睾丸から竿、くびれ、そして先端を綺麗に舐め上げ、撫で上げると、
放ったばかりだというのに再びの屹立を始めた。

たくましいですわ、と頬を擦り付ける様に興奮し、与一は床に押し倒すと、
ささやかではあるが美麗な形の乳房に顔をうずめた。
柔らかい。
甘く蕩けそうな、初恋の女のような匂いがする。
乳房に溺れる与一の頭を、志乃は優しく撫でていた。

---

さらに数日後。
同じ小屋で、二人は三度目の逢瀬を愉しんでいた。
あおむけになった与一に、志乃が跨っている。
限界まで怒張した剛直に腰を落し、襞の入り口で擦る。
素股という技だ。
敏感な裏筋の部分を女の肌で擦る甘美な快楽、そして竿の部分を押しつぶすように刺激する、
まさに一方的に責め立てるくノ一の奥義。
そこらの男ならば僅かの時間で昇天に導くことが出来る。

だが。
志乃の襞を味わってしまった与一は、責められれば責められるほどに
快楽を味わえるも、決して絶頂に至ることができないのだ。
事実、志乃に逢えぬ間、何度も自慰をしようとしたものの、
決して絶頂に至ることができなかった。

入れさせてくれ、と懇願する与一。
志乃は与一に抱きつくと、胸板に乳房を押し付けながら、耳元で囁いた。

━━どうして殿方に襞を突かれた女が声を出すのか、ご存じですか?

声を出さずにはいられぬほどの快楽を得られるからだ、と聞いたことがある。
それ故に女を落すには快楽の海で溺れさせるのが一番手っ取り早い方法なのだった。

━━精を放てぬままこうして快楽を得続ければ、殿方も女のようなめくるめく絶頂を迎えられるそうですわ

試してみますか?と言いつつも、腰を器用に動かして。
臍につくほどにいきり立ち、涙を流している先端に、秘唇の入り口を合わせた。
与一が腰を動かすも、ぎりぎりのところで躱す志乃。

━━志乃に、埋めたいですか?

荒い息で答える与一。
秘唇で先端をぐりぐり、と押し付ける。
腰が震える。睾丸がひくひくと震える。
あと少し、竿の部分をあの襞で包んでくれたら、ただそれだけで…!

━━志乃、与一様に教えて欲しいことがありますの…

---

一度目で快楽で虜に。
二度目で心を奪う。

与一は彼がいつも女にそうしていたように、志乃に骨抜きにされてしまっていた。
肌の交わりの中、志乃に巧みに導かれ、与一は全てを洗いざらい吐き出した。

そして、志乃は全てを聞き出すと。
与一の猛りを襞で飲みこんだ。
突然の、しかし待ちわびていた温もりに、襞に飲み込まれただけで全身が刺激で震え上がる。
睾丸がせりあがり、猛りがひくひくと放精の予兆を示す。

殿方って、本当に可愛い…

襞を締めて精をせがむ動きをしながら、愛おしげに与一を抱きしめ、そして耳元で。

━━今おはなししたことは、二人だけの秘密ですの…

二人だけの…愛おしい志乃との秘密。
精を放ち、真っ白になる頭の中に、それだけが刷り込まれていく。

---

やがて隣国は、優位な戦力を持ちながらも敗れ去った。
隣国の優秀な忍がことごとく寝返った為との出所不明の噂が流れたこともあるが、
その真偽は闇の中であった…






SS一覧に戻る
メインページに戻る

各作品の著作権は執筆者に属します。
エロパロ&文章創作板まとめモバイル
花よりエロパロ