土方×沖田×検備沢×美寿々
番外編


田村に抱かれる夢を見た。

田村が私を求めている。
強く、優しく、激しく。

「せ、先生、住吉先生っ!・・・・・すきですっ!」
「あっ・・・たっ、田村!なにすんのよっ!」

田村は、服を、下着を剥ぎ取り、私を裸にする。

「なにすんのよっ!この・・どスケベ!・・ど変態!」

田村は私をベッドに押し倒し、体を開かせる。

「ああっ、あ、・・だめ、ダメ!・た・・むら・・・あっ、あ、いやっ、いやっ、あああ」

いろんな体位で、私をむさぼる、つらぬく、何度も。

「はあっ、あ、あっ、あん!あん!あん!・・・」

私は、田村の体の下で、上で、腕の中で、みだれ、あえぎ、声をあげる。

「好きですっ!大好きだ!住吉先生」
「な・・なんて・・こと・・すんのよ・・・この・・エロた・・むら・・」

でも、・・・ことばと裏腹に、夢の中の私は田村に抱かれ、しあわせそうだ、とても。

彼の大きな背中に腕をまわしている。
かれの逞しい尻に足をからませている。
彼のものを、口で優しく、大切に愛撫している。

・・・

そのとき、ふいに部屋のドアが開き、誰かが入ってくる。

(誰なのか、よくわからない)

田村は驚き、私を守るように体の位置を変える。
しかし私は、驚く田村をよそに、彼のうしろからその人の姿を認めると・・・
にっこりと微笑み、そして、その名前を呼んだ・・・。

・・・・・

覚醒すると、ねっとりとした酩てい感が、頭にはりついていた。

「飲みすぎたんだ・・・」

意識は、底なし沼の中で、むなしくうごめいている。
美寿々は、目を閉じたまま、おぼつかない頭で、昨夜のことを思い出そうとした
そう、私と田村はホテルのレストランに呼ばれ、検備沢先生の事務所にスカウトされた・・・。

田村・・・あのバカ。

思い出して、眉間にしわをよせる。
まだ資格を持たない私たち二人が先生から誘いを受けるなんて、私はともかく、
補助者のあんたには、身にあまるほどの光栄のはずよ。
それを断るなんて、ほんっと「ゆとり」なんだから!

・・・田村のことで腹を立て、つい飲みすぎたんだ。

頼まれたらイヤと言えないお人よし、要領が悪くて、困っている人のためなら
(依頼人のためじゃないのね)わき目もふらず突っ走る。
美寿々は思わず微笑した。
「ゆとり」くん の屈託のない笑顔が脳裏によみがえる。

田村・・・私、あんたのこと・・・。
でも・・・もう、しばらく会えないね。

言葉にすると、美寿々はその喪失感の大きさに驚き、うろたえた。

・・・さっきの性夢で、あそこがじっとりぬれている、
あのバカと、やってる夢を見るなんて、ほんとにもう!
そして、気をとりなおそうと寝がえりをうったとき、

「ここはどこ?」

ベッドの感触がちがうことに気が付いた。

シルクのような上質のシーツは、もちろん自宅のそれではない。
しっとりした感触がじかに肌に伝わってくる。
体の上に寝具がない、いや、それどころか私・・・
スカートと下着を着ていない!
美寿々は、見知らぬホテルの高級室に半裸で寝ていた自分に、声にならない悲鳴をあげた。
上半身はブラウスにブレザーを羽織っているが、下半身は、生まれたままの姿だ。
どうして・・・?酔ったあまり服をぬぎすて、ここで寝たのだろうか?
それにしてはスカートも下着も見あたらない。
第一、ここはどこ?
美寿々は、ベッドの上に体を起こし、部屋の様子をたしかめた。
毛足の長い絨毯、落ち着いた色調の高級木製家具。
窓はなく、上品なシャンデリアがおさえた光量で暖色に部屋を照らしている。
時計は2時、奥には重厚な木製ドアがある。
やがて、前触れもなくそのドアが開き、スーツ姿の二人の男が入ってきた。
美寿々は、今度は本当の悲鳴をあげた。

「お目覚めですか」

男が言った。

知っている顔だ、二人とも。
検備沢先生の秘書をしている土方と沖田。
レストランでも同席していた。
世間一般では「イケメン」でとおる顔だが、美寿々の好みではない。

これは・・・どういうこと?

ふるえて言葉にならない。

「ご心配ありません」

にこやかな笑顔で近づき、土方が言った
あとずさる半裸の美寿々、股間を手でかくす。

「住吉先生、お楽になさってください」

と沖田

二人は美寿々をはさみ、優雅にベッドの両サイドに腰かけた、そして。
いきなり、男は小柄な体に腕をまわし、唇をうばった。

「う!」

身をよじり、土方をおしのけるが、こんどは沖田がキスをする。

「クールで知的、少女のように可愛いお顔立ち、魅惑的な唇」

と土方

「つぶらな瞳。ショートヘアのパーマが残念です」

と沖田
そして土方は服の中に手を入れ、美寿々の乳房をもみしだく。

「あ・・い、嫌、やめ・・・」
「おお、なめらかで、白く つややかな肌。可愛らしい小ぶりな乳房」

と土方

「いわゆる貧乳ですね」

と沖田
美寿々は沖田をにらむが、そんな状況ではない。

土方が指で乳首をなぶると、美寿々は思わず声をもらした。

「あっあ・・・あ」
「感度も、とてもよろしい」

と土方

「やめて!私をどうしよおって・・い、いうの」
「簡単な準備運動に、おつきあいいただきます」

と土方

「前戯と呼ばれるたぐいのものです」

と沖田

「あなたたち!こんなこと、ただですむと思っているの?検備沢先生はどこ!?」

精一杯、いつもの美寿々の口調で抗議する。

「検備沢はあいにく所用で席をはずしております、戻るまで少々時間が」

と土方

「『そのあいだ、たっぷり可愛がってやるぜ、小娘』ってことです」

と沖田
美寿々は男たちの腕をふりはらい、ベッドをとびだすと、ドアにかけより必死で叩いた。

「助けて!だれか!誰かあ!」

ドアは無言で美寿々の脱出をこばんでいる。
すっと、背後から、男の手が 美寿々の白くか細い首に何かをまきつけ、とめつけた。
それは犬の首輪だった。

美寿々の耳元で、土方が語る。

「はじめに申し上げますが、この部屋は音響施設なみにプライバシーを守られております、少々お声を出されても、他の部屋に迷惑をかけるご心配はありません。」
「『泣こうが、わめこうが誰も助けに来ちゃくれないぜ、あきらめな』」

沖田はそう言うと、美寿々を後ろ手にし、土方の前に立たせた。
首輪につながるクサリを手にしている。

「やめて!はなして!」

美寿々は、必死でのがれようとする。
土方はにこやかな笑顔をくずさぬまま、いきなり彼女を平手打ちした。

「!!!」

武術の心得があるのか、脳天にひびく衝撃、悲鳴すら あげさせない。
機械的にくりかえされ、美寿々は抵抗の気力をうしなってしまった。

「いささか不本意ではありますが、これも業務を円滑に遂行するための方便だとお考え下さい」

と笑顔の土方が言い

「言いかえます『手をやかせんじゃねえ、逃げようったって無駄だ、このメス豚』」

沖田が言った。

「そこにひざを下ろしていただけますか?」

と土方

『ひざまずけ』

と沖田
美寿々はいわれるとおりにした。

男たちは美寿々に、二人のスラックスの前部のボタンをはずさせ、ペニスをとりださせる。
まだ充分に怒張していないそれは、しかしそれでも、太く長かった。

「住吉先生の お手とお口で、かわいがってください」

と土方

「『手でこいて、しゃぶりな』という意味です、いうまでもなく」

と沖田

いつか、自室で女友達と二人飲み会をしたとき、彼女が持ち込んだレンタルDVDの中にアダルトの複数プレイものがあった。

「こーゆーのが趣味?おケイが男だったら もろ、セクハラだよ」
「酔ったいきおいで借りちゃったのよぉ、かわいそうで観てらんないね。」

まさか、自分が・・・。美寿々は現実のこととは思えなかった。

頭をおさえられ、鼻をつままれ、口を開かされた。
男たちの怒張したペニスは太く、固かった。
二人にはさまれ、ひざまずいた美寿々は、男たちのものを、細く、しなやかな指で交互に愛撫し、お嬢様然とした気品のあるくちびるで迎え入れた。

オーラルセックス、
男たちはとりわけ舌の使い方をこまかく命じた。
亀頭の先にキス、舌でなめろ、ペニスをもちあげ根元から亀頭の先まで舌をつかえ、亀頭の首周りに舌を はわせ、くちびるを使ってペニスぜんぶを愛撫しろ、空いた手のひらで睾丸をマッサージ、上手に出来なければ平手がとんでくる、悲鳴。

「ご結婚されていたにしては、幼い技巧です。が、明晰なかただ、呑み込みがはやい。」
『おまえ、ほんとにダンナとやってたのか?へったくそだな、おしえてやったから
まあマシになったけどよ』
「おつかれになったでしょう、ベッドですこし横になってください」

と土方が言い、

『犬のように四つんばいで這ってきな』

と沖田が言った。

美寿々は毛足の長い絨毯に手をつき、四つんばい になった。

上半身のブレザーをのぞけば裸だ、当然、尻はむきだしになる。
背後にいる男たちには、アナルや性器まで見えている。
宝石をちりばめた犬の首輪がきらめき、美寿々は屈辱的な姿勢で這い始める。
なみだが ついと流れた。

「私もペットを飼っておりますが、このように美しい犬を散歩させた事はありません」
『はいはい、上手だな、尻をふって歩くんだ』

鎖を手にして沖田が言った

「細い手足、白いお尻、あわせめにほのかな黒とピンクのアクセント」
『マンコ、まるみえだな』

信じがたい仕打ちを受けながら、美寿々は自分の心に、ある変化のきざしを感じていた。
それは、男たちに物のようにあつかわれ、さげすみの言葉をかけられる・・・・
このはずかしめをよろこびとして受け入れるようとする小さな灯火。
やがて、それは炎となって燃えあがるのでは・・美寿々は考えにおびえ、りつ然とした。

いつのまにか、ベッドの端には全裸になった土方が腰をおろしている。
細身だが筋肉質。
股間のものを きつ立させている。
背後の沖田が首輪をひき、おもわずのけぞると同時に、ブレザーが引き剥がされる。

「あっ!」
「さあ、お脱ぎください」

震える手で、ブラウスのボタンをはずし、ブラジャーのフックに手をかける。

「お願い、・・・・・ひどい・・こと・・しないで」

美寿々は、男たちの目の前で一枚ずつ服を脱ぎ、一糸まとわぬすがたになった。
うつむいた彼女は、手を胸と股間にあてがい、その視線から かばおうとする。

白く美しい裸身だ。
小づくりな体は可憐で、愛らしい。
ショートカットの黒髪が肌の白さをひきたたせ、細い首が淫靡な妄想をかきたてる。

「さっきのおさらいをどうぞ」
『咥えな』

いわれたとおりにひざまずき、美寿々は全裸でフェラチオをはじめた。
形のいい唇が、土方のものをおおい、黒髪が前後に動く、まつげが涙に濡れている。

「お上手です、すじがよろしい」

美寿々の髪をなで、土方は満足そうだ。

勝気でクール、お高くとまった、あの美寿々が、今は、自分たちに従順な裸の女。

ふいに沖田が、美寿々を子犬のようにかかえあげ、ベッドに ほおり投げた。

「あっ!」

一瞬、息がとまる。
自分が、男に犯されて泣きわめくただの小娘だと思い知らせてやる。

あおむけになった美寿々の唇をうばう。

「い!・・!!」

柔らかな肉感、息が甘い。
舌をさしいれ、なめまわす。
ほどよい弾力の、柔らかい小ぶりな乳房をもみしだく。
乳房にむしゃぶりつき、かたくなったピンクの乳首を舌でころがす。
なめらかで、甘く、いい香りのする肌だ。

「いやっ!や!やめっ・・やめてぇ!おねがい・あっ・ひ・・・なことしないで」

土方は美寿々の両足を左右に大きくひろげ、両足を肩にかけ、彼女の中心に顔をうずめる。
そして、美寿々のもっとも敏感な場所に息を吹きかける。

「なんと美しく、幼いヴァギナ、まだ男性に愛されていないそれのようだ」
「い!いやぁあああ!・・あ!、見ないで!見ないでええ!」

ヴァギナにキスする。

「は、あっ!あ、いやあ、あ」

美寿々の裸身がびくっとはね、シーツを強くにぎりしめる。
薄い陰毛からあらわになったピンクのそこを、舌でなめあげ、中にさしいれ、なめまわす。
クリトリスを舌で確認し、執ように その秘部をねぶりはじめる。
美寿々は、からだをはねあげ声を上げた。

「あっ!・・あん、っはぁっ・・いやああぁ、あっ、あっぁあん、あん、ぁあっ!」
「可愛い声だ」

反応に、さらに獣欲をかきたてられ、土方は、なおも責め立てる。

全裸になった沖田は、美寿々の少女のような顔にまたがり、ふたたび口を犯し始めた。
美寿々のお嬢様のように気品のある唇が、男のものをくわえさせられる。
土方のたくましい尻が美寿々の顔の上で上下し、あわせて薄く広がった乳房がゆれる。

二匹の浅黒いけだものが はかなげに白く、小柄な美寿々の体をむさぼりはじめた。

「た、田・・村ぁ・・・・・た・・・すけ・て」
「ああ、あの田村君、貴女の思い人の名ですね、気分を盛り上げてくれます」
「助けに来ちゃくれねえよ、『わたしは恥ずかしい淫乱ブタです』って言ってみな」
「わ、たし・・・は・・・・・っ・・・ず・・か・・・」
「きこえないぜ、住吉先生」

その時、ふいに、奥の豪華なドアが開いた。

・・・・・・・

二匹の浅黒いけだものが、はかなげに白く 小柄な美寿々の体をむさぼりはじめた。

「た、田・・村ぁ・・・・・た・・・すけ・て」
「ああ、あの田村君、貴女の思い人の名ですね、気分を盛り上げてくれます」
「助けに来ちゃくれねえよ、『わたしは恥ずかしい淫乱ブタです』って言ってみな」
「わ、たし・・・は・・・・・っ・・・ず・・か・・・」
「きこえないぜ、住吉先生」

その時、ふいに、奥の豪華なドアが開いた。

「ごめんねえ、おそくなって」

検備沢先生!
上質な真紅のスーツ、ぬけるような白い肌、髪はエレガントに長く下ろしている。
いつもの声とともに、検備沢先生があわただしく部屋に入り、一瞬立ちどまった。
時が凍りつく。

男たちが気をとられている隙に、美寿々は逃げ出した。
検備沢先生にかけより、しがみつく。

「せんせい・・」

と美寿々。
自分の声とは思えない。
部屋の中の光景、全裸で首輪の美寿々のすがたを見て、検備沢先生は息をのんだ・・・・ように思えたが

「あらあ、素敵よお。住吉先生って、ほんと、どんな格好しても似合うわねえ」

検備沢は本当に感心して、にっこり微笑む。
美寿々の脳裏に、足元の崩れ落ちる音が聞こえた。

「準備運動は終了しました」

と土方

「『いれいれ』は無かったわね」
「めっそうもございません」

と沖田

「で、どうだったの?」
「合格です、申し分ございません。住吉先生は今、最高の状態そして、処女です」

と土方が言った。

検備沢と男たちの会話を、ぼうぜんと聞いていた美寿々は、急に首輪をひかれ、われに返った
男たちは、後ろ手にした小柄な美寿々の裸体を、奴隷のように検備沢の前にひきすえた。

「先生、これはどういう・・!」

のこる気力をふりしぼり、美寿々は釈明をもとめるが、検備沢は意にとめない。

美寿々の頭を両手でつつむと顔をちかづけ、微笑みながらささやいた。

「うふ、あなたってほんとうに可愛い、堀北真希に そっくりって言われない?」

艶然とほほえむ検備沢の顔は、ぞくりとするほど美しく、つやめいている。

検備沢が美寿々にキスをする。
ディープキス。
その瞬間、電気が走るような強い快感が彼女をおそった。

「!!!」

涙にうるんだ美寿々の大きな目が、さらに大きく開いた。

検備沢は美寿々の反応にかまわず、語る。

「あなたを見るたび、ご主人のこと、思い出すわ」

今度は、耳元でささやき、首筋にキス、瞬間、美寿々は悲鳴のようなあえぎを上げた。

「私の事務所の大学生アルバイトだったとき、彼、すごく可愛い高校生の彼女ができたって喜んでた」

つぎに乳房にタッチすると、やさしく愛撫をはじめる。

「彼、あなたに夢中だったのよ」

お願い、せ・・先生・・や・・め・・

「頭のいい子で、自分の勉強に凄く関心を持っていて、センスがいいって」

あっ・・・あ・・

「彼が難病にかかって身動きできない体になったのは、それからまもなくのこと、
あなたは少しでも早く収入を得られるように高校の時から資格取得して、卒業と同時に結婚したのよね」

だめです・・・そこは・・あ・ああ、さわらないで

「そのあと、彼のお母さまが心労のあまり新興宗教にのめりこみ、借金に借金を重ねる、親戚縁者にも見放され」

あっああ、あっ、あん、あっ、あああああ

「あなたが地獄を見ないよう、離婚の手続きをしたあと、彼は自ら いのちを絶った」

だめ!ダメ!嫌っ!いやあああっ!

「彼、本当にお気の毒だったわ・・・・・。
あなたのことも、はやく紹介してもらおうと思ってたんだけど」

のけぞる裸の美寿々を抱きしめ、耳元でささやいた。

「あなた気がついている?田村君、あのひとにそっくりよ」

快感と羞恥に身悶える美寿々の手を優しく握り、スカートの中へと導いた。
忘我の美寿々は知らず、幼児のような幼い口調になっていた。

「せんせい・・・先生はレ、・・レズビア・・ン・・な・・の?」
「そう、思う?」

上質な絹のパンティ、検備沢の手はその中心を愛撫するよう命じている。
美寿々は恥ずかしさに耐え、従った。

導かれたそこをまさぐる、と、美寿々の手の動きがとまった。
導かれたさきに、女性の優しい丘陵はなかった。
そこには何か小山のような膨らみが・・・。

えっ!
これは・・・そんな・・・まさか!?

男性のもの!
美寿々はあまりの驚きに、われにかえった。

美寿々から体をはなし、検備沢先生は妖艶なほほえみを浮かべ、彼女を見つめたまま、
ゆっくりと上質なスーツを、ブラウスを、そして下着を脱ぎはじめる。

・・・最後の一枚を足からすべりおろした時、美寿々が目にしたもの、それは・・・
豊かな乳房、つややかな肌、細い腰、完璧なプロポーション、しかし、その股間には、

・・・・女性にありえない異物が黒い茂みから きつ立し、その存在をアピールしていた

それは、ほかならぬ男性そのものだった。

ぼう然とし、言葉もない美寿々に検備沢が語りかける。

「アンドロギュヌスって知っている?」
「りょ・・両性具有・・者」
「そう、住吉先生って、やっぱりものしり、男女の性と性器をあわせもつ完璧な性よ」
「それが、わたし」

美寿々は検備沢先生の局部から視線をそらすことができなかった。

「子供の頃はふつうの女の子だったの、でも初潮をむかえたころからクリトリスが
しだいに大きくなって、・・・おどろいたわ」
「悩んだ時期もあったけど、悪いことばかりじゃなかった」
「人類はアンドロギュヌスとの咬合で、普通のセックスとは比べ物にならないほど
強烈なエクスタシーを感じることが出来るの、社会に出てからは結構な武器になったわ、でも・・・」

にわかには信じがたい話。が、目の前のそれがなにより雄弁に物語っている。

「人をいくら感じさせても、自分はだめ」
「アンドロギュヌスが感じるためには相手が片方の性じゃだめなの、
男女ふたりとの同時のセックスでなければ。それもただ男と女であれば良いってわけじゃない。」

美寿々は固唾をのんだ。

「そのふたりが本当に愛し合っていなければ」

それじゃ私と田村が検備沢先生にスカウトされた理由は・・・

「そう、それもある」

検備沢は美寿々の心を読んで言った。

「強烈なエクスタシー。納得できないかもね・・・からだにおしえてあげる」

検備沢の目が妖しくひかり、二人の男に指図した。

なすすべもなく、美寿々はふたたび全裸で、ベッドに横たえられた

検備沢はふたたび美寿々に口づけすると、
耳のうら、首筋、鎖骨、乳房、乳首、うで、指の付け根、
へそ、かすかな陰毛、ヴァギナのまわり
・・・美寿々のからだの、あらゆる敏感な部位を、舌でなめあげ、
キスし、舌で突き、ときには甘がみしてなぐさんだ。

「・・ぁ・・っ!・・ひっ!あ・・ぁぁああ・・っ・・!!」

そのたびに、美寿々は体をふるわせ、身をよじり、あえぎ、哀願した。
「せんせい・・・もう、やめて・・やめてください・・わ・たし・・たえ・・られない」

検備沢は美寿々の顔の上にまたがり、男根をかざすと、

「口でかわいがって、奥のヴァギナを手で慰めてちょうだい」
「は・・・い」

「じょうずよお、よーく仕込まれたわね」

検備沢は、美寿々が咥えたペニスを中心に180度向きを変え、彼女の下半身におおいかぶさると、
M字に足を開かせ、大腿部を抱くようにして、美寿々の中心に顔をうずめた。

むきだしにされた美寿々のそこは、充分すぎるほど、愛液でうるおっている。
検備沢は、その愛液をなめるようにキスをし、音を立て自らの細く長い舌でせめたてだ。

「!!!」

口は、たくましい陽物にふさがれ、声を出すこともかなわない。

「・・・・ん!・・ふっ・・!!・ん・・・ぅ・・・!・・・・!!!」

せめて、この快感の責め苦からのがれようと、
美寿々は口と手で必死の奉仕をこころみるが、検備沢の責めは終わることがない。

二人が全裸で抱き合うさまを、男たちがくつろいで見ている。

「・・ぁ・・っ!・・ひっ、あ・・ぁぁああ・・っ・・!!」

美しい二つの女体(一人は半分男だ)が、からみあうさまを見つめている。
検備沢の体の下で美寿々がみだれ、狂態をさらし、声をあげるさまを楽しんでいる。

美寿々は、男たちが自分をもてあそんでいた時より、燃えるような恥ずかしさを感じた。
今、彼女は男のなすがままにされ、女にも はずかしめられているのだ。

「・・っは、っあ・・!きゃ、ん・・んんっ・・!」

ベッドの上でのたうつ美寿々の痴態は、男たちの欲望にもふたたび火をつけた。

「先生、・・・私どもにも」

二人は検備沢に、美寿々への挿入を請うた。

検備沢はものうげに体を起こしたが

「だめよ、住吉先生の大切なところは私のもの、また、手と口でかわいがってあげて」

美寿々に、また彼らへの奉仕、愛撫を命じた。

が、男たちは不満そうだ

「せんせい・・・」

全裸の美寿々はおびえ、検備沢にすがるようにしがみつく。

検備沢は、美寿々の頭をかばうように抱きしめ、二人の乳房は柔らかく押し付けられる。
白い二組の素足がからみあっている。
妖しく淫びな絵画のように美しい、裸身の二人。

日ごろの小生意気な言動を知るだけに、美寿々がおいつめられ、おびえる姿は、
それだけで男たちの劣情をそそった。
欲望に目をぎらつかせ、美寿々を見ている。

検備沢は、美寿々のみだれた短く美しい髪を、手でやさしくなでつけた。

「しょうがないわねえ・・・悪いけど、住吉先生、あなたのあそこ、かしてあげて」
「えっ・・・?」

美寿々は、いきなり男たちに首輪をひかれ、じゅうたんの上に四つんばいにさせられた。
背後にまわった土方が、美寿々のアナルに手早く、深くジェルをぬりこむ。

「だ、ダメ!だめっ!」

尻に手をあてて、抵抗しようとするが、すでに土方の挿入ははじまっていた。

「ひ!あ、い、いやあああぁ、いゃあ!」
「住吉先生、お力をぬいてください」乾いた声で土方が言う

土方の挿入は執ようで、容赦がなかった。

「っ・・ん、っはぁっ、ああぁ、だめぇぇ・・っっ・・!!!」

彼女の悲鳴は長く続かなかった。
沖田が両手で美寿々のショートヘアをわしづかみ、ペニスを口に押し込み、たくましい腰を何度も前後させる。

「ちゃんと、洗ってから交代するのよ」

虎と狼は、四つんばい になった美寿々の前と後から、その白く美しい裸体をむさぼっている。
美寿々はいまや、この妖しい宴の生けにえであり、性の奴隷だった。

「うっ、ぐ、あう」

存分に楽しみ、さらに交代すると、満足げに男たちは大量の白濁した精を、美寿々の口の中に、アナルに放った。

絨毯に横たわり、あふれ、流れだす体液をそのままに、男たちの蹂躙をうけた白い体をひくつかせる美寿々。

「さあ、仕上げよ」

美寿々はあおむけにされ、その白い左足を土方、右足を沖田が手にした。
これ以上ないほど両足を広げられ、秘部をむき出しにされる。
美寿々は羞恥で顔をそむけるが、抵抗する気力は、もはや、ない。

「あなたの処女を奪えるなんて、私、しあわせ」

検備沢はくちびるにキスをし、ペニスの先を美寿々の入り口に密着させると、
ゆっくりと前後に動かし始めた。

うるおいは充分だ。
愛液が ひわいな音をたてる。

「大丈夫よ、わたしのものはあなたを妊娠させない、そして」
「誰も、私を妊娠させることは出来ない」

挿入の瞬間から、経験したことのない灼熱の快感がはしり、美寿々はふるえた。

「あ、・・・はぁあ、は、・・あん、・・・っあ、あ、あ」

検備沢のペニスは、男たちのもの以上に太くたくましかった。
さらに押入れ、亀頭のかさでクリトリスをマッサージする。

「あっ、あっ、ああああああああああっ!あっ、あ!あ、あん!」

それだけで美寿々はのけぞり、はげしく身悶える。

「先生、初めての住吉先生には・・その・・先生からは・・・刺激が強すぎるかと」

美寿々の反応にさすがに気色ばんで、さっきまで狼藉をほしいままにしていた土方がいう。

「だから、準備運動してもらったんじゃない」

「あああっ!っあはあ!あっ!あん、あんっあん」

左手に沖田、右手に土方のものを握らせられた。

「かわいがってあげなさい」

美寿々はしたがった。
股間は検備沢のペニスに支配されたまま、こらえきれぬ快感に、
二人のペニスをかわるがわる口で奉仕する。

おしよせてくる。
快感の、大きな波がおしよせてくる。
そのあまりに大きな波頭はひといきに、確実に、
美寿々をどこかに連れ去ってゆくだろう。

た・む・ら・・・わたし・・・もう・・・だめ

「さそって」

え・・・

「彼をさそって・・・あなたが」

た・む・ら・・・

「田村君が私の中に入り、私があなたの中に入るの、どう、すてきだと思わない?」

美寿々は「いやいや」をした。

「うん、もちろん順番をかえてもかまわないわ、二人があなたの中に、は・い・る」

快感の波間から、突然、痛みの鋭い岩山が現れた。
それは美寿々のやわらかな肉体を深く、強く、つらぬいた。

検備沢が、ついに美寿々の処女をうばったのだ。

強い痛みのあとに おとずれた快感の波は、熱く、白い光となった。
その白熱した快感のかたまりは、美寿々のなかで急速に膨張し、ついに臨界をこえた。

「あ!あ!ああああ!ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」

破瓜の痛みよりもその快感のあまりの強烈さに、美寿々は激しく身をよじり、のけぞった。

左右から男達が、美寿々の顔に、体に、大量の精をほとばしらせる。

そして、男達があきれるほど美寿々は何度もさけび、体液にまみれた体をけいれんさせ、
・・・・・・・・気をうしなった。

・・・・・・・・・・・・・・

おうっ、おうっと海生動物のような声が聞こえる。
美寿々の「調教」のごほうびとして検備沢先生が、
土方・沖田の二人に自分の体をあたえているのだ。

四つんばい になった先生の、尻に土方が、口に沖田が、とりついている。

だが、乱れ、たえられぬ快楽に一方的に声をあげているのは男たちだ。
先生が、強烈なエクスタシーで男たちを犯している。

ふと、先生と目が合った。
検備沢先生は、美寿々に妖しくほほえみかけ、ウインクをした。

その目は こう語っていた。

「あなたの気持しだいよ。いい返事をまっているわ。」

ふたたび、うすれゆく意識の中で、美寿々は知らず、つぶやいていた。


「・・・おねえさま」

その翌日

大野事務所へ復帰したその日の帰り道、春の訪れを待つ桜並木のなかで、美寿々は
不意に、田村からくちびるを奪われた。

まるで高校生のような幼いキス。

「なに、これ?」

照れたように、そして誇らしげに微笑む田村。

・・・・・

そう、私はあなたの屈託のないその笑顔に恋をしたの。

うれしい!田村。

美寿々は田村に蹴りをいれ、手にしたバッグで彼の頭をはたいた。

「田村のくせに、なまいきよ!」

そしてそんな田村を後に、ひとあし早い春の陽光に照らされた公園通りへと歩みを進める。

もうまもなく春だ。

「ちょっと!田村のくせにって、なんですかぁ」

愛しているわ!田村。

今夜、彼を誘おう。
そして、二人で睦み合っているところへ検備沢先生に来てもらうの。

田村、三人で愛し合いましょう。

あなたもきっと気に入るわ
・・・・・そう、私たち、ずっといっしょよ

その時の驚く田村の顔を思い浮かべて、美寿々は微笑をうかべた






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