ハヤテのごとく
シチュエーション


「むぅ・・・これは一体なんなのだ!」

いつものように二度寝から起きたナギは自分の体が動かないことに気がついた。というより縛られていることに気がついた。縄でベッドの4つの柵に手足を一杯まで伸ばされて拘束されている。なかなかに恥ずかしい体制である。

「ハヤテ!助けてくれ!誰かに縛られてしまった。」
「ハヤテ君は今学校ですよ。全く、貴女はいつまでたっても学校に行こうとしないで。」

ナギが叫んだとほぼ同時にマリアが部屋に入ってきた。心なしか怒ったような雰囲気を漂わせている。

「しかたなかろう!昨日は狩りで遅くなってしまったのだ。それよりマリア、この縄を解いてくれ。こんなことをした不届き者を懲らしめてやる!」
「縛ったのは私ですよナギ。学校に行かない不届き者を懲らしめようと思って。」

そう言いながらマリアはベッドに腰掛けた。そして言葉を続ける。

「そう言えばナギは不機嫌な顔をしていることが多いですね。もっと笑った方がいいですよ。」

マリアは笑いながら怒りのオーラを出しているがナギは自分が縛られていると言うことに熱くなっていて気がつかない。

「私が学校に行こうが不機嫌な顔をしようがマリアには関係ないだろ!早く解くのだ!」

マリアはメイド服の袖口からスイッチのような物を出した。

「私がこんなに貴女を心配していると言うのに・・・やはり口で言ってもわからないみたいなのでお仕置きですね。」

そう言うとマリアはスイッチを押した。そのまま部屋から出て行く。

「ではごゆっくり。」
「おいマリア!」

一人で残されナギは不安になる。まさか危険なことはないだろうがなかなか怖いものがある。

「マリアなんか怒ってたしなぁ・・・」

ガタンと言う音がして少女はビクリとした。そしてベッドの下のスピーカーから声が流れ出す。

「オシオキヲスタートシマス」
「ちょっ、この昭和初期みたいな展開はなんなのだ!しかもいつの間にかベッド改造されてるし!」

しかし少女のツッコミも虚しくベッドの下からマジックハンドが大量に現れる。

「ワキバラ」
「は?なにいってるのだ?」

現れたマジックハンドの二本がナギのわき腹にゆっくりと伸びていく。

「まさかさっきマリアが言っていたのって・・・」

ナギのわき腹にたどり着いたマジックハンドはわしゃわしゃとわき腹をもみ始めた。

「んんっ、やめるのだ!くすぐったいっ!」

しかし相手は機械。可愛そうな少女の都合で手を緩めたりはしない。

「ワキノシタ」

そういうと身動きが取れない少女に更なるくすぐったさを与えるべく脇の下にマジックハンドが伸びていく。






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