巨大戦艦ロボの憂鬱
シチュエーション


正義の宇宙人から悪の宇宙人と戦うために巨大戦艦ロボを預けられた
高校2年生の女の子がいる。

彼女の名前はカイ。
スタイルは少し周りよりいい方。
ちょっぴり、恥ずかしい目には遭ってるけど、
彼女にしか出来ないんだからしょうがない…はず。

今、町の方で巨大なタコみたいな古典的な火星人の形をした宇宙人が暴れている。

「行かなくっちゃ!!」

正義感の強い彼女は飛び出していった。

「フェニックスシップ!!」

空に手をかざして、叫ぶと空から巨大な戦艦がやって来る。
そして、カイはその戦艦の中に吸い込まれていく。
今、戦艦のブリッジの中にカイはいる。
当然、相手は戦艦のままで勝てるほど生易しいものじゃない。
そこでカイはロボットに変形して戦うことにする。

「リトルバード!!プラグアウト!!」

巨大な宇宙戦艦から、ブリッジが分離する。

「メガロ ユナイト!!」

カイは、まるで十字架に掛けられたかのように腕を広げ、
脚を伸ばす。
纏わり着いてくる、無数のコード。
それによって神経とロボットを接続し、操縦を可能にするのである。
が、そのコードはいろいろなところに絡み付いてくる。

「う、うぅぅ、やぁぁぁん!!」

カイは、悲鳴をあげる。
そのコードは袖やブラウスの隙間から、服の下に入ってきて、
ブラジャーの下から胸に絡み付いてくるわ、スカートの中に入ってくるわ、
ひどいのはパンツの中に入ってくる。
絡み付いてくるコードで手は動かせない。
カイは、コードに抵抗することは出来なかった。
2本のコードが双丘の二つの突起をさがし当て、電流を浴びせかける。

「あぁん!!」

次はカイの蕾だった。

「やぁん!!」

感じるポイントを次々とコードに刺激されるカイ。
必死に堪えるが、とうとうカイはイッてしまっう。
瞬間、途切れる意識。
その間に、ブリッジは分子分裂を繰り返し両腕と頭を形成し
ロボットの形を形成していた。
そして、絡みつかれてから意識が戻った時には巨大ロボが完成していた。
神経が接続されて、自分の体がロボットとなったような感触。

「フェニックスクイーン!!」

彼女は叫びを上げる。気合のようなものである。

ロボットから入る情報は、全部脳に直接入る。
自分の体の感覚ではなく、ロボットの感覚を直接感じる。
指を握ろうと思えば、自分の指ではなくロボットの指を動かすことになる。
そんな状態。
確かにこの状態だとロボットは簡単に動かせる。
操作は非常に簡単だ。
だが、その方法には一つ致命的な欠点があった。
ロボットは服を着てない。
無論、デザインは恥じるようなデザインではなくかなりカッコいい。
だが、ロボットと感覚を共有しているカイにとっては、
町中の人に裸を見られているような感覚がするのである。

「うっ、うぅ…。」

野ざらしの、ロボットのボディ。
冷たい風が、装甲を刺激する。

それは、感覚を共有する少女にとっては一糸纏わぬ、乙女の柔肌が
風に、曝されてるのと同義だった。
年頃の女の子には耐え難い感触だ。
今すぐにでも、おっぱいとあそこを隠したい。
だが、そんなことをしたら情けないロボットだとテレビで報道されてしまう。
それだけならいいが、ナオ君も見ているのある。
ナオ君とは、カイの幼馴染でカイが想いをよせる男の子である。
ナオ君は、このロボットのファンだ。
もし、胸や股間を隠そうとしたらガッカリするだろう。
それだけならまだいい。正体がそこからバレたりしたら、大変なことになる。
そしてナオ君は毎回、校舎の屋上にいるのである。
恐る恐る、校舎の屋上を見るとナオ君はカメラを持ってそこに立っていた。
彼に悪気はないのだろう。巨大ロボの勇士を写真に収めたいだけなんだから。
だが、それは彼女にとっては一糸纏わぬ姿を写真に収められることと同義である。
聞こえるわけがないが、カシャっとシャッターの切る音が聞こえたような気がする。
それは、彼女の羞恥をくすぐるのに十分だった。

「うっ、うぅぅぅ…。」

この地獄から開放されるには、悪の火星人を倒すしかない。
彼女は、そしてクイーンフェニックスは、敵に勇ましく向かっていった。
羞恥と戦いながら。

一歩一歩、敵との距離をつめるクイーンフェニックス。
その姿は、鬼気迫るものがあった。
だが実はカイの方では羞恥と戦いながら必死に一歩一歩進めているという状況である。

「見られてない…、裸じゃないから大丈夫…。」

必死に己を鼓舞するカイ。
もし、彼女の意思を自分の顔にフィードバックすることが出来るなら、
彼女の顔は真っ赤であろう。
そのロボットの姿に巨大火星人も気づく。
そして、足の裏からミサイルを何十発も発射する。

「よけるまでもないわ!、エネルギーアーマー!!」

カイは、そのまま歩みを止めなかった。
このロボットはとても大きい。だから、ミサイルを避けることは出来ない。
だが、このロボットには超高性能のバリアがついている。
こんなミサイルごとき無効化できるのである。
だが、このバリアには致命的な欠点があった。
このバリアは装甲を強化するものであり、装甲に物体が触れるのを防ぐものではないということである。
当然のように、ミサイルは全身にぶつかるが、装甲に傷一つ無い。
だが、ミサイルが胸部や股間を撫でる様にぶつかる、くすぐったい感触までは防げなかった。

「ふぇぇぇ!!」

体を伝う快楽に身悶えをしかけるカイ。
だが、そこをグッっと堪える。

「よくも、乙女の胸を!! レーザー砲5連発!!」

カイの巨大な指から、5連発でレーザーが出る。
それは火星人に直撃する。その差、約1秒。
頭が破裂する、巨大な火星人。だが、威力はそれだけに留まらず
後ろにあるビルまで破壊してしまう。

「あっ、威力が強すぎた…。」

勢いで反撃してしまった自分をたしなめるカイ。
傍から見てれば敵の攻撃を無力化し、反撃に出る巨大ロボである。

「すごい!! すごく強い!! すごくデカイ!! なんてすごいロボットだ!!」

カメラのシャッターを切るナオ君。
カイは、背後に悪寒を感じる。
本当に裸な訳じゃないのに、写真を撮られると、とても恥ずかしい。
さらに、通行人の視線だ。みんなが見ているのは巨大ロボの活躍のはずだ。
だが、カイにとっては衆人環視の中で裸で戦わされているようなものである。
しかし、相手も宇宙人だ。ただじゃやられない。

「嘘っ、なんて再生能力なのっ。きゃっ!!」

即座に再生した宇宙人はカイの不意をついて、カイの体に飛びついた!!
宇宙人の触手に絡みつかれるフェニックスクィーン。

「このっ、離しなさいよっ!!このエロタコっ!!」

胸の辺りにタコの吸盤が張り付いてネチョネチョする。
裸体を隠してくれるのは、正直なところ助かっているが
乙女の大切な部分にタコの足が絡みつく不快感に勝るものではない。
胸の辺りにも吸盤がくっついている感覚がする。
そして、吸盤に胸をもまれている感触がするのである。

「いっ、いやっ!!」

宇宙人から与えられる快楽に思わず身悶えするカイ。
足にも力が入らずにガクガクと震えていた。
だが、宇宙人の攻撃は止む事がなく、
さらに吸盤の動きを加速させた。
激しい快楽に悲鳴を上げるカイ。

「だっ、だめっ!!そんなところっ!!」

だが、その声は発せられることもなく誰にも聞こえない。
宇宙人の攻撃は致命傷たりえるものではなく、
フェニックスクィーンの防御力なら軽く受け止めきれるものであった。
だが、カイの心にはかなりのダメージを与えていた。

「やっ、やだっ、見られてる!?」

周囲を見回すと、たくさんの人が見ている。
当然、みんなから見ていれば、振りほどこうと必死に力を込めているロボットにしか見えない。

「はっ、はずかしい…」

宇宙人の触手に全裸で辱められるのをみんなに見られてる。
おまけに、不意を突かれたから思いっきり感じていた。
そんなはしたない姿を周りに晒していたとカイは感じていた。
それだけでも恥ずかしいのに、カイの思考はさらに進む。

「もしかして、ナオ君にも……いやあぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

町の人に見られるのは当然、恥ずかしい。
だが、ナオ君に見られるのはもっと恥ずかしかった。
さらにカイを追い詰めるように宇宙人の触手の一本が鋸に変化する。

「やっ、やだっ、やめてっ!!」

宇宙人はフェニックスクィーンの足と足の隙間に鋸を当てる。
それはカイにとって、秘所に指を当てられたことと同義である。

「そっ、それだけは!!」

宇宙人は秘所に当てた鋸で装甲を切断しようとする。
それはカイにとっては秘所を指で撫で回されることと同義である。

「あっ、あぁん!!だめっ、見ないでっ!!いやぁぁん!!」

宇宙人が鋸を上下させる動作は徐々に激しくなる。
一方、カイはエネルギーアーマー展開のために秘所に意識を集中しなければならなくなっている。
つまり、宇宙人の責めに意識を散らすことさえ許されないのである。
その上に、胸をもまれている感触も無くなったわけではない…。

「だっ…、だめっ…、宇宙人相手に…、イッちゃうなんて…、そんなっ!!」

今のカイの体はロボットである。
イッても潮を吹いたりはしない。
だからといって、想い人との前でそんなはしたない姿を晒すわけにはいかないのである。
だが、近づいてく自分の臨界点。後ろで切られるシャッターの音。
そして、胸を揉む宇宙人の吸盤。

「うっ、うぅぅぅぅ!!」

必死に快楽と羞恥を堪えるカイ。

「頑張れ!!フェニックスクィーン!!」

カイの様子を露知らず、大声で叫ぶナオ君。

(なっ、ナオ君も応援してくれてるんだ…。ごめんね、こんな姿を晒しちゃうなんて…。
しかも…、汚れちゃって…、ごめんね…、本当にごめんね…。嫌いに…、ならないでね…。)

心の中でカイは泣いていた。だが、機械の体からは涙は零れなかった。

ギュイィィン!!

さらに鋸はチェーンソーに進化した。
さすがにこれはフェニックスクィーンでも危ない。
絶体絶命の危機である。

迫るチェーンソー、動かない機体、削られていく精神、そして羞恥心。
マイナスの状況は多い。だが、カイは勇気ある女の子だった!!

「いっ、いやぁぁぁぁぁん!!!!!」

ナオ君の応援のが届いたのか、カイは機体の全出力を持って宇宙人の触手を力ずくで振りほどいた。
あちらこちらに千切れ飛ぶ宇宙人の触手。

「よくも乙女に恥をかかせてくれたわね!!お嫁に行けなかったらあんたの責任なんだからねっ!!」

恥をかかされた怒りに燃えるカイ。想い人の前だったのだから怒りもひとしおである。
だが、体を縛るものがなくなってやたら寒気もする。
やはり裸体を見せる羞恥は残っているのである。

「こうなったら、これしかないわね!!」

カイは再生する宇宙人によく効く武器を脳内検索する。
そして、該当武器を見事に発見する。。

「いくわよ、タコ星人!!」

慌てて再生しようとする宇宙人。だが、間に合わない。

「必殺!!フェニックスアロー!!」

全裸のままで弓で矢を番えて撃つのは非常に恥ずかしい。
なぜなら格闘なら相手の影にはなるだろうが、
射撃ではそうはいかない。しかも横には町の人たちがいた。
つまり、それは裸体を町の人に堂々と見せるということである。
もっとも町の人が見るのはロボットの正面なのだが…。
だが、チャンスは今しかない。カイは羞恥を無理やり押し殺した。

「シュゥゥゥーートッ!!!!」

カイの放った矢は見事に宇宙人のコアを打ち抜いた。
これでもう二度と再生しないだろう。

戦いが終わったカイは神経接続を解除する。
そして、服を着ている感触に安堵する。
たとえ実際に見られてなくても服を着ていない感触とは恥ずかしいものである。

「よしっ、服は着てる。大丈夫よね…。」

そう言いながらも赤面するカイ。
さきほどの戦いが忘れられないのであろう。年頃の乙女には無理も無い話である。
役目を終えて、ロボの方は戦艦に変形して宇宙に帰っていく。
これで少なくともしばらくは町の平和は守られただろう。

そして、次の日。

「カイ〜、聞いてよ!!昨日さ、例のロボットがまた出たんだ。」
「それで?」
「必殺技、とってもカッコよかったんだよ?

それでいて綺麗で。カイにも見せてあげたかったよ。」
得意げになるナオ君。あいつは昔からそういう奴だった。

「そう、それで…?」

実際のところカイにとっては興味の無い話である。
そのロボット自体がカイだったのだから。

「でさっ。写真、いっぱい撮れたんだ。見てよ。」

そう言って、写真を見せるナオ君。
こんなにたくさん、よくも撮れたものだ。

ポカッ

カイはナオ君を殴った。

「痛たたた。なんで殴るんだよ〜。」

ナオ君側からみたら非常に理不尽である。

「なんとなく。」

カイ側から見たら、人が羞恥や恐ろしい宇宙人と戦っていたのに無神経なものである。
そのせいで自分がどれだけ恥ずかしい思いをしたのかと思うと思わず殴りたくもなってくるだろう。

「え〜。」
「もう、ロボットの話はそれでおしまい。」
「いっつもカイはロボットの話を嫌がるよな〜。」
「もう子供じゃないの。」
「そうかな〜?」
「そうなの。」

ナオ君とたわいもない話をする、そんな平和な日常。
それを守るためにカイは戦う。
いつの日か宇宙人が来なくなるその日まで!!






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