まぞが島物語 謀略
シチュエーション


アヤは将晃と別れ、家の前にいた。

将晃の話は、アヤの心に、少なからず変化をもたらしていた。

(みさは、逆境に負けなかった。誰にも負けなかった。自分らしく生きていた)

アヤは自分自身に問いかける。

(私はどう? この一年間、網元の性欲を満たして暮らし、今も松吉と愛のない性に溺れようとしている)

母の言葉を思い出す。

(アヤちゃん 負けちゃダメ 強く生きるのよ)

アヤの心には、一年前の気持ちが蘇っていた。
母の遺言を守り、祖母を愛し、友情を大切にした頃の気持ちが。

(負けない! もう、松吉さんの奴隷にはならない!)

アヤは、決心して家の戸を開けた。

「遅かったのぉ アヤ」

松吉は、居間で寝転がり、酒を飲んでいた。
アヤが帰ってきたのに気がつくと、ムクリと体を起こす。

「松吉さん お話があるんです」

(言うわ もう やめてくださいって 私を忘れてください って)

アヤは、松吉を見つめる。

アヤの真剣な眼差しを見て、松吉はニヤリと笑う。

「アヤ どうした こっちに来るんじゃ」

「私 お話が・・!」
「ええから こっちに来いっ!」

アヤは、居間に上がり、松吉の前に座る。

「どうしたんじゃ?その頬は。腫れて居るぞ」

松吉は、アヤの頬の腫れに気づき、触ろうとする。

「なんでもないです。触らないでください!」

アヤは、その頬をかばうように手で隠す。

(これは 将晃君が叩いたんだから 将晃君の手の痕なんだからっ 誰にも触られたくない)

松吉はアヤの心の異変を察して、怒りを露わにする。

「アヤ お前 将晃に逢っておったな!」

酒の酔いも手伝い、ヨロヨロと立ちあがる。

「立ぁてぇ! 立てっ!この雌犬め」

アヤは松吉の目を見つめてゆっくりと腰を上げる。

(何 いってるの! いいじゃない。別に逢ったくらい)

「見せてみいっ!」

松吉はアヤの白いスカートを捲る。

「いやっ!見ないでっ!」
「雌犬の分際で 自分の立場をわきまえんかっ」
「いやあっ  みないで みないで  みるな もう み る なぁ」
「ほう 一人前に ワシにたてつくか どれ こうしてやるわ」

松吉は嫌がるアヤの両手を掴み、アヤの手首を荒縄で縛る。

「やめろぉ やめっ て やめて  や」
「やはりお前は、これを着けんと いかんようじゃな」

首を振るアヤの顎を押さえ、犬の首輪を嵌める。

「やあ もう いやぁ ぃゃ」
「厳しく躾け直すとするかの」

松吉はアヤを引っ張り、裏庭に出る。
そこには、物干し竿があり、アヤと松吉の洗濯物が掛けられている。
松吉はその物干し竿に、首輪から繋げられた鉄鎖を括り付ける。
さらに、荒縄で縛られたアヤの両腕も、物干し竿に括り付ける。
アヤは必死で首を横に振り、抵抗する。

「や いや もう だめなの かんにんして」
「この雌犬め! まったくとんだ尻軽女じゃわい 油断も隙もあったもんじゃない」

松吉はアヤの顎に手を当て、かすかに赤く色づいた頬を興味深げに見入る。

「ほう 将晃に叩かれたのか? 」
「・・・」
「図星か。まったくワシの雌犬に手を出すとは、あの負け犬め!」

松吉は苦々しそうに舌打ちをしたが、ふとアヤの目を見つめてニヤリと笑う。

「よしよし、痛かったろうな アヤ。ワシが舐めて治してやるでな」

そう言うと、酒臭い息を吐き、舌でアヤの頬を舐め回す。
ベットリと唾がアヤの頬に塗り込まれる。

「いや もう やめて」
「将晃はアヤの扱いがわかっとらんのじゃ。お前はホッペタより尻を叩かれる方が喜ぶことをな」

松吉はアヤのスカートの中に手を入れ、柔らかな尻をなで回す。
時折、アヤの股間を縛っている麻縄を引っ張る。

「あっ い いたい!」
「麻縄で縛っておいてよかったわい。あの小僧に只でくれてやるとこじゃった。もったいない」
「い いたい」
「お前のこの体は、これからワシのために稼がせる大事な道具じゃからな」
「えっ!?」
「心配するな。お前も待ち望んでおることじゃ。心の奥でな」
「何をさせるつもりなの?」
「金儲けじゃ。毎日ええ思いができるで。アヤ」
「はずして!この鎖を!もう だめ!」
「へっへ まあ騒ぐな。まずはこの尻を仕込まんとな」

松吉は家に入り、先ほどアヤが買ってきた紙袋を持って戻ってきた。

「だめだったら もう だめなんだから 許して」
「これでお前の腹をきれいにするんじゃ 下ごしらえじゃ」

松吉はアヤの白いスカートを捲り、柔らかな尻を露わにする。
洗濯ばさみでスカートの裾を物干し竿に吊す。
戒めの股縄を解く。


夏の終わりとはいえ、午後の日差しは強い。
もの悲しい蝉の声が、裏山から聞こえてくる。
風がやんで、土は水気一つ無く乾いている。
アヤは裏庭でスカートを捲られ、ぶざまに尻を晒されている。
両手を縛られ、首輪で物干しに繋がれたアヤは蒼天を仰ぐ。
空は何処までも青く高い。

肛門に異物が挿入されるのを感じる。
未知の液体が容赦なく注入されている。
それはアヤを新たな奈落の底に堕とす毒薬なのか。
天国への媚薬なのか。
今のアヤには、まだわからない。

アヤの全身から、汗が噴き出し流れ落ちる。
アヤは体内を襲う得体の知れない蠢きに苦しみ、ただひたすら救いを求めていた。






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