おとぎの国のぐりむ 赤ずきんちゃん
シチュエーション


「ぐりむ様ぁ!そろそろお仕事の時間ですよぅ」

愛らしい声が耳元をくすぐる。続いてベッドに潜り込んだまま寝たふりを決め込む俺を、遠慮がちに揺さぶる感触。
ミルクのような甘い匂いが鼻先を掠め、俺は至福を噛み締めた。

「ぐりむ様?起きて下さいよぅ」

困ったような声で、しかし優しく俺に触れる手の温もりが心地よい。耳たぶにふぅっと吐息が当たり、朝の敏感な息子さんをぞくぞくと刺激する。
つい最近まで色気のない目覚ましの電子音で起きていた俺には少々強すぎる刺激だ。

「…プリマ、おはよ」

「ぐりむ様!おはようございます。今日もいいお天気ですよ」

白々しく今起きたふりをする俺に、プリマは天使の如き笑顔で答える。うむ、今日も彼女の可愛らしさは完璧だ。
差し込む朝日がプリマの乳白色の肌をキラキラと照らす。外は彼女の言う通りいい天気だ。
せっかくのいい朝である、目覚ましにはプリマの柔肌を味わいたい。

「今日はですね、近くの村の人からの依頼が…あれ?」

ニコニコと話し出したプリマに向かって、軽く手を向け魔力を送る。ちなみに簡単な魔法ならば、杖がなくともある程度扱えるようだ。
手の平から放たれた光がプリマの身体を包むと、彼女が困惑したようにベッドへと近づいてくる。

「あのぅ、身体が勝手に動くのですが…」

「うん、そのままベッドに入っておいで」

「えぇ!?ダメダメ、止めてくださいよぅ!」

あわあわと抵抗の意を示すプリマだが、体の方はしっかりとベッドへ入り込み俺の隣に寝そべった。ふわふわの髪の毛に顔を埋めると、いっそう甘い香りが強くなる。

「ぐりむ様ぁ〜、悪戯はダメです!早く元に戻して下さい」

体の自由を奪われたプリマが、情けない声で訴える。現在、彼女の体の主導権は俺が握っているのだ。今の彼女は、指先一本自由に動かせない。
そんな彼女を無視し、俺はプリマの豊満な膨らみに手を這わす。こちらの感触も何時もながらにグッド。ついでに胸の先端を重点的に擦り上げてやれば

「ひゃ!あふぅ…ぐりむ様ぁ、これは本当にダメぇ…」

感度も非常にグッド。服の上からはっきり分かるほどに乳首を立ち上げている。
若干魔法でズルしたけれど、今日も今日とていい反応である。
やだやだと文字通り言葉だけの抵抗をする彼女を抱きしめ、俺の右手はするりとローブの中に潜り込む。

「…ぐりむ様!いい加減にしないと私だって怒り――」

「はいはい。『抱きまくら』はもうちょっと静かにしてなね」

プリマの額にピトリと指を押し当てた途端、彼女から表情と言葉が消える。
ちょっぴり吊り上げた目はとろんと意思を失い、文句を言いかけた口も力無く開かれたままだ。
この間のようなひざ枕もなかなかだが、彼女の全身を味わうならばやはり抱きまくらがベストである。
ローブの中のナマ乳を揉みしだき、ショーツの上から割れ目を擦りあげてやる。
抱き枕と化したプリマは、静かに俺の愛撫に身を任せている。

「で、さっき言ってた依頼って?」

「麓の村のボルス様からの御依頼です。御令嬢のミリー様の躾についてご相談を受けました」

俺に胸と秘所を弄ばれながらプリマが淡々と答える。相変わらず表情はない。普段の生き生きとした笑顔さえ、今の彼女は失っている。
魔法の力とは偉大なものだ。さっきまであんなに文句を言っていたプリマも、指先一つでただの喋る枕になるのだから。

「ふーん。で、躾って?」
「ミリー様の我が儘を治してほしいそうです。手段は怪我さえさせなければ問わず、報酬は金貨10枚とのことでした」
「そっか、ありがと」

質問に答え終えたプリマは、再び黙って俺に全身を預けきったまま揺れている。 膨れ上がる淫核をクリクリと弄り、彼女から溢れる蜜を潤滑油にきつく締まる穴を責め立てる。
左腕で抱きしめたプリマの感触を楽しみながら、俺は初めての依頼の対象であるミリー嬢について考えはじめた。

「ねぇ、ミリーってどんな子?」

「ボルス様の一人娘で、今年で16歳になります。赤い頭巾がよく似合う大変美しい方です。しかし性格が大層気難しく、好いた相手にもことごとく逃げ出してしまうとボルス様が嘆いていました」

くちゅくちゅと下半身から淫らな音を立てながら、それでも無表情なプリマがミリーについて説明をする。
確かに年頃の娘がその性格では、父もなかなか心配だろう。
ふむ、どの世界でも父は娘に対して親バカになってしまうのだとしみじみと感じる。
しかし赤い頭巾が似合うだなんて、某童話を想像してしまう。
確かその話には魔女は出てこない筈だが、この世界では何でもありなのだろうか。
まぁあれこれ考えても仕方ない、とりあえず魔女としての初仕事だ。
性格のひとつやふたつ、魔法でちょちょいとやれば万事解決である。
我が儘娘の躾なんて、スタートとしては難易度も低くて丁度いいのではないだろうか。

「よーし、やるかぁ」

その前に、腕の中のプリマの記憶をちょいと弄る必要があるけれど。ついでに濡れそぼった体も清めてやらねば。
今一度プリマをぎゅうと抱きしめ、俺は初仕事への期待に胸を膨らませるのだった。

だが、しかし。
…なんだこれ、赤ずきんちゃんって童話のラスボスとかそういう感じだったっけ?

「誰、あんた」

からりとした耳心地の良いアルトに若干のドスを含ませ、目の前の少女が呟いた。
赤い頭巾の下から覗く切れ長の鋭い目は氷のような冷たさで、小心者の俺は内心ぶるりと震え上がる。
森に住むおばあちゃんの家にパイとワインを届けさせるという情報を得て、目的の家の中でミリーを待伏せたまではよかった。
ちなみに彼女のおばあちゃんに事情を話したところ、快く家を貸して下さった。いいおばあちゃんだ。
あとは魔法で恐ろしい狼に変身した俺が彼女を驚かせ、一気にペースをこちらへ持って行くという算段だったはずなのだが。
ガウガウ吠えながら踊り出た俺に全く驚きもせず、怯えもせず、彼女は先程の台詞を言ってのけたのだ。
聞いてない。狼を見てこんな反応する赤ずきんちゃんなんて俺知らない。
これは我が儘とかそういう問題じゃないよ、むしろこの子の方が魔女っぽい風格を持っているではないか。

「ガルルル…ガォー!」
「何?今すぐ猟師にでも撃ち殺されたい?」

拝啓、ボルス卿。
目の前のターゲット、赤ずきんちゃんこと貴方の娘さんは想像以上に恐ろしい子でした。

そんな書き置きを残して逃げたくなるほど、ミリーの睨みは威圧感がある。
栗色の長い髪に、海の色をたたえた知的な目。
黙っていればたいそうな美人さんである彼女は、しかし愛想どころか人に対する適切な態度さえ知らないとみた。
まあ、今の俺は人じゃなくて狼だけどさ。

「ねぇ、そこの薄汚い狼さん。どうしてあなたがこの家にいるのかしら?」

どこの童話にそんな言葉遣いをする赤ずきんちゃんがいようか。こんな子が主人公なら狼だって近寄らんわ。
彼女の不遜な物言いに相当頭にきながらも、しかし俺は自制心をもって怒りを静める。
仮にも依頼主の娘だ、なるべくなら穏便にいくのがいいだろう。

「フォッフォッフォ、驚かせてすまんのぅ。おぬしがミリーかの?」

新たに魔法を使い、俺はいかにも魔女のような風貌をした老婆に変身する。
口調も頑張ってそれらしくしている俺の努力を認めてもらいたい。

「そなたの父親から…」
「聞こえなかったのかしら?さっさと答えさいな、この愚図」

…何と言うことでしょう。
狼から人間への変身を目の当たりにしたのにも関わらず、赤ずきんちゃんは更なる暴言を重ねてきたではありませんか!
前言撤回。世間知らずの我が儘娘にはお仕置きが必要だと思うんだ、うん。
ファンタジー上等だコラ。こっちには魔法があるんじゃい。

「この礼儀知らずがあああああ!!」

杖をブンと振り上げ、ミリーに魔法の玉を発射する。怪訝そうに眉を潜めた彼女の身体を、撃ち出された魔法が容赦なく穿った。

「一体なんな……えっ!?」

「驚いただろ、この我が儘娘が!お前を今から礼儀正しくなるように調教してやんよ!」

ヒャッヒャと悪役のような高笑いをしながら、俺が杖をくるりと回す。いいんだ、怪我さえさせなければと依頼主も言ってたらしいし。
既に老婆から元の姿に戻っている俺を、ミリーは別段驚く風でもなく冷ややかな目で見据えてきた。

「…足が動かないわ。元に戻しなさい」

先程放った魔法は、ミリーの足を地面に縫い止めたのだ。
膝から上は自由に動かせるが、これで彼女は俺から逃げられない。

「一瞬で変えてやるか…それともじわじわやるか…」

「ねぇ、聞いてる?私をこんな目に遭わせてただで済むと思っているのかしら?」

彼女の高圧的な態度をよそに俺は考え込む。
というかミリーさん、動けない癖に腕を組みながら俺をにらんでいる姿は半端なく怖いっす。
うむ、こいつはじわじわと確実に躾けたほうがいいな。
これは依頼に対して真摯に取り組んでいるだけで、決して薄汚いとか愚図と言われたことを根に持っているわけではない。

「さて、ミリーさん。あんたのその口汚さを今から矯正してやるよ」
「ふん、やってみるがいいわ。そんな事したらお父様がお前を処刑台送りにして下さるもの」

そのお父様から依頼を受けたのですがね。
ふぅ、とため息をついて俺はパチンと指を鳴らす。イメージは静物、彼女の肌のように白い宝石。

「…くっ!何よこれ!」

その瞬間、ミリーに変化が起きた。
ピシピシと硬い音を立てて、彼女の足が乳白色に変化し始めたのだ。

「あんたの身体がつま先から少しずつ真珠像に変わっているのさ」
「何を馬鹿な…いやぁ!」

しゃがみ込んで自身の足に触れたミリーが悲鳴を上げる。
自らの柔らかかった肉が、皮膚が、硬い物質へ変化しているのを認めたのだろう。

「戻しなさいよ!この下衆!!」
「さぁ、言葉づかいの練習をしようか。人にものを頼む時の態度は?」
「黙りなさい!誰に物を言っているのかしら?いいから言うとおりになさい!!」

「…言葉づかい、減点」

ピシピシという音がさらに大きくなり、真珠の浸食が膝下まで到達する。
すべすべとした触り心地のよさそうな肌が、つるつるとした真珠へと変化していく。

「いやよ!やめなさい、この変態!!」

浸食が早まったことにおびえたのだろう。ミリーが手に持っていた網籠を投げつけてきた。
籠は明後日の方向に飛んでいき、中に入っていたワインの瓶は足元で落ちて砕けた。
ゆるゆると床に広がる赤いワインが、真っ白になった彼女のつま先を彩っていく。

「態度も減点。罰として床の掃除な」

すうっと手を振るだけで、先ほどまで動かなかった彼女の身体が嘘のように動き出した。
床に手をついた四つん這いの姿勢になったミリーが、床に広がるワインに舌を伸ばす。

「う…いやよ!汚らわしい!!んぐぅ…変た…い…」

ピチャピチャと音を立て、まるで犬のように床を舐めながらミリーが悪態をついた。
美しいお嬢様のこんな姿に思わずぞくぞくする。魔法万歳だ。
しかしミリーのプライドはかなりのものだ。このような姿になっても涙一つこぼさないのだから。

「俺は間違いなく変態だとも。さぁ、態度を改めないともっと恥ずかしい目に合わせるぞ!豚のように床を這いずり回るか?それともガラス像に変えて中で金魚でも飼ってやろうか?」

そんな彼女に、俺はさらに追い打ちをかける。
ここまでくると完全に俺が悪役だが仕方ない。何度も言うが、これも依頼のためであって個人的な恨みなどは断じて無いですとも!

「…もう止めて、許し、あふ…許してぇ」

先ほどの脅しに屈したのだろうか、ついにミリーが呟いた。
一心不乱に床を舐めながら許しを乞う彼女は、どこか背徳的な美しさを持っている。
もはや浸食は胸まで進み、自己主張する柔らかい膨らみもただの物と化した。柔らかな肌を容赦なく塗りこめ、休まることなく固めてゆく。
はらりと床に広がる長い髪も、赤を基調とした服も、白く白く染まっていく。

「お金ならお父様に用意してもらうわ!なんならあなたと付き合ってあげてもいい!だから元に戻して!!!」
「違うだろミリー?人にお願いする態度は?」

ピシピシと進む浸食が、彼女の細い喉を上り遂には顎に到達する。
呼吸するたびに動いていた喉が、息を吸おうとした瞬間の動きを残して固まった。
遂に彼女の強がりもプライドも決壊したのだろう、ミリーが必死に叫び声をあげる。

「いいから早く戻して!真珠像なんていやぁ!!怖いの、いやな………」

プツリ、と言葉が途切れた。遂に彼女の舌までもが真珠と化したのだ。
床に這わせた舌が、突き出されたまま白く硬く染め上げられてゆく。舌に残ったワインが、つぅっと赤い筋を描いて垂れてゆく。
言葉を失ったミリーが、動揺して目を大きく開いた。

「残念、時間切れ。罰として君にはしばらく反省してもらうよ」

しゃがみ込んで彼女の頬にそっと触れ、俺は優しく話しかける。
やはりこの子はとても綺麗だ。悪態をつく術を失った今、彼女はただの美しい少女にすぎない。
床に向かって張り出したまま固まった胸を撫で上げても、当然だが反応は返ってこない。
さわさわと重量感を持つ硬い膨らみを撫でながら、これまた硬くなったミリーの頬に口づけを落とす。
先ほどの威勢のよさとのギャップが、何とも言えずに俺の欲望をそそる。
やがて真珠が鼻を覆い、恐怖を湛えた瞳も静物の中に閉じ込めてゆく。
恐怖だろうか、それとも後悔だろうか。目が光を失う瞬間、ミリーは初めて大粒の涙を流した。

「うー、ぐりむ様って案外鬼畜なんですねぇ…」

窓の外から様子をうかがっていたのだろう、部屋に入るなりプリマが呟いた。
先ほどまではプライドの高いお嬢様だったミリーは、いまや差し込む夕陽に照らされて白く静かに佇んでいる。
四つん這いのままねだるように舌を這わせる少女を覗きこみ、プリマが悲しそうな顔をした。

「怖かったでしょうに…なんだかかわいそうです」
「その恐怖を利用するんだよ。この記憶は消してあげるけど、深層心理に刻むのさ。不適切な態度を取ろうとしたときに一瞬フラッシュバックさせるんだ」
「それで我儘は治るんですか?」
「勿論それだけじゃ無理だから他にも色々いじるけどね」
「うー、それじゃあわざわざ固めなくてもよかったのでは?」

…うぅ、図星。
いいじゃないか、ちょっとしたお仕置きなんだからいいじゃないか。

「さ、プリマ。家に帰ってミリーの仕上げでもするぞ」
「むむ!話を逸らしましたね」
「ほら、ミリーを浮かせるからちゃんと見ててよ!」

わいわいと騒がしく、俺たちは魔女の家へと帰ってゆく。
どうやら初仕事も無事に終えられそうだ。満足感と達成感で俺は自然と笑みをこぼした。
ついでに今夜はミリーお嬢様で楽しませてもらおうか。
トレードマークの赤ずきんまで白く染まったミリーの横顔を見つめながら、そんな不埒なことを考えたのだった。


依頼主のもとへ戻ったミリーに素敵な婚約者ができたというニュースが入ってくるのは、それから少ししてからのことだ。
すっかり穏やかな淑女なったミリーは、今や老若男女問わず人気を集めているらしい。ボルスさんもこれで一安心だろう。
かくして俺は、魔女としての大きな一歩を踏み出したのだった。






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