死神のロシアン・ルーレット
シチュエーション


「……ふむ、お目覚めか?」


男が目を覚ますと、

そこには、赤い髪をソバージュにした、色っぽい女性が立っていた。

赤い血の色のルージュが妖しく、泣きぼくろが色っぽい。

扇情的な肉体に、黒いボンテージが似合いすぎていた。

その毛の趣味がなくても、

その赤いハイヒールに口付けしてしまいそうになるだろう……

だが、この女は誰だ?

そして、俺は体を動かそうとして、

足と胴体、それに左手が鎖で繋がれていることに気付いた。

周囲には壁も見えない。

ただ黒い空間だけ。

見えるのは前にある小さな丸いテーブル。

そして、自分と向かあうようある豪華な王座が一つ。


「悪いが、キミの体は拘束させてもらった」


お前は、誰だ?

なぜ、俺はここにいる?

すると、女は妖艶な微笑を浮かべて言った。


「私は、キミたちの言うところの”死神”だ」

死神?

すると、女性――【死神】は色っぽく神を書き上げて言った。


「簡単言えば、あの世に魂が足りなくてね……

普段なら神は善人にも悪人にも平等なのだが――

悪人数人なら、殺しても構わないと言われてね」


悪人……

確かに、自分は悪人だ。

ヤクを密売し、たくさんの人に売りさばいた。

殺人も、強姦も、悪いことは大抵やった。

……だから、殺されると?

バカらしい。

だが、ならばなぜ自分はここにいるというのか。

現実離れしたそれを、自分は簡単に受け入れてしまっていた。


「だが――我々が一方的に命を奪うのも不公平だろう」


――コトッ。

銃が置かれた。

今時誰も使わないような、リボルバー式の拳銃。


「――ロシアンルーレットは知ってるな?」


【赤髪の死神】は手馴れた手つきで、

リボルバーに弾を込めて、くるくると回すと――


「銃に弾を込めて回し、頭に突きつけて引き金を撃つ。

――最初は一発。つまり確率は6分の1だ」

目の前の小さなテーブルに置いた。

そして、俺の目を真っ直ぐに見据えて――


「――最低、一回。引き金を撃つ。そうすれば、お前を見逃してやろう」


最低?


「お前が望めば、いつまでもゲームを続けることは可能と言うことだ」


バカな。

誰がそんなことを望むというのか。

【赤毛の死神】は、向かい側の椅子に座り、

艶かしく足を組みかえると、妖艶な微笑を浮かべていった。


「――言っておくが、私に向かって撃てば、お前はそのまま死ぬ。

信じる信じないは自由だがな。ふふっ……」


【赤毛の死神】は、挑戦的に笑ってみせる。

どんな表情をしていても、

美しくて見蕩れてしまいそうな女の笑みにごくりと唾を飲んでしまう……

何にしても一発撃てば、現実に戻れるのだ。

男は、拳銃を持ち、自分のこめかみにむけた。

ごくりと息を飲み、緊張したが――

――カチッ。

銃弾が撃たれることはなかった。

「――見事だ」


目を細めて、妖艶に微笑む【赤毛の死神】。

これで、済んだはずだ。

早く自分を元の場所に戻せ、と言ったが――


「ふふっ。そう、焦るな……」


【赤毛の死神】は、組んでいた足を解くと――

黒いストッキングに包まれたガーターベルトのついた脚線美は、

ゆっくりと、俺の方に近づき――


うぁっ……!


「ふふっ……幸運には、祝福を与えないとな」


そっと俺の股間の上に、ストッキングの感触が添えられた!

しこしこと、布越しにペニスが擦られ、

まるで男の性感帯の全てを知り尽くしてるかのような的確な責めに

今にも出してしまいそうだ……!


「どうだ……心地良いか?ふふっ……」


【赤毛の死神】は、まるで見下し、蔑むような微笑を浮かべながら、

あくまで優しく、ペニスをこすりあげていく……!

「直接して欲しいか?」


【赤毛の死神】は、ジーパンのボタンを、足の指で外し、

ジッパーをそのまま、指に挟んで下ろすと――


「ふふっ……もう、我慢汁がにじんでいるな……?もう、限界か?」


うぁあ……出したい!

出したいよ!


男の欲望が最高潮に達する直前。



「――ふふっ、ここまでだな」

ストッキングに包まれた脚は、すくっと股間から離れてしまっていた!

男がにらみつけると、【赤毛の死神】は妖しく微笑み――


「さぁ……どうする?帰りたいのなら、とめないが……」

【赤毛の死神】は、

赤いルージュの塗られた唇を妖しく舐めた後、

指をまるでペニスになぞらえるようにれろりと舌でなぞると、

ちゅぱちゅぱと咥え、しゃぶり始める……!

あぁ……

あんな風にしゃぶられたら――

自分のペニスがしゃぶられることを想像してしまう。

あんな女にあんな風にしゃぶられたら――


「ふふっ……私のくちは、どんな人間の女よりも心地良いぞ……?

あるいは、今みたいに足でも。

胸でも。手でも……お前が望むものなら何でも与えよう」


さぁ……


【赤毛の死神】は吐息だけで囁き駆ける。


ど・う・す・る?


俺は、リボルバーを手に、引き金を引いた。

弾は、出なかった。

「――見事」


【赤毛の死神】はそれだけを言うと、俺の目の前にひざまずき、ズボンを完全に降ろしてペニスを引き出すと、手でそっと支える。

長い爪のなぞるような感触だけでも出してしまいそうなのに――


「ふふ、随分大きいな……これで何人の女を手篭めにしてきたやら……」


れろ……


うぁあああ……!


先の細い、まるで蛇のような舌に舐め取られ、

男のペニスは蛇のとぐろに包まれた獲物のように、快楽の中に

閉じ込められてしまう・・・!


じゅる…じゅるじゅるじゅる……!


次は口の奥深くまでの見込まれ、フェラチオの強烈な快楽で

何度も何度も吸い出されそうになる……!

う、うぁああ!!

――どくんっ!どくどくどく!

男はついに限界を迎え、赤毛の死神の口の中に

精液を流し込んでしまう・・・!

だが【赤髪の死神】はこくんこくんっとせーえきを飲み干すと、


「――ふふっ、本当にまずい精液だな?」


妖艶な微笑を浮かべて言った。

だが、出したばかりだというのに、男の頭の中は

出してもらうことでいっぱいだった。


「ふふっ、もっと出したいのか…?なら、続けろ」


男は【赤毛の死神】に言われたとおりに、

次も。そのまた次も銃を取った。

頭の中にはもはや、彼女に搾られることしか考えてなかったからだ。

「さぁ……これで最後だ」


男のそそり立つペニスの上には、

【赤毛の死神】の秘部があてがわれていた。


「ふふっ……

私の中が心地良過ぎて、人間界などには戻りたくなくなるかもな。

その時は、ここで永遠に、私と繋がり続けてもいいんだぞ?」


ほ、本当か……?


「嘘は言わんさ……お前が勝利し、お前が望むならば――」


男はもはや、勝利を確信していた。

今までずっと、死なずに済んできたのだ。

次だって、きっと外れるはず。

男はこめかみに銃口を突きつけた。

「――最後に教えてやろう。

死神に精を放つということはとても不吉なことだ。

――人間の幸運を、奪い去るほどにな。

そして、お前は、私に何度も射精した。

それこそ、一生分の運を使い果たすほどに――つまり」


だが、男にはもう何も聞こえていなかった。

ただ、その指は引き金を引いて――


――バシュン!

脳天を、打ち抜いていた……


「キミの負けさ。……ふふふっ」






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