ジャスティス・ガール
シチュエーション


「ふ?んんん」

ごしごしと眼をこすりながら少女『七村岬』は上半身を起こす。
そしてはっとした様子で周囲を見渡した。そこは薄暗い部屋であった。

「・・・・気がついた?レッド」
「・・・ブルーここは?」

眼鏡をかけた少女が心配そうに彼女を見た。

彼女達は5人からなる『ジャスティス・ガール』と言う正義のために戦うスーパーヒロインであった。
七村はリーダーのジャスティス・レッド、眼鏡の少女はブルー、同じ学校に通う幼馴染だ。

「どうやらアタイたち、どこかに閉じ込められたみたいだぜ」

日に焼けた肌のショートカットの少女が言う。

彼女はピンク、どうかとも思うが。

「えうう〜じゃあ、私たち悪いやつらに捕まっちゃたの?」

彼女はホワイト、ピンクの妹で、チームの中で一番幼い。

「『えうう〜』じゃありませんわ、幸いあいつらは変身用ブレスレットを取らずに置いて行ってます、
ここから脱出するチャンスは十二分にありますわ」

金髪をなびかせて腰に手を当てて皆を叱咤する彼女はゴールド、
以前レッドとリーダー争いを繰り広げたことのある、生粋のお嬢様。

「ホントだ!みんな今のうちに変身しといて、なんとか脱出できないか考えよう!」

そう言うとブレスレットを使いレッドは変身ポーズをとる。

「チェーンジ!!ジャスティスモード!!」

リーダーが決めポーズをとり、他のみんなも変身し、ジャスティス・ガールとなる。
極めて露出の少ない、全身タイツのタイプをしたコスチュームだが、
その代わり体の線がはっきりと出てしまい、逆にそれが扇情的でもあった。

「でも敵はなぜ私達に有利になるような事をして行ったのでしょうか?」

眼鏡を治しながらブルーが言う。

「さあね〜、馬鹿で気づかなかったんじゃね?」
「・・・敵が皆あなたのようなお馬鹿さんばかりだとは思えませんわ」
「んだと、パツキン!!手前もう一回言ってみろ!!」
「パツキンではありませんわ、おばかさん」

二人が喧嘩しそうに成るのを、みんなで必死に止める。

「やめなよ、二人とも!!」
「うにゃ〜、おねえちゃんやめてよ!!」
「やめてくださいお二人とも、今はそんなときではありません!!」
「・・・・そう・・だな」
「・・・失礼・・少し気だたってしまいましたわ」

二人は皆にいさめられておとなしくなる。

「大丈夫だよ!!いつも皆で力を合わせて頑張って来たじゃない!!今度も何とかなるよ!!」

レッドがにっこりと笑うと、皆は理由もなく安心できる気がし、くすくすと笑いあう。
が、それもそこまでだった。

「オ、お目覚めかねぇ〜、諸君」

突然頭元より声が聞こえた。

「!?その声は地獄伯爵!!」

レッドが頭上に向かって叫ぶ。

「ンン、ン〜、正解、ジャスチース・ガールの皆さん今日は特別な日でね、君達をスペシャルゲストとしてご招待させてもらいました」

そう声が言った瞬間 ーガゴン!!ー 凄まじい音がして、壁がスルスルと開く。

「そこの通路からこっちに来てくれたまえ」

5人は顔を見合わせると、コクリと、力強く頷く。

「大丈夫!5人で力を合わせて頑張ろう!!!」

そう言うとゆっくりと通路の先へと向かった。

5人が長い通路を進んでゆくと大歓声が起こる。そこはまるで、古代ローマの格闘議場のような場所であった。
そして大勢の観客達が歓声を上げている。「な、なにここ」「こ、このものたちは・・・」ブルーは震えた声で呟く。

「な、何なの?」「なんだってんだ!?」
「・・・・彼らは皆どこかの悪の組織の幹部達です・・・・」
「なんですって!?」

ゴールドが悲鳴を上げた瞬間。

「さあお集まりの皆様大変長らくお待たせしました!!これより、ジャスティスガールVSホーリーエンジェルの試合を執り行います!!」

地獄伯爵の声が高らかに響く。

「な!?」

5人が一様に驚いていると反対側のコーナーより、5人の少女達が連れてこられた。

皆セパレートタイプの露出度の多いコスチュームを身にまとい、ジャスティスガールと違い、より女の子らしいデザインとなっていた。

「な、ナに言ってるの!?そんなことできるわけ無いでしょ!!」

レッドが叫び、相手側からも同じ言葉が飛び出す。

「・・・・やってもらわなければ困りますね〜」

そう言うとモニターに大写しでどこかの高層ビルが移る。

「これがどっカーンといきますよ?」

それを聞き皆は悔しそうに唇を咬む。

「では、了解していただいたところでルール説明です」

そういった瞬間闘技場の中心部より何かが競りあがってくる。
それは10台の三角木馬だった。

「これで皆さんにはレースをしていただきます、最後まで走ってられたチームの勝ち、簡単でしょ?」

「ど、どこまで汚いの」

レッドはもはや泣きそうであった。七村岬であったなら泣いていたであろう。
だが彼女は世界を守るスーパーヒロイン、悪の前で泣くことなどできる筈も無かった。

「なお、負けたチームには取って置きのプレゼントがございますので、がんばってくださいね」

「ぐうぅぅ」

どこまで卑劣なんだ、だが、それで逆にレッドの心に灯がともった。

(こんな汚いやつらの罠になんて嵌らない!!)

ちらりとメンバーを見ると、みな意を決して、この卑劣な戦いへと挑む覚悟を固めていた。
だが、こちらには幼いホワイトがいる、すでにそれで4対5だ、果たして生き残れることができるんだろうか?

「弱気にならないでくださいレッド」

ブルーがぎゅっと手を握ってくる。そんな彼女の手も震えていた。

「う、うんごめん、み、みんな力を合わせてがんばろう!!」

勇気を振り絞ると少女は自ら凶悪なる馬にまたがった。

「ゆ、ゆくぞ、聖なる守りよ、われらに!!!」

ホーリーエンジェルの少女達も意を決したように次々と跨った。

「ほ、ほう、いさましいですね〜」

そう言うと、スーパーヒロインたちの両腕を後ろ手に固定してゆく。

「な、なにを?」

「手を使ったら面白くないでしょ?・・・では、スーパーヒロイン対決スタート!!!」

ゆっくりと木馬が競りあがってくる。隣にいたブルーがそっとレッドに耳打ちする。

「レッド、希望を持ってください・・・いいですか、彼女達のコスチューム」

ブルーに言われてちらりと横を見る。「セパレートタイプで、かつ股間の生地面積が少ないです」
なるほど、言われてみればその通りだ、それに引き換えこちらは全身を包み込むタイプだ、十分勝算はある。

「・・・・でもまさかスーパーヒロイン同士で戦うことになるなんて・・・・」

と、そのときだった、

「あああ」

早くもホワイトが悲鳴を上げる。皆の足がまだ地面についてるのに対し、彼女の足だけもう離れようとしている。

「あああああ、いやいや!!」
「真奈美!!!」

思わず妹の名を叫び、馬から下りようとするピンク。

「お戻りなさいピンク!!」

ゴールドが叫ぶ。

「なってめええ」
「・・・待ってくださいピンクさんゴールドさんの言うとおりです」

悲しそうにブルーは告げる。

「ここで貴方まで失ったら、私たちの勝利の確立は・・・低くなります・・・耐えて・・・ください」
「・・・ごめん、お姉ちゃん・・・私、がんばるから」

はあはあと荒い息を継ぎながら少女は精一杯の笑顔を作る。

「うう、わかったでも無理なら早くリタイアしろ、そのぶん俺ががんばるから」 「うん」

「さあ麗しい、姉妹ごっこが繰り広げられておりますが、最後まで生き残るのは誰でしょう!!!」

地獄伯爵がうれしそうに告げる。

「なお、この木馬は悪魔博士の設計ですので悪魔博士ならではのこだわりがたっぷりあります」

それを聞き場内から歓声が上がる「まずはモニターをご覧ください」そう言うとゴールドの股間部分がアップで写る。

「あ?えっ!?いや、とらないで!!」

金髪の少女は哀願するが聞くものなどいない。

「この股間部分痛みにならないよう特殊素材でできておりまして、彼女達の身長、体重、等を考慮して造られております」

おおお!と、会場から歓声がまた沸く。

「ま、これをとるのに多大な犠牲があったわけですが」

その言葉に再び会場から笑いが起こる。

「く、屈辱ですわ、こんな、こんな」

怒りと恥ずかしさでゴールドが震える。

「おやおや、ジャスティスゴールドの乳首が立ってきましたよ」

地獄伯爵が言うと、胸がモニターで大写しになる。

「いや、うそ、うそよ、撮らないで!!」

「落ち着いてくださいゴールドさん、敵の挑発に乗ってはだめです」

ブルーが告げるとはっとゴールドは、われに返る。

「そ、そうよね・・・ありがとう」

つらいのは皆そうである。絶妙なさじ加減で美少女達の股間を攻め立てているのである。

「さあここで、いよいよ、悪魔スペシャル発動です!!!!」
「??なに??あっ!!!」

地獄伯爵が叫ぶのと同時に、十頭の木馬が一斉に動き出した。

「ああああ!!!!!!」

ヒロイン達は一斉に鳴き出した。
今までも何とかしのいで居たと言うのに更にキツイ攻めが、ヒロイン達に襲い掛かってきたのだ。

「ああううう、ご、ごめんねみんな、おねえちゃん!!」

プシャアアア

ついにホワイトが堪え切れなくなり体を使って敗北を宣言する。馬が少女の体液でピカピカと光、観客達は大興奮する。
むしろ小さな体でここまで好く頑張ったものである。

「さあ、最初の脱落者が出ました!!これで4対5!!」
「み、みんな、だ、大丈夫?」

レッドは必死に声を振り絞る。メンバーからは震えながらも応答が帰ってくる。

(ホ、ホワイトだってあんなにがんばったんだ、リーダーの私ががんばらなきゃ!!)

歯を食いしばり必死に振動と戦う。

(ま、真奈美のぶんも、俺が絶えてみせる)

ピンクも決意を固める。

(あ、あんな幼子とてがんばれたのよ、このワタクシが負けるわけにいかないわ)

ゴールドは毅然とした表情を作り前を向く。
だがメンバーの中でブルーだけは、表情が重かった。

(な、なぜです?私の計算ではそろそろエンジェルもギブアップするものが出るはず!)

股間の振動に揺さぶられながら、ちらりと、隣を見てブルーは自分の計算ミスと、
そして絶望的な事実にきがついた。

「す、すいませんレッド、私は重大な計算ミスをしていました」

ブルーの瞳とレンズの間から涙がこぼれ馬を湿らす。

「う、んん、ど、どういうこと?」
「か、彼女達は、みな薄着のため防御力が低く、長期戦ならばこちらが有利と思ってました。でも、ちがうんです・・・・・」

そう言いながらちらりとエンジェルを見るブルー。

「か、彼女達は素足のため、太もも部分で木馬を押さえ込むことが出来ます、ですが私たちはタイツがすべるためそれが出来ません」
「あ!?」

気づかないほうがよかったかもしれない。チラリと、隣を見ると確かにエンジェル達は必死に足で木馬を押さえつけて、
股間が少しでもあたらないようにしている、だがこちらはダイレクトにダメージを受けている。
チラリとジャスティス隊を見ると皆くっきりと乳首を浮き上がらせて、息も荒く、股間もべっとり濡れてきている。

全滅は時間の問題だった。

「み、みんなが、がんばって・・・・また、奇跡を起こそう」

今度はみんなからの返答は無いもはや少女の肉体の限界などとうに超えている。
羞恥心かプライドか?いや、彼女達の細々とした意識の糸をつないでいるのは
正義の二文字であった。

「こんな悪党達の思い道理にはならない」

その心だった。

だがそんな少女達の気高い心もやはり無限ではない。

「ううう、だ、だめだめだめ!!!」
「いやよ、いやいやあああ!!!!」

ピンクとゴールドが立て続けに敗北した。

これで勝負は5対2
絶望的であった。

「す、す・・・いま・・・せん、私の作戦ミス・・・です」

息も絶え絶えでブルーが話しかけてくる。

「ううん、ちがうよ、ブルーのせいじゃないよ・・・それより喋らないほうが良い・・・よ」

レッドもまた域も絶え絶えで告げるコスチュームは汗でグッショリと濡れ、
少女の芳香をあたりに漂わせていた。全身は汗でヌラヌラ光り輝きある種の美しさを演出していた。

「あと二人なんだからさっさっと逝っちまえ!!」
「さっさと潮吹いて負けろ!!」

観客席からは敗者へのプレゼント目当ての悪党どもが汚い野次を飛ばす。

「ひ、ひどいよ・・・・」

必死に足の位置を動かし、アクメをこらえている少女に対してそれは情け容赦の無い罵倒であった。
もはや会場には彼女を応援するものは隣の眼鏡をかけた少女だけである。だがその少女も何度目かわからない限界の波を追い返そうと必死に堪えていた。

(絶対に、絶対に負けない・・・・・!)

メンバーの中ではその知識を生かし仲間に助言する役に徹し、表に出ることはめったに無い。
昔から、周りに優等生といわれ、感情を出すこともほとんどない彼女がここまで耐えている。

(せ、せめて同じ数になるまでは耐えなくちゃ・・・・!)

息が苦しく眼の奥が熱くなり下半身からむくむくと沸き起こるきのこ雲のような快楽はとても耐え難い。
隣を見るといくら太ももで押さえているとはいえ、やはり振動は股間を攻め立てている、ヌラヌラした液が木馬にたれている。
其れをみたブルーは気を強く持ち直す。

(まだ勝機はある!!)

ブルーの瞳に光が戻ったのをみてレッドも気を奮い立たせる。
ブルーの考えはあたった。ツルリ、自らの愛液に滑り一人が股間を強打したのだ。

「あああああ!!!!!」

ダイレクトに衝撃を受けるコスチュームがついに命取りになった。激しい振動に揺られ、
股間をダイレクトに攻められ、更に大勢の前で上半身がさらけ出される。

「ああいやいやあああ!!!」

ついにエンジェル隊が一人敗北する。だが数的な不利はまだ覆らない。

4対2

以前ジャスティスガールの厳しい戦いは続く、だが一人が脱落し、続けてエンジェル隊よりまた脱落者が出た。

「あああ、すいません!!!すいません!!」
「ああ!!ガブリエル!!」

エンジェル隊のリーダーが部下の名前を叫ぶ。だが部下は派手に失禁をすると其のまま上半身をあらわにし、馬から転げ落ちた。

これでついに3対2数の上ではだいぶ差が縮まった。

「後、もう少し・・・・」

ブルーがそう思った瞬間だった。

ビクンッ

ブルーの体が跳ね上がる(え、え!え!ええ、うそなに!?)油断したつもりは無かったのだろう。

だが頭ではそうでも体はその隙を見逃さなかった。

「いや!いや!!いや!おねがい!おねがいぃぃい!!!」

少女の必死の祈りもむなしく一度切れた堰は一気に下流の村々を押し流すように、少女のたまりにたまったアクメの波は一気に噴出した。

「ああああ!!!!だめ!だめ!!だめえええ!!!!」

木馬にたまりにたまった体液を全てぶちまけると、戦いに敗れた少女は力尽き其のまま落馬した。

ついに戦いは3対1・・・・もはや誰の眼にもジャスティス隊の敗北は明らかだった。

「・・・・・ジャスティス隊のリーダーよ、聞こえるか?」

ゆっくりとエンジェル隊のリーダーが話しかける。

「私はホーリー・エンジェルの隊長ミカエルだ」

「私・・・・・ジャスティス・ガールの一応リーダーで、ジャスティス・レッドって・・・言います」

息も絶え絶えに告げる。

「一・・応?」
「はい・・・先代の隊長さんが、私にって、でも私、どじだし、
失敗ばかりで何にも出来なくて、・・・あう!・あっ・・ごめんなさい・・」

「いや・・・気にするな・・・」
「あ、はい、ええと、それで、ゴールドさんと勝負をして、あ、あのゴールドさんて」
「さっきの、金色のコスチュームを着た娘であろう?」
「はい・・そうです・・それで一応、

私が勝負に勝って、それで正式にリーダーにって話になったんです」

「なるほど・・・レッド・・・お前は十分戦った、もう良いのではないか?」
「だめです!!私はみんなを守りたい、・・・・逆ならミカエルさんはギブアップしますか?」
「すまなかった・・・そうだな、われわれは悪党等には屈しないという所を見せつけよう」

「はい!」

にこりと精一杯の笑顔を作る。


「ああ、うう、隊長・・・もうしわけありません・・・」
「ばか者諦めるな!!」
「で、ですが、あ!!あう!!でる!!あああ!!!!」

ついにエンジェル隊がまた一人敗北する。
そして残ったもう一人の部下も耐え切れずに失神する。

これでついにそれぞれのリーダー同士の一騎打ちとなった。

「ま、まけない・・・みんな・・・お願い、力を貸して」
「くっ、誇り高きホーリー・エンジェルの隊長がこんな外道どもの見守る中でいき果てるなど
ありえん!!」


勝負は必ず決着が付く物、

「う、!!あああ!!!」

木馬の上でがくがくと体を震わせる

「ああああ!!だめ、いや!」

悲鳴を上げたのはミカエルであった。

「いくいくくいく!!!!ああああ!!!!!」

ブシャアアア!!!!!

派手に木馬にぶちまけると其のままゆっくりと木馬から滑り落ちる。

「・・・・勝った?私・・・勝ったんだ・・・・」

同時に馬から倒れるとドサリ、其のまま失神し少女は地面の上に派手に愛液をぶちまけた。

「ん、あれ、私?」

眼をこすりながらレッドは上半身を起こす。
と、場内からは、割れんばかりの拍手が巻き起こっていた。

「・・・そうだ、私、勝ったんだ、悪者に正義を示したんだ」

ぼんやりとしながら、周りを見待たす、健闘をたたえてるのか、皆が拍手をしている

「!?そうだ、みんなは!?エンジェル隊の人は!?」

その時だった。

「おはよう、見事な闘いだったよ、いや感動した」
「地獄伯爵!!みんなはどこ!!」
「ぬう」

基地に戻り体力を回復したら、こいつらをみんな倒してやる!!
そう思いギッと、伯爵をにらみつける。

「レッド君、いや、七村君私は悪人だ、だが約束はきちんと果たす、残念だけどね」
「そう・・で、みんなはどこ?」

伯爵は全く愉快そうに告げる

「お客様を相手にしてマラってる、いやもらってるよ」
「!?ナッ、どういうこと!?」
「私は言ったはずだよ、敗者にプレゼントとね、君は最後落馬して勝者の権利を失った、

つまり!2チームとも敗者というわけだ!!」
そう高らかに宣言すると、いつの間にか、レッド、いや、七村岬の隣に屈強な怪人が2匹並んでいる。

「いや、離して、放して!!!!」
「くくく、君のがんばりのお陰でわれわれは最高の結果を得たよ!!!」
「いやー!!!!!!!!!!!」




「私、七村岬って言います!!得意な物とかは無いですけど、何事にも一生懸命がんばります!!」


「な・・・・さき」

「ななむら・・・・・」

「七村岬!!」パカン!!

「い、痛い!!」

少女は突然の頭の痛みで目を覚ました。

「痛いではありません、あなたは今日からジャスティス・ガールとしてみんなの平和を守ってゆくのですよ?」

(そうだ、自分は今日から憧れのジャスティス・ガールとしてみんなの平和を守るんだった。)

新しい仲間たちがじっと私のことを見ている。

「す、すいません!!」

ガタンと勢いよく少女は椅子から立ち上がる。

「まったく、さっさと自己紹介をみんなにしなさい」前に立つ総司令官が手招きする。
「は、はい」

少女は勢いよく前に出ると大きな声で自己紹介をした。

「私、七村岬って言います!!得意な物とかは無いですけど、何事にも一生懸命がんばります!!」

挨拶が終わり頭を下げると、みんなからの暖かい拍手がとんだ。



「な・・・・さき」

「ななむら・・・・・」

「七村岬!!」ドスッ!!
「アウっ!・・・ぐっ・・ごほっ」

少女は突然の腹部の痛みで目を覚ます。

「いつまで気絶しておる、今日から貴様はわれらの性欲処理班として働いてもらうんだ」

(今の・・夢?そうか、私・・・戦いに負けたんだっけ・・・・)

大勢の悪党たちがじっと下卑た笑みで彼女を見つめている。

「う、っくく・・・」

首輪につけられた鎖を引っ張られ少女はよろよろと立ち上がる。

「ふむ、では教えた通りにみなに挨拶するのだぞ」

地獄伯爵に鎖を引かれて少女は前に出る。

「は、はい・・・・・」

少女は無理やり前に連れてこられると、何とか声を振り絞り自己紹介をした。

「私、七村岬って言います・・得意な物とかは無いですが、何事にも一生懸命がんばります・・」

挨拶が終わり頭を下げるとそのとたん一同よりドット笑いが巻き起こった。

その瞬間、正義の少女は、

悪の前で

生まれて初めて涙を流した。






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