潟sストン輸送
シチュエーション


深夜、会社のセキュリティを通過した国引 雪(くにびき・ゆき)は、部屋の鍵を忘れたことに焦っていた。
今日あった新入社員歓迎会でしたたか酔っていたが、ひとり暮らしのマンションに帰り、鍵のないことに気がついたのだ。

「ロッカーにつけたままかなぁ・・」

薄暗い通路を抜けると、窓から広い発着場にはひっきりなしにトラックから荷物が降ろされ、ピッキング作業を十数人の男たちが群がるように取り掛かっていた。

「夜は男ばっかりよねぇ・・」

とつぶやきながら雪は暫し見とれていた。

「株式会社ピストン輸送」・・下町の下請け的宅配の会社である。雪は事務職として3年目、20歳である。おばちゃんに囲まれて気を使いつつ過ごした2年、後輩が入ったことで嬉しくもあり、つい酒量は増えた。

「ユキちゃん・・どうしたの?」

ふいに後ろから声をかけられ、ビクッとして振り向くと
主任の守宮(やもり)がニタニタ笑いながら立っていた。もうすぐ退職前でありながら主任。なのに結構会社の裏の部分をしきっているから高給を得ているというウワサがあった。

「ああ守宮主任さん、今日は深夜番ですか・・私うっかりして鍵忘れちゃったみたいで・・」
「おお、あれユキちゃんの鍵かぁ・・落ちてたんだよ廊下に。そんで守衛室に預かってるよ、ついてきな」
「助かりました・・ありがとうございます」

歩きながら囁く守宮。「へへユキちゃん顔ピンクだよぉ。きっと乳首もピンクかなぁ」

「いやだぁ守宮主任さん!エッチィ」雪は守宮の腕を掴んだ。よくおばちゃん達に注意される。
「あんたは男と距離が近いよ・・気をつけなさい」

と。でも雪の生まれ持った性なのだ。雪はどこかしら自信が無くおとなしく見える。
基本、人付き合いも苦手なのだ。嫌われたくない、誤解されたくないという感情が、必要以上に男と距離を近づけることになる。

窓も無い守衛室に入る。誰もいない3畳一間に木製の小さな机。さっきまで守宮が寝ていたようだ。

「ユキちゃん、そこの引き出しに入ってるよぉ。開けてみな。」
「はい・・ありがとうございます」

雪はふとんを跨ぎながら引き出しを開ける。

「えっ?きゃあ・・」

小さく叫ぶ雪。そこには男性自身をかたどった黒々とした玩具が入っていた。
 守宮はすかさず後ろから抱きすくめ口を押さえる。
 
 「うんぐぅ・・」
「へへ。へへへへへ。ユキちゃん、これはねぇ、昼間壊れた箱からポロリ出てきたんだよなぁ。
注文先の女に電話したらいきなり切りやがった。へへへ。俺はねぇEDなんでねぇ。
ちょうどいいかなぁ。」

守宮はスイッチを入れる。振動とモーター音が始まり、服の上から乳首をなぞるように当てる。

「ふむうん・・」

むず痒い感触に身を捩る雪。間もなくパンティ越しに秘部に当てられ擦られるうちに、雪はすっかり観念し守宮を抱きしめて、
忍び寄る絶頂に備えていた。

EDだって言ってたし・・大丈夫だよね。私が満足するの観たいだけだよね・・。

部屋には守宮の加齢臭と雪の愛液臭が充満しつつあった。
じゅるじゅるとなった雪のパンティの脇からツルりと壷に先端が入った。
声を押し殺し耐えていた雪は、こらえきれず「はうぅぅぅぅ・・」と喘ぎ仰け反った。
下半身の筋肉が不規則に収縮を繰り返す。

「イっちゃったねえ・・へへ。ユキちゃん思ったとおりスキなんだなぁ・・。」

守宮は先端を抜いて、スイッチを切った。まだひくんひくんする雪を抱え上げ、守宮は部屋を出た。
まるで現実感のない守宮の行動に、雪はついていくことができずにいた。

「守宮さん・・どこに行くのぉ」
「まださぁ・・効いてこないんだよねぇ。バイアグラが・・」

発着場の扉が開けられると、そこには白い壁があった。うず高く積み上げられた冊子メール便の山に四方をスッポリと囲まれ、
向こうからよじ登らない限り全くこちらは見えない。
その中に、普段は手荷物や書籍などが満載されている1台の「パレット」と呼ばれる空の輸送容器が
動物の檻のように鎮座していた。守宮はガムテープで雪の口を塞ぐと、四つん這いとなるよう、
手早くパレットの柵に手足を括り付けた。

「1回やって見たかったんだよなぁ・・ひひひひ」
「ユキちゃんちょつと待ってなよぉ」

パンティを取られ、剥き出しとなった秘裂にずぼりと玩具をオモチャを差込み、守宮は躊躇いもなくスイッチを入れた。
「むぐぐぐぅぅぅぅぅ」眉間に皺を寄せ切なそうに腰を振る雪。
飛び出さないように、さらにガムテープで玩具を固定し、守宮は雪の尻に「生もの」と書いたシールをぱぁんと貼って発着場を出た。

「イイコトッテナンデスカー?ヤモリシュニンサーン」
「つべこべ言わんとついてこい言うとんじゃ!」

雪は目汁鼻汁貝汁でぐしゃぐしゃになりながら、近づく会話を
ぼんやり聞いていた。
守宮がイラつくとべらんめぇ調になることを思い起こしつつ。

ガチャン!と勢いよく扉が開けられ「OH!」「ひひひひ」

雪の尻に突き刺さりながら蠢く黒い虫は、B級映画でヒロインの
生殖の穴を本能だけで蹂躙するエイリアンにも見える。

「ヤモリサーン・・イイノデスカーコンナコトシテエ」

ちゅぼっ!守宮はぞんざいに玩具を引き抜く。

「うぐ・・・」抜かれた余韻が雪の膣口に残される。

「構うこたあねえジェロ。ちょこっと俺のチンコが起つまで
可愛がってくれりゃいいのよ」
「ヤモリサーン・・デモ・・デモ・・」
「デモも集会もねぇ!渋谷で制服でコソコソしてたのを声かけたのは誰だ?」
「ヤモリサンデース・・」
「おお?サンチェス経理軍曹!米軍で経理やってたのをエエことに
横領して逃げ回って・・捕まりゃぁー軍法会議だよなぁ!!」
「ヤモリサーン!コエデカイデース!」
「もう聞かれちまったぜぇ。事務のユキちゃんだ。やっぱ
秘密ってのは、固てぇ絆で共有しねぇとなぁ」
「ねっ・・ユキちゃん。てなわけで俺がフォークリフトの運転手
にスカウトしたジェロくんだよ。」
「ヤムヲエマセーン」

雪は、確かに演歌歌手にそっくりな風貌で、泣きそうな顔してした
ジェロの目に似合わない酷薄な光が宿ったと思いゾッとした。

「ヌギマース!」

ジェロは頭の芯にくる体臭を振りまいて、汗まみれの作業着を手早く脱いだ。
雪はこの体臭が嫌いではなかった。いつまでも嗅いでいたくなる。
どこかこのきつい匂いは、鼻腔から雪の理性を麻痺させる作用がある。

「ユキサーン・・ヨロシクオネガイシマース」

守宮はベりっとガムテープを剥がした。

「ふぁいよろひくうジェロひゃん」

ろれつの回らない雪の目の前でジェロはパンツを脱いだ。

「ひゃあ」雪は目を剥いた。

ジェロの肉竿は自身の膝頭に届きそうだった。
愛嬌のある顔からは想像のできない肉弾頭をもち、太古の戦で
先端の皿に巨石を載せて支柱の反発力で敵陣を撃滅する、
投石器を思わせる凶暴さであった。

「ちっ!全くいまいましいくらい、でけえチンコだぜ。テポドンかよ」
「ノーヤモリサン、テポドンイケマセーン、セメテミニットマンデース」
「ジェロ、俺が入る前にユキちゃんが壊れちまう。いいか?先っぽ
だけだぞジェロ!先っぽ!」
「ハーイ・・ヤムヲエマセーン・・ヤモリサーン」

ちょっとがっかりした表情であったがジェロは
膝をつき、着々と作業を開始した。
こめかみを床につけ横顔を見せながら土下座し、尻を突き上げる雪。
手はパレットの柵に括り付けられている。
パレットに入るとまるで二匹の獣の種付けが始まるかのようだ。

ジェロは雪の太股に垂れている濡れ汁を掬うように亀頭に塗りつけ、
酸味交じりのチーズ臭がジェロの獣臭と絡み合い始める。
雪の淫裂を上下させ、時折ピンクの真珠をジェロの巨大な鈴割れが甘噛みする。

「ああ〜んっ」

そのたびに跳ね上がり耐え切れず腰を引いてしまう雪。
ジェロは尻肉を左右に広げ裂け目に亀頭をあてがって見た。
雪の女性器が大陰唇しか見えない。毛の生えたパンパンに広がった
赤貝のような陰唇が黒い卵を飲み込もうか、躊躇するように
閉じたり開いたりしている。

「無理ぃ無理い、むり・むりよぉ〜ジェロさん、大き過ぎるぅ」

ジェロは一物を手に持ってコントロールしていてたが、
守宮の目を盗んでそっと手を離し両手で雪の尻肉を掴んだ。
ジェロは腹筋と肛門に力を込め海綿体に最大限の固さを伝えようと、
眉間に皺を寄せる。

めりめりと雪の膣口を掻き分け「ぶしゅう〜」と圧縮された
空気が逃げ場を求めて淫汁の泡を作りつつ抜けていく。
雪は狭かった官能の筒面積を無理やり拡大され、「ひィ〜っ」と声を上げた。

「おっこの馬鹿たれ!壊れる言うとるやないか!!」

守宮は一人しごいていた手を止め、握ってももう二握りは
あろうかというジェロの肉竿を引き抜いた。

「アア・・ヤモリサーン。ゴショウデース」
「全く油断もスキもありゃしねぇ。街もろくに歩けねえ
お前に福利厚生の一環だと思ったのによぉ」
「スミマセーン。スミマセーン・・」
「いーや許さん。こうしてやる」

守宮はジェロを正座させ、そして雪の膣口に肉竿をあてがい
それ以上突っ込めない距離をとって仰け反るように手を柵に括った。
守宮は多少軟化したジェロの竿をぞんざいにしごき、
外れるか外れないかの結合で手を離した。

「ほれジェロ、これが武士の情けというもんじゃ」
「ハ・ハイ。アリガトウゴザイマース」

勢いを持続させたいためにジェロは腰を動かす。

「ちょっともう一人呼んでくるから先っぽだけ楽しんどけ」

守宮は発着場を後にする。

守宮は少しだけ計算違いをしていた。雪は膣口を刺激されることに弱いのだ。
ジェロは窮屈な体勢のため小さく腰を動かし続けた。

「あああああぁぁぁぁぁぁぁぁ」

黒い卵は三分の一、二分の一とめり込んでいく。抜けそうになると
雪は離すまいと必死に腰を使い、膣肉さえも吸飲のために動員し始めた。
少しばかり雪の姿勢に伸びしろがあった。
仕舞いには垂直に覆いかぶさるまで接近できた。
ジェロは抜ける心配が無くなり安堵し、快楽の淵に突き進もうと決意する。

「ユキサーン、キモチイイデース。モットオクマデイイデスカー?」
「あふゅーいいのよぉジェロくゅん・・」

雪は腰をグラインドし始めた。ネジが螺旋を利用するように
小さい穴に巨大な槍を回りながらめりめりと納めていく。
膣の奥まで来ても半分は竿が残っていた。

「いっぱいよぉぉぉ信じられないぃぃぃ。」

肉竿を上下するたびにめくれた陰唇が長く引っ張られ
もっと奥まで引き込もうとするかのように、まとわりついている。
黒い巨根は泡ヨーグルトにまみれていた。
一方ジェロも限界が近い。

「ユキサァァァァン!モウイキマス!」
「ジェロくんいいのよぉ。いっぱいだしてぇ!!」

雪がふん!と腰をひと際大きく沈めたとき、とうとう根元まで
完全にくわえ込んだ。
雪は膣に穴が空いたのかと思った。が・・恐ろしい快感に目の前
が白くなっいく。怖い怖い死ぬのかしら。
ジェロも同様だった。雪が腰を沈めると爆発しそうな先端に
さらに真空が生まれたのだ。雪の子宮口がジェロの先端を飲み込み
ジェロは精嚢が雪の中に飛び込むほどの快楽の衝撃を受け、
瞳孔が開き強烈な眩しさに襲われた。無言で何度も腰を律動させた。
ほどなくブバッっという音と共に、
滾った白いマグマが二人の結合部から噴出した。

「おおーい、李くん来るんや」

漢字が理解できる李はピッキング作業中だった。

「あんたの腕のみせどころやでぇ」
「守宮主任的何用件?」
「最近は公安の目が光ってて、さっぱりご無沙汰らしいやないか」

守宮は小指を立てながら、猥雑に唇を歪め「ひひっ」と続ける。

「守宮主任的大声不可也。生命的保証不能」
「おいおい物騒なこと言うなよ李くん。市谷の駐屯地近くの
ラブホテルから逃げ出した君を匿ってる俺の身にもなってくれや」

守宮は声を落として李の肩を軽く叩いた。
李は人民解放軍特別工作班で「白蟻の李」として恐れられる凄腕である。
言葉巧みに新人女性自衛官に近づき、気位の高い処女の荒肝をひしぎ、
文字通り骨抜きにした挙句、将来的に国家機密を漏洩させる。
 ラブホテルで件(くだん)の工作中に国家公安警察に踏み込まれ、
ほうほうの体で逃げ出す最中、守宮に拾われたのだ。
守宮は、裏の人材スカウトという鋭敏で独特のセンサーを持っている
といえる。

「おおーい・・何やナンヤぁこの始末は」

ジェロは口を半開きのまま空ろな目でポカンとしていた。
肉竿には力が無くなりつつあつたが、雪の子宮口は未だ
ジェロの亀頭を咥えて離さない。
雪の意識はとっくに飛んでいたが、雪の子宮は本能に忠実な収縮を繰り返し、
精嚢に残る最後の一滴まで、吸い上げようとしていた。
 それに応えるかのようにジェロの腰は時折ぴくんぴくん痙攣している。
パレットの底の鉄柵には二人の放出した体汁が床に垂れていた。

「こりゃ李くんもわしも出番がないわ」

「無問題的守宮主任。乃至好都合的展開。雪女史通氣的状態」

李はおもむろにジェロと雪の縄を解いた。瞑目し合掌。

「我超絶的性技有!」「白蟻神降臨!」何やら呪を唱え、

ゆっくりと手のひらを離していく。「吻!」(フン!)李は、丹田に
力を込め鼻腔から勢いよく息を抜く。刹那、守宮は李の手が白く光るのを見、
同時に空気が揺れるのを感じた。
守宮は尾骨が熱くなったと思うと、ちくちくとした刺激を陰茎に感じた。

「おうおう蟻が這う!」

蟻はむず痒いような心地よさで、
やがて肉竿の中に充満し海綿体の中を縦横に走りまわる。
守宮の肉竿は青年期にも経験したことも無いほど屹立していた。

「こ・これが白蟻の技かぁ。バイアグラ損したぁ」

ジェロの前立腺に這い回る白蟻は、忽ち投石器の支柱の勢いを取り戻させ、
雪の子宮口を再び限界まで押し広げる。

「ドッヒー!スゴイデス・・リーサン。サスガ!チュウカヨンセンネン
ダテデハアリマセーン」

雪は彼岸にいたが、暗く淋しい河に大挙して押し寄せる白蟻に押し戻され、
全身を甘噛みされる夢から覚めた。
目を剥いて声を上げそうな雪にすかさず、李は雪の口に肉竿を挿入した。

「我有利、雪女史口腔的氣注入」

雪のクリトリスに白蟻が這い回り、甘噛みし蟻酸を放出し
痒みをもたらす・・・。狂おうしいまでの焦らし感。
それは気功による体内電気の作用といわれているが、李のすさまじい
修行の成果であることは間違いない。
白蟻は膣口、膣隋道にあふれ、雪はシャッシャツとジェロを飲み込んだまま潮を吹いた。
李は仕上げにかかる。雪の脊髄に白蟻を這わせ脳幹に大群を殺到させる。
雪の菊門がパクっと開いた。

「守宮主任的出番」
「うひひひひひ」

狂喜して守宮が覆いかぶさり、めりめりと押し入った。

薄い腸壁ごしにジェロの肉竿と交錯し、雪の内臓をかき回す。
白蟻が視床下部の快感中枢を甘噛みしはじめると、雪の目はグルンと回り
白目を剥いて、全身を痙攣させ始めた。

「守宮主任、雪女史生命的保証不能」
「おうおう、やめやめ白蟻はやめ!」と言いつつ、守宮とジェロはしたたかに放出した。

一月後、配置換えを希望した国引 雪は、ピストン輸送社で深夜勤務を行っていた。男女雇用機会均等法により問題はなかったが、場末のピストン社では初めての人事。守宮主任をよく補佐して人材難の中、円滑な業務推進に努めているという。






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