セイバーファイブ・イエロー&ブルー
シチュエーション


「ふう、立て続けに二人も処女を相手にするとさすがに疲れますね」

DrAZは瑛理の身体から身を起こすと、再びブルーの背中に腰を下ろした。

「ぎりっ…」

屈辱のあまり歯をきしませたセイバーブルーであったが、強化スーツの駆動系を支配されている今、
床に四つん這いにさせられる状況はどう足掻こうと変えられない。
ブルーこと青山葵は、背中に男の尻を乗せたまま何の抵抗も出来なかった。

パチッ!

Drが指を鳴らし、乾いた音が総統の間に響いた。
同時に黄色いスーツを装着した橙子の身体が、補助人工筋肉の伸縮によって強制的に行動させられる。

「くそぅっ!」

眉間にしわを寄せ、橙子は憎憎しげに男を睨んだ。
だが強化スーツを操るDrAZは、少女のせめてもの抵抗に全く反応を見せない。

(畜生… 畜生っ)

セイバーイエローこと黄瀬川橙子は、ブルーに腰をかけるDrAZの前に否応無く立たされた。
彼女は五人のなかで何よりも行動と実践を重視して活動する、チームの牽引車のような存在だった。
これまで何度も危機を乗り越えてきた五人が、最期になってこんな辱めに会うとは…
イエローは何度も目の前の男を罵った。
だが、口だけでは状況は変えられない。
それでも罵詈雑言を止められないのは、もはや彼女の性分としか言いようが無かろう。

「スーツ・オープン…」
「ぃっ!」

前に犯された二人と同じように、黄色いスーツの股間が開いた。

「…おや?」
「くっ、見るなっ、見るんじゃない!」
「橙子さんはまだ生えていないんですね。これは驚きです。
桜さんならともかく、橙子さんの年齢でお生えになっていないとは」

Drは珍しそうに橙子の秘所に指を伸ばした。

「なぁっ!触るな」

思わず自分の置かれている状況も忘れ、その手を払おうとした橙子だったが、
動かぬスーツを身に纏っている以上、まさに指一本動かす事が出来なかった。

「いやぁ!」

男の手で初めて触られる、いや初めて無毛の恥部を鑑賞される恥辱に、
彼女の頬は真っ赤に染まった。
その間も、指は裂け目の周りをゆっくりと撫でていく。

「んん、私の見立てでは、遅れているのではなく生えない体質なのかもしれませんね」
「くっ!」
「恥ずかしがる事でもありませんよ?遺伝学の観点からみても不思議では無い事ですから」

まるで医者のような口ぶりで、DrAZは言った。

実際に彼は大学の医療研究者よりも、遥かに人体の秘密について精通しているのだったが、
自分の身体的特徴に屈折した思いを抱いていた橙子にとって、そんなことは何の意味も持たない。
それどころか、いっそ屈辱の炎に油を注ぐだけであった。

「………ぺっ!」

その時、彼女は唯一自分の意思で動かせる口を使い、ささやかな抵抗を見せた。
葵に座るDrAZの顔めがけ、橙子は唾を放ったのだ。

「へへ…」

己の顔に唾を吐きかけられた男は、呆れたように目の前に立つ少女を見る。
そして脱力感に溢れたため息を漏らし、顔を左右に振った。

「はあ…本当に学習能力の無い人だ」
「ふん、いい気になってるんじゃねぇよ〜だっ」

全能でもあるかのようにこの場を仕切っている男に、わずかでも仕返しが出来た事で、
イエローは勝ち誇った笑顔で応じた。
だが、次の瞬間その笑顔は消し飛んだ。

ガゴンッ!

黄色い強化服で武装した拳が、彼女自身の顎を打ったのだ。

「ごぁっ!!」
「橙子?」
「きっちゃん?!」
「………心配しなくても、手加減は『させて』あげましたよ」

強化スーツの力で打てば、生身の人間など容易に撲殺可能である。
DrAZが命じた指令にそこまでの力は込めさせられていなかったが、
それでも顎に激痛が走り、脳は衝撃で揺れた。

「ふぅ…ここまで状況が判っていないと、かえって尊敬できますね。
どうやったらここまで馬鹿に成れるのやら」

心底理解できないという風に、DrAZは二度目のため息を漏らした。

「つうぅ…」

痛む顎を撫でる事も出来ずにいるイエローを放って、彼は顔に吐きつけられた唾を拭おうとした。

「…」

だが、その手は顔の直前で止まった。

「うん、ただ拭うのは面白くありませんね」

彼は自分の脳内に埋め込まれた通信装置を通じてコードを指定する。
だが、それはセイバーイエロー・スーツに対してではなかった。

「!?」

強制命令によって人間椅子にさせられていた、ブルーのスーツの股間が割けた。
Drはそれまで座っていた女の背から下り、今度は床に胡坐をかく。

「どれ、青山さん、もう立っていいですよ」

その言葉が終わらぬうちに、葵は男の立っていた。
実際にその動きをコントロールしているのは設計者であるDrAZなのだから、
『立っていい』などという言葉ははなから意味が無い。
そこだけスーツに覆われていないブルーの股間は、実に扇情的な雰囲気を醸し出していた。

「…」

何とか顔を背けようとしながらも、葵はいつもどおりクールな表情を保とうとしていた。
彼女のモットーは『冷静、黙考、迅速』であった。
そのモデルのように引き締まった姿態は、規則正しい生活習慣で常にベストの状態に保たれている。
橙子のように手よりも口が先に出るタイプでは無く、行動と熟慮を両立できる戦士であった。
彼女のことを良く知らない者からは、プライドが高く心は冷たい人間だと誤解される事も有るが、
メンバーの誰とも特別に親しくしない態度は、馴れ合う事でチームの緊張感が
失われる事を恐れるためなのだ。

「うーん、こじつけがましいですが、女性の性格もかなり陰毛に反映しているみたいですね」

さらけ出された白い肌に生える茂みを、DrAZはしげしげと見つめる。

「稚気あふれる橙子さんは子供のような土器ですが、青山さんは大人の女性らしく
きちんと刈り揃えられたヘアをしてます」
「…」

男の言葉を無視し、葵はなんの反応も見せない。

「さて、青山さん。私がこれから何をするかわかりますか?」
「貴様のような下種のやろうとする事など想像もつかないし、
私には何も出来ないのだから、考えるだけ無駄だ」

吐き捨てた言葉の裏に隠された彼女の断固たる意思を感じ、DrAZは思わず頷いた。

「うん、人間は知性があってこそ万物の霊長たる地位を保てるのですからね。
貴女のような態度こそ、人としてあるべき姿ですよ」
「貴様が人間を語る資格があるとは思えないがな」

侮蔑的な言い方ではあったが、それは先ほどの橙子の無思慮な言い草よりは遥かにDrの気に入った。

「フフッ、このとおり橙子さんに顔に唾をかけられてしまいましたよね」
「…」
「実はこの唾を、貴女の股間の毛で拭ってもらおうかなと思いまして」
「!?」
「なっ、」
「えっ、ええ〜?」

メンバー全員が、その突拍子も無い発言に驚愕する。
だが、逡巡する間も与えられぬまま、ブルーの身体は自らの股間を男の顔に近付かせていった。

「ぎりぎりっ…」

怒りに歯を軋ませつつも、数十トンの加重さえ支え得る装甲服を人力で動かす事など出来はしない。
幾種類もの特殊装甲繊維で編みこまれ、剛性と柔性を自在に調節しうる強化スーツの特性は、
装着者の行動に柔軟に合わせつつも大抵の衝撃から内部を守ることが出来る。
葵は橙子とは違って、無駄な足掻きをするタイプではないのだった。
だが、青いグローブが男の頭を優しく掴み、股間に開いたスーツの割れ目に押し付けた時、
さすがに屈辱の呻き声を上げた。

「うぅっ…」
「ん、毛があたって若干こそばゆいですね」

自分の意思とは関係なく、葵の腰はその陰毛で男の顔を摩るように拭っていった。
陰毛の細く当たってくる感触と、股座の柔肉の沈み込むような感触。
ただの思いつきではじめた行為であったが、なかなか乙な味わいが楽しめるものだと、
DrAZも心中満悦であった。

「ぐぅ…」
「どうですか?青山さん。アソコの毛で男の顔を拭い上げる感想というのは?」
「………このまま貴様に小便を引っ掛けてやったら、さぞ気持ちがいいだろうなと思う」
「ほう、ではやってみたら如何です?」
「私は橙子とも瑛理とも違う」
「なるほど、無意味に騒いだりもしないし、無駄に懇願もする気はない、という訳ですか」
「…」
「そういう態度は好きですよ」
「貴様には嫌われる方が、私には嬉し…っつ」

一瞬だけ彼女の冷たいポーカーフェイスが崩れ、苦痛とも何ともとれぬ表情へ変化した。
不意に秘所の裂け目の上部に突起した芽を、濡れた肉が触れたのだった。
突然の感覚に戸惑うブルーだが、スーツの動きは止まらない。
それどころか男の顔はますます強く自分の秘裂に押し付けられ、
男の舌を陰核や花弁へと自らの手と腰で導くのだ。
じょりじょりと、毛の擦られる小さな音を立てながら、DrAZが満足するまでそれは続けられた。

「さて、そろそろいいでしょう。すっかり橙子さんの唾は綺麗になりましたからね。
それにこれ以上やってもらうと、別の液体でべとべとになりそうですから」
「くっ…」
「この変態野ろっ…ぐぼぅ!」
「いい加減にして下さい。私は女性に罵られて性的興奮を覚える性癖ではないんですから」

再び自分の拳で殴られ、イエローは昏倒しかける。
だがDrAZはそれを許さなかった。
捕縄電脳装置のなかの意識回復システムを使用し、彼女の意識を覚醒させる。

「ぐうぇっ…」

脳に衝撃が与えられた後遺症で、橙子は軽い吐き気を覚えた。

「橙子さんは学校で何を勉強してるんですか?体育と美術と家庭科以外の成績は
芳しくないと聞きますが、学校は勉強だけする所ではありませんよ?」
「うるさいよっ!お説教は瑛理からだけで十分だっ…」

普段は紅子と同じ学校に通う女子学生であるが、実際橙子は頭を使った作業は苦手なのだった。
その代わり、感性が評価されるような分野では好成績を上げるのだが、
もし学園がスポーツ・芸術枠を用意していなかったら、入学は難しかったに違いない。

「はあ、本当に身体に思い知らせた方がいいですね。
どうせ言って聞かせても、貴女にはの頭では理解出来ないようですから…」
「えあぁっ?」

橙子の身体は後ろ向きに転がった。
さらにその両脚は高々と持ち上がり、そのまま頭の方へ倒される。
後頭部と両肩、そして前屈した両つま先だけが床に着いた。

「ひゃ!?」

運動好きな橙子にとっては、この体位は柔軟体操の一つであったが、
今の姿勢は準備運動を目的としているのではない。

「ふん、この体勢はどうですか?」
「あ、見るんじゃないっ、阿呆!」

橙子は自分を見下ろすように立つ男に、懲りもせず文句をつけた。
それもその筈、股間部分が開放されてこの体勢を取るのは、
俗に言う『まんぐり返し』の体勢にならざるを得ないのだ。

「見るなといわれても、見るためにこの格好をさせている訳ですから」
「ぐぐぐ…」

屈めた脚が開かれ、股関節の付け根に割れた裂け目が他人の視線に晒される。
その恥辱に橙子は瞳に涙さえ浮かべていた。
だが、その姿勢を強要した男は少女の様子にまるで関心を抱かぬように、彼女の後ろに廻り込んだ。

「では、橙子さん。貴女の指でそこを開いてもらえますか」
「何ぉ……えぇ!?」

己の手が秘所の花弁に伸びていくのを、橙子は止める事が出来なかった。

「っやあぁん!!」

頭の上で勝手に自分の手がそこを開き、鮮やかな朱色の秘所をあらわにする。

「…」
「きゃぁ!」

DrAZは橙子の恐慌ぶりを無視し、目の前にある穴に自分の指を一本挿れた。
濡らしもせず、乾いた指で無理やり侵入されるのは、少女の体に少なからぬ負担を強いるだろうが、
男の指は躊躇せずに未開発の膣道を掻きまわす。

「やだぁ!抜け、そんなの挿れるなぁっ!」

少女の拒絶の声に構わず、Drは小さな膣口にねじ込む指を二本に増やした。
先に犯した二人の時とは違い、Drは橙子の身体に操作を加えていない。
きつく締め上げる膣圧に阻まれながらも、中を弄り、抜き差しするうちに、
次第に橙子の胎内は滑りを帯びてきた。

(…これ位でどうでしょうかね?)

指に絡みつく性液の具合を確かめつつ、男は少女の膣から指を抜いた。

「…ううっ」

屈辱のあまり罵る言葉も無くしたかのように、橙子はただ唇をかみ締めた。

「じゃあ、そろそろ本番といきましょうか」
「ああっ!!」

硬く張り詰めた男根が陰唇の間にある小さな穴にあてがわれる。

「だぁーっ、止めろぉ!!」
「嫌ですね、ここまで罵詈雑言を浴びせかけておいて…
止める気があると期待する方が愚かしいでしょうよ」
「あ、くあぅっ!?」

強化スーツの黄色いグローブは、男の陵辱に協力するかのように、さらに強く入り口を開いた。
DrAZは男根が狙いを外さないように指で抑えつつ、自分の体を倒すように体重をかけていった。
眼前でV字型に脚を広げるイエローの身体は、その頂点でDrAZの身体と接している。
紅子と瑛理を犯した後、男根は破瓜の血と性液にまみれ濡れていたが、
橙子に仕置きし、葵に顔を拭わせている間にやや乾いていた。
しかし幾ら濡らしていたとしても、橙子のきつい処女肉を貫き拡くのは容易ではなかったであろう。

「やぁー!!」

肉がこじ広げられる痛みに耐え切れず、橙子は泣き叫んだ。
先ほどの指とは比べ物にならない容積で、異物は膣口への侵入を試みている。
だが、そこに生えている膜は男根の太さを受け入れるほどの広がりも無く、
押し止めるほどの強度も無かった。
ぶちりと、肉の裂ける感触が橙子に伝わった。

「ぃ…いつっ!?」
「はい、破けましたね」

橙子の純潔は、彼女の目の前で散らされた。
その現実を直視したくなかった橙子は、きつく瞼を閉じて顔を背けた。

「ゆっ、許さない…絶対に許さないんだからっ」
「貴女が許さなくても、私は貴女を犯せるんですよ」

少女の身体に体重を預けるようにして、DrAZはさらに膣奥まで男根を侵入させていく。

「ぐぎぃっ…殺す!殺してやる!絶対殺すぅ!」
「ふふっ、まるで貴女たちがこれまで倒してきた、改造魔人のような台詞ですね。
負け側に立たされると、知性の足りない人間は皆同じような喚き声をあげるのでしょうか?」
「ぎっ…畜しょ……あぐぅ、いたぃ…そんな奥まで…」

地面にパイルが打ち込まれるように、男根は橙子の胎内にねじ込まれた。
最奥地まで貫いてこれ以上入らないことを確認すると、DrAZもようやく力を抜く。

「うん、奥まで入りました」
「…こっ、こんな奴にぃ」
「橙子さんの膣の奥も子宮の入り口も、私のペニスで触れますよ?」
「馬鹿やろ…そんなこと言うな………」
「大分しおらしくなってきましたね。
どうです、そんなに顔を背けるよりも、キチンと自分の初体験を見ておいた方がいいのでは?
なにしろ一生に一度の体験ですから」

「うっ、こんなクソ野郎に、私のバージンが……あぅ!」

奥を突き下げていた男根が、膣口近くまで引き抜かれる。
その動作で橙子は、亀頭が引っかくように膣内を擦りあげる触感を味わわされた。
性行為の経験の無い少女の身体に感じるのは、膜を裂かれて肉を押し広げられる痛みだけだった。

「では、もう一度」
「きゃう!」

抜ける手前で再び体重がかけられ、一気に男根は最奥まで貫き直した。
再度少女の身体から腰を引き、またその柔肉の中に打ち込む。
時折橙子が発する悲痛な呻き声が、男と少女の股間が打ち合わされる音がに混じって総統室に響いた。

「苦しいですか、初めてでいきなりこんな奥まで挿入されるのは?
………おまけにこんな体位ですからね」

DrAZが取らせたこの体勢は、柔軟な関節を持つ橙子には不可能な体位ではない。
だが、幾ら身体が柔らかいとは言え、長時間この姿勢を保てば内臓が圧迫されて苦痛を伴う。
さらに循環器系の鬱血も加わり、少女の身体を責め苛むのだった。

「ぐうぅ…ぐうっ………ぎぅっ」

繰り返し胎内を抉られるたびに、痛みの声が上がる。
しかし、男の注挿は収まる所を知らぬように、少女の身体を貪り続けるのだ。
DrAZは、セイバースーツに搭載された痛覚抑制機能を凍結させていた。
一応生体機能のモニターはしているが、彼はこの生意気な少女を楽に犯してやるつもりはなかった。

(なんせあんなに罵られた上、唾までかけられましたからね… ちょとは思い知って貰わないと)

幾度と無く抜き差しを重ねるうちに、異物の侵入によって分泌された性液と破瓜の血で
ピストン運動はスムーズになっていく。
DrAZはそれを幸いに、ますます腰を突き入れる速さを増していった。

「やっ、そ…そんなにしないでぇ!私のアソコが壊れちゃうよぉー!?」

腰の動きがスピードを増せば、押し込まれる側の苦痛も倍加する。
勢いを増した男根の侵入に、橙子は恐慌状態に陥った。

(そろそろ私の方が限界ですか…)

下半身から伝わってくる耐え難い衝動に、DrAZは終幕が近いことを予感した。

「橙子さん、そろそろ貴方の膣内に出しますよ」
「やああぁんっ?」

橙子はこの苦痛が終わる事で喜ぶべきなのか、中出しされることを恐れるべきなのか、
すでに判断が出来なくなっていた。

「それ、これで最期ですっ」
「いひゃぁあああぁっーー!」

熱い液体が子宮めがけて放出されるのを、橙子は身体の奥で感じた。
奥の奥まで染み通らせるために、DrAZは暫く相手の身体から離れなかった。

「ひぐっ、ひっぐっ…ひどい、中に出すなんてぇ…」

動きが止まり喋る余裕が出てきても、彼女の瞳からは涙が止め処なく流れ落ちた。

「そうは言っても、紅子さんや瑛理さんにも中出ししたんですから、
貴女にだけ外に出したら不公平になるでしょう?」
「紅子…、瑛理ぃ………」
「そして私は葵さんと桜さんにも同じ様に中出しするつもりですよ。
貴女がたはチームなのですから、全員同じように扱わなければね…」

赤く染まった男根を少女の膣からようやく引き抜き、DrAZは言った。

男の身体が離れると、橙子はようやく屈曲姿勢から解放された。
橙子は久しぶりに血液の流れを妨げるものが無くなり、
筋肉も関節も不自由な格好から逃れる事が出来た。

「あうぅ…」

自然な姿勢がこんなにも喜ばしいものであるという事を、橙子は初めて知った。

「あうーっ、きっちゃん、きっちゃんもぉ…」

セイバーピンクこと桃里桜が、あまりの惨状に泣きながら橙子の名を呼ぶ。
これまで幾度も戦火を耐え抜いてきたとはいえ、身内同然の仲間がこうして犯されているというのに
彼女も何の行動も出来ないのであった。

(こんな、こんな酷いことされるなんて…お爺さまぁ)

敬愛する祖父の名を呼んでも、この海底要塞から地上へはどうやっても届かない。
初めて味わう敗北の悲劇は、幼い彼女にとって耐え難い体験となった。
だが、この事態の張本人は、まだ悲劇の幕を下ろすつもりは無かった。

(次の方とはもう少し楽なやり方をさせて頂きましょうか)

青いマネキンのように、微動だに出来ず立ち尽くす葵へDrAZは視線を向けた。

(歩行移動モード、ngra「4jrqracjfiqijj…)

「こちらへどうぞ、青山さん」
「…」

己の意思ではなく操作者の命じた歩行指令によって、葵はDrAZと橙子の側に近寄らされた。

「順番から言って、次は貴女ですよ」
「そうみたいだな」
「泣き叫ばないのはご立派です、これから犯されるというのに」
「…泣いて哀願して止めるというのなら、泣く努力をする」

冷たく、抑揚のない言い方で葵は男の言葉に答えた。
その答えを期待していたDrは、にっこりと微笑を返す。

「やっぱり青山さんは素敵ですね、私は惚れてしまいそうですよ」
「さっきも言ったが、貴様に好かれることほど私に嫌な事は無い。
………その意味から言うと、貴様は実に効果的に私を苦しめて呉れている」

氷のように冷たい表情で、目の前にいる陵辱者へそう言い放った。

「ふふふっ…」

楽しそうな笑いと共に、男の指がパチリと鳴らされる。

「ひぇ?」

その音と同時に、仰向けに倒れていた橙子の身体は、
ついさっきまで葵がしていたように床に四つん這いにさせられた。

「なっ、なに?何をするのぉ!」

橙子の問いに答えることなく、先ほどと同じようにDrAZは少女の背に腰を下ろした。

「…ッ!」

それを見た葵は、小さく舌を鳴らして僅かに顔を歪めた。

「自分が傷つけられるよりも、仲間が痛めつけられる方が嫌なのですか?」
「その問いに答える必要は感じない」
「ふふ、そうですか?でも私もあえて橙子さんをいたぶろうとするつもりではないのです」

DrAZが微笑むと、葵は彼の身体に絡み付いていった。

「なっ…」

黄色い人間椅子になった橙子の背に、DrAZは座っている。
そうして座った男の膝の上に、男に抱えられる形で葵は座らされたのだった。

「もう青山さんで四人続けてですからね、ちょっと私も疲れてきました」
「それで、イエローにこんな真似をさせる意味はどこに有る?」

出来るのならば頚動脈に噛み付いてやりたいと思ったが、さすがに男もそれは注意しているようだ。
首の稼動はそこまで自由を与えられていなかった。

「それはさておき、まず貴女に挿れさせて下さいね」

先ほど開放させたブルースーツの股間はそのままである。
女に腰を浮かべさせ、先ほどの陵辱で滑りを帯びた男根を葵の秘所に当てた。

「はい、腰を下ろしてください」

すでに硬度を取り戻していた男根は、葵自身の体重で膣口の抵抗を破って胎内に入っていった。

「くっ…」
「痛いですか、青山さん?一思いに挿れた方がいいでしょうかね」
「…」

敵に弱みを見せまいと、葵は痛みを堪えた。
橙子よりも年長な分だけ彼女の膣道は成熟していたが、
十分に潤わされぬまま貫かれる痛みが彼女の股間を襲う。
自重によって容赦なく胎内に沈み込んでいく男の性器は、身体の芯まで貫くように葵には思われた。

(これしきの事…紅子も瑛理も橙子もこの痛みを味わったんだ。私は耐えてみせる…)

奥歯を噛み締めて葵は破瓜の激痛を耐える。
最深部まで亀頭が到達しても、葵は泣き言一つ漏らさなかった。

「お疲れさまです、奥まで入りましたよ」
「ぅ……」

DrAZは他の三人と違い、悲鳴も涙も見せないこの強情さに感心した。

(うーん、威勢がいいのは口だけでは無く、ちゃんと実行も伴う人ですね。これは尊敬に値します…)

葵の性格に賞賛の念を抱きながら、Drはブルースーツに指令を発する。
すると彼女の脚は男の身体を挟み込むように伸ばされ、そして彼の背中で交差する。
そして両手はその体勢が崩れないように、男の肩をしっかりと掴んだ

「さて、破瓜の痛みに耐えて頂いたばっかりで申し訳ありませんが、
じっとしていても私は射精できないのです」
「…」
「そこで先ほどのご質問にお答えしましょう。橙子さんの背中に乗せて頂いたのは、
こうする為なのですよ」

男の手が橙子の尻を軽く叩くと、彼女の背中は小さく動いた。

「ええっ?」
「うっ?」

その瞬間、橙子と葵は二人とも声を上げた。
橙子のものは急に身体が操作されたことへ、葵のそれは上下に揺さぶられた時に、
股間を抉る男根が膣奥を擦った事への驚愕だった。

「…お判りですか?私も自分で腰を使うのは疲れてしまいましたので、
こうして橙子さんにご協力頂こうかと思いましてね」
「っ…」
「そんなの嫌!私がブルーに痛い思いさせるの手伝うなんて嫌だよぉ!」

橙子の悲哀に満ちた声を無視して、DrAZは数回彼女の尻を叩く。
すると、まるで乗り手を振り落とそうとする悍馬のように、
二人を乗せた橙子の身体は上下に揺すられるのであった。

「っ…なんて、悪趣味な」
「はい、私も貴女と一対一ならこんな真似はしたくないのですが、いやはや歳は取りたくない物です」

上に跳ね上げられる時には膣内の男根は引き戻され、落ちる時には勢いをつけて奥に打ち付けられる。
その衝撃から逃れる自由は、葵には与えられていない。
抱きついた相手の背中で左右の足はしっかりと組まれ、
上下運動においても結合が外れないようにしがみ付かされているのだ。

「はいはい橙子さん、もっと揺すって下さい」

黄色いスーツの臀部をますます強く叩けば、それだけ橙子の動きも大きく速くなっていく。

「もっと強く」

この体勢でのコツを掴んだ男は、さらに強い動きを求めて橙子の尻を叩く。
そして強く動かされるたびに、葵は胎の奥を突き上げられる衝撃に耐えなければならないのだった。

「単純に突き上げるだけでは詰まりませんか?では、ちょっと捻りも加えて貰いましょう」

それまで単調に叩くだけであった男の手が、橙子の尻を撫でるように摩る。
すると上下に揺さぶられていた橙子の身体は、横に揺らす動きに変化した。

「くあぅ…」

葵を犯す男根も、当然突き上げられる動きから、かき回す動きに変わる。
男は片手で橙子の尻を撫で、もう一方の手で葵の腰が抜け落ちないように押さえつつ、
処女独特の膣の締め付けをたっぷりと堪能した。

「どうでしょう、縦の動きと横の動きのどっちがお好みですか?」
「…」
「んんー?お答えが無いようなので、最期はミックスしてやってみますか」

一際良い音を立てて、橙子の尻が叩かれる。
さっきまでと違うのは、叩いたと思ったら、不意に撫でる行為にも変わったりすることだった。

「つぁ……ぁ………ぅ………あぁ……ぅっ…ぅ…」

突き上げとかき回しの両方を交互に加えられ、葵の膣内は男性器に存分に蹂躙される。
大きく揺さぶられる都度、噛み締めた唇の奥から洩れる喘ぎ声が、DrAZを楽しませた。

(うおっ、橙子さんのこの動きに葵さんの処女の締め付け…堪えられません)

彼が尻を叩く手が速さを増し、叩かれる音も一層大きくなる。

「もういきそうです。葵さん、貴女の膣中に出しますよ」
「ぐっ…とっ、とっとと終われぇ………この遅漏!」

最期まで、葵は泣き言を漏らさなかった。
そして一際強く橙子の尻が叩かれ、二人が振り落とされるかと思うほど彼女の身体が跳ね上がる。
その瞬間、痺れるような快感と共に男根から子宮めがけて精液が放出された。

「ぅぁ…!」

どくどくと腹の中を浸食する精液の迸りを感じながら、葵は必死に涙を堪えていた。

「お疲れ様でした、葵さん」
「………何度も言わせるな。貴様に情けをかけられたくないと言っただろう?」
「そうですね。私は橙子さんと違いますから、一度言われれば判ります。でも葵さん、
この場の主導権を握ってるのは私ですから、私は好きなように相手に情けをかけられるのですよ」

そう言って、DrAZは優しく葵の頬を撫でた。
しがみ付かされていた強化スーツの拘束は解かれ、葵にようやく男の身体から離れる事が許された。
だが、下半身を動かした時に確かに疼痛を感じる。

(ぐ…)

さらに膣口から太腿に垂れてゆく破瓜の血と愛液、そして白く熱い精液の感触が、
彼女に歯を食いしばらせた。
ここで動揺を見せれば、何のために耐え続けたのか判らない。
自分の矜持を守るために、葵は鉄のような自制心を振り絞って平静を装ったのであった。






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