セイバーファイブ・ピンク&エピローグ
シチュエーション


セイバーブルー、青山葵までドクターAZに犯され、メンバーの中で残ったのは
ピンクこと桃里桜のみであった。
彼女はチームの中で最年少であり、セイバーズの創設者にしてセイバースーツの設計者、
桃里教授の内孫であった。
目を潤ませながら桜は呟く。

「あうう、皆ぁ…… どうしてこんな事に……うう、お爺ちゃん…」

いくら敬愛する祖父の名前を呼ぼうと無駄な事だった。
深海の底に掘り進められた地下要塞には、救出の手は届かない。
その危険を承知で彼女たち五人は乗り込み、ついに結社を壊滅に追い込んだのだ。
だが喜びもつかの間、まさかこのような陵辱劇が待っていようとは。

ピ ー、 ピ ー、

彼女の頬を涙が滴り落ちた時、スーツの制御システムが警告音を発した。

(えっ?)

「ジュネレーター残量が限界値を下回り、これ以上の戦闘モード維持は不可能です…」

戸惑う暇も無く、彼女の身体を覆っていたピンク色のスーツは一瞬のうちに退縮し、
セイバーブレスレッドの中に分解収納される。
そしてその場に残されたのは、一糸纏わぬ姿で立ち尽くす全裸の少女だった。

「ほう?」

DrAZは意外そうな顔を桜に向ける。
五色のセイバースーツの中で、ピンクのだけがエネルギー切れを起こしたのは不審だが、
彼はその理由を直ぐに思い当たった。

(そういえば先程の戦いで、セイバーファイナルアタックを放った際、
エネルギーの大部分を桜さんのジュネレータから消費したのでしたっけ)

五人の最終必殺技は、膨大なエネルギーを使用する。
なかでもピンクのスーツから供出されたエネルギー量は大きく、
彼女の戦闘服は他の四人よりも早く装着限界点を突破してしまったのだった。

「いやぁあん!?」

生まれたままの姿を他人の前に曝け出し、桜は胸と股間を手で覆った。
成長のふもとにすら達していない年齢ではあるが、いくら平坦だと言えども
乳の突起を男の前に見せて平然としていられる歳ではない。

「見ちゃ駄目ぇっ!」

細く小さな手で、ふくらみと茂みも殆ど見られない要所を隠す。
だが、そのいじましい様子を見た瑛理の脳裏に、すかさず閃くものが在った。

「逃げなさいっ、桜!」
「えっ!?」
「これはチャンスよ!」

一瞬その言葉の意味を掴めずに、桜は瑛理の顔を見つめた。
だが、それは本当に一瞬だった。
彼女もセイバーファイブに選ばれたメンバーであり、
桃里の名に恥じぬ早熟な天才と称される少女であったのだ。
桜は即座に総統室の五人を残して駆け去ろうとする。
先程まで桜の動きを拘束していたピンクスーツは、エネルギー切れで戦闘形態を維持できなくなった。
皮肉なことに、それがかえって彼女の自由を取り戻す事になったのだった。

「ふむ?」

仲間の四人を捨てて逃げ去ろうとする桜を見て、DrAZは不敵な微笑を浮かべた。

(なかなかやりますね。この状況で、一時的にでも仲間を捨てて撤退しようとするのは、
そう簡単に出来ることじゃありません)

このままDrAZと対峙していても、セイバーチームに勝機は無い。
それよりも、なんとかして脱出に成功すればまだ逆転の可能性がある。

(皆ごめんねっ!すぐ助けに来るからっ)

桜は歯を食いしばって走り出した。
しかし、まさに部屋を出ようとした刹那、目の前に青い人影が立ちはだかった。

「わっ!?」
「!?」

出口を遮られた方も、遮った方も、顔に驚愕が浮かんだ。

「うん、さすがに青山さんの超瞬動は便利ですね」

一切表情を変えなかったのは、DrAZただ一人だ。

「確かに桜さん一人でも逃走するという選択は正しいです。
……でもそれをやられると私も些か困るものですから、当然妨害させてもらいますよ」
「くうっ!」

ブルーのスーツは、超スピードでの近接戦闘に特化した特殊装甲戦闘服である。
生身の少女の脚など、彼女に比べたら蝸牛よりも遅い。
僅かに垣間見えた希望すら打ち砕かれ、桜のあどけない顔は悲痛に歪んだ。

「さて、あと一人ですね」
「あっ、あなたは桜まで辱めようというのですか?彼女はまだ…」
「どんなに若くても、戦士は戦士です。自分の目的のために戦える人を、私は子供と認定しません。
第一、私は肉体年齢などに重きを置くつもりはありませんよ。
実際私は桜さんの年頃には一人前の科学者として活動していましたから」

DrAZは葵のスーツを外部通信で操作し、桜の身体を取り押さえさせる。
そして再び総統室の中央にまで彼女は連れて来られたのだった。

「嫌あぁん!」

これから行われる淫虐の行為を逃れようと、少女は涙を流しつつ必死にもがき続けた。
だが、男の方はそんな事を考慮するような人間では全くない。

(でも、セイバーピンク・スーツの着装が解除されてしまったのは少々想定外でしたね)

「み、見ないでよぉっ!」

身体をくねらせて少しでも目線を妨げようと試みる桜だったが、
DrAZはそんな彼女の振る舞いは余り気にしてはいなかった。
彼が考えていたのは、全く別のことであった。

(うーん、桜さんだけ戦闘服での拘束が出来ませんか……
でも生身の彼女なら、私でも力ずくで押さえつけて事に及ぶことは可能でしょうけど)

これまでの四人は、それぞれ装甲服の稼動を奪う事で各人の自由を奪い、
さらに彼の好きなように動かして犯し抜いた。
しかし、エネルギー切れを起こしてしまった装甲戦闘服は、
ブレスレッドにエネルギーを再充填しない限り再装着は不可能なのだ。

Drは、両腕を葵に取り押さえられ身動きできない桜の躯をくまなく眺めた。
起伏に乏しい胸と、女性特有のなだらかさとふくよかさが発展途上にある桜の身体は、
現在何も男の視線を遮るものを纏っていない。
青い戦闘服を着た仲間の手で捕らえられた少女の身体を、男は何気なく見ていた。

(む!)

その瞬間、DrAZの頭に閃くものがあった。

「そうですね、なにも桜さんのスーツに拘る必要は無かったのです。
他の四人のジュネレータ残量は、まだ余裕がありますからね」

呟きと共に、彼は指をパチリと鳴らした。

「えっ?」
「あぁ!」
「なっ、」

同時にセイバーチームの残りの三名、紅子、瑛理、橙子の身体は勝手に立ち上がり、
三色の手はメンバーである桜の身体へと伸びていった。

「きゃわあぁぁん!!」

葵が右手を、紅子が左手を、橙子が左足を、瑛理が右足をそれぞれ掴む。

「なっ、何をさせるつもりだ!」
「いえ、皆さんのスーツにはまだエネルギーが残ってるようなので、ちょっとご協力をお願いします」

桜の小さな身体は、四人の腕によって総統室の床に押し付けられた。

「いやぁあーっ!!」

八本の腕で赤絨毯の上に縫い止められた、あどけない少女の身体をDrAZは見下ろした。
彼の目の前で、生き死にを共にしてきた仲間の手によって桜はその身体の全てを晒しているのだ。

「ぐ…」
「畜生っ」
「さくらぁ……」
「……」

自分の意思ではないとはいえ、自分の身体が仲間を陵辱するのに一役買わされるという事態に
四人のメンバーはそれぞれ歯噛みした。
それでも、彼女達の武器であるセイバースーツは装着者よりも設計者の命令を優先するのだった。

「ふふふ、」

特殊装甲戦闘服の影の設計者であるDrAZは、己の思いつきに悦に入るように微笑んだ。

「可愛いですよ、桜さん」
「ひぃっ?」

ソレを見て桜は悲鳴を上げたが、仲間の四人もまた目を背けた。
すでに四度放出してるというのに、彼の一物は再び固くいきり立っていた。

「では橙子さん、瑛理さん、脚を開いて下さい」

男の命令で、黒と黄色の戦闘服をまとった手が、桜の脚をそれぞれ左右に動かす。
強化繊維の伸縮によって生み出される駆動は、その気になればコンクリート壁すら軽く粉砕しうる。
桜は思わず両脚を閉じようと力を込めたが、それは全く無駄な行為だった。
足首と膝を掴まれて、成す術も無く股間が晒される。
それもDrAZだけではない。
仲間の四人にも少し視線を向ければ、自分の其処を見られてしまう状況なのだ。

「やぁーっ!」

太腿を大きく開脚させられていても、まだ未開発の秘裂は中身を外に見せることはない。
DrAZはその誰にも触れられた事の無い穢れ無き女陰に指を差し入れた。

「うわぁん!」
「さすがに綺麗ですね、ただ…」

二本の指で外陰唇を無理矢理開く。
毛が生えていない分鑑賞しやすいのだが、いかんせんまだ身体が固い。
入れる前から挿入が相当困難なことが予想できた。

(んんー…セイバースーツが有効なら、ちょっとは楽になったんでしょうけど)

そんな感想を抱きながら、開いた陰部を撫で回し皮に包まれた陰核を刺激してみる。

「くぁううぅ…」

性的に未成熟な処女の身体は、そこを弄られても快感を感じる事は出来なかった。

「うわぁぅん、お爺さまぁ……ひぐっ、ひぐっ」

むしろあまりの嫌悪感に、桜は嗚咽を漏らしながら泣きじゃくる。
その様子をみて、DrAZはため息を吐いた。

(やれやれ、あんまり時間をかけても無駄かもしれませんね)

愛撫によって感じさせることを諦めたDrは、屈みこんで少女のくっきりとした裂け目に顔を寄せた。

ちゅっつ、

股間に指が触れられるのでさえ、彼女にっては恥辱の極みであったが、
いままさに自分の裂け目に触れているのは、男の唇であった。

「きゃわあぁーっん!」

白く滑らかな肌身に唇が吸い付く。
そして彼の舌は陰唇の裂け目を割って秘穴の入り口へ侵入して行った。
潤みを帯びて蠢く柔肉が、少女の膣口に唾液を注ぎ込むように舐め上げてゆく。
そして処女膜を舌先で玩び、じっくりと秘所全体を涎で馴染ませるかのように音を立てて弄るのだった。

「あわわわわぁ!?」

じゅるじゅると濡れた音を立てて自分の身体が舐め抜かれていくのを、桜は否応なしに聞かされる事になった。
耳を塞ごうにも、両手は紅子と葵の手で封じられてしまっている。
そして同時に仲間の四人もその音を聞かずに済ませる術を持っていないのだ。

「いやぁ、そんな音を立てて舐めちゃだめぇ……いやいや嫌ぁ、みんな聞かないでえっ!」

桜は泣きながら哀願したが、そんな望みを聞き届ける相手ではない。
舐められる少女の叫びにも、四人の悲痛な表情にも構わず、DrAZは存分に桜の股間に唾を流し込んでいった。

「どれ、これ位でいいでしょうかね」

Drが顔を起こしたのは、桜の秘所がじっとりと唾で濡らされた後だった。

「さて、ではそろそろコレを……」
「いやぁあああーーーーっっ!そんなの見せないでぇ!」

屹立する男根を前に、少女は肺の空気が全て無くなるかと思うほどの絶叫を上げた。

「見たくないと仰ってもね、私がそんな言葉に従うとでも思ってるんですか?」
「厭厭いやぁ!そんなの入れるの嫌ぁ、私の前に、そんな汚らしいもの出さないでぇ!」

すでに半狂乱の状態で喚き散らし、自由になる首を左右に振りまくって拒絶する。

「いやぁ、嫌嫌嫌々ー!嫌なのぉ!!厭厭厭厭ぁ!!」
「んー、そんなに見たくはないのですか?」
「やぁー!、それ私の目の前からどっかにやってぇ!!」

「……ならばこうしましょう。橙子さん、赤橋さん手を離して上げてください」
「えっ?」
「ああ?」

DrAZの命令によって、桜の左半身を押さえていた二人の手から少女の身体が解放された。
だが、右半身を強化服に固められた四本の手が封じているため、暴れて逃れることは出来ようもない。

「そして瑛理さん、青山さん、桜さんの左の手足も掴んでもらいましょう」
「!?」

レッドとイエローが離したことにより一時的に空いた左側の手足は、
それぞれブラックとブルーに掴まれた。
結果、桜の四肢は瑛理と葵によって拘束された状態になる。

「ひゃっ、何をするのよぉ〜!」

自分の右側に座るブラックとブルーに、それぞれ両手両脚を押さえ込まれた桜は、
疑念をこの場を仕切ろうとする男に向ける。
彼は少しも表情を変えることなく、普段通りの冷静さでもってその問いに答えた。

「いえ、私の性器を目の当たりにしたくないのでしょう?
なら少しだけ配慮して差し上げようかと思いまして……
赤橋さん、橙子さん、またご協力いただきますよ」

DrAZの指令を受信した二人の運動系制御システムは、設計者の意図通りに動作を開始する。
戦闘スーツを纏った赤と黄色の手は、再び床に転がった全裸の少女の手足を掴んだ。
だが、今回彼女たちが掴まされたのは、桜の右手足だった。
瑛理と葵は、紅子と橙子が手首足首を握り締めると、その手を離した。

ぐ る り っ

「ひぃいやぁあん!?なんっなに、なんでぇ!?」

床に顔を突っ伏しながら、桜はこれから己に何が成されるのか判らず混乱した。
横臥した形の少女の身体から、背骨を軸にして彼女の身体は半回転した。
左右に座った四人の仲間が、それぞれ掴んでいた手足を向いのメンバーと交換した形になったため、
今まで仰向けに寝そべらされていた桜の裸体は、今度はうつ伏せに赤絨毯の上に縫い付けられる事になった。

「どうです?これで私の性器を見なくて済むでしょう」
「なっ!見えないけどっ、問題はそんな事じゃ……くぁんっ!」

それ以上は少女の要望を聞くつもりはないというと云うことか、
DrAZは桜の言葉を遮るように彼女の白い臀部を撫でさすった。
愛撫に性感を感じるほど成熟はしていないにせよ、くすぐったさは感じるようだった。

「うっ、さくらぁ…」
「桜さん……」

まさに己の目の前で、仲間の少女のあどけない体を弄られるのを見せ付けられるのは、
四人とも自分が犯された時以上の屈辱と心痛を味わった。
そして、今自分たちはその桜の身体を押さえつけさせられ、陵辱の手助けをさせられているのだ。
装甲服の強化繊維の伸縮で強制的にやらされる事とはいえど、眼前にて行われる惨劇に対して
文字通り何の手も打てないというのは、正義感に燃えるセイバーファイブのメンバーにとって
筆舌に尽くしがたい痛哭の事態なのだった。

「このまま床に押さえつけていては犯り難いですね。
瑛理さん、赤橋さん、ちょっと腰を持ち上げて貰いましょう」
「ぐっ…」

怒りと悲しみに歯を食いしばりながらも、二人の身体は彼の命令通りに桜の下半身を持ち上げた。

「はい、ありがとうございます。丁度いい高さですね」

床に膝を着いたDrAZの腰と、持ち上げられた桜の股間が重なりあう。

「ひぃ!?」
「いきますよ?」
「ふあぅっ、そんなっ嫌ぁ、駄目だってばぁ、離し……きぁぅんっ!!?」

熱く、かつ硬い肉の塊が股間にねじ込まれ、痛みの余り叫び声が上がった。

「うぐぐぐぁ、駄目っ、そんなの入らないよぉ……はぐぅっ!」
「そんな事はないですよ、無理すれば入らない事もありません」

処女肉の狭さに手間取りながら、少女の抗議を無視してDrAZはそこをこじ開けていく。

「ふぎぃっ!!」

身体の一部が裂けた激痛が、桜の身体を奔った。

「ほら、膜は破けましたよ……あとは奥に進めるだけです」
「う、ううぅぅ、わあああぁんっ!破かれちゃった。破かれちゃったよおっ……」

泣き続けて枯れかけたかと思われた涙だったが、絶望に満ちた破瓜を迎えて再び頬に
大粒の滴が流れ落ちていった。

「では、続いて奥まで貫いてあげましょうね」
「きぁあああぅー!」

うつ伏せにさせた少女を背後から犯し、その処女を散らさせたDrAZだったが、
未踏の膣奥へめがけ、さらに腰に力を込める。
侵入を試みる男根に押しのけられる膣壁は、先程男の舌で少しは潤いを与えられていたにせよ、
まだ十分に性液を分泌するにはいたっていなかった。
だが、その分は裂けた処女膜から流れる血が補った。
ペニスに破瓜の鮮血が絡みつき、そのぬめりで異物の侵入を手助けするのだった。

激痛に耐えかねた桜は身体が軋むほど背を反らし、身体をよじってもがき苦しむが、
男はなおも体重をかけ、秘肉を強引に開拓していった。

「いたっ、痛過ぎるよぅ!おお爺ちゃんん、助けてぇ!!」
「大丈夫ですよ、そんなに奥行きの有る膣ではないでしょうから、もうすぐ……」
「くぁあう!

胎の奥を突き上げる感触が内臓に響くと、桜は自分の身体の一番奥まで男に蹂躙されてしまった事を知った。

「あっ、ああああうううぅ……」
「はい、届きましたね」

肉の壁を亀頭の先で抉ったDrAZだが、勿論それだけで終わりはしない。

「きぅ?!…………くわぁあん!!」

成長しきっていない未熟な女性器は、無理矢理入ってきた肉棒を押し戻そうと締め付ける。
DrAZはその絡みつく粘膜ごと引きずり出そうとばかりに掻き戻し、再び少女の身体の芯まで突き込んだ。
破かれた処女膜の痛みも治まらぬうちに、桜は鰓で膣内を擦り上げられる。

(ぬぅ、きついのは良いとしても、奥行きが足りないのはちょっと残念ですね)

悲鳴交じりの嗚咽を聞きながら、DrAZはそんな感想を抱いた。
男の性器を全て受け入れるは、まだ桜の身体には無理だった。
それでもより強い快感を求めて、男根を少しでも奥へと押し込もうとする。
その度に、内臓まで貫かれそうな衝撃が、あどけない少女の身体に響くのだった。

上半身を床に押し付けられた可憐な少女の身体を、Drは容赦なく蹂躙した。
立て続けに数度胎の中を撃ち、捻りを加えて抉り、内部を掻き出そうと試みる。
しかし、それらは初めての性交を体験する桜にとって、苦痛以外の何物でもなかった。

「ふぁああう……ああうぅ……ぐわあぅん……も、もう止めぇて……」
「ピンク……」
「桃ぉ……」
「桜さん」
「さくらぁ」

肌と肌がぶつかり合う小気味良い音が総統室に響き続ける中、
五人の恥辱も最高にして最後の時を迎えようとしていた。

「では、皆さんに見てもらいながら、子宮に始めての射精を受け入れてみましょうか?」
「ぃ!?イヤぁっ、中出しだけは許してぇ!!」
「何を言い出すんですか。メンバーの皆さんも、全員私の精液を膣で受け止めてくれたんですから、
一人だけ助かろうというのも、仲間に失礼でしょう」
「うぁ……み、皆ぁも……でも、それでもイっ……?」
「ううっ!」

どくどくと脈打つように熱い体液が放出されるのを、桜は膣の奥壁に感じた。

「ゃヤぁァッーーー!!!!」

喉が破ける程の最後の絶叫が轟くなか、彼女の陵辱劇はようやく終わるのだった……

総統室に、五人の嗚咽が木霊する。
瑛理はそれでも涙を堪えようとし、葵は歯を食いしばって耐えているが、
それぞれ心のなかで血の涙を流して慟哭しているのだった。

(ふう、一先ず全員に思い知らせて差し上げることは出来ましたが、これからどうしましょう?)

一人、DrAZだけは先程までに己の肉棒で純潔を奪った五人を眺めつつ黙考する。

(このまま五人を助けるのも一案ですが、処女の恨みは後々怖いですからねえ……
かといって、結社との戦争が終結した今、全員殺してしまうというのも私の性に合いませんか……)

いつの間にか白衣にこびり付いていた、五人分の破瓜の血の染みを数えながら、
今度の事も含めてどの方策が最善かを綿密に分析するのだった。

だが、腕を組んで思索を続けるのもその時までであった。

ズシンッ!

「えっ?」
「む?」
「なに?」

突如として、地震に似た振動が総統室、いや地底要塞全体を襲った。
だがただの地震と違うのは、それが何時になっても止む気配を見せない事だ。

グゴゴゴゴゴ・・・

そんななかでも、DrAZは顔色一つ変えなかった。

「おや、これは失態。総統のコア動力と、要塞の動力源がリンクしているのを失念していたとは」
「どっ、どういう事なの?」
「大総統の心臓部分には、自分が倒された時には要塞が崩壊するように特殊な仕掛けがしてあったんですよ。
いわば一種の自爆装置ですね。設計と設置を依頼されたのは私ですが」
「へ?」
「なっ、なんでそんな馬鹿な装置を!?」
「一つは下克上防止でしょうね。総統を倒しても、結社の力の中枢である要塞ごと崩壊するとなれば、
クーデターの魅力も損なわれるというものでしょうし……」

涼しい口調で質問に答える彼の喋り方は、まるで教員が生徒に話しかけるようだった。

(うーん、悩む時間は無いのですが…ここが決断のしどころです。
私用の脱出ポッドは有るにしても、六人で乗ったらちょっと狭いしょうねえ……)

そんな中にあっても床の揺れはますます酷くなり、ひび割れた天井からは石材の破片が降り注ぎ始める。
勿論セイバーファイブの四人は、自由に逃げ出せるような状態ではない。
彼女たちの命は、DrAZの意思に任せられていたのだった……

『……では、次のニュースです。先日もお伝えした太平洋××海盆での海底火山噴火は、
一週間経過した今日、ようやく沈静化の兆しを見せ始めました。専門家は今回の噴火で……』

夕暮れの沈む頃、報道番組のキャスターがいつもと変わらぬ表情でニュースを読み上げる。
その裏に、人類の将来に関わる重大事件が秘められていたとも知らずに。

「くっ!」

あの熾烈な戦いの全容は一般市民には秘匿されていたのだから、
キャスターを責める事は筋ちがいだとは判っていながらも、愛する人たちを戦いの犠牲で失った人間の
悔しさを慰めることにはならなかった。
青年は、海を見ていた。
彼が見る青い海の底で彼女達は戦い、そして悪の結社に最後の止めを刺したのだ。
彼女達の五つの命と引き換えに……

「ここにおったのかね、徹乃進くん」
「教授……」

セイバーファイブの後援者の一人であり、ブラックの婚約者であった白石青年と、
戦闘スーツの設計者にしてチームの司令官、そしてこの戦いで二人の身内をうしなった桃里教授の二人が、
並んで暗くなりだした海原を見つめていた。

「悔しいものだな……私のような老いぼれが生き残り、孫の桜と又姪の紅子が命を落とすとは」
「私も同じ気持ちですよ。教授……僕が生き残って、瑛理が死ぬなんて!」

海底火山調査の名目で、ここ数日間地底要塞周辺を潜水探査機が捜索していたが、
五人の生存は絶望という結論を出さざるを得なかった。
その代わり、要塞及び敵結社の壊滅も確実であるという報告がもたらされ、
関係者は長く苦しい戦争の集結に祝杯を上げた。
しかし戦いで傷を負った人々の心には、何時までも癒されぬ思いが残り続けるのだろう。

(瑛理…)
(桜…紅子…そして葵君、瑛理君、橙子君……)

彼らは日が翳り切るまで、あの正義の美少女戦隊たちを飲み込んでしまったはずの海を眺めていたのだった。



美少女戦隊セイバーファイブ


■おまけ


椰子の葉が風に揺られて爽やかなざわめきを聞かせている南国の島で、
アロハに白衣という奇妙な風体の青年が、木陰でキーボードを叩いていた。

「社長、資料が纏まりました」
「ありがとう」

横から差し出された資料をぺらぺらと捲りながら、
青年は机の前に立ったビジネススーツの美女に礼を言った。

「資料にもありますが、結社の南米支部で残党達の再結集の動きがあるようです」
「ふう、懲りない人たちだ……」
「介入なされますか?今なら何の痕跡もなく消滅させる事も容易ですが」
「いや、少しは様子を見ましょう。教授や黒澤オーバーテクノロジー社も、
米軍等から軍事情報開示を求められて苦しいようですからね。
多少の危機感が有ったほうが正義の側にもいい刺激です。」
「はい、ではそのように取り計らいます……」

美女が深々と青年に礼をした時、彼女の胸がぶるん震えた。
ブラをつけてさえこの揺れなのだから、その大きさと質感たるや押して知るべしである。

「アナタ、まだお仕事をなさってるの?」
「ああ、気が乗ったときが一番研究がはかどるんだ」

後ろから可憐な声がかかると、青年は振り向いた。
日傘を差し大人びた雰囲気の令嬢とメイドの衣装を着た美少女がそこに並んでいた。

「折角だから紅茶くらい召し上がってくださいませ、ご主人様」
「はい、そうしましょうか…」
「では、あの二人も呼んで来ます」

ビジネススーツの美女が庭に造られたプールに向かって歩いていった。
その後姿を見送りながら、青年……DrAZはふと感慨に耽る。

(まあ、これもまた理想の研究環境と言うべきなのでしょうか?)

あの地底要塞の自爆にあたり、彼の用意してあった脱出ポッドは六人でのるには狭かった。
だが、結局彼は狭いのを我慢して全員でそれに搭乗した。
操縦席の空間は女体でぎっしりと埋まり、彼の肩に瑛理の胸と紅子の尻が圧し掛かり、
膝の上に橙子の身体を載せてようやく収まったほどだ。
その間暴れないように四人のスーツは起動停止状態にしていたのだが、
着ていない桜とDrAZでさえ身動きがとれない状態であった。

その後、爆発前に海中へ逃れ、DrAZは結社が遺したとあるダミー会社に潜伏することとした。
資本と技術は裏社会から手に入れたとはいえ、その会社の存在は全く合法なものであり、
前々から彼はイザという時には其処に身を隠すべく、組織の幹部にさえ秘密で工作を行っていた。
現在ここは結社の残党を狩り出そうとする勢力の追求も逃れ、
DrAZは結社で過ごした数年間の研究を整理し、今後の研究方針を検討するべく
しばしの充電期間を置く事にしたのだった。

「先生」
「お兄ちゃん」

赤とピンクの水着を着た美少女二人が、プールサイドから小走りにやってきた。

「二人とも、走ると危ないわよ?」
「へーきだって」
「そうそう、たとえ転んでもお兄ちゃんが治療してくれるもんね〜」

そして今、彼は五人の美少女たちに囲まれて昼も夜も充実した生活を送っている。
結社に在籍していた時に構築した洗脳および記憶改竄技術は、
設備さえあればどんな人間にも思考改造を施せた。
また同時に、彼女たち五人を自分に都合の良い形に作り変え、自らの意思で研究に協力するよう仕向けていた。

「アナタ、お茶をいれますわね……」

そう言って、瑛理は彼のカップにお茶を注いだ。
貞操観念が強く、身体を許すのは配偶者となる男性だけという認識が強かった彼女は、
自分を犯したDrAZを『夫』と思い込まされている。
無論他の四人が自分の夫と関係を持つということには、一切疑問を抱かないように思考を操作されている。

「えへへ、ケーキは私が焼いたんですよ。ご主人様」

メイドの衣装を着て自分の『主』に微笑みかけた橙子は、本来一番反逆心が強かった。
彼女を屈服させるのは、他の四人以上に主従関係を強調した洗脳を加える必要があり、
結果、彼女はDrAZに仕える自分に快感を覚える従者に堕とされてしまったのだ。
すると考えるよりも行動する方が性に合っていた橙子は、驚くほどその立場に順応したのだった。
料理や掃除も手際よく、六人の生活に無くてはならない人材になっている。

「社長、どうぞお座り下さい」

葵はDrAZの椅子を後ろに引き、彼が座るのを待った。
橙子ほどではなくとも、葵の抵抗もしたたかだった。
硬くしなやかな彼女の精神を乗っ取るのには時間を要したが、彼としてはなかなか愉しい労苦であった。
彼女はDrAZの秘書として、彼を『雇用主』と看做させられている。
ある意味彼に一番近い場所を与えられているのだった。

「えへへ、お兄ちゃん。私に大きいところちょうだい」
「もう、せっかく橙子が先生に焼いてあげたケーキなんだからね。ちょっと遠慮しなさいよ」

これまで祖父に並ぶ頭脳を持った人間に出会ったことが無かった彼女には、
DrAZの天才的な頭脳に親近感を持つよう促すことが突破口となった。
幼い頃から祖父のもとで英才教育を施され、身内の愛情に飢えていた桜は、
DrAZを『兄』と慕うように改造された。
チームのリーダー格だった紅子だが、その隠れた潜在能力の高さにはDrAZも目を見張るものがあった。
洗脳工作中にそれに気が付いた彼は、紅子をセイバーファイブのリーダーに抜擢した
桃里教授の見識の高さには久しぶりの敬意を抱いた。
彼は研究の一環として、彼女に自分なりの教育を施すことにしたのだった。
それゆえ、彼女とは師弟関係を重視して『先生』と呼ばせている。

(さて、結社とセイバーファイブが無くなっても、この世に悪と正義は尽きる事はないでしょう。
私の研究のためにも、この世界にはもう少し平和と混乱を繰り返してもらいましょうか……)

昼は仕事に精を出しつつ、夜は五人の美少女たちと交合う。
そんな爛れた日々を重ねながら、DrAZは研究の前進のために密かに牙を研ぎ続けるのだった。






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