あなたに逢いにきました
シチュエーション


「起きてください」

初めて聞く女の子の声で目が覚めた。真夜中である部屋の中は薄暗く、エアコンが快適な室温を保っているはずなのになぜか少し暑い。
ベッドに横になったまま首だけで声がした方を向くと見知らぬ少女がすぐ傍に立っていた。彼女は薄く微笑むと目を覚ました俺に話しかけてくる。

「こんばんは。夜分遅くにお邪魔しています」

それだけを言って口を閉じ、彼女はこちらの様子を窺っている。
自分がおかれている状況が分からない俺は混乱したままの頭でとりあえず起きようと考えて、首から下に力が入らないことに気がついた。「あ?」とか「えっ!」とかろくな言葉を出せないでいる俺に再び口を開いた彼女は言う。

「説明させていただくと、今あなたはベッドに寝たまま動くことができない状態にあります。わたしが許可すれば動けるようになりますが、わたしからそうすることはないでしょう。また、大きな声を出しても部屋の外には届きません。
簡単にまとめれば夢の中で金縛りにあっていると考えていただければいいと思います」

よく分からないがどうやらここは夢の中らしい。そう考えれば目の前にいる見知らぬ少女の容姿が俺好みで、その服装がシースルーのベビードールである理由も納得できなくはない。……いや、納得していいのだろうか?
ともかく動けないし助けも呼べないだろうことは確かなので──そもそも俺の部屋に誰にも気づかれずに出入りできるわけがない──なんでこんな状態なのかを問いかけてみる。
彼女は床に膝をつけてパジャマ代わりにしているシャツを脱がしながら説明を続ける。

「それはですね、わたしが生きていくには男性の精力が必要だからです。おはなしによく出てくる吸精種みたいな存在だと思ってください。夜になると寝ている男性の元へ訪れ、一夜の快楽を代償に生きる糧を得る存在。
そんなわたしが今夜も精力をいただくためにあなたのベッドに参ったというわけです」

そう言い終えた彼女は少し冷たい手でむき出しになった上半身を撫で始めた。首筋から肩口へ。鎖骨を何度か往復。ふいに脇腹を下から上へ。
少し熱った身体をゆっくりと不規則に這う指がなんだか気持ちいい。寝起きで半勃ちだったぺ○スが少しずつ硬くなっていくのが分かる。
しだいに下半身へと近づく指があと少しで硬くなったモノに届くかと思ったところで、古今東西この手の話に登場する男の最期はほとんど決まっていることに気がついた。……危うく流されて行為を行い死んでしまうところだった。

彼女にまだ死にたくないから止めてくれという意図を伝えると、くすっと初めて声に出して笑いこう言った。

「心配されなくても命を奪ったりなんかしません。食事の度に男の人を死なせていたらそのうち飢えて死んでしまうじゃないですか。あなたはわたしから与えられる快楽に溺れて、その代わりに精力をくださればいいんです。
あなたは気持ちよくてわたしも満足。まさしくWin-Winの関係というものです」

それなら、まあ、このまま続けてもらってもいいんだろうか? 説明しながらも動いていた彼女の指使いは歴戦を感じさせるものでいつのまにか下着に先走りの染みがついていそうなほど硬くなってしまっていた。
深く考えることができずに彼女に続けてもいいと言うと、彼女はベッドに上がってきた。

「それではたっぶりとわたしの身体をお楽しみください。……そうですね、まずはキスしても構いませんか?」

そんなことを尋ねながらも返事を待たずに彼女は深く口づけてくる。舌と舌が絡む音が興奮を誘い、腕に感じる柔らかい感触は見た目よりも大きいんじゃないかと思わせる。
腕が動かないのでこちらからは触ることができないのが悔しい。彼女の胸を揉みしだき、乳首を尖らせ、舐めたり吸ったりすることを考えるだけでどうにかなってしまいそうだ。
こちらの息が切れる寸前までキスを止めなかった彼女は耳元に口を寄せ囁くように告げる。

「次は何をしてほしいですか? 全身を舌で舐め回します? それとも乳首だけ責められたいですか? もう我慢できないからオ×ンポを手でシコシコしてほしいですか? それともわたしのお口で咥えられたいですか?
まさかまさかまだ準備もできていないオ×ンコにギンギンになったオ×ンポを挿れてしまいたいなんて言いませんよね?」

とにかく一度射精してしまいたい、そうせずにはいられない俺はとにかく出させほしいとお願いすることにした。
クスクスと笑う彼女はこちらに背を向けるようにお腹の上に乗ると、こちらを振り向いて言葉を続ける。

「やっぱりもう射精したいんですね。わたしのキス、そんなに気持ちよかったんですか? いいですよ、仕方ありませんから手でシゴいてあげます。嬉しいですか?
それでは下着脱がしますね。……ふふ、ちょっと触っただけでも破裂してしまいそうです。女の子に一方的に責められて、感じさせられて、射精させられてしまうオ×ンポってたとえどんなに太くて硬くて大きくてもカワイイとしか言えませんよね。
いいですか? 始めますよ? ああ、60回我慢できたらご褒美をあげますから頑張ってみるのもいいかもしれません」

そういうと彼女は数えながらぺ○スを上下に擦り始めた。本当ならすぐにでも出したいが、どうせ我慢できないんだろうとバカにされたし、こうなったらなにがなんでも60回耐えてやろうじゃないか。

──10

「あれ、我慢する気になったんですか? 最後まで我慢できるといいですね。ちなみにですが、わたしの手でオ×ンポをシゴかれて本当に我慢できた人って今までに一人もないんですよ?」

──20

「あ、亀頭から透明な汁が滴れてきてますね。出したくなったら我慢しないで射精してかまいませんよ? 我慢は身体に毒なんですから。ふふ、理想どおりの女の子にオ×ンポをシコシコされて必死に我慢しているその表情、とってもカワイイです」

──30

「半分すぎましたね。もう出したくて堪らないんじゃないですか? あなたの精液でわたしの手を汚していいんですよ? それとも汚したいのはわたしの顔ですか? 身体を倒してもう少し顔をオ×ンポに近づけましょうか?」

──40

「意外とがんばりますね。わたしの下着ごしに見えるオ×ンコは興奮しませんか? 汗で蒸れて濃くなった匂いはどうですか? もう射精せずにはいられないんじゃないですか? あなたの好きなだけ精液出していいんですよ?」

──50

「どぴゅどぴゅしたいですよね? もう我慢できませんよね? 出してください! あなたの濃厚な精液、わたしにください! お口の中に出していいですから! ごくごく飲んでさしあげますから! 精液出してください! わたしにあなたの精液いっぱいください!!」

──60

ペ○スに吐息がかかったときや、連続でシゴかれたときなど何度か危ない場面があったがなんとか耐えきった。
今まで責めていたモノから手を放して身体ごとこちらを向くと彼女は少し残念そうな雰囲気でこう言った。

「本当に60回我慢してしまったんですか。……仕方ありませんから約束のご褒美をさしあげます。今から言う条件をクリアすれば本当の意味でわたしの身体を好きにすることができます。つまり自由に体を動かせるようにしてさしあげます」

……本当だろうか? 確かに俺はそれを望んでいるから我慢の代償としては申し分ない。目の前にいる理想を具現化したような美少女をこの手で蕩けさせ、先ほどのように射精を懇願させる。そうできたらどんなにいいことだろう。

「わたしがもう30回あなたのオ×ンポをシコシコします。最後まで我慢できればあなたは自由に体を動かせるようになります。わたしの身体能力は見た目そのものですから、あなたが動けるようになったらあとはあなたのなすがままです。
……では、始めます」

最初の10回は会話している間のクールダウンのおかげか最初よりも余裕だった。あと20回だけ、これなら我慢できるだろう。我慢しきった後、彼女の悔しがる表情を欲情しきった淫らなものに変えることを考えると期待で胸がいっぱいになる。

──10

「ふふ、必死な顔をしてますね。我慢せずに射精してかまわないんですよ? そんなに責められるだけなのが嫌ですか? あなたの理想通りのわたしを自由にしたいんですか?
今の立場を逆転させて、あなたの思うままに身体を弄んで、えっちな言葉でおねだりさせて、泣いて謝るまでオ×ンコを突いて、子宮がいっぱいになるまで精液を注ぎこみたいんですか?」

──20

「ところで……気づいていますか? 今、あなたの射精を制御しているのはわたしなんです。ですから、どんなに射精したくてもわたしの許可なしには出せませんし、逆にわたしが許せばあなたはすぐに精液をどぴゅどぴゅしてしまいます」

──25

「というわけで、そろそろ射精してしまいましょう。いっぱい我慢したからとっても気持ちいいと思いますよ。さあ、わたしのお口にあなたの精液を注いでください!!」

──29

そう彼女が数えた瞬間、いつもでは考えられない勢いでペ○スから精液が飛び出した。あと1回、そうわずか1回我慢できれば彼女の身体を思うままに貪れたのに……。
口の中に溜まった精液を嚥下すると満足そうな顔で話しかけてきた。

「ごちそうさまでした。あはは、惜しかったですね。あと1回我慢できればわたしのことをあなたの好きなように蹂躙できたんですけど。
……ええ、まあ、あなたの仰るとおり最初からこの結果は決まっていたんですが。これも男の人の精力を高めるための努力と言うか、おいしくいただくための味つけというか。
わたしに責められて高まる精力よりもわたしを責めるために高まる精力の方が濃厚なんですよね。わたしがそういう男の人を選んでいるのもあるんですが、基本的に男の人って女性に対する支配欲が強いですから」

そう言ってクスクス笑う彼女に悪意は見られない。特有の気だるさから回復した俺は少しふてくされた顔で食事はもう終わりかと尋ねる。少し驚いた顔で口を開いた彼女は今までより甘い声で俺に告げる。

「まだまだこれからです。まずはわたしのお口でオ×ンポを綺麗にしてからねっとりと舐めてあげます。そうして今にも射精しそうなのにできないままにして、精液を出すことしか考えられなくなったら、わたしのオ×ンコを舐めさせてあげますね。
わたしの愛液には特別な効果がありまして、摂取すればするほどあなたの精力は精液へと溶けていくんです。
そこまで準備ができたら……あとは分かりますよね? あなたのオ×ンポをわたしのオ×ンコに挿れて、騎乗位で責め続けて、最高まで高まったあなたの精力を溶かした精液をわたしの子宮にたくさん射精してもらいます。
わたしは一定以上の精力がある精液を出されるとイくのと一緒に受精してしまう体質ですから、もしかするとあなたの精液で赤ちゃんができちゃうかもしれませんね。
あなたの精力はとても強いですから……わたし初めてイかされて受精させられちゃうかもです」

聞いているだけでぺ○スが硬くなってきた。こちらからはまったく触れられない彼女に唯一反撃できるとしたら、我慢に我慢を重ねた精液で絶頂させることだけ。だが、挑戦してみる価値はあるのかもしれない。このまま一方的に責められて終わるなんて俺は嫌だっ。









「ふふ、あはははは、ごちそうさまでした。結局イけませんでしたけどおいしかったですよ。……って気絶して聞こえていませんか。
いちおう言っておきますが、これだけ射精するとあなたの脳細胞もたくさんイっちゃったんじゃないんでしょうか。今までの蓄積もありますし、命は奪いませんけど社会的地位まではわたしも保証しかねますよ?
もっとも、今夜も記憶を消してしまいますからあなたは憶えていられないんですけど」

──それではまた、おいしい食事がしたくなったらあなたに逢いにきます。






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