看護婦
シチュエーション


ある晴れた日の昼下がり、郊外の総合病院の産婦人科の待合室で坂井裕一が順番を待っていた。

裕一と妻の恵美は結婚して6年になるが、依然として子供ができなかった。

恵美の両親は裕一と顔を合わせる事に、まだ孫はできないのかとプレッシャーをかける。

裕一は苦笑いを浮かべ適当にあしらっていたが、彼自身子供ができない事に関しては少し

気になっていた。 そこで彼は一週間前に恵美と二人でこの病院を訪れ、彼女の不妊症の

検査を受け、今日はその結果が出る日であった。恵美はあいにく体調を崩しており、裕一が

一人で結果を聞きに来たのである。

 

「坂井さ〜ん、診察室にお入りくださ〜い」

やがて診察室のドアが開き、若くて聡明そうな看護婦が顔を出すと彼の名を呼んだ。

裕一は席を立つと看護婦の後に続いて診察室に入った。

中では眼鏡をかけた女医が机の上にカルテを広げ、裕一の妻の検査結果に目を通して

いるところだった。 裕一が椅子に座ると医師は裕一の方に向き直った。

「坂井さん、今奥さんの検査結果を拝見したんですが、まったく異常なしですね。

至って健康体! 本来なら5人でも人でも産めるはずですよ」

「ということは、やはり私のほうに原因があるんでしょうか?」

「そうですねえ・・・  ご主人の精子の運動性が足りないか、数が足りないという

可能性もあるので、今日はご主人の方の検査をしましょう。検査自体はすぐに終わって、

結果もすぐ出ますから」

「はあ・・・」

医師は傍らに立っていた看護婦に指示した。

「重富さん、採取お願いします」

「はい! それじゃ坂井さん、こちらへどうぞ」

胸に”重富”という名札をつけた看護婦は裕一を診察室の隣にある、三畳ほどの小部屋に連れていった。 

その部屋の中にはカーテンがついた診察用の簡易ベッドと脱衣篭、小さな薬品棚と消毒液が入った

ステンレスの洗面器といったものがあり、総じて殺風景だった。

裕一が中に入ると看護婦はドアをしめ、裕一にむかって言った。

「それじゃ坂井さん、ズボンと下着を脱いで、ベッドに仰向けになって下さい」

「えっ!? し、下全部ですか?」

「はい、そうですよ。すぐ済みますからね」

男性患者のこんな反応に慣れてるのか、看護婦は事務的に答えると両手を洗面器の消毒液で

消毒し、薬品棚からビーカーと 消毒用アルコールに浸した脱脂綿が入った瓶を取り出し

ベッドサイドのワゴンの上に置いた。

一方裕一は下半身裸になって股間は両手で隠したまま、おずおずとベッドに仰向けになった。

”女性の前で下半身丸裸になるなんて・・・”

裕一はここ数年味わったことの無いような激しい羞恥を覚え、顔を真っ赤に紅潮させていた。

すると看護婦がベッドサイドのカーテンをシャーッと引いて、ベッドの空間を外界と遮断した。

ベッドの周りが薄暗い空間になり、看護婦の白衣が薄暗さの中で浮き上がって見える。

看護婦は小さい丸椅子に座ると、右手に持ったピンセットで消毒液を浸した脱脂綿を摘み、

手で股間を隠している裕一に向かって言った。

「それじゃ、手をどけて下さいね」

裕一がモジモジしながら手をどけると、看護婦は左手の親指と人差し指、中指で裕一の

縮こまった仮性包茎のペニスを摘み、皮を剥いて亀頭を露出させた。

看護婦の白い指が包皮を剥き下げると、鋭い快感のパルスが裕一の背筋を駆け上って脳を直撃する。

裕一は思わず溜息をつく。

「ちょっとヒヤッとしますよ」

看護婦はそう言うと、右手の脱脂綿で尿道口や亀頭全体、雁首のところを丹念に拭いて消毒した。

裕一がヒヤッとした強い刺激を感じる間もなく、看護婦はピンセットを置くと、

右手の人差し指の指先で裏筋をつーっと撫で上げ始めた。

ムズムズする快感とともに血液が急速にペニスに流れ込み始め、ムクムクと容積が増大し始めた。

看護婦は根本を摘んでいた左手の3本の指を柔らかく蠢かせはじめ、右手の親指と人差し指で、

集まった血液を亀頭に導くように茎部を根本から先端に向かって軽くマッサージし始めた。

裕一は自分のペニスを愛撫する看護婦の白い指を、羞恥感と驚きと緊張で顔を真っ赤にし、

体中を堅くしながら眺めていた。

”病院でこんなことをされるなんて・・・”

裕一はお見合いで結婚した恵美以外との女性との性体験は一切無く、風俗などにも

行ったことがなかった。

恵美とのSEXもごくノーマルで、要するに女性の手でペニスに触られたのは生まれて初めて

だったのである。しかし裕一の思いとは裏腹に、ペニスはこれ以上無いくらいに勃起していた。

「体の力を抜いて、リラックスして下さいね」

看護婦は、裕一が体中を堅くしているのを知るとこう声をかけた。

看護婦は左手で裕一の睾丸を握ると、柔らかい手のひらの中で転がすように優しく揉みしだいた。

すると何とも言えない快感とともに裕一の体からすーっと力が抜けていった。

そして看護婦は右手の人差し指の指先で亀頭の表面や雁首をなぞったり、親指の腹で包皮小帯を

くりくりと揉んだりして愛撫を続ける。 

裕一の体にこれまでの人生で経験したことのないような快感が走り回り、尿道口から先走りが

ジクジクと溢れ出た。

看護婦は右手の人差し指の腹でその滴を掬うと、そのまま鈴口や亀頭をツルツルと撫で回した。

「く、くっ・・・」

裕一の体を思わず背筋がひきつってしまうような快感が走り抜け、脳髄を直撃した。

看護婦はそんな裕一の反応を無表情に見下ろしながら、右手で茎部をやんわり握ると、

軽やかに上下にしごき始める。左手はそのまま睾丸やアヌスを愛撫する。

たちまち総毛立つような快感とともに裕一の頭の中は真っ白になり、熱いモノがペニスの奥から

駆け昇ろうとしたその時、看護婦はパッと両手を裕一の下半身から離してしまった。

行き場を失った熱いモノは再び裕一の体内に戻り、赤くなったペニスがヒクヒクと宙を

さまよった。

そして真っ白になった裕一の頭が少し澄んできたころ、看護婦は裕一のペニスを握ると

再び上下に手を動かし始めた。

いつしか尿道口から溢れた夥しい先走りがペニスと看護婦の白い指を濡らし、彼女が手を

動かすたびにピチャピチャといやらしい音をたてた。 裕一の全身をたちまち激しい快感が

支配し、彼は半開きにした口から涎さえ垂らしながら看護婦の指に全身を委ねた。

”なんて気持ちいいんだ・・・  このまま殺されてもいい”

裕一は本気でそう感じていた。 やがて再び裕一の意識が白濁してきた。

熱いモノが体内から駆け昇ってくる。 裕一は今度こそ看護婦の指に全てを絞り取られ、

しごきとられ一滴残さず思う存分精を放出してしまいたかった。

と、その刹那、看護婦の指は無情にもまたペニスから離れてしまったのである。

裕一は思わず身悶えした。蛇の生殺し状態にされ気が狂いそうだった。 

裕一は涙目になって哀願するような表情で看護婦を見た。

その時、これまで事務的な無表情を通していた看護婦の口元に冷笑とも嘲笑ともとれる

冷ややかな笑みが浮かんだのである。

そのわずかな笑みを見た時、裕一の意識の中に自分が虫けらになったような、得体の知れない

被虐感と恍惚感が芽生えた。

その感覚は、ゾゾゾーッと裕一の全身の毛を総毛立てるほどのものだった。

看護婦は裕一を見おろしながら再びペニスを右手で握ると

「苦しいですか? そろそろ出しますね」と言い、再び上下にしごき始めた。

今度は強めに握り、しごくリズムを早くする。

たちまち裕一の意識が白濁し熱いモノが凄い勢いで駆け昇ってきた。

四肢が突っ張り、ペニスが看護婦の手の中でぶわっと膨張する。

看護婦は右手を上下に動かしながら左手にビーカーを持ち、ペニスの先端に当てがい

右手をいっそう激しく動かした。

「ぐ、えええ〜っ!!」

裕一はまさに魂消えるような快感と、断末魔のような呻き声をあげると全身をガクガク痙攣させた。

「ドビュッ、ビュルッ、ドピュピューッ!」

次の瞬間ビーカーのガラスを破るようなもの凄い勢いで、尿道口から夥しい量の精液が噴出した。

裕一は声にならない声をあげて、命が尽きると思うくらいに射精し続けた。

何回も、何回も、無限と思えるほど・・・ そしてすーっと裕一の意識は遠のいていった・・・

裕一が気がついたとき、看護婦は裕一の尿道を人差し指で根本からしごいて尿道内に残った

精液を絞り出しているところだった。精液の残滓が鋭い快感の余韻と一緒に尿道内から

絞り出されてビーカー内に滴った。裕一は看護婦が左手に持ったビーカーの中に、夥しい量の

濃い精液が溜まっているのを放心状態で見ていた。






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