まぞが島物語 日だまりの遊戯
シチュエーション


アヤが帰宅を許されたのはそれから3日後の夕暮れだった。
その間、源三はアヤの肉体の虜となり飽くことなくひたすら貪った。
アヤは眠ることさえ叶わず、源三の精を浴び続けねばならなかった。

帰り際、源三はアヤの手首を掴みニヤリと笑った。
この3日の間に源三の精気はすっかり抜き取られ、やつれ果てている。

「アヤ。これで終わりじゃないぞ。お前はこれから1年間ワシのもんじゃ」
「そ  そんな ひどい」
「何をゆうとる。クミと謀ってワシから逃げようとした罰じゃ」
「だって・・・」
「よいではないか。お前はわからんかもしれんが、この肉体は正直じゃ」

そう言うと名残惜しそうに尻を撫でた。

帰り道、夕闇の中、アヤを待つ二人がいた。
クミと瞭だ。
二人はアヤの姿を見つけると、心配そうに駆け寄り声をかけた。

「アヤ・・!」
「アヤちゃん・・!大丈夫かい?」
「クミ。瞭さん。・・ありがと・・」

アヤは心配をかけまいと気丈に振る舞ったが、クミはアヤに抱きつき大声で泣き出した。

「アヤ!つらかったね!よく我慢したね!」
「クミ。平気だって。心配しないで」

アヤはクミを抱き返し、あやすように肩を叩いた。

「あ・・!おばあちゃんは?」

アヤは祖母のことが気になり問いかけた。

「うん。もうだいぶ元気になったよ。隣の家の松吉じいさんが看病してるの」
「え?松吉さんが。私いろんな人に迷惑掛けたんだね」
「何いってるの?苦労してるのはアヤじゃないの!あんな男に・・」

クミは何かを思い出すと、また泣き始めた。

3人がアヤの家に着くと、祖母は布団の中で静かに眠っていた。

「アヤちゃん!」

布団の傍らには松吉が座っていて、小さく声をあげた。

「松吉さん。ありがとうございます」

アヤは祖母を起こさないよう気遣い、小さく礼を言い、頭を下げた。

松吉は60才を過ぎたやせ気味の老人だ。
港で雑役をして細々と暮らしている。
まぞが島でも低収入な松吉は、この年まで独身で隣のあばら屋に住んでいる。
抜け落ちた頭髪と無精ひげがいっそうこの男を貧相に見せている。

「アヤちゃん。ワシでよければいつでも相談に乗るからな」

松吉は3人の顔を見ると、早々に帰っていった。

「アヤ!あんまりだよ!」

クミは突然、叫んだ。

「これから1年間も源三に弄ばれるの?あんな醜い親父に!」

クミはアヤから源三の話を聞き、怒りを隠せない。

「だって・・島の決まりだから」

アヤは祖母の寝顔を気にしながら、大声で怒るクミを窘めるように小声で応えた。

「そんなの聞いたこと無い!アヤ。儀式は17才の誕生日。1回だけだよ!」
「でも・」

アヤにはこれから1年間、嬲られる訳が、クミの好意から始まったことだとは言えない。

(クミは私のことを心配して助けてくれたんだから)

「アヤは良いの?もう将晃君のこと、あきらめたの?」
「うん・・1年間、勉強だと思って、我慢する」

(そうよ。もう将晃君には会えない。この島で暮らすにはこれしかないんだ)

アヤは、眠り続ける祖母を見つめ、そう自分に言い聞かせた。


アヤの試練の日々が始まった。
源三は毎日のようにアヤを呼びつけ己の欲望を注いだ。
時には数日間も繋がり続けることさえ強要された。

1年後。
アヤの肉体は見事に成長していた。
この間、源三に仕込まれた肢体は牝の色気がみなぎっていた。
肌は吸い付くようにしっとりと。
乳房はふくよかで豊満に。
腰は締まり滑らかに。
尻は丸みを増して肉感的に。

褌ひとつで海岸を歩く姿は、男達の欲望の的となっていた。

「アヤ・・頼むで!もう1年。ワシのものになれや」
「いやです!約束は今日で終わり!もう、あなたの奴隷じゃないわ」

源三は哀れみを込めてすがりつき、アヤを引き留めた。
当初、源三は1年の内にアヤが自分に屈服するはずだと思っていた。
この娘は自分の体から離れられるはずがない。
源三はそう確信していた。
いや、そうでなくても自分の子を宿すだろうと。
そうなれば一生自分の奴隷として手元に置ける。

しかしその計画は儚い夢となった。
残ったのはアヤの肉体に溺れた惨めな一人の中年男だった。


アヤは源三の束縛から解き放たれて数日、忌まわしい過去を忘れようと明るく振る舞った。

(もう 自由なんだ あんな恥ずかしいことはごめんだわ)

しかしある日、自分の心の変化に気づく。

いつものように褌ひとつで浜を歩く。
男が話しかけてくる。
あれほど辛かった羞恥心が浮かんでこない。
むしろ男の視線が心地よい。
その男はアヤを犯すようにジロジロと無遠慮に体を眺める。
男は股間の怒張を隠そうともしない。
自分の股間に手をやり下品に笑いかける。
アヤの目はその意に反してついつい男の股間のふくらみに目がいく。

(やだ・・わたし どうしちゃったの?)

アヤの戸惑いを察して、男はアヤの手を取ると自分の股間へ誘う。

(おおきい  かた い)

好きでもない男の股間が、理由もなく愛しく思えてくる。
薄い褌が汗でもないのに濡れてくる。
息づかいが荒くなる。

(だめっ・・!)

アヤは男の手を振り払うと、その場を逃げるように家へ駆け戻った。
そしてもどかしげに褌を外すと、愛液が溢れる秘部を指先で慰めた。

(なにしてるの?  わたし)

そしてある日。
洗濯した褌を取り込んだときのことだ。

(ちがうわ  これじゃない)

それは自分が干した褌とは明らかに違う、見覚えのない褌だった。
アヤの普段使う物より、数段小さく細い。

(なぜこんなものが 紛れてるの?)

アヤは不信に思うものの、好奇心が抑えられず、その褌を穿いてみる。

(やだ  まるみえ  だわ)

それは陰毛が上部からはみ出し、辛うじてワレメを隠すだけだ。
黒々とした陰毛の大部分が布の端から覗いている。

(なぜ? だれが こんなものを こんなの穿いたりしたら  わたし どうなるの?)

アヤはその褌を股間に食い込ませて、敏感な豆に擦りつけた。

(だれのプレゼント? へん へんになっちゃ  う)

アヤは、午後の明るい日差しが差し込む部屋の中で、夢中になりその行為にふけった。

次の日。
アヤはそれを着けて外に出ることはさすがにためらわれた。
仕方なくその褌は、昨日の淫水で汚れたまま物干しに掛けて出かけた。

帰宅して物干しを見ると、そこにはまた違う褌が干してあった。
昨日の物より、さらにきわどくなっている。
麻縄は糸のように細く、三角の布の角度は鋭い。

(だれなの?)

アヤはその食い込みを確かめるようにきつく締め上げると、日だまりの中で寝ころんだ。
麻縄と布がアヤの亀裂を容赦なく痛めつける。

(いっ いいっ!)

外からの刺すような視線を全身に感じながらアヤは堕ちていった。






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