まぞが島物語 魔性、目覚めて
シチュエーション


「アヤ、さあ儀式じゃ。お前を肉欲に溺れた淫売に生まれ変わらせてやるでな」

源三はアヤに近寄ると、その野太い腕でしなやかな裸身を抱きしめた。

それはアヤの肌に男が触れた最初の瞬間だった。
全裸のアヤと源三の肉体が密着する。
もはや二人の間には空気の入るすき間さえ存在しない。
アヤは汗ばんだ源三の体温を、全身で感じ取る。
下腹部に異様に熱く固い棒がぴったりと押しつけられている。

(・・いやっ・・いやだぁっ・・こんなものが・・これから・・わたしのなかに・・)

少女の無垢な肉体は、未知の性器に怯え、全身が総毛立つ。

次に源三はアヤの黒髪を撫で、顔を見つめる。
酒臭い吐息がアヤの顔にかかる。
アヤの顔は恐怖と嫌悪のため、蒼白になり強ばっている。
美しく大きな瞳が最後の慈悲を訴えている。
だが源三はそれをむしろ楽しむように、可憐な唇に自分の分厚い唇を覆い被せていく。
源三の固い口ひげがアヤの頬を刺激する。

(!!っっ・・・)

唇を奪われ、アヤは咄嗟に両手で、力一杯その身体を引き離そうとする。

しかし源三の力は強く、なおも唇を押しつける。
アヤがどんなに必死にもがいても、それは離れようとはしない。
とても敵わぬ無駄なあがきだと言うことを、思い知らされただけだ。
抵抗する力と意識が薄れていく。

アヤの感情の変化を察知した源三は、さらに次の行為に移る。
固く閉ざされたアヤの唇をこじ開けて、舌の先を侵入させる。
しかしアヤは、歯をしっかりと食いしばり、それ以上の侵入を拒む。
源三は少しも動じず、それを予想していたように、アヤの鼻をつまみ歯茎と歯を舐め続ける。
しばらくすると我慢の限界を越えたアヤが、耐えきれず口を開ける。
その瞬間、滑り込むように源三の舌がアヤの口中に押し入る。

「うぐっ!!・・」

源三は鼻をつまんでいた指をずらし、今度は両頬を閉じないように押さえつける。
そして舌全体をアヤの口中に侵入させ、うぶな舌を味わう。
突然の侵入者に戸惑い、アヤの舌は硬直する。
しかし源三は執拗に舌を舌で舐め続ける。
蛇が這うような動きに強烈な嫌悪感を感じつつも、アヤは抗えない。
しだいにアヤの舌の力は抜けていき、源三の舌がねっとりからみつく。
さらに源三の舌は、アヤの口中を我が物顔で動き回る。

アヤは口中を蹂躙され、急速に力が萎えていく。
アヤの力が抜けた瞬間、源三は自分の唾液を流し込む。

(なに・・するの?!!・・・)

不意打ちに戸惑うアヤ。
自分の口の中に軽蔑する男の唾液が入れられる。
その唾液は尽きることなく源三の口から湧き出し、アヤの口を一杯にする。
それはアヤの唾液と混じり合い、二人の体液で合成された一つの液体となる。
おぞましさに思考は混乱する。

唾液はアヤの口の端から涎となって流れ落ちる。
頬を伝い、首を濡らし、互いの肉体に付着していく。
そしてアヤが・・無意識に一息をつく。
ゴクン・・!アヤは唾液を飲み込む。

(のんじゃ・・った・・げんぞう・・だ・えきを)

この世で最も嫌い、そして軽蔑する男の体液が喉を潤す。
肉体の奥深くに染みこんでいく。
やがてそれは細胞の一つ一つにまで記憶されていく。

アヤはその忌まわしさを振り払うかのように、首を振ろうとした。
しかしそれを源三は許さない。
アヤの口を貪り尽くすまで止める気配はない。

(だめ・・もう・・たってらんない)

長時間の口責めに、アヤの足がふらつき始める。
立っている力が消えていき、全身を源三に預ける。

「さあ、横になろうかの・・アヤ」
ようやく唇をはがすと源三は、まっ白な布団を指さした。

「ほうれ・・」
「あっ・・!」

アヤは肩を押され、倒れるように布団の上に転がった。
間髪を入れず源三がのし掛かる。
源三はアヤの肉体を仰向けにして、か細い腹部にまたがり自由を封じる。
さらにアヤの両腕を万歳した形で押さえ込む。

またもや腹部に怒張した陰茎が押しつけられる。
アヤの嫌悪感は増すばかりだ。
しかし肌に触れる違和感はもう無くなっている。
すでに30分近くも、それはアヤの肌と密着しているのだから。

(どうなっちゃったの・・わたし)

アヤは自分の肉体が、源三の肉体に馴染み始めたことに驚き、落胆する。

源三はアヤの顔をしげしげと見下ろし、その気持ちを見抜いたようにニヤリと笑う。
そして、アヤの額に分厚い唇を押しつけ、舐め始める。

(なにするの・・もう・・やめて!)

源三の舌はゆっくりとした動きで、アヤの顔全体を舐め回す。
額・まぶた・鼻・両頬・両耳・そしてあごへ・・・アヤの美しい顔が歪む。
顔中が源三の酒臭い唾液にまみれ、汚されていく。
しかし、源三の動きは止まらない。

次に、押さえつけた右腕を引き寄せ、指先をなめ始める。
それから細い指の1本1本、5本の指全て・付け根・手のひら・手首・・・
飽くことなく源三はアヤの肌を貪欲に味わう。

(もしかしたら・・・や・・やだ・・そんなこと・・)

アヤは源三の舌の動きに不吉な想像をする。

(わたしの・・からだ・・ぜ・ぜんぶ・なめるつもりなの?)

その想像は正解だった。
源三は右腕の後、同じように左腕を堪能し、首筋に舌を這わせる。
その舌は徐々に胸の部分に降りていく。

「可愛い乳首じゃのう」

源三はアヤの乳首を間近で見入る。

(もう・・これいじょうは・・だめぇ・・)

アヤは首を何度も横に振り、拒否の意志を表す。
しかし源三はそれを無視する。

アヤの乳房は、仰向けになってもその形の良さは失われていない。
きめ細かな肌と張りのある弾力が、瑞々しい果実を思わせる。
その乳房の上に、ピンクの乳首と乳輪が乗っている。
源三にとって、それはフルコースの前菜となる。

チロリ・・右乳首を微かに舐める。

「あっ!!」

たまらずアヤが声をあげる。

「ほうほう・・感じるか?感じやすい肉体じゃのう。アヤは舐められて嬉しいんじゃろ」
「おねがい・・もう・・やめて」
「何をじゃ?」
「ゆるしてください・・」
「・・これをかっ?!」

突然、源三はアヤの右の乳房にむしゃぶりつく。

「あああっっ!!」

源三は犬のように乳房を舐め回す。
執拗な舌技がアヤの意志を打ち砕く。
さらに乳首に甘く歯を立て、舌先で転がす。
そして引き延ばす。
源三は熟練工のように、舐める・・噛む・・引き延ばす・・この行為を何度も繰り返す。

「・・・!」

生まれて初めての感触に動揺するアヤ。
今までよりもさらに大きな嫌悪感が全身を被う。
だがアヤの肉体は、本人の思いもよらぬ反応を見せる。

「ほうら・・ほうら・・固くなってきたようじゃの」
「・・?」

源三はアヤの乳首の変化に気づくと、ようやく口を離す。
その時、源三の執拗な愛撫に耐えきれなくなったアヤの乳首は、硬く勃起していた。
アヤは自分の肉体の反応が理解できない。

「これはな、アヤがワシの舌に感じた証じゃ」
「ちが・・う」
「違うものか。アヤ。心と肉体は別物なんじゃ。今、お前の肉体はワシの肉体を求め始めたんじゃ」
「・・!」

放心するアヤを無視して、源三は左の胸に顔を埋めた。






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