六部殺し
シチュエーション


ある暑い月夜。初夏とはいえ、この地域は熱帯夜となっていた。昼から雲一つなく、満月がきれいな夜だった。
人気のない公園のベンチに、一組の男女が座っていた。二人は飲み会の帰りであり、泥酔している女を男が介抱していた。
女はだいぶ酒癖が悪いようで、よくわからないことをうわ言のように叫んでは、男にしがみついたり甘えたりしていた。
そのうち女は、男にもたれかかるようにして眠ってしまった。体が火照っているのか、ブラウスの前がかなり開き、
パープルで可愛いデザインのブラが見えてしまっている。胸も大きいほうで、もたれ掛られている男の位置からは
女の胸の谷間をばっちり覗くことができた。これでは、誰がどう見ても誘っているようにしか見えない。
ムラムラした男は、酩酊する女をベンチに押し倒すと、ぴっちりとしたスーツのスカートをめくりあげた。
肌色のストッキングの下には、ブラと合わせて紫色のショーツが見える。
ショーツはシルク製のようで、公園の街灯にほのかに反射していた。男は乱暴にタイツを破ると、ショーツの上から
女の秘所を音を立てて乱暴に啜った。ずぞぞっと音を立て、男は秘所を吸い込む。と同時に、下で陰核を刺激する。
女の下着の表面は、見る間に男のよだれでてらてらと光る。酩酊する女は、男の舌の動きに合わせて、ああ、うん、と
卑猥なうめき声をあげている。秘所に顔をうずめている男の鼻が牝の匂いを嗅ぎ取り、男の舌がショーツの奥の変化を
感じ取った時、男は顔を上げた。おもむろにショーツをずらすと、ファスナーから自分の逸物を取り出し、洪水のような
女の股間に挿し入れた。さしもの泥酔女も自分に起こっている事態に気がつき、呂律のまわらない口で悲鳴のような
声をあげる。しかし、その口はすぐに男のキスで塞がれた。女の口からは強いアルコールの臭いがし、男は顔をしかめた。
しかし口を離すわけにはいかず、そのまま舌を使い女の口の中を丹念に愛撫した。上の口内を舌で丹念に愛撫され、
下の口では剛直を挿し入れられ、いつしか女はそのどちらもを受け入れていた。すなわち、レイプされている状況にも
関わらず足を男の腰に回し、自らも腰を振って男を受け入れていたのである。女の態度の変化に男は興奮し、
許されているのであれば、とさらに腰の動きを活性化させる。手では乳房から乳首までを園を描くように丹念に愛撫し、
口では上あごから内頬、歯茎に至るまで舐めつくし、緩急つけた腰の動きで女の膣内を犯す。
男の右手が女の乳首を弾いたとき、女は軽く達したのか、膣を強く絞った。突然の刺激に、男の肉棒がとうとう限界を
迎えた。このままでは膣内に出してしまう。男は肉棒を膣から引き抜こうとするが、腰に絡まっている女の足がそれを
許さない。逆に引き寄せる形で、男の亀頭は女の子宮口にぴったりと押してられ、そのまま男は射精を迎えた。
熱い欲望の塊が女の大事な小部屋の入り口を乱暴に叩く。あまりの熱さに、女は長い嬌声を上げて達していた。
男女はそのまま場所を近くのラブホテルに移し、言葉を交わす時間も惜しいとばかりにすぐさま二回戦に突入した。

翌朝ラブホテルで目覚めた男は、正式に女に交際を求めた。女もそれを受け入れ、二人は交際することになった。
3か月後、男の判断が正しかったことが証明される。すなわち、あの情熱的な夜の出来事により女は懐妊していたのだった。
幸運にも二人を阻むものは何一つなく、男は女の両親に挨拶に行き、そのままスピード結婚する流れとなった。
結婚式はお腹が目立つ前に行いたいという若妻の意見はこれまた幸運にも式場の空きが見つかったことで成し遂げられた。
妊娠4か月にして二人は式を挙げ、いわゆる出来ちゃった結婚だったが周りから祝福される幸せな夫婦となったのだった。
しかし、二人の幸運はそこまでであった。若妻の出産は難産を極め、娘の命と引き換えに若妻は儚くもこの世を去った。
残された夫は後を追わんばかりに悲しんだが、忘れ形見となった娘を大切に育て上げることを決意した。
目に入れても痛くないほどに一人娘を溺愛し、娘も父の愛を受け明るく素直に育っていった。

娘が10歳を過ぎたある夏の夜のことだった。かつて妻と初めて契りを結んだ日を思い出し、男は娘に話しかけた。

「母さんと俺が付き合い始めたのは、こんな暑い夜だったんだぞ」
「お母さんってどんな人だったの?」
「お前の母さんは、それはそれは素敵な人だった・・・・・・」

男は娘に、母の人となりを話した。
全てを聞き終え、娘は月を仰いでから、父にともなくつぶやいた。

「私をヤッたのも、こんな月夜の晩だったわね・・・・・・」

目に涙を浮かばせた娘の顔は、死んだ妻の顔にそっくりだった。目を疑っている男の胸に娘は飛び込み、うっとりと目を
瞑った。男は思わず娘を抱き返すと、改めて顔を覗きこんだ。目をつむったまま顔を寄せキスをねだる娘の表情は、
何度見ても死んだ妻のそれと似すぎていた。いや、はっきりと同じだった。男はねだられるままに、娘に口づけをした。
男の口付けは、娘にするそれではなかった。舌をいれ、上あごから内頬、歯茎に至るまで舐めつくす、あの夜と同じキス。
妻の顔をした娘は情熱的なキスに目を熱く潤ませ、そのままスカートの下のパンツを脱いだ。つ、とパンツの裏側から
白い糸が伸びる。娘はそのままスカートを持ち上げると、端を口でくわえた。男から見える娘の股間は年相応の無毛ながら、
太ももまで透明な液が垂れ、10歳とは思えないほど潤っていた。男は娘を床に押し倒したが、
愛娘を犯すことにためらいを感じているようだった。そんな男の様子を見てとった娘は、男に呟く。「あなた、来て」
男の理性は消え去り、禁忌はあっさりと破られた。破られた禁忌は、娘の鮮血となって秘所から床に垂れる。
娘は痛みに顔をゆがませたが、すぐに男の背中に手を、腰に足を回すと、男に体を預けた。
男はというと、10年前の妻の膣内とは比べものにならないほどの締まりに、身動きできないでいた。
顔は妻のものだが、体は10歳の娘。肉棒が握りつぶされているようだ。血のぬめりがあるとはいえ、
無理に動いては妻も自分も快感は得られまい。そう思った男は抜ける寸前まで腰を引くと、そのまま娘の狭い膣内に
一度目の射精をした。膣内に感じる突然の熱い放射に、娘の身体がびくりと震える。
男の射精の意図は、自分の欲望を吐き出したわけでも娘を感じさせるためでもなかった。
それが証拠に、男の肉棒は少しも萎えることなく、娘の入り口を変わらぬ硬度で押し広げていた。
鮮血と精液、二つの体液で十分に湿り気を帯びた処女穴を、男の肉棒が抽挿される。
肉棒は娘の肉襞一枚一枚に精液を塗りたくるようにして、ゆっくりと娘の膣内を犯していく。
男の背中に回された小さな手をいっぱいに広げ、娘は男の動きを全身で受け止めた。
男の腰の動きが早くなるにつれ、娘の息は荒くなっていく。いつしか娘の膣は、痛みではなく快感を伝えていた。
次第に愛液が分泌され、男の腰の動きはさらにスピードを増す。また、母娘だからか、感じるところも母に似ている。
男は10年前を思い出し、妻が感じていたポイントを巧みに攻め立てた。娘は喘ぎ声をあげ、父の攻めに応える。
ついに男は、娘の最奥に自分の精を放出した。まだ成長しきらぬ子宮で、娘は父の愛を受け止めていた。

それ以来、娘の顔が妻と重なることはなかった。しかし一度築いてしまった関係はなくならず、歪んだ父娘愛は続いている。






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