魔女の色香
シチュエーション


ある国に"魔法使い殺し"と称される、ユウという賞金稼ぎがいた。

彼は戦士としては、それほど腕が立つわけではなかったが、遠い異国の技を使い、
火球や電撃、或いは睡眠を誘う魔法等に強い耐性を発揮した。

しかも、彼はその力に驕ることなく、人々を苦しめる魔法使いのみにその力を振るう。
いつしか人々は尊敬の念を抱く程になっていたのだ。

そんな彼はある時、禁呪に手を染めた魔女の噂を聞いた。
魔術師達のギルドからもかなりの賞金が掛けられている魔女。
彼は今までのように、魔女が棲むという塔に向かったのだった。

***

魔法には耐性があるものの、単純な罠などには彼の技は効果が無い。
その為、塔を慎重に登るユウ。
しかし。罠はおろか鍵一つ掛かっていないのだ。
余程自分の魔法に自信があるのか、もしくは逃げた後なのか。
彼はゆっくりと、ある扉を開けた。

その部屋は薄暗く、中央では紫の水晶が鈍く淡く光を放っている。
何故だか、吸い寄せられそうになる、妖しい光。
と。ユウの体が震え、"気"と呼ばれるエネルギーが、彼を護るように全身に張り巡らされた。

━━魔法の罠!

咄嗟に精神を集中させ、気を全身に張り巡らせる。
気が魔力を遮断し、紫の水晶の妖しい光は効力を失う。

ユウはこの部屋は危険と判断し、すぐに出ようとして驚愕した。
入ってきたはずの扉が、壁に変わっていたのだ。

一瞬、ユウは焦りを覚え集中が乱れた。
するとその一瞬を付け入るように、どこからか声が聞こえてきたのだ。
うふふ、と嘲笑うような、からかうような女性の声。
ねえ、しようよ、と甘えるような声。
はぁ、はぁ…と掠れたような喘ぐ声。
幾つもの女性の声が部屋に反響し、ユウの集中を妨げようとするのだ。

頭を振り目を閉じて集中しようとするも、女性の誘うような淫らな声はますます強くなり、
視覚がない分、より強く声に集中を乱されてしまう。
クソッ、と言い捨てて目を開けると。

部屋中に何人もの女性が、下着姿でユウを誘うような仕草を見せていた。

明らかに幻術。ユウはそう思うも、女性の淫らな姿、声に集中することができなかった。
気さえ張り巡らせれば幻術など簡単に見破れる。
しかし、女性との接触が皆無のユウには、この罠はあまりに刺激的だった。
普段抑えている劣情がじわじわと湧いてくる。
同時に、ペニスがむくむくと勃ちあがり、ズボンを強烈に押し上げて男性の証をこれでもかとさらけ出してしまう。

わらわらと女性達が群がるように寄ってくる。ユウは何か動かなければと思うも、
女性達から花の蜜のような甘い香りが漂い、それを吸ったユウは頭がぼうっとしてしまった。

修行で鍛えられた闘いの本能が警鐘を鳴らし気を張り巡らせようとするが、
長い黒髪の女性が寄ってきて、つうっとユウの男性の証を撫で上げると
それだけでユウの精神はペニスからの未知の快楽に飲み込まれてしまった。

棒立ちのまま、ユウは黒髪の半裸の美女に唇を奪われた。
口内を舌で蹂躙されると、くすぐったいようなもどかしいような快楽が全身を駆け巡り
ユウの体がかあっと熱くなる。
女性達が群がるように、ユウの衣服を脱がし始める。
鍛えられた身体があらわれ、女性達はユウの筋肉を撫で始めた。
たくましい、素敵、口々に女性の賞賛の声があがり、
ユウの男性としての自尊心が煽られてペニスがグン、と跳ね上がるように勃起した。

と、愛撫していた女性達は一斉に離れる。
ユウに見せ付けるように自慰をして、誰が好み?といやらしく誘う。

黒髪の美女と目が合う。
異国の地で見かけた女性にどこか似た雰囲気を纏うその女性。
その時は着物と呼ばれる衣装を着ていたが、今は薄布一枚を羽織るのみ。
しかもその布は女性の裸体を隠す役目は全く果たしておらず、
むしろ豊かな乳房や尻、そして股間の黒い茂みが見え隠れする隠微さで
全裸よりはるかに淫らな姿であった。

ふらふらと吸い寄せられるように、黒髪の女性にユウは歩いていく。
最早、彼の気は何の力も発揮していなかった。
だから、周囲の女性がすうっと音も無く消えたことにも、
黒髪の女性がいつのまにか魔女に変わっていたことにも、ユウは気付くことはなかった。

***

魔女はくすくすと笑みを浮かべ、呟いた。

━━どれだけ魔法の耐性があっても、所詮は男ね。女の色香の前では無力。
  男の急所、一番の弱点のおちんちんをさらけ出して、劣情のままに女に溺れる。
  さあ、いらっしゃい。あなたの精を全部、吸い出してあげるから…

***

ユウは目の前の女性が魔女ともわからず、足を大きく広げた女性に見蕩れていた。
白く細い指で己の秘所を広げている。
ピンク色のひだが妖しく蠢き、いざなう。
男を惑わし誘惑する、女の秘所。見ているだけで、ここにペニスを入れたい、
この中で精を放ちたいと、むらむらと淫らな感情が沸き立つ。

女性は顔を赤く染め、顔を背け恥じらい、ここに貴方のたくましいおちんちんを入れてください、
私をきつく抱きしめてください、と囁いて、ユウの劣情をこれでもかと煽るのだ。

誘われるままにユウは女性を組み敷いて、ペニスを突き入れようとした。
ペニスが女性の秘所の入り口に触れた瞬間、女性は腰を動かすと
ユウのペニスを飲み込み、足をユウの腰に巻きつけた。

ユウは一気に絶頂に達し、精を迸らせようとペニスがひくつく…が、
女性の膣の入り口がきつくユウのペニスの根元を締め付けて射精を許さない。
行き場を失った精液が逆流し、絶頂の快楽だけがユウを襲い、精神を快楽で塗りつぶしていく。

と、女性が優しくユウの頭を、背中を撫でる。
大丈夫、もっともっと、気持ちよくなれるから、と囁いて。
撫でられるうち、ユウの狂わしい劣情が治まっていき、女性への愛しさが次から次へと湧いてくる。
女性の瞳、端正な顔、吸い付くような肌、そして長く綺麗な黒髪。
全てが愛おしい。
ペニスを挿し入れたまま、ユウは女性に深く口付け、乳房を吸う。
愛撫すればするほどに、女性が嬌声を上げる。
もっと、とせがまれる。
ダメぇ、と喘がれ劣情が増す。
唇を吸って激しく抱き合うと、豊かな乳房を胸板に感じ、女性の硬くなった乳首が胸板をくすぐり
それがえもいえぬ快楽になってしまう。

上半身の愛撫で女性の秘所に次から次へと蜜が溢れる。
襞がペニスを柔らかく刺激し、たまらなくなってユウは腰を動かし始める。
突けば突くほど女性の秘所が優しくユウのペニスを愛撫する。
抜けば抜くほど、ユウのペニスの先端のかさが女性の襞を引っかいて、快楽に溺れる。
そして愛しさが狂おしいばかりにユウの心を支配していくのだ。

何度も激しく交わり、付き合い、ユウは快楽が再び限界に近づいていった。
ペニスが大きく律動し、射精を懇願するようにひくつく。
女性は大きな声で喘ぎながら、あなたの精をぜんぶください、
あなたの"チカラ"をぜんぶ、わたしにそそいで!とユウの脳に響くように囁く。

そして、女性が絶頂に達し、感極まった声と共に膣が激しく収縮してユウのペニスに射精を促す。
ぎゅっとユウの背中と腰に、女性の腕と足がしがみ付く。
女性に全てを求められているという感情、男の征服感。
ユウは、女性に搾り取られるように、精を放った。

二度、三度。精を放つたびに、ペニスを熱い快楽が通り抜ける。
ユウは女性の膣に精を放つ快楽に溺れ、何度も精を注いながら気を失っていった…

***

ユウが気がつくと、側に女性…魔女が立っていた。何も着ていない裸であるが隠そうともしない。
ばっと立ち上がり戦闘態勢をとろうとするも、腰が抜けたようになって、立てなかった。
全裸の魔女を見ているだけで、男の欲望がせりあがってきそうになってしまう。

「あれだけ精を放ったら、しばらくは立つこともできないでしょう?」

魔女の罠にかかり、劣情に屈してしまったことを思い出し、ユウは顔を背ける。

━━このまま負けてしまうのか?あれだけ苦しい修行に耐え、己を鍛えたというのに!

ユウは戦士のプライドを振り絞って立ち上がると、集中して気を張り巡らせた。

…だが。

「あぁ、そっか。こうするのね」

…魔女の体の表面に、気が張り巡らされたではないか!

「ふふ、驚いた? 私が何故魔女と呼ばれるか。それはね…」

魔女はその場で腰を下ろすと再び足を開き、秘所をはしたなく指で広げた。

「ここで男の精を受けると、その男の"チカラ"を奪えるの」

…そんな馬鹿な話があるものか。厳しい修行の末に身に着けた技を、こんな…

「そして男は私の色香には勝てない。だから、私に誘われるままに、私を組み敷いて精を放つの」

魔女の秘所からトロリ、と精が零れた。
…いやらしい。ズキン、ズキンとユウのペニスが勃起し始めた。

「でもいいでしょう?"チカラ"の代わりに、最高の快楽を得られるんだから。
私の体を一度味わったら、もう他の女じゃ満足できないわよ。…それに」

魔女は何やら呟くと、黒髪の美女に姿を変えた。

「こうして、その男の一番の好みの女になって、しなだれかかったら、どんな男も
愛しさが湧いて、組み敷いて女体に溺れるしかできなくなるでしょう?」

ユウは、魔女に、いや、女という存在に心の底から屈服させられていった。
肌を合せ、ペニスから精を放つ快楽には、勝てない。
いっそ、いつまでも溺れていたい。

そうしてユウは、今までの多くの男と同じように、命尽きるまで射精の快楽を貪って、
魔女に精と能力を注ぐのだった。






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