特撮ごっこ
シチュエーション


昼下がりの学校教室。
俺たちは、ここで奇妙な部活動を行っている。

「特撮同好会」

それが俺たちの部活の名前だ。
……まだ部員数4人の同好会レベルだし、おそらく正式な部に昇格する日は半永久的に訪れないだろうが。

「貴方たち!GM団の悪の野望!この、イインチョガールが決して許さないわよっ!」

と、元気よく叫んだのは、我らが2−A組のクラス委員長兼特撮同好会部長の向井智子であった。
彼女は、胸の部分に黒字で丸とその真ん中に「委」の漢字が描かれた白いレオタード姿に、薄いヒラヒラしたミニスカート、
さらにニーソックスと白長手袋を履いている。
肩まで伸ばしたストレートヘアに、くりくりした目をした活発そうな美少女であった。
普段はとても真面目でおとなしい彼女であるのだが、「変身」した姿は、とてもそうは見えない。
おそらくこれが本性なのだろう。
彼女が大の特撮オタクだったのが、この同好会が作られた理由だった。俺たちは半ば強引に勧誘されたってわけ。
もっとも俺も太田、吉村の二人も特撮オタクである事には変わりない。
ま、好き者同士が集まったという訳だ。

「はっはっはっ」

俺は笑った。それから用意していた台詞を続ける。

「よくぞ来たな、イインチョガール!だが、今日こそここが貴様の墓場だぁっ!」

俺、佐藤孝雄は今、両手にカニの甲羅ハサミの着ぐるみをつけた赤いシャツにズボンを履いている。
これが怪人カニ男、という事らしい。全身着ぐるみスーツで無いのは、我が部の予算の都合と思ってくれ。

「イーーッ!!」

残っている部員、太田と吉村は叫ぶとともに、右手を斜め45度へ伸ばす。
いわゆるナチス式敬礼だ。悪の秘密結社員のフォームに忠実というべきか。
二人とも黒い全身タイツを履いている。
ちなみに、我々悪の秘密結社の名称、GM団というのは、ガッコ・メンドクセ団が正式名称である。
我々落ちこぼれ学生の魂の叫びがこもった名前といえる。

「正義の味方は、決して負けたりはしませんっ!覚悟なさい!」

委員長が叫ぶとともに、太田と吉村の二人は左右から委員長へと襲っていく。
デブの吉村とチビでメガネの太田の二人は対照的に見える。
だが、「とぉーーっ」という叫びとともに、委員長は右の吉村に向かって回し蹴りをくらわす。
別に武道を習っているわけでもない女の子の蹴り――それも本気ではない――なので、
吉村は腹に当たっても耐え抜けるだろう。
だが彼はわざとらしく、後ろへよろめいて尻餅をつく。

「や、やられたー」

吉村は言った。

さらに委員長は、回転しながらエルボーを太田の顔面へと食らわす。
太田の付けているメガネへ当たらないようにするだけの配慮も忘れないのは流石学級委員長というべきか。

「うわぁっ」

太田も尻餅をついて、仰向けに倒れた。

「ふふんっ。ちょろいものね、さあカニ男!残るは貴方だけです!もう降参したらどう?」

委員長は人差し指を俺へ向けて高々と宣言する。

「ふはははっ、それはどうかな!」

俺は不敵に笑みを浮かべると、両手のカニハサミをカシャカシャと開閉させる。

「行くわよ!」

委員長は走ってくると、跳び蹴りを俺の胸元へと叩きつけた。
ちょっと痛い。
しかし、踏ん張って耐え抜く。怪人は戦闘員よりヒットポイントがあるのだ。

「えっ、効かない!?」

委員長がわざとらしく戸惑いの表情を浮かべる。

「その程度の威力で、この怪人カニ男を倒せると思ったか。馬鹿めー」

俺は用意していた台詞を言うと、ハサミで委員長の両腕を掴み、委員長の下腹部に向けて
膝蹴りを叩きつける――まぁ、ほんの格好ばかりであるが。女の子に本気でやる訳にもいかんだろ?
だが――委員長は右膝をあげてガードしようとした為、俺の膝は、位置が上がっていた委員長の股間へ
もろに叩きつけられたのだった。
俺の膝にズボンとレオタード越しの暖かい委員長の肌のぬくもりが伝わった。

「…………」
「…………」

俺たち四人の空気が嫌な停止状態となった。
もちろん、この一撃は本気ではないのでダメージは無いが……ま、まあ、委員長に精神的ダメージは与えたかもしれない。

「……ご、ごめん」

俺が思わず言うと、委員長はふんっと鼻を鳴らして、

「べ、別にいいわよっ。正義のヒロインに謝る怪人なんているわけないもん!」
「あ、ああ」

俺は曖昧に肯いた。まだ心臓の鼓動がドキドキしている。
委員長の顔を見ると、少し赤く上気しているようだった。

「それより、隙ありよっ」

委員長は、その場の空気を変える為か、
明るい叫び声をあげるとともに、バックステップして退く。

あ。そういえば、カニハサミ、委員長の両腕から離してしまっていたっけ。

「こうなったら奥の手です!イインチョビーム!!」

委員長は両手を十字に交差させ、いわゆるスペシウム光線ポーズをとった。
その光線の向き先には――当然、俺がいるわけで。

「ぐあぁぁぁーーーーっ!!」

俺はわざとらしく、のけぞった。
勿論、彼女が特殊能力者なら、腕からビームの一本や二本は出せるかもしれない。
だが、言うまでもない事だが、彼女は普通の女子高生――普通にしては、特撮オタクという妙な趣味があるが、
それでも生物的には普通と呼ぶべきだろう――実際には物理法則を改変するようなエネルギーは
彼女の腕から観測される事はなく――。

まあ、早い話が、なんちゃってビームだ。

俺はあたかもビームが放たれたかのように、自ら何歩か退いて、仰向けに倒れる。

「ドカーーーーン!」

爆発音――を俺は口に出した。勿論、実際の火薬を使ったりしないのは部の予算その他もろもろの
理由からであるのは言うまでもない。


こうして俺たち四人の脳内世界では、怪人カニ男はイインチョガールの放ったビームによって四散したのである。

「面白かったよねっ。今日の部活も」

委員長が言うと、俺、吉村、太田は肯いた。
すでに委員長は我が校の紺色のブレザー服に着替え終わり、俺たち三人も学生服に着替え終わっている。
すでに時計は五時を過ぎており、四人で教室に集って反省会――という名目のダベリをしているのだ。
委員長の席で彼女は座り、その周りを取り囲むように俺たち三人は思い思いに隣の席のやつの机に尻を預けている。
夕日に照らされた委員長の横顔を眺め、ふと可愛い、と思った。
そして俺はさっきのアクシデントをふいに思いだし、この子とエッチしたらどうだろう、と妄想が浮かぶ。
今まで委員長をそういう目で見た事は無かったが、よくみたら彼女はとても可愛く、
そして、そのコスチュームは凄くエロいのだ。
性欲盛りの我々高校生にとって、こんな格好をされて黙っていられる訳がないだろう!

が、今は俺は頭の中の妄想を吹き飛ばすべく、隣に座っている吉村へ呼びかけた。

「じゃ、明日の部活は吉村、お前の番だぜ」

委員長は部活設立時に「私、ヒロインしかやる気ないもーん」という宣言をした為、
悪の怪人役は俺たち三人の間で回している。
俺もヒーロー役をしてみたいと思わない事もないが、結構怪人役が気に入っているので、
別に不満には思っていない。
第一、そのおかげで毎回委員長のレオタード姿を拝見できるという役得もあるわけだ。
彼女は見た目はほっそりとしているが、結構胸があるのを知ったのも、そのためだ。

「次、俺かぁ……」

吉村は肯いた。

「この前のタコ男、またやるかな?」

「賛成。せっかくコスチューム作ったんだしぃ」

と委員長。

「でもさぁ」

と太田がずれ落ちていたメガネを直しつつ言った。

「毎回、同じシチュエーションだと、ちょっと飽きてくるよね」

俺たちは、太田の顔を見た。

「そう?私、結構面白いよ」

委員長は反論する。
俺は顎に指を当てて、言った。

「そりゃ委員長はそうかもしれないけどさぁ。俺たち毎回、負け役ばかりだから、太田が飽きるのもわかる気がするぜ」
「ぶっちゃけ、俺も飽きてきてるんだ」

と吉村。

委員長は二人の顔を交互に見る。少し慌てた表情になっている。
ここで部活崩壊したら、特撮オタクの彼女にとって楽しい遊び場が無くなるのだ。

「じゃ、どうするのよぅ?」

「そうだね」

と太田は考え、

「たまには、正義のヒロインが敗北するのも、いいんじゃないかな」
「えーっ。やだー」

委員長は即座に否決した。我が侭な奴。だが、いつもは大人しい太田が珍しく反論した。

「特撮オタクとしては、その発言はどうかなぁ。時にはヒロインは敗北し、悪の結社に捕らわれたりするのも、
特撮的にはよくあるシチュエーションじゃないか」

「うっ……」委員長は黙った。特撮オタクの誇り高き彼女にとって、オタク度を疑われるのは最大の恥辱なのである。

「わ、わかったわよぅ。今度は、私が負け役やるわ」

しぶしぶと委員長は肯いた。俺は言った。

「じゃあさぁ、今度は戦闘員一人減らして、俺が幹部役になるわ。それでいいだろ?」

部員の誰も否定しなかったので、俺は肯いた。正直、こんな面白いシチュエーションで、
戦闘員役をする気は無かったのである。
俺は委員長のあの肌に触れた時、本気で彼女を気になってしまい――そして負けた彼女を
思いっきりやっつけたくなったのだ。

そして今回は、彼女を思い通りにできる最大のチャンスなのである。

翌日早朝。俺たち三人は、クラスに集まって話し合っていた。

「おい、吉村、太田。今度は俺たちがイインチョをこっぴどくやっつけようぜ」

そう言ってから、俺は二人に向かって、今後の流れの計画を話した。

「えっ!!そ、そこまでやってしまうのかよ!」

と吉村は目を見開いた。

「そんなのじゃ、レイプと変わらないじゃないですか!」

と太田。

「いや。同意なら問題ないさ。それには、委員長の特撮ヒロインオタクとしての高いプライドを利用すればいい」

俺は作戦を二人に話した。

二人は俺の話を聞いているうちに、俄然やる気になってきたようであった。

「実はオレ、イインチョのあの格好をオカズにオナってるんだ」と吉村。
「僕も……実はそうなんです」と太田。
「じゃあ、今日はイインチョガールの最期としようぜ」と俺。

俺たちが悪巧みをしている中、委員長がクラスに入ってきた。

「おはようー」

何も知らない彼女に対して、俺は笑みを浮かべて言った。

「おはよう。放課後の部活、楽しみにしてるぜ」



「悪の秘密結社GM団の野望は、このイインチョガールが許さないわよっ!」

放課後。俺たちはいつものようにクラスに集って特撮ごっこをしている。
だが、今日はいつもとは違ったごっこ遊びとなるのだ。
それを知らないのは委員長だけ――。

俺は、ナチスの軍服のコスプレをしている。結社の悪の最高幹部ゲーニッツ大佐、という設定だ。
そして黒タイツの戦闘員の太田と、タコ男のコスチュームを着た吉村が委員長を囲んでいる。
ま、タコ男といっても、全身の赤タイツと両腕をタコのイボイボのついた着ぐるみを着けているだけであるが。

「はっはっはっ。威勢がいいなイインチョガール。しかし、今回は貴様の最期となろう!」

俺は人差し指を委員長に向けて言った。「行けっ、戦闘員と我が怪人タコ男よ!」

「イーーーッ!」

吉村と太田は、イインチョに襲いかかっていく。

その間の戦いについては枚数の都合によりカットしよう。
二人ともあっさりと委員長に片付けられた、とだけは言っておく。

「あとは、貴方だけ!くらいなさい!」

大の字になって伸びている太田、吉村の間で委員長が叫び、腕を交差させると叫ぶ。

「イインチョビーム!!」

だが俺は両手をクロスさせて叫ぶ。

「はははっ。甘いわ、イインチョガール。貴様の必殺技、すでに解析済みよ!
カウンターブリザード!!」

「えっ!?」委員長は目をぱちくりさせている。

「それで無効にされてるの?」

「うん」と俺。

「だから委員長は、反撃されたビームに弾かれるの」

「そ、そっか。じゃ、そうする」

委員長は、わざとらしく、吹き飛ばされる。

「きゃあああーーーっ!」と演技。

大の字にされて、委員長はぴくぴくとしながら仰向けになっている。
俺はつい、ぴくぴくと細かく振動している委員長の股間の白い膨らみに視線が向いてしまうも、健康な青少年ではやむを得まい。

「ははははは。イインチョガール、破れたりーッ!さぁ、復活せよ、タコ男!戦闘員よ!」

すると太田、吉村の二人はのろのろと立ち上がり、「イーーッ!」と叫ぶと、
仰向けに大の字になっている委員長の両手、両足を掴んで抱え上げる。

「うっ……ううっ……」

委員長、うまい演技だ。

「そんな……はずは……」

「さあ、我が秘密アジトへイインチョガールを案内せよ。ふふふっ……
今まで組織へ加えてきたダメージ、その体で返させてもらうぞ」

俺はクラスの机の真ん中に、四つ机を連結させ臨時のベッドを作った。
その上に、太田と吉村は委員長を乗せた。

「ん?」

委員長は机の上できょろきょろと首を動かす。

「これで私、悪のアジトに捕らえられたってわけ?」

「そうそう」と俺。

「で、両手両足をベッドへ拘禁されているって状態ね」

「あ、そうなんだ。じゃ、こうするのかな」

委員長は両手を頭の上へ伸ばし、両足も少し股を開いて足先を左右に開く。がに股ぎみになって股間が強調されている。
あぁ、なんてエロい格好なんだ委員長!

「オッケー。じゃ、続きやるぞ」俺は言うと、大佐の声に戻して、

「無様だな、イインチョガール。今まで組織に刃向かってきた報いよの」

委員長は、首を振って、俺をにらみつける。大きな瞳の彼女は、そうするだけでも可愛い。

「何言ってるのよ!正義のヒロインは、こんな仕打ちでは、負けないのよっ!」
「強気な娘だ。だが、こうされては、どうかな?」

俺は、委員長の胸へと両手を伸ばして、軽く触れた。

「きゃっ。さ、佐藤君、やめなさいよっ!」

委員長はびっくりした顔で俺を見ると、素の表情になって抗議した。
だが俺はすかさずに言った。

「ちょっと待てよ。正義のヒロインが悪の組織に捕らえられたら、
これくらいの悪戯はされるのが普通だぜ。特撮的にはよくあるシチュエーションじゃないかな」
「そ、そう……かしら?でも」
「いや、そうだねぇ」とすかさずに吉村タコ男も続ける。
「我が校一の特撮オタクたる委員長なら、当然それくらいは知っているだろうなぁ」

委員長への精神攻撃が開始され、委員長はむきになった表情になる。ふふふ。成功だ。

「と、当然じゃない!それくらいの悪戯、別に気にしてないもん!」

馬鹿めー。俺はにやりと笑った。

「じゃ、いいよな。続けようぜ」
「……い、いいわよ」

委員長が悔しそうに言うと、俺は再び白いレオタードに包まれた胸に触れ、
今度はさらに強く委員長の二つのお椀を掴み、ゆっくりと揉みしだき始めた。

「うっ……ちょっ……」

委員長の抗議の声が出る前に俺はすぐに言った。

「ふははは。イインチョガール、いいザマだなぁ」

太田もけけけけっ、と笑った。
委員長はキッと俺たちを睨み付ける。

「こ、この程度で、ヒロインをどうにでもできるなんて思わない事ね!」

そう言いながらも、俺は委員長の声が喘ぐように熱くなっているのを聞き逃さなかった。
さらに、俺の二つの手のひらに触れる委員長の胸の突起が硬く勃起している事も。
正直、俺自身、ここまで上手くいくとは思ってもいなかった。意外と委員長って淫乱タイプなのか?

「だが、お前の身体は正直だぞ。すでにこんなに硬く勃起しているじゃないかぁ」

俺は強く揉みつつ、委員長を言葉責めする。

「そ、それはぁ……」

委員長、涙目になりながら反論しようとするも言葉が浮かばず。こんな委員長も、可愛い。

「おい、佐藤。俺にも代わってくれよぉ」

吉村が耐えきれずに俺の耳元で言った。
太田は口元からヨダレが垂れつつ、じっと委員長の喘いでいる顔を見つめている。

「大佐と呼べ。大佐と。しかし、いいだろう。タコ男よ、触手でイインチョガールを責め始めるのだぁ!」

俺はそっと横にずれると、今まで委員長と向き合っていた場所に吉村が移っていった。
吉村は両膝で机の上に乗ると、赤いタイツに包まれた股間の肉棒を委員長の太ももへと近づかせる。
委員長は顔面を引きつらせて叫んだ。

「な゛っ……なにすんのよーーっ!」

「触手の代わりだ」と俺。

「あと、他のタコ男の触手の設定の腕も委員長の胸へ絡んでくるぜ」

太田が嬉しそうに委員長の頭の方へと向かい、両手で上から委員長の二つの胸へ触れ、揉み始める。

「わぁ……委員長のおっぱい、温かいなぁ」

太田がメガネの奥で嬉しそうに目を細めた。委員長は当たり前だが、嬉しそうにない。

「と、とにかく、中入れだけは駄目だかんね!」
「へいへい」

俺は肯く。ま、守るつもりは無いが。

「あぁ、無数の触手が拘束されたイインチョガールの身体に無情にも絡みついていくー」

太田がナレーションを言っている間にも、吉村タコ男は己の赤い肉棒を委員長の太ももに触れさせ、
さらに先端を擦りつける。

「ひぃっ!」

委員長は慌てて両足の太ももを閉じた。

「何すんだよ。足、拘束されているはずだぜ」
「だってぇー。汚いもんー」

委員長の抗議を聞きつつ、吉村に告げた。

「よし、触手を使ってイインチョの両太ももを無理矢理開脚させるのだ!」
「イーーッ!」

吉村は叫ぶと、自らの両手で委員長の膝頭を掴み、左右にゆっくりと力を開いていく。

「わっ……わかったよぅ……乱暴は無しよぉ」

委員長も観念したのか、太ももを左右に開いた。

「あぁ、今、委員長の秘密の花園を守る最期の砦が陥落したのであります!」

太田はナレーション役を続ける。
吉村は委員長の膝を左右に開いて机に押しつける。膝の位置はやや高めにしたので、委員長の足はM字開脚になってしまった。
もう……どこまでエッチなんだ委員長の身体は!
委員長は赤くなって首を左右に振っている。

「は、早く終わらせようよぅ」
「いやぁ、まだまだこれからですよ、イインチョ」

と太田。胸を左右から揉みしだきながら。

「では、触手はついにイインチョを貫く!」

吉村は叫ぶとともに、自らのギンギンに硬くなっている肉棒を委員長の
秘裂へと擦りつけ、腰を上下させていく!

「わぁ、わぁぁ」委員長はマジで慌てていた。

委員長の白いレオタードと吉村の赤いタイツが邪魔しつつも、委員長の秘所に吉村のペニスの先端が
何度も押しつけられ、多分この男の精液が薄地のレオタード越しに委員長の中へと多少は入っていって――
俺はそこまで考えると、もう我慢できなくなった。委員長は俺のものだー。吉村、お前の役割はここまで。

「よし、吉村ストップ。お前やりすぎ」
「ちょっ……もう少しだけ。頼む佐藤、もうちょっとだけ」

吉村は俺の方へ顔を向けて哀願した。すまん、吉村。俺は友情よりも性欲をとる。

「ほら、どいたどいたー」

俺は嫌がる吉村を机の上から追い出すと、自ら膝乗りして委員長を上から眺める。

「はっはっはっ。イインチョガール。これで我々の組織の恐ろしさがわかったろう……」
「わかったから……もうやめようよぅ」

委員長は涙目で哀願した。

「おや?正義のヒロインがこんな簡単に陥落していいのかな?」

と太田。

「うっ……」

委員長も、ようやく自分がヒロイン役である事を思い出したようだった。

「そ、そ、その程度で勝ったつもりにならない事ねっ」

俺の予想どおりだった。委員長の勝ち気な性格を俺はとことん利用するつもりだ。

「まだ痛め足りないようだな。戦闘員ども、やってしまえ」
「イーーッ!!」

太田が両手で委員長のレオタードを掴むと、ビリビリと破ったのだ。
委員長のおっぱいがぽろりと露出される。思ったよりも大きいのに俺は興奮した。
さらに俺は、委員長の下のレオタードも破り、秘裂を露わにした。

「ひゃーーーーっ!や、やめてよぉっ!」
「さぁ、イインチョガール!これでも、組織に屈するつもりはないのかな?」

俺はあいかわらず大佐役を続ける。

「た、たいした事……ない」

委員長は俺を睨み付けつつ、ヒロイン役を続けている。もう委員長の特撮なりきりぶりは感嘆に値する。

「勝ち気な娘だ。ならば、我々としては最後の仕打ちをするしかあるまい!」
「えっ?」

委員長がきょとんとするが、俺は意に返さずに自らのズボンを脱ぐと、硬くなった肉棒を出した。

「ちょっ……話が違っ……」

委員長が抗議するのを聞かない振りをしつつ、俺は自らの肉棒を委員長の秘裂へと押しつけ、
そして中へと押し込んだのである。

「痛ぃ……あンっ……や、やめっ……」

委員長が抗議する声も、喘ぎ声で閉ざされる。
俺は委員長の両足の膝裏を手で掴んで少し持ち上げると、腰のものを委員長の中へとピストンさせる。
委員長の中はとても熱く、そして膣の締め付けが俺のものを刺激していく。あぁ、もうすぐに出してしまいたい!

太田は委員長の胸を揉みながら、自らの顔を委員長の首もとへと近づかせ、舌で委員長のうなじを責めていった。
吉村も、俺の下から委員長のお尻へと肉棒を擦りつける。
三人に同時に責められつつ、委員長の声がしだいに喘ぎに代わり、快楽の渦に落ちていくのがわかった。

「あっ……いっ……んっ…」

俺は暖かい委員長の中へ思いっきりすべてを射精した。
太田は委員長の顔面へ顔射し、吉村は委員長の豊かなお尻へと流し込んだ。
正義のスーパーヒロイン、イインチョガールは、全身を白濁液に汚された
全くあられもない姿へと墜ちたのだった。



終わった後、俺は委員長の耳元で囁いた。

「ごめんよ。委員長、可愛すぎたから。つい、俺、やりすぎたかも」

うそ。ま、機嫌取りフォローだ。
だが、俺の予想を超えた行動に委員長は出た。委員長は小さく首を振った。

「ううん。そ、その……こういうのも、面白い、かも」

俺は目をぱちくりさせて彼女を見た。
委員長が思ってたよりもずっと大胆な子だったのは驚きだった。
ひょっとして、彼女も途中から結構楽しんでいたのかもしれない。
見た目はそういうタイプには見えなかったが、女の子はまったく予想できない。

「そ、そうかい?なら、たまにはヒロインも敗北させようぜ」
「う、うん。たまにはヒロインも、敗北する日も……あるよね」

委員長はくすりと笑った。






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