魔法戦士3
シチュエーション


〜異世界ロア〜

ヴォン…魔法陣が唸りをあげる

「フッ、懐かしいな。あちらの世界と違って空気が澄んでいる。」

と、故郷の空気を肌で感じるメッツァー。と、背後にふと気配を感じて振り返る。

「お久しぶりです…メッツァー様。主の命を受け、お迎えに上がりました」
「フェリセス…」

妖艶な雰囲気を纏った彼女の名はフェリセス・レクシア。彼女もまた元・近衛騎士団だっ
たが、ゼーロウに捕獲された後、調教を受け、快楽へと墜ちた堕天使である。一度はメッ
ツァーに仕えたが、以前のプリンセスティア攻略作戦に失敗し、基地を脱出する際、フェ
リセスの妹、エレニスと共に行方知れずになっていたが、その後、姉妹共々エルウィンに仕えている事が発覚。メッツァーは、フェリセスを処そうかと考えたが、エルウィンの手
前もあるため、渋々、フェリセスをエルウィンに譲るという形で許した経歴がある。

「それでは、エルウィン様がお待ちですので、ご案内致します。」
「うむ」

その後半刻、2人は何も語る事無く足場の悪い道を進んでゆくと、見慣れたエルウィンのア
ジトの入り口が見えてくる。そして、今までそこの入り口を守っていたエレニスの姿は無
く、替わりに立っていたのは、スイートリップやキッスの教師であり、近衛騎士団の上司
でもある沙倉愛梨、スイートルージュであった…

「ほう…」

メッツァーは品定めするような目でルージュを見やる。

「お待ちしておりました。メッツァー様。中でエルウィン様がお待ちですので、どうぞお
進み下さい。」

と、節目がちに応対するルージュ。恐らく、長らく争ってきたメッツァーに、快楽で墜と
されたという羞恥心でもあったのかもしれない。

「うむ」

と、一言だけ答え、アジトの中へと進むメッツァー。そして、広間前の扉で

「メッツァー様、それでは中へどうぞ。私はこちらで待機しておりますので」

とフェリセスが答える。それを聞き、無言で広間へと入っていくメッツァー

「よう。メッツァー、今日は何用だ?」

と、気さくに声を掛けてきたのはエルウィン・ヨアキム・トランシルヴェール。
ロアでは公に、クイーングロリアによって処刑されたとされるトランシルヴェール家
の元第一王子だ。メッツァーも、近衛騎士団の成り立ちに詳しいエルウィンなら何か情報
を持っていると考え、ここへ赴いたのだ。

「ああ、取り急ぎ、調べたいことがあってこちらへ赴いた。エルウィン、単刀直入に聞く
が、スイートシャドウについての事を知らないか?」

スイートシャドウという単語に、エルウィンが珍しく顔を顰める。

「スイートシャドウについて?何故だ?よもや彼女があちらの世界に居るとでも?」
「ああ。その通りだ。」
「ふむ…珍しいな。彼女はトランシルヴェール家、そして近衛騎士団の暗部。」
「暗部?」
「そう、暗部だ。ちょっと話が長くなりそうだ。場所を移して話すか?」

と、エルウィンが問うと、メッツァーは丁寧に謝絶する。

「そうか、分かった。では俺の知っている範囲で良いのなら教えよう。スイートシャドウ
は、先にも言った通り、トランシルヴェール家の暗部、つまり、お家や騎士団に取って、表沙汰になったら不味い様な仕事を専門に行う者に襲名させる冠銘だ。それ故、他の騎士
団と違い、単独行動になり、余程の事が無い限り、表での活動は行わない。トランシルヴ
ェール家や騎士団が表で輝かしい活動を行っている裏では、その経緯の闇を処理する者も
いるって事だ。ま、光あるところにまた同等の闇もあるって事だな。」

「そうか、だとしたら何故彼女はこちらの世界に居るのだ?しかも、俺との戦闘はいわば
遭遇戦に近いような形だった。」
「ここからは俺の推測だが、そちらの世界で、何かが起こる、もしくは既に起こっている
のでは無いのか?それでそちらの世界へと赴き、偶然お前と戦闘になった…」
「うむ、それは俺も今考えてた。しかし、そんな彼女が赴く程の事が起こっているとは思
いもしなかったな。」
「まあ取りあえず、彼女がそっちにいるのなら気を付ける事だ。トランシルヴェール家や
騎士団の闇を1人で処理する様な女だ。戦闘力は、今まで戦ってきた魔法戦士達とは比較
にならないぞ」
「そうか…分かった。情報提供、感謝する。」
「ああ、それじゃ、気を付けろよ。お前にはまだ死んで貰っては困るのだからな」
「ふっ、その言葉、そっくりお前に返そう。」

と、不敵に笑い合う2人、そしてメッツァーは、エルウィンのアジトを後にするのであっ
た。


〜一方、麻由希、絢子は〜

悔恨を残したままバスルームを出た麻由希は、気持ちの晴れぬまま、絢子にダイニングへ
と通される。そこで黙って椅子へと腰掛ける。

「どうしたの?元気が無いわね…もしかして、昨日の事でも思い出してたの?」

と、見透かす様に訪ねる

「…はい…あそこまでこてんぱんにやられたの…久しぶりだった上に、憧れの先輩が捕ま
っちゃって…あそこで絢子さんが助けに入ってくれなかったらと思うと…」

と、肩を抱いて震えだす麻由希。それをそっと後ろから抱き寄せる絢子

「そう、辛かったのね。」

突然の抱き寄せに驚く麻由希、そして、麻由希を離した後、絢子が言葉を繋ぐ

「びっくりした?ゴメンね。私にも麻由希ちゃんと同じ位の年齢の妹が居てね。それで悩
んでたり、葛藤してたりする時にこうやって抱き寄せるの…」
「そうなんでしたか」
「…麻由希ちゃん…辛いときはね。泣いても良いのよ。辛いことを溜めちゃうより、発散
しちゃった方が良いときもあるのよ。」

絢子の言葉は麻由希の心を見抜いたのか、麻由希から涙がこぼれ出し、そして、しゃくり出す。それをそっとまた抱き寄せる絢子

「ううっ…う…ひっく…うううっ…」

泣きじゃくる麻由希に胸を貸し、いつまでも優しく頭を撫でる絢子であった。
そして数分後、ひとしきり泣いて落ち着いたのか、絢子から離れる麻由希

「…落ち着いた?」
「はい…ありがとうございます」
「ふふっ…私の胸で良かったら、いつでも貸してあげるわ」

と優しい笑顔で語りかける絢子に、同性ながらドキッとしてしまう麻由希であった。

「さて!朝ご飯にしましょうか!」

と。今までの鬱屈とした空気を振り払うかの様に声を上げる絢子

「はい!ごちそうになります!」

と元の明朗さが戻った声で返す麻由希であった。
そして朝食後、麻由希が意を決した様に絢子に話しかける。

「お願いします!スイートリップを救う為に、力を貸して下さい!」

と、にわかに表情を曇らす絢子。そして

「ごめんなさい。私には別命で、指令が下っているの…それで、その命を遂行するために
こちらの世界に来ている以上、麻由希ちゃんの方まで手が回るかどうかは分からないわ…」
「そうですか…すみません…」
「けど、自信を持って。麻由希ちゃん。貴女なら必ず、スイートリップを助け出せるわ。
それに私も、今行っている指令と重ならなければ、必ずそっちにも行くわ!だから、スイ
ートキッスと一緒に頑張るのよ!」

香那葉の事を一瞬、頭の中に過ぎるも強い意志を込めて返答する麻由希であった。

「じゃあ、私は行きますね。」
「そう。じゃあ、ここでお別れね。私立教導学院の方は、私の家を出て大通りをまっすぐ
行くと、和泉公園があるから、そこを横切って行くと、駅があるから、そこから電車に乗
って一駅先よ。じゃあ、頑張って、リップを助け出すのよ!」
「はい!色々とありがとうございました」

と、強い意志の込もった声で、絢子邸を後にする麻由希であった。
そして道中…

「はぁ…絢子さん、素敵な人だったなぁ……良い匂いだったし…」

とうっとりした表情で歩いてゆく麻由希。

「それに胸…私より大きかったなぁ…」

と、少し落ち込む麻由希、しかし、今までの悔恨は振り切れた様だ。

「あ、ここが和泉公園…ここに入っていけば良いのね」

と、公園内に入っていく麻由希。そして歩くこと数分

「…なんか…人気が全くないわね…なんか嫌な予感がするわ…」

と、戦士としての第六感が警告する。そしてその予感は奇しくも的中する。

「いやあぁぁぁ!!!」

と、女性の悲鳴が響き渡る。それを聞きつけ、即座に走り出す麻由希。そして現場に到着
し、素早く物陰に隠れて様子を伺う。どうやら、女性が、トカゲの様な化け物数匹と、イ
ソギンチャク型の化け物に襲われかかってる。

「何…あれ…って!今はそんなこと言ってる場合じゃない!」

と、勢い良く踊り出る麻由希

「待ちなさい!!!」

と、声を張り上げる麻由希。どうやらその声で化け物達はこちらに意識を向けた様だ。そ
の間に女性は逃げ仰せたらしい。

「なニもノダ…おンなだ…」

と、カタコトの言葉を発してくるイソギンチャク型の化け物。そして、無言で取り囲んで
くるトカゲ型の化け物達、その数は10匹以上は居るであろうか

「ふんっ!あんた達に名乗る名なんて無いわよ。行くわよ!スイートマジカルセンセーシ
ョン!!」

麻由希の周りを激しくも優しい光が包み込んでいく。これが麻由希と言う1人の女性から
女神近衛団の戦士に生まれ変わらせる瞬間だ。

「愛と正義の魔法戦士!スイートパッション。クイーングロリアの笑顔に掛けて、あなた
達を滅します」

そのかけ声が合図だったのか、一斉にトカゲの化け物が襲いかかってくる。それらの攻撃
を軽く交わしながら、次々とトカゲの化け物を屠ってゆく。

「ふん!舐めないでよね。私だって魔法戦士なんだから!!」

しかし、段々と雲行きが悪くなってきた。次々と屠っている筈の化け物が増え続け、さら
には後方のイソギンチャクの化け物も、針を飛ばして援護射撃を行ってくる。

「くっ!ウザイわね!なんで次から次と出てくるのよ!」

と毒づくパッション。このままでは数で押されかねないと判断した麻由希は、頭を潰しに、
一気にボスであろうイソギンチャク型の化け物に斬りかかる

「てえぇぇぇい!!!」

と、渾身の力を込めて剣で斬りつけるパッション。
ずんっ!
確かに手応えはあった…しかし…斬りつけた筈のイソギンチャクの化け物の身体に剣が埋
もれているだけであった

「うそ…」

この動揺が一瞬の隙になってしまった。それを見逃すはずの無い化け物は、ここぞとばかりに針をパッションの瑞々しい肌に突き刺してくる。

「くっ…こんなもので…え…」

と、途端に、体中の力が抜け、痺れ始めてくる。

「ゲげゲ…かカッたな…」

と、歓喜の声を上げ、次々と触手を絡めて来るイソギンチャク型の化け物。そして唯一の
武器である大剣も奪われてしまう。

「くっ…離しなさい!」

と、もがくも、この触手、尋常じゃない力を持っており、易々とパッションを持ち上げて
しまう。そして、おもむろにイソギンチャクの口の部分を開いてゆく

「ま…まさか、食べられちゃうの…」
「ゲゲゲ…クいはしねェよ。ちガういミでくウがな」

と、一気にパッションのへその下辺りの部分まで飲み込む化け物

「ゲゲゲ…なんて濃密なマナだ…久しぶりの上物だ…」

と、飲み込んだパッションの脚、下腹部をイソギンチャクの化け物の体内の無数の繊毛で舐め上げる。流石にこれはパッションも顔を顰める

「くっ…なんて気持ち悪い…」
「ゲゲゲ…すぐに良くなる。そのうち俺無しじゃ居られなくなるぐらい可愛がってやる
ぜ。」

と共に、トカゲの化け物も舌を伸ばし始めるが…

「バカ野郎!これは俺の獲物だ、てめえらは下がってろ!」

と、触手を手近なトカゲの化け物に差して絶命させる。コレを見て渋々下がっていく化け
物達

「邪魔して悪かったな。お前は殺したりしねェから安心しな」
「ふ…ん、悪びれる位なら離してくれないかしら」
「そう言うなって、良くしてやるんだからよ」

の言葉とともに、イソギンチャクの化け物の体中のイボから薄ピンク色の気体を出し始める。それを見たパッションは息を止める。

「へへっ、そう抗うなって。これは単なる媚香だ。って、息止めてやがる。それじゃ、我
慢比べと行きましょうか」

と、脚や下腹部への愛撫を再開する化け物。

「へへっ、なんて綺麗な脚だ。舐めてて美味いって思うの久しぶりだぜ。オマ○コも良い
形だ。クリ○リスもぷっくらしてやがる」

と、口汚い罵りを受けようと、耐えて我慢して、3分が過ぎようとしていた。

「げげ、快楽にも耐性あるんだな…だが、そろそろこれでどうかな?」

と、細い触手を一気にへその穴へ突き刺す化け物

「!!!」

と、痺れが脳天を突き刺し、のけぞるパッション、不覚にもその時、呼吸をしてしまった。
一度我慢していた物を再度こらえるのは難しく、荒く呼吸をしてしまうパッション

「はあっ!はあっ!はあっ!」(何コレ…凄く甘くていい匂い)
「ケケケ、やっと吸ったか。これでもう逃げられんよ。」

この言葉を境に急にからだが燃え上がり始めるパッション。そして、今までは単なる気持
ち悪かっただけの愛撫が、急に狂おしく感じられる様になる

「くあ…い…一体何をしたの!?」

と、感じつつも聞き返すパッション

「ケケ、お前は俺の媚香を吸って、身体の感度が跳ね上がってるんだよ。もう俺無しじゃ
生きられない身体にしてやる」
「いやぁ…やめて…」

と、さっきの威勢は無くなり、以前の、メデューサの陵辱を思い出してしまい、萎縮して
しまったパッション

「へへ、随分しおらしくなったじゃねーか。まあ、すぐにお前の方から求めてやるように
するよ」

と、手持ちぶさただった触手群が一斉に襲いかかる

「いやぁぁぁ!」

と、魔法戦士としての矜持を忘れ、叫ぶパッション。そんな悲鳴をお構いなしにパッショ
ンの腋、胸、耳へと絡みついてゆく触手達…

「くはぁ…ぬるぬるだめェ…んん…ひゃん!」

と、また、へそを刺激する触手

「けけ、いい声で鳴く様になってきたじゃねーか」

と、数本の触手が乳房に巻き付き、扱き始める

「!ダメェ!胸はダメェ!!」

と叫ぶも遅かった。先のメデューサに刻まれた忌まわしきものが込み上げてくる。

ぷちゅうう

と、高らかと音を出しながら、射乳してしまうパッション

「んん!!…いやぁ…」
「ケケケ!!お前、ミルク出るのか!?一体どこで子供産んだんだ?最近のガキは淫乱だな!」

と、下卑た声で嗤う化け物

「まあいい、じゃあ折角だから頂こうかな」

と、巻き付いてた触手群を離し、替わりに出てきたのは、大きな口を開けた触手が2対。
その口の中は無数の繊毛で覆われている

「なに…それ…」

と、恐怖のまなざしで見るパッション

「ケケ、乳責め専用ってとこかな。コレでイかなかった女は居ないぜ?」

と、恐怖心を煽る為か、ゆっくりと触手を胸へ近づけていく…

「いやぁ…」

と、力なく抗うパッション…そして

「!!!!!!!」

と、気を失いそうになるくらいの快感が胸から脳へ届く。

「ケケ…軽くイったな?これから胸でイきまくらせてやるぜ!」

と、胸を責め立てる化け物。乳首を、乳輪を、乳房を、乳腺を…執拗に嬲り続ける繊毛、
そして終わることないミルクの吸い上げ

「……!・・・!」

すでに言葉にならない叫びを上げるパッション。胸全体が性感帯になったかのようだ。

「ケケケ、こんなに乱れるなんてな…ほら!コレも咥えろ!」

と、パッションの目の前に出されたのはまた特殊な触手。これからこの媚香の強い香りが
する。この匂いに陶酔したのか、自発的に咥え始めるパッション、そして激しく吸い立て
始める

「ケケケ!随分素直になったな。素直な子にはご褒美だ!」

と、数本の触手がパッションの頭上へと登ってゆく、そして

どぴゅう!どぐっどぐっ!

降り注ぐ精液の嵐。それにフェラで答えるパッション

「けけけ、赤い髪に白い精液が映えて綺麗だぜ!ケケ、そろそろイくぜ!全部飲めよ!」

どぐぅ!どぴゅる!

と、口内に精液の波が押し寄せる。それを懸命に飲み込むパッション

(だめェ。この精液、甘くて美味しい…!)

と、絞り出す様に触手から精液を吸い上げるパッション

「ケケケ!お礼だ!胸でイかせてやる」

と一気に胸を責め立てる化け物。

「んひゃあああああああああ!!!!!!!」

と、咆哮を上げながら絶頂へと達するパッション、そしてひとしきり絶頂した後、眠る様
に意識を失うパッションであった。

「ケケケ、巣に帰ったらもっと可愛がってやるぜ。」
「…残念だけど…それはさせないわ…クレセントカッター!!」

と、一筋の弧が化け物へ襲いかかる。そして、パッションにまとわりついた触手を切り払


「こっちにも居るわよ!デスパイア!!クレセントカッター!!」

と、本体自身にも別の方向から光の弧が襲いかかり、本体を切り裂く。この裂傷で、パッ
ションを離してしまう。

「ぐぎゃあ!畜生!ひとまず退散だ!覚えてろ!」
「どこへ逃げると言うの?貴様の逃げる場所は既に存在しない…」

と、デスパイアの正面に立ったのは、怒りの形相に震えたスイートシャドウであった。

「ゲゲゲ…」
「大人しく滅しなさい!!バニシングジャベリン!!!」

と、詠唱とともに魔法陣が天空に描かれ、そこから三本の光のジャベリンがデスパイアを
襲う

「グゲゲゲェェーーー!!!」

と、串刺しになったデスパイア…更にジャベリンが燃え上がる

「グギャアァァァ!!!!熱いィィィ」

そして、次の瞬間には、大音響と共に閃光が迸り、爆発がデスパイアを包み込んでゆく。

そして、その後には、デスパイアが生きていたと言う証拠すら消し飛ばしていた。

そして、三者が一斉にパッションへと駆け寄る

「酷い…ここまで陵辱されるなんて…」

と、ピンク色のコスチュームに身を包んだ子が語る

「ミント…取りあえず、回復魔法をお願い…」

と、泣きそうな表情でミントにお願いするシャドウ

「ええ、このままじゃ可哀想ですもの…ピュリフィケーション」

と、聖なる光とともに、身体の汚れが完全に消え去る。

「美咲、あなたはこの辺りの争いの証拠隠滅をお願い。その後、私の家に来て」
「うん」

と、駆けだしていく美咲

「じゃあミント、この子を私の家に運ぶの手伝って…」
「ええ…分かったわ。じゃあ行くわよ」

と、2人でパッションを抱え、その場から立ち去るのであった。


〜一方、遂に墜ちたリップとココノは〜

「それでは、こちらが浴場になります。えっと…」

と首をかしげるココノ。そう、今はスイートリップから七瀬凛々子へと戻っている性か、
どちらの名称で答えれば良いか迷っている様だ。それが可笑しかったのか、微笑みながら

「どちらでも良いですよ。ココノさんが呼びやすい方で呼んで貰って構いませんよ。」

と、微笑みながら返す。

「では…凛々子さん。こちらが浴場になりますので、こちらで身を清めてお待ち下さい。
メッツァー様もそろそろ帰還なされる頃ですので」

と、想い人の名前を聞いただけなのに胸が高鳴る凛々子。

「ふふ…ではごゆっくり…私は凛々子さんの新しい着替えをお持ちしますので」
「着替え?」

と、不思議そうに返す凛々子。

「ええ、これから同じくメッツァー様に仕える身になりますので。それ相応の格好をして
もらいますので」

という言葉を聞いて顔を赤らめる凛々子。それを察したのか、少し苦笑いを浮かべながら
ココノが

「大丈夫ですよ。そんな卑猥な格好では無いので。基本的には私と同じ服装になります」

それを聞いて安堵したのか、小さくため息を吐く凛々子

「ふふ…では…」

と、浴場から離れていくココノ。そして、粘液や汗でべとべとになった身体を洗うべく、
凛々子も足早にシャワーへと向かうのであった。
そして数分後、シャワーを浴び、湯船に浸かっていた凛々子の元に、同じく一糸纏わぬ姿
で浴場へ入ってくるココノ

「すみません。私も汗をかいたので、ご一緒に汗を流させて貰いますね」

そして、シャワーを浴びた後、同じく凛々子と肩を並べて湯船に浸かるココノ、そして、
何気なくココノが凛々子へと問いかける

「…凛々子さんは、メッツァー様のどこに惚れたんですか?」

「教導学園でメッツァー様と初めて会った後、他の男性には無い優しさを感じて、段々好
きな気持ちが出てきて…それで敵として私の前に現れた時はショックだったけど、それで
も学園生活の時の優しさが忘れられなくて…私も聞きたかったんですけど、ココノさんは
どうして?」

一瞬、ココノが昏い表情を見せる、しかし、湯気の性か、凛々子は気付かなかった

「私は以前、アップルナイツという騎士団に所属していて、ゼーロウの軍勢との戦闘に敗
れ、ゼーロウへと連れて行かれて、陵辱の限りを尽くされていました。それこそ、死にた
くなるくらいに。その時、ゼーロウに幹部として就任したメッツァー様が出した案があっ
て、実験的に、捕らえられていた私がメッツァー様に預けられました。最初、私は相手が
変わっても、陵辱されるだけと思っていましたが、メッツァー様は違いました。時には陵
辱もありましたが、優しく接してくれていたメッツァー様に、いつの間にか惹かれていっ
て、気付いたら、今の自分になっていました。」

「そうでしたか。」

と、その話を聞いて、どれだけ凄惨な思いをしたのかと考え、気が下がった凛々子を察し
たのか

「長湯になりましたね。そろそろ上がりましょうか」

と笑顔で話しかけるココノに頷く凛々子であった。
そして、脱衣所で、ココノは早々に着替えを始めたが、凛々子はどうしても着替えの手が
進まない。これを着る事によって、完全に今までの生活と別れる事になるのを分かってい
るだけに、手が進まないのだ。先に着替え終わったココノがそれを察したのか

「凛々子さん。大丈夫です。メッツァー様は絶対貴女を大事にしてくれます。だから、勇
気を出して一歩を踏みだして下さい。」

と微笑みながら語りかける。その微笑みを見て、勇気付けられたのか、意を決して着替え
始める凛々子。そして数分、最後に帽子を被った凛々子を見て

「良かった。ぴったりです」

と、笑顔を零すココノ。そして、鏡へと通される凛々子。そして…

「これが…私?」

スイートナイツの衣装も大胆とは感じていたが、それ以上に赤と黒を基調とした魅惑さを
感じる大胆な衣装に身を包んだ自身を見て、胸が高鳴る。

「お似合いですよ。凛々子さん…それでは改めまして、これからもよろしくお願いします。
共にメッツァー様の為に頑張りましょうね」

と、笑顔で挨拶をするココノ。それにはにかみながら

「こちらこそ。よろしくお願いします。」

と返す凛々子であった。

「ふふっ、それではメッツァー様が間もなく帰還されますので、お迎えに上がりましょう」
「はい。ココノさん」

と相づちを打って、魔法陣へと向かう2人であった。






SS一覧に戻る
メインページに戻る

各作品の著作権は執筆者に属します。
エロパロ&文章創作板まとめモバイル
花よりエロパロ