甘い快感
上田次郎×山田奈緒子


※注意※ オ○ニーネタです・・・苦手な方はスルーしてください

「上田、入るぞー」

大学に行っていて不在なのはわかっているが、一応なんとなく声をかけて寝室に入る。
奈緒子は掃除機のコンセントを挿すと、あちこちにガンガンぶつけながら乱暴に掃除を始めた。

上田と同居するにあたって、奈緒子は家賃を払わなくていいかわりに
掃除や洗濯など家事をすることを義務づけられている。
本当は上田の部屋が散らかろうがどうでもいいのだが、やらないで文句を言われるのも癪なので
言われた通りこなしてやっている。
だが、何事もきちんとしたい上田の寝室はいつもあまり汚れていなかった。

「よし、こんなもんか」

始めて5分も経っていないが、奈緒子は終了宣言をする。

「よーし、終わり終わり!」

ぶん、と勢いよく振り上げた掃除機のヘッドが本棚を直撃した。

「うわっ」

整然と並べられていた本(ほとんど上田の書いた本だ)がバサバサと落下する。
仕方なく拾って並べ直そうとしたとき。

「ん?」

棚の奥のスペースに、DVDが数枚。

・・・明らかに、隠してある。

「何だ・・・?」

ラベルも何も貼っておらず、何の情報もない。
――でも、隠してあった。

生来の好奇心に抗うことなく、奈緒子はすばやくベッドの横のテレビをつけ、
謎のDVDをデッキにセットする。
どうせいかがわしい内容に決まってる。
これで上田のセーテキシコウというやつを暴いて、何かにつけからかってやろう。





「ああ、あっ、はあっ・・・」

スピーカーからは女の嬌声だけが聞こえてくる。
それはまったく奈緒子の予想通りのしろものだった。

はじめはつまらなかった。
男女がヘタクソな演技で会話して、なんじゃこりゃ。と思った。
が、女が裸にさせられ、男に好き放題触られはじめると――

「・・・・・・」

思わずじっと見入ってしまっていた。
そういえば、こんな映像は初めて見るのだった。

どうせたいしたことないと思っていた。モザイクがかかっているんだろうし、
せいぜい半裸の男女がちょっと触り合うくらいだと。
だが違った。
その内容は奈緒子の想像を遥かに超えていかがわしかった。
モザイクなんてあってないようなもので、――しっかりがっつり繋がっていて――
しかもいろんな格好で――

DVDとはいえ、初めて目にする男女の交歓に奈緒子はくぎづけになった。

「・・・・・・」

顔が熱くなっているのがわかる。
いや、顔だけじゃない。なんだか身体の奥もムズムズと熱くて胸がどきどきして――

どうしよう。なんか・・・

自然に吐息が漏れた。
上田のベッドに座り、服の上から右手をそっと、うずうずと落ち着かないそこに触れさせてみる。

「んっ」

指先のほんの少しの刺激に、その部分は敏感に反応した。

「・・・ん・・・」

長いスカートを捲りあげ、下着の上から指先で擦る。

「あっ・・・あ」

優しく円を描くように撫でるだけで快感が走った。

もっと強い刺激が欲しくなった奈緒子は下着をずらし、直接そこに触れてみる。

「あ、んあっ!」

つい大きな声が出てしまい赤面する。
思わず周りを見回した。
でもまだ昼間だ。上田が帰ってくるわけはない。
オートロック付きのマンションは防音も完璧だから、誰に聞こえるはずもない。

膝立ちになり、前のめりの体勢でベッドに左手をつき、右手でそこをいじる。
溢れてきたいやらしい蜜を指に絡ませると、クチュクチュと恥ずかしい音がした。
長いスカートが手の動きを邪魔するので、下着ごと脱いでベッドの下に落とす。

「あっ・・・あ、・・・ン・・・」

高まる快感で左腕の力は抜け、奈緒子はうつぶせに横たわった。

あ。


上田さんのにおい。


シーツに顔を埋めて息を吸う。

ああ、ああ、あん。

上田さん。


高まる気持ちにまかせて、上の服も脱ぎさった。
仰向けになって左手で小さな乳房を揉み、立ち上がった先端をつまむ。

「んー・・・っ」

甘い刺激に身体がくねる。
同時に右手は熱くなった秘部に伸びた。
興奮したそこは既に蕩けていて、指をすべらせると温かいぬめりが絡んだ。
そのままゆっくりと指を動かす。

「あっあっ・・・あぁ、ン・・・はぁ・・・ッ」

上田さんのベッドで。
上田さんのにおいを感じて。
なんていやらしい。

「あっ、んぅ・・・上田さ・・・ん」

小さな声で上田の名前を呼びながらのぼりつめていく。
テレビから流れる音と映像はもう関係なく、奈緒子は目を閉じて行為に没頭していた。

快感が高まるほどにとろとろと溢れる蜜を、秘部にぬりつけるように指を動かす。
脚は開き、腰が勝手にくねった。

「あっ・・・!い・・・きもち、い・・・うえださん」

左手で思わずシーツを掴んだ。

こんな姿、もし見られたら。
こんな声を聞かれたら。
その後ろめたさが、余計に快感を高めていく。

「あっ、あん・・・も、だめ・・・ッ、あっ、あ――!」

夢中で指を動かし、温かくぬるぬるするそこをかきまわした。
激しい絶頂の感覚に身体はびくびくとふるえ、のけぞった。





「は・・・ぁ・・・はあ・・・」

絶頂の波がおさまると、奈緒子はぐったりとして甘い快感の余韻に浸った。

DVDもいつの間にか止まっていて、静かになった部屋には奈緒子の荒い息だけが聞こえていた――






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