元旦
シチュエーション


元旦、それは小学5年生の翔太にとって恐怖の日だった。

ピンポーン!

呼び出しベルが鳴る。
翔太は心臓が跳ね上がる。

「「「あけましておめでとうございまーす」」」

3人の女の子の元気のいい新年の挨拶が聞こえる。
元旦の日は、家の大きい翔太の家に親戚が集まるのが恒例だった。
その中に同級生の双子の女の子、恭子と真由美その一つ上の姉の由紀がいる。

「翔太君?おめでとう?」

由紀がニヤニヤしながら翔太に話しかける。

「お、おめでとう」

翔太はうつむき加減で答える。

「今日は楽しみだね?」
「そうだね?」

恭子と真由美もニヤニヤしながら声をかけてくる。

「ううう・・・・」

翔太にとって恐怖の日の始まりだった。

しばらくは大人たちと一緒に挨拶をかわし、子供にとっては最大の楽しみ
であるお年玉をもらう。

「あ、ありがとうございます」

しかし、翔太はあまりうれしそうではなかった。

「それじゃあ、私たちはお夕飯の支度するから、4人は翔太の部屋で遊んでらっしゃい」

翔太の母親がそううながす。

「あ・・・ぼ、ぼくもてつだっ」
「ハイ!それじゃあ翔太君いきましょうか!」

手伝いを申し出ようとした翔太に由紀が遮り、無理やり翔太を部屋に引きずっていった。

「さーそれじゃあ、トランプでもしましょうか?お年玉かけて?」

由紀が言うと

「うっ・・・・」

翔太は露骨に嫌そうな顔をした。

「ね、ねぇ、今年はやめないお年玉かけたりするの?」
「え〜、いいわよ?その代わり去年分のたまったバツゲームを受けるならね?」
「えっ・・・ううっ・・・わ、わかったよやればいいんだろ」

翔太はしぶしぶ承諾した。

「それじゃあ、ルールは去年と同じように私たちのチームと翔太君で勝負で
トランプ一枚につき千円、もしお年玉で払えないくらい負けたらその分は、トランプ一枚に
つき一分間のバツゲーム?良いわよね?翔太君?」
「う、うん・・・」

由紀が翔太に確認する。

「それじゃあ、今年は神経衰弱ね。恭子、真由美トランプ並べて」
「「ハーイ」」

二人はてきぱきとトランプを床に並べる。
そして、翔太の正面に由紀、左右に恭子、真由美が座る。

「準備OKね?じゃあ、悪いけど去年分のたまったバツゲームを帳消しにしてあげるかわりに
翔太君からお願い」
「わ、わかったよ・・・」

去年のたまったバツゲームの取り消し、毎年これで翔太は不利な状況で勝負をすることになる。
しかし、これぐらいは問題はなかった。
おとなしいが、勉強が得意で頭の良い翔太はこういうゲームが得意だった。
数年前、由紀たちのチームと自分だけのチームに分かれて勝負を持ちかけられた時
上手くいけば3人分のお年玉を自分のものに出来る。そう思って、深く考えず勝負を承諾
してしまった事が大きな間違いだった。

「はーふー・・・」

翔太は集中するため深呼吸する。
そして、一枚目のカードを捲ろうとした瞬間

バッ!バッ!

左右にいる恭子と真由美が足を大きく広げた。
二人の短いスカートから、白とピンクの可愛いパンツが丸見えになる。

「うっ・・・」

翔太は顔を真っ赤にし、カードを取る手が止まる。

「あれ〜?どうしたの?翔太君?」

しらじらしく由紀が聞いてくる。

「な、何でもないよ!」

翔太は動揺を必死で押さえ、カードを捲る。

そう、これが数年前から行われている女の子たちの作戦だった。
カルタやトランプの勝負に持ち込み、3人の色仕掛けでゲームに集中できなくさせる。
毎年、翔太はこれのせいで3人からお年玉を巻き上げられた上、恐怖のバツゲームを受ける羽目になるのだ。

まずは左右の恭子、真由美が足を大きく開きパンツを見せる。
正面の由紀は、ブラウスのボタンを多めに外し、小学生にしては大きめの胸を活かし谷間を見せつけ、
そして、足は体育座りで見えるか見えないか具合をキープ。
純な翔太にとって、これは目のやり場に困り、平常心を奪われる最悪の状況だった。

スペードの10 ハートの12
ダイヤの6 ハートの4
クローバーの5 ダイの9

次々と順番が回り、カードが捲られ行く。
翔太は必死で女の子たちのパンチラ色仕掛け攻撃に耐えようと歯を食いしばる。
こう毎年お年玉を巻き上げられてはたまらない。出来ればここ数年の巻き上げられたお年玉も
取り返そうと翔太は必死でパンツから目をそらしゲームに集中する。

そして、翔太の前の順番である真由美がカードを捲る。

スペードの10 クローバーの5

しめた!さっき出たカードだしかも2枚も!カードが裏返されると翔太は急いで、
さっき捲られたカードに手を伸ばす。
しかし、その時・・・

バッ!

今まで見えるか見えないかを保っていた由紀が大きく足を開いた。

「あっ・・・」

今まで見えていなかった由紀のパンツが丸見えになり、カードを取れ手が止まり
由紀のパンツに目が釘づけになる。

ただ、それは一瞬の事、由紀はすぐに足をたたみまた見えるか見えないかの状態に戻す。

「翔太君?どうしたの?早く捲ったら?」

ハッっと由紀の言葉に我に返る翔太、(いけない、いけない集中しないと)
翔太は激しく脈打つ鼓動を押さえ、改めてカードを捲る。
しかし・・・

ハートの10 ダイヤの1

「なっ!そんな!確かにさっきそこのにハートの10があったはずなのに!」

翔太はわめく。

「あー!残念!ハートの10はその隣でした?」

翔太の次の番である恭子がわめく翔太を無視し、翔太の捲ったカードを裏返しにすると
改めてカードを捲りハートの10をゲットした。

「ウ、ウソだ!確かにそこにあったはずだよ!カードをすり替えただろ?!」

翔太は必死で抗議する。

「えー、そんな証拠あるの?それに仮にすり替えたとしても、ちゃんとカードを見ていれば
気づくはずでしょう?それともどこか違うところを見ていたのかな?」
「うっ・・・そ、それは・・・」

ここで、由紀のパンツに見とれてカードを見ていなかったなどと言えば

「えー!翔太君のエッチ!」
「へんたーい!」
「ママに言いつけてやる!」

などと反撃される。

「ぐっ・・・ぼ、僕の勘違いだよ・・・」

翔太は泣き寝入るしかなかった。
そして、恭子は続けてカードを捲りクローバー5もゲットした。

「うっ・・・あ・・・」

正面の由紀は巧みに翔太を誘惑した。
勝負中、足や手を上手く組み換え見えそうな所で見えないそんな攻撃を頻繁に使われ、
翔太を勝負に集中できなくさせた。
これは、左右の女の子の常に丸見え状態のパンツより翔太をやきもきさせた。

そして、翔太がやっとの思いで、暗記したカードを取ろうとした瞬間だけパンツを見せ、
左右の女の子がカードをすり替えるという連携プレイに翔太を手も足も出ない状態だった。

「ううっ・・・くそー・・・」

勝負も終盤にさしかかていた。
おそらくほとんどのカードが一度は捲られているはずだ。
神経衰弱は終盤がカードの大量ゲットのチャンスだ。
一枚がそろえば他のカードが限定され、連鎖的にカードをゲットできるからだ。

そして、ちょうどカードが十数枚の時に翔太の番が回ってきた。
ここでのミスは許されない。
翔太は出来るだけ、由紀から目をそらせカードを捲る。

スペードの1

よし、これは確実に暗記している。後は由紀のパンチラ攻撃を回避すれば・・・

「「ねー!見て」」
「なっ!」

左右の恭子と真由美がシャツをまくりあげる。
二人ともパンツと同じ色の白とピンクの可愛いブラを身につけており、翔太の目
二人のブラに釘づけになる。

「えへへ去年からつけるようになったんだ」
「可愛いでしょう」
「えっ・・・あっ・・・う、うん・・・」

この予想外の攻撃に翔太は心を奪われ、カードから完全に意識をそらされた。

「あっ!」

気づいたときに時すでに遅し、カードをすり替える時間をたっぷり与えてしまっていた。

「ほーら、翔太君そろそろ捲ってよ」

今度は由紀が足をゆっくり開していき翔太に促す。

(うううっ・・・どっちだ?えーと、右にカードをすり替えたのかそれとも手前か?
カードの位置を思いだすんだそうすれば・・・)

翔太は必死で頭を働かせようとする。
しかし、由紀の足が開ききり3人の女の子のパンツが丸見え状態、そして、先ほどの
二人のブラ頭によぎり翔太の頭はショート寸前だった。

「こ、これだ!」

翔太はスペードの1があるであろうカードの右を選び捲る。
ダイヤのキング

「ぐっ・・・」

予想が外れうなだれる翔太

「へへ残念でしたスペードの1はここでした」

恭子はカードを捲り、得意げに翔太に見せつける。
しかも、スペードの1があった場所は翔太が暗記していた場所と合致していた。

しまった!

翔太は心の中で叫んだ。

ブラチラ攻撃の後だっため、カードを必ずすり替えている。そう思い込んでしまっていた。

「よーし、クローバー7ゲット!」

結局そのあと、恭子がカード8枚ゲットし、残りを全部由紀がゲットしゲームは終了した。

「じゃあ、集計しましょうか まっ、翔太君がゲットできたカードを数えれば簡単よね」

由紀はニヤニヤしながら、翔太にゲットした枚数を聞いてきた。

「よ、四枚・・・だよ・・・」

翔太は消えそうな声で答える。

トランプのカードは52枚、由紀たちのチームは48枚をゲットしたということだ。
つまり、差し引き44枚4万4千円分のお年玉を翔太が払わなくてはならない。

「ほーら、翔太君?早くお年玉袋出して?」
「うううっ・・・・」

翔太はしぶしぶ由紀に大人たちから貰ったお年玉袋を由紀に差し出す。

「んー、5千、3千、5千、1万・・・」

由紀が翔太のお年玉を数える。

「全部で3万3千円ね、ということは、1万千円足りないから・・・11分のバツゲーム!!」
「あっ・・・あっ・・・・」

翔太は顔を真っ青にし、ガタガタを震える。

ある意味お年玉を巻き上げられるより、辛い恐怖のバツゲームがこの後待っているからだ。

「うわー!」

恐怖のあまり部屋を出て行こうとする翔太

「恭子!真由美!」
「「了解」」

由紀はすばやく二人に命令し、翔太を捕まえさせ、床にあおむけに寝かせる。

「ダメだよ?翔太君?お年玉足りなかったんだから、ちゃんとバツゲームは受けてもらわないと?」
「やめて・・・許して・・・」

翔太は涙目で懇願する。

「ダーメ?それにー11分以上耐えられたら1分につき千円お年玉返してあげるよ?」
「いい!そんなのいいから!」

翔太は喚いた。
11分どころか5分も耐えれるかわからない。由紀はそれを分かって言っているのだ。

「よーし、それじゃあはじめるわね?」

由紀は翔太の両足を持つ
そしてニッコリと笑みを浮かべ、翔太の股間に足を踏み下ろした。

「だだだだだだだだだだだだっ!!!!」
「うぎゃああああああああああ!!!!」

由紀の右足が高速にバイブし翔太の股間を襲った。
俗に言う電気アンマだ。
小さいころから翔太は由紀のこの電気アンマでよく泣かさていた。
由紀の電気アンマ強力で、的確に玉を狙い撃ちし責めてくるのでとても耐えられない。
翔太が由紀たちに逆らえない一要因でもあった。

「うぎゃあ!やめて!ひいっ!」

翔太は必死で逃げようとする。

「恭子!真由美!しかっり押さえてよ!」
「「うん!!」」

二人にしっかりと押さえられている上に腕を左右からロックされ無防備になった股間を
由紀の強力な電気アンマで責められる。

「もう!!、やめてー!!!」

翔太は喚き散らした。

「まだ、3分よ!まだまだこれからなんだからー!!うりうりうりうり!!!」

由紀は翔太の股間をしつこく責める。

「あぐっ!ひぎっ!うっ・・・うっ・・・うわあああああん!!」

とうとう翔太は泣き出してしまった。

「情けないわねまだ5分しかっ立てないのに・・・」

由紀は翔太を電気アンマから解放する。

「まっ今年はこれで勘弁してあげるわ!残りの分はまた来年に繰越ね?」

「うっ・・・うっ・・・」

新年早々お年玉を巻き上げられ、女の子に泣かされる。
これが、また来年も続くかと思うと翔太は絶望的な気持ちになった。






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