調教師
シチュエーション


調教師の朝は早い。
深夜まで夢魔の調教をしていながら、朝の五時には起きて、一日の予定を決めなければならないのだ。
それゆえ、朝にシャワーを浴びて目を覚ますのが毎日の日課となっている。

・・・・のだが。

シャワーから絶え間無く出る湯が、二人の美女の肢体を叩き、濡らす。
湯煙の中、片方の美女は喘ぎ声を噛み殺しながら、白濁を何度も何度も射している。

「朝から元気ねぇ、ルシフェルちゃん?」
「だってぇ・・僕に全然構ってくれないから、僕から迫らないと忘れられそうだし・・・イひぃっ♪」
「忘れてはいないわよ。ただ早くお金を稼ぎきって、領地を開発しきらないといけないから、他の夢魔の調律に集中していただけだもの。ね、ヤキモチ焼きのルシフェルちゃん♪」
「うぅぅ・・・」

美女たちは共に両性具有である。
簡単に言えばふたなり。
しかしルシフェルと呼ばれた美女のペニスは、オナホールに飲み込まれたままである・・・・ルシフェル自身がオナホールを上下に擦り、自慰をしている辺り、彼女はふたなりの快楽を受け入れているようだが。

「お姉様のおちんちん大好きなのに、なんでお尻にばっかり射精しちゃうんだよぉ・・・」
「こんな朝から愛人を襲って来るイケない娘には、お仕置きが必要だもの」
「でも、でも、お姉様のおちんちんで犯されちゃったら、僕のお尻が敏感になっちゃうよぉ・・・♪」
「大丈夫よ♪」



それは数年前の、雪の日のことでした。
優しかった母が亡くなり、弟たちばかりを可愛がっていた父も酒に溺れて死んでしまい、挙げ句父が家賃を滞納していたためという理由で、ロブは家を追い出されてしまいました。
弟たちは何れも聡明で愛らしかったため、すぐに貰い手が付きましたが、ロブは動物に好かれやすく、優しいだけの子供だったため、誰にも貰われませんでした。
ボロボロの布切れ一枚を纏っているだけのロブは、雪が降り積もる中、誰にも迷惑をかけないようにと路地裏にうずくまっていました。
死んだら母さんに会えるんだと思えば、辛さにも耐えられます。
やがて身体が冷え切り、意識が朦朧としてきたとき、ロブは美しい女の人が二人、目の前にいることに気付きました。

『・・・・・・・?』
『・・・』
『・・・・?』
『・・・・・・♪』

二人の美女が何を話しているか、頭の悪いロブには解りませんでした。
ただ、ロブの華奢な身体を抱きしめる美女の柔らかな身体と、温かさが、ロブの記憶に残っています。
そう、大好きだった母親に抱きしめられた記憶。
その温もりに気を緩めたロブは、ふっと意識を手放しました。
きっと母さんに会える、だから怖くはないんだ・・・・そう思いながら。

―――あぁ、あったかいなぁ―――

ロブは心地好い温もりの中、目を覚ましました。
そう、意識を失う前に感じた優しい温もりと、一度だけ友達の家で寝たことのある、ふかふかのお布団の温もり。
きっと天国だから、こんなに暖かいんだ。
そうに違いないと納得し、自分の横を見た途端、ロブは息を呑みました。

「あ、起きたぁ♪」
「危うく死ぬところだったわよ?・・・しかし可愛いわねぇ」
「弟になってよ♪私がお姉さんねっ♪」

美人のお姉さんが、ロブの両脇に添い寝していましたから。


「――――というわけで、僕は追い出されて、誰にも迷惑のかからない場所で死のうとしてました」
「なるほど、ねぇ」
「あぁんもう、声まで可愛いじゃない♪」
「リリス、あんた少し黙ってなさい」
「アリスちゃんの意地悪ぅ」
「(綺麗だなぁ・・・)」

目覚めから、一時間。
汚れに汚れたロブを、二人の美女はお風呂に入れてくれて、尚且つ朝ごはんまで用意してくれました。
ロブも、最初は断ろうとしましたが、美女二人に食べなさいと強く言われては、断ることは出来ません。
焼きたてのパンとハム、スクランブルエッグにミルクというシンプルなメニューでしたが、ずっと何も食べていなかったロブには何よりの御馳走です。

「ミランダさんに聞かないと解らないけど・・・・・」
「私たちがロブ君のお姉ちゃんになってあげるんでしょ?」
「ふぇ!?」
「ふぇ、じゃありません。行く場所もない可哀相なショタなんてレアなもの、私たちが逃がすわけないでしょう?」
「そうそう♪夢魔だけど、ちゃんと市民権はあるもんね♪」
「でも・・・迷惑じゃ・・」
「迷惑なんかじゃありません」
「どうしてもっていうなら、お姉ちゃんと毎日お風呂に入ろうよ♪」
「朝、起きた時におはようのチュウもですよ」

ロブはまだ子供です。
美人なお姉さんが二人出来て、驚きましたが、内心は嬉しいのです。
なにせ、常々弟たちと比べられ、馬鹿にされてきましたから。
自分にいてほしいと、そう言ってくれる存在が今のロブには何より嬉しかったのです。

「(ふふふ・・・可愛いショタを自分好みに育てる・・・・最高よ・・♪)」
「(ロブ君をリリス無しでは生きられないぐらいに虜にしちゃうんだから♪)」

目の前の美女二人の企みを知らずに、ロブは泣いて喜びます。
嗚咽混じりで言葉になりませんが、美女二人はロブを優しく抱きしめてくれました。
言葉はなくても、種族が違っても、伝わるものは伝わります。
ここに、夢魔二人と少年の三人家族が新たに出来たのです。
これが十年後、国に名を轟かせる調教師の誕生になるとは、誰も知りませんでしたが。


数年前の雪の日、ロブはアリスとリリスの姉妹に命を救われました。
そしてその日から、二人の夢魔を姉とし、ロブの幸せな日々は始まりました。

――さて、ここで問題です。

アリスとリリスの二人は夢魔です。
人間の精を糧に生きています。
二人ともロブにデレデレです。

さぁ、二人は何を食べて今まで生きてきたのでしょうか―――

答えは一つ。
ロブがある程度育ったら、二人でロブを性豪に育てあげたのでした。


「じゃあ、アリス姉様、リリス姉さん、僕はミランダさんのとこに行くね?」
「いってらっしゃあい♪」
「あ、おでかけのキスを忘れちゃ嫌よ」
「もう、忘れたりしないよ」

全裸でベッドに横たわる女神二人に、ロブは優しくキスをする。
朝からロブのミルクを飲ませて♪と迫ってきた姉妹は、見事に返り討ちに遭い、下の口や菊門に濃厚なミルクをたっぷりと飲まされたのだった。
しかしこの二人は幸せそうにロブのキスを受けて、とろとろに蕩けた美貌を微笑み色に塗り替え、ロブの出勤を見送る。

「アリスちゃあん・・私たち、もうロブ君以外とキスもエッチも出来ないよぉ♪」
「夢魔の私たちが堕とされちゃうなんて・・・♪」

どうにも、満更ではなさそうだが。

ロブは、アリスとリリスの二人と暮らすようになり、まず女を見る目が良くなった。
最低限のラインが、限りなく高い位置にあるのだから仕方ない。
更におっぱい大好きな巨乳フェチに。
何れも極上の美女と呼んで差し支えのないアリス、リリスが基本になるのだ、どうしようもないのだが。
更に学校に通わせて貰い、学びはじめると、スポンジが水を吸うかの如く、何もかもを吸収するようになった。
女性関係はリリスとアリスを始めとし、宿を営むミランダ、アリエス、ライラ、リンの四人に、地域の管理をしていたマーリカ、国を統べる女帝と、これもまた極上の美女たちに愛されている。
動物に愛されやすい性質から調教師の道を歩みはじめ。
そして今は、国でも一番の調教師と名高いとの誉れをも貰うほどである。

「おはようございますミランダさん、アリエスさん、ライラさん、リンちゃん」
「あらおはよう♪ロブ君はほんっとうに真面目で素敵ね、遅刻しないし♪」
「おはようロブさん。昨日の娘は大好評よ♪女王様タイプの夢魔ってそうはいないから、マゾの人達の予約でいっぱい♪」
「おはよ、ロブちゃん♪またデートしようねぇ♪」
「おはようございます御主人様♪」

女たちの艶声に、ロブは微笑みで返す。
何れの女も一度はロブと床を共にしている辺り、ロブの業は深い。
しかしアリスとリリスを含め、女達は非常に仲が良く、争うこともそうそうない。

リリスとアリスはロブと一緒に住む身、イチャイチャする時間が長いのは不可抗力である。
リンはロブが調教師になるための最終訓練として夢魔の代わりに調教され、三日でトロ顔晒してイキまくる淫乱さを開発されきってしまった(それを見たミランダが発情してロブと合体したりした)。
ミランダたちは初対面の時に、ロブが夢魔の誘惑に耐えられるように訓練よ!と意気込みはしたが、アリスリリスに育てられたロブと一進一退の攻防を繰り広げた後に負けを認め、ピロートークで堕とされたのだった。


「ミランダさん、今日の相手は?」
「喜んでね♪ふたなりの僕っ娘、ルシフェルちゃんよ♪」
「ルシフェルちゃん、ですか。はい、解りました!」

ロブは大きく息を吸い込むと、それをゆっくりと吐き出す。
女ばかりが集うこの宿で、唯一の「男性従業員」たる役目、決して軽くはない。
が、しかし、今のロブには仲間がいる。
家族がいる。何より愛する人がいるから。

「ふふ、君が僕を調教するのかい?」
「君がルシフェルちゃんだね。僕はロブ、調教師だよ」

ロブの道は、まだまだ続くのだった。



――翌日。

「ふぁぁん・・・ねぇ、意地悪しないで、僕の膣内にミルク射精してよ、お願いぃ・・・もうおっぱいミルク出したくないのにぃ・・・」
「ダーメ。ルシフェルちゃんのふたなりペニスをもっと敏感にしてあげるからね♪」
「やらぁぁぁ・・♪しぇええきビュルビュルやらぁ♪オナホでしゅこしゅこやらろぉ・・・♪」

ルシフェルを、一日で堕としきったロブだった。






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