トンネル
シチュエーション


私、山登りだけじゃなくて、基本、アウトドア好きじゃないですか。え?知らないとか言わないでくださいよ。
あの後、なんとなく山登りは敬遠気味になって、でも体を動かしたいものでサイクリングを始めたんです。
折りたためるクロスバイクとかいう自転車を買って、遠くの街まで電車に乗って出かけて、そこから海岸線や峠を越えてさらに隣の街まで、なんてすごーく気持ちが良いんですよ。

そんなある日、晴天に恵まれたその日はついつい調子にのって山を二つ越えての大移動をやっちゃったんです。
でも、さすがに最後の方になると陽も暮れて、車も通らなくなった真っ暗な山道を一人で自転車を走らせていました。

そして、あるトンネルを通り抜けようとした時でした。

「いたっ!!」

自転車のヘッドライトだけが頼りのそのトンネルの中で、いきなり何かがぶつかって・・・いえ、何か平手のようなものに叩かれた感じでした。

「いた!いたたたたたっ!!」

ばしばしばしっと背中や腕を見えない何かに叩かれ続けて、このトンネルから逃げようとペダルを漕いで走り続けました。

「痛い!いた、ひゃうぅん!」

必死になって前傾姿勢でお尻を持ち上げてペダルを漕いでいた私は、その・・・お股の間の敏感なところを叩かれてつい変な声を上げてしまったんです。
それと同時に今まで私の体を叩き続けていた平手打ちが止んで、真っ暗なトンネルは不気味な静寂に包まれたのでした。

こんな気持ちの悪いところは早く逃げ出そうとまたペダルを漕ぐ足に力を入れたとき・・・

「ひぁぁぁ!?」

今度は私の脇腹や太股を平手打ちではなく撫でるように何かが触っていったのです。

「あぁぁ・・・やだぁ!?なんで??」

お尻を撫で回したり脇の下をくすぐるように動いていた何かは、次第に私の敏感なところ、乳首を摘まんでみたり、アソコの割れ目を擦るように撫でたり、お尻の穴をノックしたり・・・。
何故なのかトレーニングウェアやアンダーウェアを通り抜けて直接素肌を触ってきました。
しかも、その動きはネチネチといやらしく執拗に責めてくるんです。

私の・・・薄い・・胸を器用に揉みながら、敏感な乳首を避けて周りを焦らすように撫で回し、熱く潤うアソコも敏感なところを責めずにわざと襞をこすりあげるように動いてみたり。
私が快感に負けそうになって身を捩るとお尻を叩いてみたり、まるで「熟練のテクニック」を持った手で全身を犯されているようなものでした。
私は全身を愛撫されて腰に力が入らなくなり、自転車に縋り付いて体を支えているのがやっとで、とても逃げられるような状態ではなくなっていました。

「あ・・・ぁぁぁあああ・・・そ、そこ!いぃぃっっくぅぅぅぅ!!!」

そして、たくさんの手が一つの意志を持ったように一斉に動き、小さな乳房を絞り上げ乳首を扱きながらアソコを広げられ敏感な肉豆を抓られつつ膣と尻穴を複数の指で刺し貫かれるという、ありえない同時攻撃の快感に私はおしっこを漏らしながら絶頂を迎えていたのです。

「すご・・・すぎる・・・」

しばらく・・・小一時間くらいでしょうか?気を失っていた私は股間のひんやりとした感覚に目を覚ましました。
お漏らしでショーツもショートパンツもびしょびしょに濡れて気持ちが悪い状態でしたが、あまりの疲労感に着替える気も起きず、こんなトンネルからも逃げ出したくて急いで麓まで自転車を走らせることにしました。
街の灯りが見え始めた頃、道沿いのコンビニが目にとまり何か飲み物でも買おうと店に入った私を見た店員は、「あ、いらっしゃ・・・だ、誰か!誰か救急車を!!」と慌てふためいて叫び始めたのです。
困惑した私は何事かとあたりを見まわし、夕闇の中で鏡のようになったガラスのドアを見てようやくその原因を理解できました。
そこに写っていたのは全身に真っ赤な血の手形がついたボロボロの女の姿だったのです・・・。


聞いた話だとあのトンネルで以前に起きたある事故以来、通りがかる車に血の手形が付くという怪現象が何度もあったのだとか。
山の上の旅館から麓の繁華街に向かうバスがトンネルの中で衝突事故を起こし、乗っていた人達全員が亡くなったのだと・・・場末のストリップ劇場や当時はトルコ風呂と呼ばれていたソープに向かうおじさん達が乗ったバスが・・・。






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