電光少女グリッドガール第2話 放送コードを超えた戦い!!
シチュエーション


あのニコニコ騒動から一週間。
当然、あのニュースは大騒ぎになっていた。
ただ問題なのはPC大爆発事件の方が大事件として報道されていたのだが、
緑川光莉ことグリリンは全く気にしていないようである。

 そして学校。
今日の光莉はご機嫌のようであった。

「もしもな〜み〜だ〜が、じゃまをし〜ても〜。」
「グリリン、今日はやけに機嫌がいいわね。」

光莉に話し掛けているのはサポートメカの開発担当であるマナだ。
マナは眼鏡をかけた知性派の少女である。

「ふっふ〜。今日はガンダムWの再放送が6時から。
そしてミュージックベースには芳野祐介様が出てくるのよ?
これが上機嫌じゃなくていられますか。」

説明しよう。
芳野祐介とはこの世界で高校生に人気なロックンローラーで、緑川光莉は彼の大ファンである。

「はぁ。あなたの人生は簡単で羨ましいわね。」
「なんか言った?」
「ううん。でも健二君、あの怪我大丈夫かな?」

健二の怪我を心配するマナ。
なんと、皮肉なことにマナは健二のことが好きなのだ。
つまり彼らはものすごい狭い世界の中で敵のことを知らずに戦っているのである。

「どうせニコニコであれを見てて爆発に巻き込まれたのよ。自業自得よ。」
「彼はそんなもの見ないわよっ!!たまたま巻き込まれただけよ!!」
「分かった、分かった。そんなに好きなら健二に話し掛ければいいじゃない。
しつこいくらいに相手にしてくれるわよ。」
「わっ、わたしはいいの。影から見てるだけで……。」
「ふぅん。物好きねぇ。じゃ、帰ろっか?」
「そうね。」

こうして下校する二人。
そしてこの様子を見ていた男が一人いた。
光莉に片思いをする健二である。
もはや笑い事ともとれる見事な三角関係だ。

「そうか。あいつはガンダムWを見るのか。
ならば俺もあれを完成させないとな……。」

二人を見送った後に急いで家に帰る健二。
こういうときはたいていロクでもないことを考えてるときだ。
帰ってからすぐにPCをつける健二。
社会不適合者予備軍の行動である。
前回のサンダーグリッドビームで破壊されたPCは、
メーカーが回収して新品になっている。
そしてサタンデジファー様のおかげでHDDは無事だった。
前回の動画は彼のオカズである。

「サタンデジファー様、ただいま。」
「おぉ、健二よ。新型怪獣は本当に大丈夫なのか?」

健二にモニター越しに話しかける男。いや、人以外の何か。
電脳世界の魔王、サタンデジファーである。

「大丈夫か?といわれますと。」
「パワーもスピードもアラシノスの7割しかでない。しかも暴走前だ。
こんなものが使えるとは思えない。」
「サタンデジファー様。パワーでグリッドガールに勝つのは容易いでしょう。
しかしサンダーグリッドガールに勝つのは至難の技です。
ここは小細工で勝負をかけようと思います。」
「むむむっ!!それではワレワレが小悪党みたいではないか!!」
「サタンデジファー様。ご安心ください。この怪獣は体自体が大技なのです。」
「そうか。頼りにしているぞ、健二よ。」
「はっ。まずはこの怪獣の洗脳光線を試すためにガンダムWに洗脳光線を流そうと思います。」

怪獣を私用に使う健二。
察しのいい君達には分かっただろうが、健二がこの怪獣を作ったのは光莉を洗脳するためである。

「ダメだ!!そんな番組では被害がたかが知れている。もっと視聴率のある番組でやるのだ!!」

健二の提案を却下するサタンデジファー。どっちもどっちである。
しかし健二が考えていたのは私用だけではなかった。

「いえ、サタンデジファー様。この作戦は確実に上手くいくとは限りません。
ならば操られても分かりづらい子供の方が実験には適しています。
それに一度しか使えないわけではありません。
ここで成功したらあなた様の言うようにミュージックベースで流しましょう。
そして日本を我々の物に!!」

上手く話を自分のペースに持って行く健二。
これで光莉を洗脳するチャンスが倍になった。
サタンデジファーよりも健二の方が知恵が回るのである。

「はっはっは。小賢しいな健二よ。」
「俺は小悪党にすぎません。魔王サタンデジファー様の御力があってこそです。」
「よいよい、洗脳光線の効果を確かめるのだ!!」
「はっ。行けっ、光学怪獣プリムラーよ!!お前の力を存分に発揮するのだ!!」

プリムラーをテレビ局のコンピューターに向かわせる健二。
ノリノリである。

 こちらはそんなことも露知らず。呑気にテレビを見るグリリン。
拳銃型のリモコンを構えて

「お前を殺す!!な〜んてね。」

上機嫌もここに極めれりである。
当然、敵襲なんて警戒するわけがない。
そうしているうちにガンダムWが始まったようである。
無論、彼女がガンダムWを見るときの姿勢はいつもおかしい。
おかしいというよりは熱狂的である。
しかし今回はそれに輪をかけておかしかったのである。
テレビを伝う洗脳電波の影響であった。
画面の中ではゼロとエピオンが死闘を繰り広げていたが
光莉はそれどころではなかったのである。

「ヒイロさま〜。はれ?なんか体がホットになってきたのれす。ぬいじゃえ〜。」

テレビの前で上着を脱ぎだす光莉。
上着だけではない。スカートまで脱ぎだしたのである。
下着一枚で踊りながらテレビを見る光莉。
全国のテレビを見た少女、下手をすると幼女も、
もしかすると母親もがそんな行動をなんの疑いもなくとっている。
プリムラー、恐るべし。
健二は画面の向こうでそんな姿の光莉を想像しているのだろう。
しかも次はこれをもっと視聴率の高い番組で流そうというのである。
あまりにも恐ろしすぎる。
するとアクセプラーに通信が入る。
マナからである。

「グリリン!!大丈夫?今、ガンダムWに洗脳光線が流れて……」
「へけけ……へけけ……へっけっけっけ。」

下着一枚で危ない笑い声を上げながら踊る光莉。
当然、マナの言葉が届くわけがない。
マナの頭が激しく痛む。
見事に洗脳光線は効いているらしかった。
もうグリリンに言葉は届かない。
そう判断したマナはアクセプラーを強制的に起動する。
ネットなら洗脳光線も届かないということだろう。
強制的に変身させられる光莉。
どうやら正気に戻ったようである。

「あれっ?ここはどこ?なんで私、変身してるの?て、いうかあの怪獣は何なの!?
私のガンダムWは?」

見事に怪獣の前に転送するマナ。
そしてマナ自身もゴッデスゼノンに合体していた。

「あの怪獣があなたを洗脳していたの。今から倒しに行くわよ。」
「おっけ〜。再放送の恨みは恐ろしいんだからね!!」

やる気まんまんの二人。
そしてあっさりと追い詰められるプリムラー。

「合体するまでもないわね。」
「油断は禁物よ、グリリン。」

一方、健二サイド。

「おい!!やられているぞ!!」
「想定内です。さぁ、グリッドガール。プリムラーを倒すのだ。」
「敵を応援するのか!!」
「まぁ見ててください。」

もうあっちはとどめまで行っていた。
プリムラーに勝てる要素は一つもなかったのである。
グリッドガールはもう必殺技を出すモーションに入っていた。

「グリッド……ビ」
「だめっ!!」

急にゴッデスゼノンがグリッドガールを突き飛ばす。
一体何があったというのだろうか。

「マナ!!なにすんのよ。チャンスだったのに!!」
「ダメ。あれは敵の罠よ。あれは倒されるとこっちのエネルギーも利用して爆発するの。
計算ではサーバーを中心に現実世界にも半径4kmを巻き込む大爆発をするの!!」
「なんですって!?そんなことしたらミュージックベースが見れないじゃない!!」

知らされる驚愕の事実。これが健二の狙いだったのである。

「ちっ、気づかれたか。だが隙だらけだ!!グリッドガール!!」
「ギャオォォォン!!」
「しまった!!」

戸惑い隙を見せたグリッドガールに洗脳電波を発射するプリムラー。
この作戦は二段構えだったのである。
グリッドガールを洗脳電波で操るか、プリムラーを爆発させるか、
どちらかが成功すれば健二の勝ちである。
そして洗脳電波は徐々に効いてくる。

「何よ。ぜんぜん、効いてないじゃない。あっ、あれっ、手が勝手に……。」

自分の意思に反して手が股間に勝手に行ってしまうグリッドガール。
いくら念じても自分の手は言うことを効かなかった。
そして状況はさらに悪化する。

「あっ、あっ、そこはやぁん、やだっ、おねがいっ、いやぁぁぁ!!」

洗脳電波によってグリッドガールは自分の手で自分の大切な乙女の部分をまさぐっていた。
恐ろしいほどの効き目である。
こうしてグリッドガールはモニターの中で恥ずかしい姿を晒している。
一方、マナの方は無事であった。
ゴッデスゼノンはマナの操縦以外を受けつけないからだ。

「今、助けるわ。ゴッデス……。」

グリリンを助けるためにゴッデスブレイカーを放とうとするマナ。
しかしそのパターンは読まれていた。

「甘い!!いまだ、プリムラー。マインドフラッシュだ!!」
「キシャァァァァァ!!」

今度はプリムラーの目から怪しい光線が出た。
しかし、その光線はゴッデスゼノンには何の影響も及ぼさなかった。
だがゴッデスゼノンは直立不動のまま動かない。不審がるグリリン。
それもそのはず。被害を食らったのはモニター越しに光線を見たマナだったのだ。
光線の指示通りに椅子から立ち上がるマナ。

「あっ、あっ、こっちも……、体が勝手に……」

こっちも同様に体が言うことを聞かなくなった。
そして腰周りに当てられる手。
もうこうなったら続きは一つしかない。

「いっ、いやっ!!そんなのだめっ!!あっ、あっ、」

嫌がる心とは裏腹に外されるスカートのベルト。

「いやぁぁぁぁん!!」

そしてマナの手は、自分のスカートとショーツを一気にずり下ろした。
誰も見ていない自分の部屋だからとはいえ下半身裸になることは抵抗が大きい。
しかしも家には弟がいるのだ。
こんなところを見られたらお嫁にいけない体になってしまう。
そんな中、マナは下半身裸でいることを余儀なくされている。

「あっ、そんなことしたら!!」

そしてスカートとショーツをドアの方に放り投げさせられるマナ。
それは彼女の羞恥を掻き立てるに十分な効果があった。

「ゴッデスゼノン!!」

急に動かなくなったゴッデスゼノンを見て不安になるグリッドガール。
しかし彼女に他人を心配する余裕はなかった。

「えっ、あっ、ひゃぁん!!」

怪獣が命令を変えるとグリッドガールは自分の乳房を自らの手で揉みだしたのである。

「あっ、あっ、だめぇぇ!!」

年の割りに大きな胸を自分の手で持て余すグリッドガール。
息も絶え絶えである。そして年頃の健二には強すぎる刺激だった。

「かなり色っぽいじゃないか。グリッドガール。」
「グリッドガールがあんなことを……。」

今夜のオカズはグリッドガールであることが確定した健二。
そしてまだ始まったばかりだ。

「サタンデジファー様。これは我々で独占するのは惜しいものがあります。」
「なるほど。なら公開だ!!」
「はい。行けっ、プリムラー!!これをテレビで公開するのだ!!そしてお茶の間の平和を乱すのだ!!」
「キシャァァァ!!」
「いいぞ、これで視聴率100%だ!!」
「はっはっは。素晴らしいプロデューサーだな。お前は。」

興奮に息巻いている健二。こういった人間がP2Pでアニメを放流するのだ。
そしてそれはいろんな所で甚大な被害を出して行った。

 お茶の間でニュースを見ている家族がいた。
小学校3年生と5年生の兄弟と両親。
一家で揃って食事を取っていた。
テレビに映っているのはニュース。
一家が安らぐひと時である。
ところが、そこに異変が起こった。

「なにこれ〜」

と弟が言うのである。

「お姉さんは何をしてるの?」

と兄が母親に聞いている。

「なんじゃこりゃ!!」
「見てはいけません!!」

テレビに映っているものは衝撃的なものだった。
タイツ一枚の女の子が自慰をしていたのである。
ショックで呆然とする父親。
そして、父親が呆気にとられている間に母親がリモコンでチャンネルを変えようとした。
しかし、テレビはリモコンの操作を受け付けない。
父親が電源スイッチを押すがそれも効かなかった。

「かぁちゃん。プラグはどこだ、プラグ。」
「プラグはテレビの裏だよ!!」

父親は必死にプラグを探す中、母親はテレビの前に立ちはだかった。
しかし、それをするとどんどんとテレビの音が大きくなって喘ぎ声が聞こえてきたのだ。

「とぁちゃん、早く!!」
「分かってるよ!!」

 一方、食堂では相撲の中継を放送していた。
話が止まってしまったために相撲の中継を見るカップル。
しかし、店中の空気が一気に固まる。
テレビの放送がグリッドガールの自慰になっていたからである。
それに夢中になる店中の男たち。
画面の中の少女は苦しそうに喘いでいた。
そしてカップルの男が言った。

「最近のテレビ番組はやけに過激なんだね。しかしモデルのあの子、いい胸だ。
将来が楽しみだよ。まぁ、君には適わないけど……あべしっ。」
「早くこの店から出ましょう。精神衛生上に悪いです。」

デリカシーのない男と男に冷静になチョップを繰り出す彼女。
これは彼の日頃の性格だろう。

 小学4年生くらいの女の子はテレビの真似をしているのを親に止められていた。
しかし、その親はテレビを消すのに悪戦苦闘をしていた。

 このようにプリムラーはいろいろなところに甚大な被害を及ぼしたのである。
そのことにグリッドガールが気づくのも時間の問題だろう。

「はぁ、はぁ、らめぇ!!」

その一方で自分の胸を揉みながら、太ももで大切な部分を挟み込むようにして、
刺激することを強要されるグリッドガール。
もう彼女は羞恥と興奮で顔を赤くしていた。
そしてそれを見計らったかのように、彼女の不幸はさらなる段階にシフトしのだった。
なんと、電脳世界に移っている番組がガンダムWから自分の自慰に変わっていたのである。
そしてマナから通信が送られてくる。こころなしか、マナの方も肩で息をしていた。

「グリリン!!はぁ、はぁ、大変。グリリンの様子が10chを通して、あぁっ!!

全国中に公開されてるわ!!」

「なんですって!!」

自分を取り巻く状況に愕然とするグリッドガール。
それでも手は止まらなかった。

「はっ、早くなんとかしないと!!」

慌てて状況から抜け出そうとするグリッドガール。
しかし彼女がその状況から抜け出そうとすればするほど、
どんどん羞恥の泥沼に嵌って行くのであった。

そして辛いのはマナも一緒だった。
下半身の次は上半身だった。
シャツもブラも自ら脱ぎ捨てて全裸になるマナ。
そして両手は乙女の部分を強制的に掻き毟らされていたのである。
体に合わせてふるふると揺れるマナの胸。
グリリンと比べたら少し小柄だが十分な大きさである。
それが今、晒されてほんのりとピンク色の突起が立っているのである。

「手がほんの少し自由に動けばゴッデスゼノンを操作できるのに!!」

しかし彼女の願いは適う事はなかった。
マナの部屋にあるテレビのチャンネルは強制的に変わっていて、
グリッドガールの自慰が淡々と流されていた。
友達がそんな目に遭っているのを流されるのは屈辱的だった。
そして自分がいつそんな目に遭うかと思うと薄ら寒い思いがする。
自分はグリッドガールとは違って何もつけていないのだから。
そしてさらに状況は彼女にとって悪いものとなっていった。

「お姉ちゃん、ご飯できたって〜。」

扉越しに弟の声が聞こえる。
全裸で自慰を強要されてるマナにとってこれほどの恐怖はない。

「ごめん。今、忙しいの!!」

必死に平常を装って返事をするマナ。
弟は何も気づかなかったようである。

「お姉ちゃん、忙しいってさ〜。」
「そう?まぁいいわ。先に食べてなさい。」
「分かった〜。」

とりあえずその場は誤魔化せた。
だが、多分それは長く持たないであろう。
それまでになんとかしないと!!
弟や家族にこんな恥ずかしい姿を見られてしまうのは、
年頃の乙女にとっては何よりの重大事件だ。

 グリッドガールの方にも進展があった。

「あんな……恥ずかしいのが……テレビに映ってるなんて……。」

乳首の辺りを弄くらされているグリッドガール。
彼女の心は折れかけていた。
しかしまだ責めは止まらない。

「キシャァァァァ!!」

こんどは彼女の股が大開になる。

「やっ、やだっ、もうやめてっ!!」

グリッドガールは半べそをかいていた。
そして全国の男の期待に沿うべく乙女の秘所に近づく少女の指。

「あっ、あぁっ!!」

今、その指が秘所に触れられた。
そして激しくなっていく自慰行為。
それが全国に放送されていると思うと彼女は絶望に打ちひしがれた。

「もうやめてぇぇ!!」

哀れなグリッドガールは両手で秘所を掻き毟っていた。

「いっ、いくぅぅぅ!!やだっ、やめてぇぇぇぇ!!」

グリッドガールは羞恥の泥沼から抜け出せる気配はないようである。

 そして、グリッドガールがさらし者になっている間、
マナの方は全裸で手をわざわざ後ろから回して秘所を弄っていた。
もう片方の手はじぶんのおっぱいである。
こっちも地獄ならあっちも地獄なのである。
そして年頃の乙女の体にはもう限界がきていた。

「あっ、あっ、あぁぁっぁぁあぁぁ、あぁぁぁぁl!!」

とうとうマナに限界が来てしまったようである。
潮を辺りに撒き散らすマナ。
しかし体はまだ止まらなかった。

「お姉ちゃん、ご飯、食べなさいって。」
「!!」

今の状況を弟に見られるわけには行かない。
でもどういえばいいの!?
マナの思考はパニックになっていた。
もはや何がなんだかわからなくなっていた。
しかしゴッデスゼノンを作り出した天才少女マナは人とは何かが違っていた。
そこでこの状況を解決する策を見つけたのである。

「うるさいのっ!!年頃の女の子にはいろいろあるのよ!!」

と弟を怒鳴りつけるマナ。
これでしばらくは時間が稼げる。

そしてマナは自慰をしながらも必死にキーボードのエンターキーを押そうとしていた。

「あっ、あぁっ!!」

しかし手が自由になりそうにない。そこでマナは妙案を思いつく。

「しかたないわよね?えいっ!!」

そこでマナは自由の利く足でキーボードにかかと落としを食らわせたのである。
コマンドが見事にPCに受理される。
彼女が必死に押そうとしていたエンターキーは、
サンダーグリッドガールへのショートカットキーであった。
彼女はサンダーグリッドガールに希望を託したのである。
そしてまた自慰を続けるマナ。
しかし彼女の目は希望に満ち溢れていた。

「合体コード!?分かった。マナを信じる!!」

そしてコードを受理するグリッドガール。
グリッドガールはサンダーグリッドガールに合体するときには
オートで動くので洗脳とは関係なく合体はできる。
意識より合体プログラムのほうが優先されるのである。
マナが信じたサンダーグリッドガールに私も賭けて見る。
グリリンもそう思ったのである。

「健二!!グリッドガールが合体していくぞ!!」
「大丈夫です。サンダーグリッドガールは所詮、鎧。

中の人のコントロール権はこっちにあります。あの合体が終わればすぐにコントロールは戻ります。」

「そうか。サンダーグリッドガールさえ手に入れば我々は天下無敵!!」
「はい。世界中のコンピューターを破壊しましょう。」

サンダーグリッドガールがあいつらの管理下に置かれたら世界は崩壊する。
しかしグリリンは負けるわけにはいかないのである。

「合体電神サンダーグリッドガール!!」

合体後、ポーズをとるサンダーグリッドガール。
しかし彼女の体に異変が起こったのである。

「うっ、うそっつ!!洗脳は効かないんじゃないの!?」

再び体のコントロールを乗っ取られるグリリン。
絶体絶命の危機である。

「サンダーグリッドガール!!まずはこのテレビ局を破壊するのだ!!
そして全国のテレビを爆破するのだ!!」
「そんなっ!!」

サンダーグリッドビームの構えを取るグリリン。
もしサンダーグリッドが撃たれたらテレビ局から半径10kmは巻き込まれるだろう。
そして全国の付いているテレビも爆発する。
そうすればニコニコ事件とは比べ物にならない惨事になるだろう。
合体したことがさらに状況を悪化させたのである。

しかしマナはそれすらも見越していたようだった。

「グリリン!!ドリルブレイカー!!」
「えっ!!ドッ、ドリルブレイカー!!きゃぁっ!!」

慌てて技名を叫ぶグリッドガール。
するとサンダーグリッドガールについている胸のドリルがプリムラーの
洗脳電波発射装置に向かって飛んでいったのである。
そしておっぱいが露出するのはこの技のお約束である。

「ガォォォォン!!」

洗脳電波を発することが出来なくなったプリムラー。
これで二人の洗脳は解かれたのである。
辺りに散らばっている服を慌てて着るマナ。
いままで裸だったのかと思うととても恥ずかしい。

「健二!!洗脳がとけてしまったぞ!!」
「大丈夫です。プリムラーは絶対に倒されません。」

これで流れは一気にこっちに傾いた。

「よくも乙女の恥ずかしいところを全国に放送したわね!!
絶対に許さない!!必殺、サンダーグリッド……!!」
「だめっ。これじゃぁさっき洗脳されている時にしてることと変わらないわ!!」
「あっ。でもどうすれば……。」

自分のしていることに気が付くグリッドガール。
怪獣はグリッドガールを無視して暴れている。
自分はやられないと思っているのだろう。

「マナ、このままじゃテレビ局がめちゃくちゃになっちゃうわ。」
「分かってるわよ。でも……。」
「私にいい考えがあるわ。今から言うURLとここを繋げて。」
「分かったわ。でもここのURL、どこなの?」
「私を信じなさいって。」
「うん。これでいいの?」

こうしてURLとテレビ局を繋げたマナ。
そこにワープホールが出来ている。

「上出来。たぁりゃぁぁぁぁぁ!!」

サンダーグリッドガールの怪力でプリムラーを持ち上げてそこに投げ飛ばすグリリン。
そして自分もそのURLに入る。
入っていった後にワープホールは跡形もなく消え去っていった。
そこのURLで戦うサンダーグリッドガールとプリムラー。
その作戦に戦慄したのは健二であった。

「ん?このURL、まさか……。」
「どうした健二。」
「ギャァァァァァ!!」
「どうした!!」

突然、悲鳴を上げた健二。
なぜ悲鳴を上げたのだろうか?
実はそこは彼のブログのサーバーだったのである。
健二は自前のサーバーでブログをやっている。
グリリンいや、グリッドガールはそこにプリムラーを送ったのである。
健二同様に戦慄するマナ。

「ちょっと、グリリン!!そこ、健二君のブログじゃないの!!」
「仕方ないじゃない。爆発しても被害が少ない場所がここしか思いつかないんだから。」

確かに他から遮蔽されていて物が爆発したときに被害が少ないという点では
このブログは非常に好都合だった。
そして二人にはここくらいしかプリムラーを爆発させても平気な場所が思いつかなかったのも事実である。

「やめろ、グリッドガール!!お願いします。やめてくださいっ!!」

テレビ局のときの余裕は今の彼にはなかった。
正直、気が気でなかったと思う。
自業自得といえば自業自得なのだろうけど。

「逃げるぞ!!」

一足先に逃げようとするサタンデジファー。
健二は恐怖で固まって動かなかった。

「サンダーグリッド……ビィーム!!」

必殺のビームが飛ぶ。
そして大爆発するプリムラー。
それは現実世界のサーバーも同じだった。
見事に激しく音を立てて爆発するサーバー。
自分の体に被害がなかったのが幸いである。

「俺の……ブログ……。」

悪いことをしたらバチが当たる事のいい例である。

 ついでにこの騒ぎは新聞には掲載されなかったそうだ。
なぜならグリッドガールのリペアビームで壊したテレビ局の電脳世界を戻して
テレビでこの戦いに関する記憶もしっかりと隠滅したからであった。
戦いの後もヒロインはきっちりと事後処理をするのである。

 そして8時。グリリンはミュージックステーションを見ている。
今日の戦いで必死にグリリンが守ったものである。
テレビには芳野さんが写っていた。
今日は重大発表があるそうだ。

「重大発表って何?もしかしてハリウッド進出?なになに!?」

興味津々のグリリン。
そしてテレビの芳野さんは言った。

「今日はテレビの前のみなさんに大事なお知らせがあります。
私、 芳野祐介は前々からお付き合いしていた伊吹公子さんと結婚する運びになりました。
それではこれからも芳野祐介をよろしくお願いします。」と。
「……うそ。」

ショックで固まるグリリン。
これは日本の平和を守るヒロインに対してあまりもな仕打ちである。
テレビに出ている人は口々に芳野祐介にお祝いの言葉を言っていた。

「ぜんぜんめでたくな〜い!!」

そしてグリリンは一晩中、ベッドの中で泣いていたようである。
頑張れグリリン。負けるな、グリッドガール。

 次の日 学校
学校には一人落ち込んでいる健二がいた。
ブログを壊されたショックをいまだに引きずっているのである。

「健二〜。落ち込んでるけど何かあったの?」

何も知らない振りをしながら近づくグリリン。
一応、グリリンもやむを得ないとはいえ反省はしているのである。

「あ〜、緑河。 芳野祐介、結婚するらしいな。」
「それはいいの。もう諦めて彼には幸せになって欲しいと考えるようにしたのよ。
それで、どうして落ち込んでるの?」
「サーバー、爆発した。」

実は破壊した直接の原因が来たが健二はそんなことを知らない。
そして健二はショックでそれどころではないようであった。
一応、グリリンの認識では健二は罪のない民間人である。
そこでグリリンは彼を慰めることにする。
事実を知ってしまえばただの自業自得なのだが。

「あ〜。まぁ形あるものはいつか壊れるっていうじゃない。どうせアクセス数も少なかったんでしょ?」
「うるさい。ほっといてくれ。」

事態をさらに悪い方向にもっていくグリリン。
そこでグリリンは切り札を切ることにする。

「壊れちゃったものは仕方ないじゃない。いつまでもくよくよしないの。
そんなことよりさ、プール行かない?友達が急に来れなくなってさチケット余っちゃって。」
「俺でいいの!?」

急に元気を取り戻す健二。
やはり男の子は単純であった。

「あ〜、嫌なら他の人をさがすけど……。」
「お願いします、是非連れて行ってください。」
「よしきた。じゃ、細かいことは今度で。」
「あぁ。」

こうしてグリリンは去っていった。
やはり健二にとってグリリンは女神様なのである。

「サーバーは壊れちゃったけど仕方ない……よな。自業自得だし。
むしろ壊れて当然だよな。それより緑河とプールに行ける!!
俺の人生、始まったな。」

単純な健二は大喜びしている。
そのときにグリリンはマナと話していた。

「マナ〜。今度、プール行かない?」
「今度はちょっと都合が……。」
「ふ〜ん。健二も来るってさ。」
「本当に!?行く、絶対に行くわ。」

さっきと態度が180度変わるマナ。
これはマナにとっては健二と仲良くなれる千載一偶のチャンスであった。

「じゃ、細かい話は3人で決めましょ?」
「うん。」

笑顔になるマナ。
実はこの計画は戦いで疲れたマナを励ますのも目的なのである。
そして勉強は得意だけど不器用な友達の恋路を応援するのも。
やっぱり人は笑っているのがいい。
グリリンは人々の笑顔を守るために明日も怪獣と戦うのである






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