シチュエーション
![]() 男は、夢を見ていた。 好きな女性と裸で一緒に、泉で水浴びをしている夢だ。 見事な肢体を惜しげも無く晒す彼女。 腰まで水に浸かりながら、水を手ですくって掛け合う。 水は温かく、体にまとわりつく。 ぬる、、ぬる、、。 体に甘い感触が走る。 男は、夢の中で快感を感じていた。 ベッドの上の男は、意識が無いまま体をくねらせている。 男の下半身の上には、女が跨っている。 いや、女ではない。 もし人間の女なら、男はすぐに気がつくはずだ。 この女は、サキュバスなのだ。 男にいやらしい淫夢を見せて、男の精を奪いに来たのだ。 サキュバスは、男の服を少しはだけさせる。 男は淫夢に溺れて、目を覚ます様子は無い。 サキュバスは、ゆっくりと男の下半身に顔を埋めて行く。 じゅる。じゅる。じゅるじゅるじゅる。 妙に汁気のある音が、部屋に響く。 男は、悶え始める。 「あ、、。あぁぁ、、。」 男は、サキュバスの魔力で目を覚ます事はない。 ぬめぬめとしたサキュバスの口と舌が、男を犯して行く。 サキュバスの目が、男の悶える様子に細められる。 快感に苦しむ男の精は、サキュバスにとって至上の味なのだ。 じゅるじゅるじゅるっ! サキュバスの首動きが激しくなる。 男の下半身を中心に、サキュバスの首はくねり、前後に激しく動く。 汁気の音が、次第に大きくなる。 じゅるじゅるじゅるじゅるっ!! 「あっ!!ああっ!」 男が大きく声をあげる。男の手が宙を動く。 男は、快感のあまり覚醒しようとしている。 じゅるっ!じゅる、、。 顔を上げたサキュバスの唇は、濡れて光っている。 「ふふふ。ご馳走様。」 サキュバスは、小さく言い残すと、羽根を広げて、重さがないように飛びあがった。 男の手が、サキュバスが直前までいた空間を払う。 スー、、。サキュバスは消えて見えなくなる。 「あ・・あぁ・・。」 男は、目を覚ます。 ベットリと濡れた不快感に、男は起きあがるのだった。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |