ノンストップ教授(非エロ)
小ネタ


「山田。マイフェアレディを知ってるか」
「何ですか突然。マイヘア……エッチな話?」
「違うっ!一流言語学者の教授が言葉の悪い下町の花売り娘を一流のレディに教育するという超有名ミュージカルだ。映画化もされているんだよ」
「し、知ってますよ。そのくらい。それがどうかしたのか」
「何か、こう、設定に親近感を覚えないか。一流物理学者で教授の私、下町のマジシャンで言葉も乳も貧しいyou」

「用がないなら帰ってください」
「あるんだよ。このドレスだ」
「どっから出したんだ今お前」
「まあまあ。まずは着てみなさい。…タダだ」
「タダ…。じゃ、あっち向いてろ。ん?ぴったり」
「この帽子も…」
「何これ。耳?…猫?」
「猫じゃない。気のせいだ…さ、これも」
「しっぽ?」
「しっぽじゃないっ!これは、アクセサリーの一種だ。早くしろっ!」
「そんな大声出さなくてもいいじゃないか。えーと。いいぞ」
「おぉうっ!……やっぱり、やっぱりな。思った通りだ。フッ。フフッ!」
「どう見ても人間じゃないっていうか。おい。これ本当にドレスなんだろうな」
「ドレスだよ。し、しかもだ。似合ってる」
「……う、上田に褒められたって、全然嬉しくないです」
「見ろよ」
「あ。何そのトロ箱」
「天日干しの天然高級鯵の開きだ。どうだぁ〜、欲しいだろう」
「ください」
「よ〜しよし、素直なよい子だ…おいで」
「…んっ、にゃーーーーーーーーーっ!?何すんだ上田!放せ!」
「フッ、騙されやがって。…ぉう、この貧しい感触がまた」
「おいっ!胸触んな!」
「しっぽ邪魔だな!ハハハ!ちょっとずらすか」
「やっぱしっぽなんじゃん。って、あっ!ど、どどどどこ触って」
「おぅ……you。可愛いよyou」
「こら上田!マイヘアレディってこんな話?……あっあん」
「ヘア?──you。淫乱だな」
「違いますっ」
「まあ原作もつまりはこういう話だ」
「嘘だ。絶対…んっ、お腹になんか大きいもの当たって…何?」
「………これは…ホッケだ」
「はい?」
「食べてみるか?…ウフ、フフッ、こ、このスキモノめが!」
「え。あ…ちょっと!イヤー!!!」

(暗転)

「ふーっ……良かったよ、you」
「ううう…フザケんなバカ上田……あっ。…は…ぁ」
「何いつまでも喘いでんだよ。全く」
「じゃ、じゃあいつまでも胸弄んなよっ!」
「どこ?」
「今お前がでかい手で揉んでるとこだっ!」
「まさか」
「どういう意味ですかっ!」
「ここは?」
「そこはお尻です。あ、あん…。っていうかやめろっ」
「フッ。いい揉み心地じゃないか…怪しからんな。貧乳の分際で」
「関係ないだろ!や、やりたい放題やりやがって…!」
「だが君も楽しそうだったじゃないか」
「そ、そんなことは」
「あんなに俺の肩にしがみついて…」
「苦しいからだ!まさか初めからキジョーイなんて思わないですよっ!普通!」
「マイフェアレディだからな」
「はい?」
「フッ。貴婦人は乗馬をするものだ」
「………まさかこれがオチ?」
「そんな事気にしないでいいじゃないか。可愛いよ。な。んっ?」
「揉むなっ!!!」






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