ある外交官の男
シチュエーション


ある外交官の男がいた。
いわゆる有名大学と呼ばれるような大学から外務省に進み、概ね誠実と言っていい人柄と、優秀な頭脳で重要な場面も任せられるような地位に進んだ。
賢妻の部類に入るであろう伴侶も得て、順風満帆と言える人生を送ってきた。
しかし彼には彼がひた隠しにしてきた、彼の人生を一突きで崩すには充分な秘密があった。


幼女嗜好-いわゆるロリータコンプレックスである。

そして彼を、より正確に言うなら彼の持つ情報を求めるものにとって、その事実を知ることはいとも容易い事だった。



暗い部屋にいくつかの影があった。

「この男は確かロリータコンプレックスだったな」
「はい」
「『彼女』を呼べ」

影の一つが一礼して下がると、しばらくして一人の幼女が現れた。

「おじちゃん、どうしたの?」

まさしく幼女と言ってもいい-有り体に言えば「一部の特殊な人間が喜ぶような」-声だった。

「ああ、お仕事だよ。このおじちゃんと『遊んで』ね」
「うん、わかった」

そういうと彼女はその仕事からは想像できない、年相応の無邪気さで飛び出して行った。

外交官の男は、仕事の都合で、あるホテルに泊まっていた。
ホテルと言っても安いヒジネスホテルなどではなくそれなりの物である。
仕事が立て込んでいたので、外に食事に出る手間を嫌ってルームサービスを頼んだ。
しばらくするとボーイがルームサービスを運んできた。

「お客様、ルームサービスをお持ち致しました」

外交官の男は、まあ警戒の使用がないが、全く無警戒にドアを開けた。
すると突然ボーイの手が動き、外交官の男の口にガスマスクのような物が押し当てられた。

「なっ?一体なにを?うっ…」

すぐに外交官の男の目が虚ろになり、だらりと力が抜けた。

そして彼はそのまま眠るように意識を失った。

「こ、これはなんだ!?一体どういうことだ?」
「あっ、おじちゃんめがさめたんだね」
「君は誰だ」

ようやく少女もとい幼女の存在に気がついた彼は警戒心を持って誰何した。
しかし幼女はそれには答えず、椅子に座って足を組んだ。
その視線には見た目の年齢にそぐわない妖艶さが含まれていた。
その仕草は、幼女嗜好を持つ男の欲情を引き起こすには充分だった。

「ふふ、おじちゃんのいき、あらくなってきたね」
「君は一体なにがしたいんだ」
「まだひみつだよっ」

そう言ってさらに淫らなポーズを取る。
徐々に服を脱いでいく。
男のモノは痛いほどに勃起し、天を向いてそそりたっていた。

「おじちゃんくるしい?こんなちっちゃなおんなのこのえっちなポーズで、おちんちんかたくしちゃったへんたいさんだもんね」
「クッ、成る程、俺を強請ろうとでもいうのか」
「うーん、もういっちゃってもいいかな?
そうなの。ごしゅじんさまがおじちゃんのじょうほうがほしいって」
「こんな幼女に色仕掛けをさせるとは、外道めが」
「おちんちんこーんなにかたくしちゃったへんたいさんがいっていいのかな?」

そういって彼女は男の乳首に舌を這わせ、ゆるゆるとペニスを擦る。

「ふん。好きにしてみろ。俺がそう簡単に堕ちると思うなよ」

その後、責めは一時間以上続き、男は一度の射精もしていなかった。

「ハア…ハア…まだだ。まだ堕ちんぞ」

性癖をピンポイントで突くような容姿を持つ女性に一時間以上焦らされて、なお精神の均衡を保っている男の精神力には、目を見張るものがあった。
しかし刻一刻と限界は近づいていた。
それを悟った幼女は男の体に絡み付き、耳許で囁く。「ねえ、おじちゃんすごいね。でももうらくになろうよ。
うんっていってくれたらおちんちんいっぱいごしごししてあげるから。
きっおじちゃんがんばったからいっぱいせーしでちゃうよ?
きっといままでにないくらいきもちいいよ?」
その声は意識が朦朧とし始めていた男の脳に甘い毒のように染み渡る。
思考が半分停止した頭は、この毒に溺れる事を選んだ。
口が開き、自然に言葉が零れ始める。

「わかった。要求を聞こう。その代わり、俺の変態ペニスしごきまくって射精させてくれぇっ!!」
「あははっ!おじちゃんこわれちゃった!
いいよ、いっぱいごしごししてあげるから、ちっちゃなおんなのこのちっちゃなてでへんたいおちんちんいっぱいいっちゃえっ!」
「うあっ!ああああああっ!」

男が獣のような咆哮を上げると、ペニスの先から精液が吹き出した。

「ねえおじちゃん。
ごしゅじんさまのいうとおりにしてくれたら、なんかいでもおちんちんごしごししてあげるね。
ほかのおんなのこだってつれてきてあげる。
へんたいのおじちゃんがだーいすきなちっちゃなおんなのこ」

襲い掛かってきた快感の嵐に薄れゆく意識の中、男は何度も頷いていた。

この時を境に、彼の中の何かが壊れ、歪んだ。

まず、彼は妻と離婚し、養育費を着けて妻の実家に返した。
もちろん、身動きが取りやすくなるようにである。
仕事が忙しくなるから、不幸にしたくはないと妻に告げると、あっさり信用し、応じた。
また、以前にも増して仕事に熱心に取り組むようになった。
これはより重要な機密に近づくためである。
確かに彼は優秀だったのだ。
そう、機密情報を流したりしてもそれを完璧に隠し通せるほどには。

そうして彼は、今日も幼女の「御主人様」が求める情報を持って待ち合わせ場所に来ていた。

「おじちゃん、きょうもじかんどおりだね」
「俺が遅れる訳が無いだろう。
ほら、約束の物だ」

そう言って一枚のディスクを渡す。

「わあ、ありがとう。
じゃあ、きょうはやくそくどおりわたしのちっちゃなおまんこで、おじちゃんのへんたいおちんちんごしごししてあげるね」
「ああ」
「あはっ、おじちゃんのおちんちんもうかたくなっちゃってるね。
えっちなおしるのにおいがただよってきちゃいそう」

幼女が見た目からは想像出来ない淫らな事を言うと、彼も笑みをこぼした。
これから始まる、倒錯した性の宴への期待で淫猥に歪んだ笑みを。
いつかは破綻する事は目に見えている。
彼の聡明な頭は自分の状況も完璧に理解しているだろう。
一体どんな人間がこの幼女の後ろにいるのかということも。
しかし「そんなこと」は今の彼にとってはさして重要な事ではなかった。
今の彼に重要なのは倒錯した欲望を満たし、この幼女との行為を楽しむ事、それだけだった。
確かに彼は壊れ、歪んでしまった。しかしある意味では幸せだったのかも知れない。エリートとして認められ、信頼を得て、その上倒錯した欲望まで満たされているのだから。






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