元凶
田村勝弘×住吉美寿々


今朝も俺は布団の中で射精していた。
正確には夢精、だ。
我ながらこの年で何やってるんだと情けなくて朝から凹む。
でも、俺は悪くない。
夢精の元凶は、住吉先生にあるからだ。

あの人は俺のことが好きなはずなのに俺に対して全く可愛げがない。
可愛い顔してるのに。
正直、初対面の時からドストライクだった。
こんなことは絶対あの人の前では言ってあげないけど。

汚したシーツを台所で洗っているともっと虚しい気分になってきた。
大家にバレないようにさっさと洗って乾かさないと。
ドライヤーでシーツを乾かしている間に遅刻しかけていることに気付いた。

事務所に到着した時、もう住吉先生の姿はなかった。
今日も朝から依頼者に会いに外出中らしい。
最近はいつもこうだ。
なかなか俺がいる時に事務所に戻ってきてくれない。
…もしかして避けられている?
メールも返事くれないし。

今日こそは会いたい。
会って、キスしたい。
キスよりもっと先に進みたい。

ここのところは夢の中にあの人が全裸で出てきては俺を挑発しまくっていた。
それで俺は我慢できなくて猿のようにあの人を犯す。
夢の中で何度も何度も。
あの日、俺がキスしてから、あの人の色気は凄まじくなったと事務所内でも外でも聞かれるようになってきた。
昨日の依頼者の中にはあの人目当てで事務所を訪れたオッサンまでいた。
だから俺はかなり焦りを感じている。
元々、元人妻という話を聞いてからなんかエロいなあとは感じていたけど。

今日、仕事が終わったら、あの人をデートに誘おう。
俺は自分の席に座ると書類に目を通して考えているふりをしながら
住吉先生をどう攻略しようかそればかりに頭を悩ませていた。

きっかけは不意打ちのキス。
そう、あの日枯れ葉舞い散る街路樹の下で
田村が私の唇を唐突に奪ったことから私達に流れる空気はおかしくなった。

「あっ、住吉先生!」

クライアントとカフェで打ち合わせをした帰りだった。
事務所に一旦戻ろうと横断歩道を渡る私の背後からあいつの声がした。
一瞬、ドキッとした。
声がする方を振り返ると、田村が歩道からこちらに向かって全力で手を振っているのが見えた。

「住吉先生ー!」

…恥ずかしい奴。
田村のそういうどんな時も無駄に全力で動くところは嫌いじゃないけど。
田村は左右の確認をすると私めがけて勢いよく走ってきた。

「住吉先生、もう今日の仕事終わりましたよね?
俺も直帰するんで、一緒に帰りましょう」

そう言って人懐こい笑顔を向ける田村のことを相変わらず可愛いな、と思う。
でも。

「こっちはまだ書類の確認があるからこれから事務所に寄るんだけど」

横断歩道を一緒に渡り終えたところでわざと淡々とそう答えると田村は、「じゃあ僕も」と慌てた様子で言った。

「小学生じゃないんだから先に1人で帰れば?」

私が呆れた顔で田村を見やると、

「なんでいちいちそんなキツい言い方するかなあ?」

と、田村が拗ねたように唇をとがらせて立ち止まった。
…だっていじめたくなる顔をしているんだもん。

「悪かったわね、キツイ女で」

気にせず歩き出す。

「ちょっと待って。こっち向いてください。住吉先生っ」

そう言って田村は駆け寄ると私の左腕を掴んで引き寄せてきた。

あっ。

私が咄嗟に右手で自分の唇を隠すと
田村が怪訝そうに私の顔を覗き込んだ。

「なんで口を隠すんですか?」
「なんとなく…」

返答に困る私に対して田村は臆面もなくこう言った。

「…また俺にキスされるかと思った?」
「!!」

図星を突かれて返答に困った私にかまわず田村が不服そうに言う。

「あれからいつまで俺のこと避けているんですか?俺のこと好きなんでしょ?
小学生じゃないんだから好きな男の前ではもう素直になったらいいでしょ、住吉先生。
ほんとに可愛くないなあ」

さすがに頭に来て私は言い返してやる。

「可愛くないのはあんたの方でしょ!
いつ私があんたを好きだと言ったわけ?
どこかのバカがしつこくセクハラしてくるから私は避けてるだけ。
あんたバッカじゃないのぉ?」

すると田村も負けじとムッとした表情でさらに言い返してきた。

「あんただのバカだのって…、俺にはちゃんと名前がありますっ!」
「あんたはあんたでしょっ!なによ田村のくせにっ!
もうセクハラやめてよねっ!」

私はそう捨て台詞を言い放つと掴まれた腕を振り払って事務所へと直進した。

「ちょっと、誤解されるじゃないですかっ」

田村が周囲の人の目を気にしてあたふたしてる声が聞こえたけど
そんなのはもう無視してやった。

…思い返せばあの最初のキスから田村は生意気になった。
あんなムードのへったくれもない騙し討ちみたいなキスをされたあの日から
こんな感じで日に日に田村は調子に乗っている。
何かと上から目線で私を挑発するようになった。

事務所に到着してドアの鍵を開けた瞬間。
ずっと後ろを付いてきていてた田村が急にドアノブから私の手を引き剥がすと
暗い室内に無理矢理私を連れ込みながら抱きしめてきた。

え、何!?

悲鳴をあげる隙も与えずに田村の唇が私の唇を覆った。

「んっ!」

田村は私の顎を片手で掴むと口を開かせ、舌を強引に入れてきた。
途端に田村の熱い吐息と舌が私の口の中だけじゃなく、
もっと体の奥にまで一気に侵入していくような錯覚がした。

ああ、こんなに。
こんなに田村がオスになっていたなんて。
やだっ、こんなの。
こんなところ誰かに見られでもしたら。

息が苦しくて窒息しそうなのに田村はおかまいなしに私の唇と舌を貪っていた。
くらくらして抵抗する力をなくした私に気付いたのか、田村がやっと唇を離したけど
そのまま二人一緒に床に崩れてしまった。

「先生がここで叫んだら、今度は本当に二度と会えなくなるから静かにしていてくださいね」

田村が私の唇に人差し指を当てながら囁くように言った。
その声が何故だかとても優しく聞こえて、私は力んだ体を緩めて田村に預けてしまった。

「住吉先生、前に言ってましたよね?セクハラはされたことよりされた人だって」

田村は私の髪を撫でながら言う。
声のトーンはとても優しい。

「住吉先生は俺にぞっこんですもんね?
俺と離れたくなくて事務所に戻ってきてくれたんでしょ。
そこまで好きな男にキスされたり追いかけられるのは、セクハラじゃないでしょ?」
「…勘違いも甚だしいんだけど…。
あんたがまた暴走して自滅しかけたら周りが迷惑するから私は」

私の冷静な反論を最後まで聞かずに、田村がまたキスしてきた。
今度は軽く触れるだけのキスだったのに、田村はそのまま私の首筋へと舌を這わせてきた。

「やっ…」

思わず体がびくっと反応してついいやらしい声が出てしまう。
でもそれに気を良くしたのか、田村が口元をゆるめて嬉しそうに微笑んだ。

「事務所のみんなも住吉先生が俺に惚れてるって知ってますよ」
「はああ?」

何を言い出すんだ、この男はっ。

「俺がそうみんなに教えてあげました」

田村は何故か自慢げに言い放った。
か、可愛い。
言ってることはムカつくのにその無邪気な表情にキュンとした。

…なのに。

「ちょっとこの手を貸してくれる?」

田村は私の返事を待たずに、私の左手をゆっくりと引っ張った。
私の左手を引き寄せるとそのまま手のひらを田村の大事な部分へとあてがった。

「やだっ」

私が手を引っ込めようとすると田村がさらに力強く私の手を掴んで引っ張った。

「…もうずっとこんな感じだったんだけど。わかるでしょ」

…触れなくても服の上からでも田村の大事な部分が盛り上がっているのは一目瞭然だった。
私はカーッと羞恥心で赤面していくのを自覚しながら、思わず顔を背けた。
そんな私の反応を見て田村が息を飲むのが伝わった。

立場はもう完全に逆転していた。
そこにはヘビに睨まれたカエルとなった私がいた。
田村はますます気持ちがたかぶってきたようで、すっかり獲物を狙う獣の目になっていた。

「田村…。頭冷やして。冷静になって。とりあえず場所変えよう」

私がそう恐る恐る提案しても田村の返事はない。

本気だ。
私、ここでヤられてしまうんだ。
職場で。こんなところで。

「どんだけ今まで避けられておあずけくらってきたと思ってんの。
言っとくけど、毎晩俺の夢の中で住吉先生は俺に犯されまくりですから」

掴んだ手を開かせ、田村の大事な局部を握るようにさせるとそのまま腰ごと強く押し付けてきた。

「本当は今日こそホテルに誘おうと思ってたんだ」

田村は私の手を使って自分のモノをしごきだした。
どんどん田村のモノが大きく硬く熱くなっていく。
やだ。無理。
どこまで大きくなるの。

「もう限界。先生の中に入れて出していい?」
「…田村…」

田村の舌先と指が私の体中のあらゆるところを露わにしていく。
そして体の一番敏感で繊細なところを探し当ててしまう。
ゆっくり優しく、そして確実に。
田村はスカートの中に手をまさぐるとパンストを破り、下着の中へと指をすべりこませた。

「すごい…。触る前からもうぐちょぐちょになってる。
意外と濡れやすいんだね、住吉先生」

田村がいやらしい笑みを浮かべた。

でも私はまだ田村の口から大事なことをしっかり聞いてない。
聞いてないのに先に快感に溺れてこんなことして良いのだろうか?

「ねえ、住吉先生」

…こんな時にまで住吉先生、か。
昼間に田村に言い返された言葉が私を追い詰める。

《名前で呼んでくださいよ》

確かにそうだ。
私も名前で呼んでほしいんだ。

でももう私の頭と体は田村によって与えられる快感でもうどうしようもなくなっていた。

田村は今度はブラウスのボタンを外すと、ブラをずらして私の胸を露わにした。
冷たい外気にさらけ出されて乳首が恥ずかしいくらいに立っていた。
田村の柔らかい髪が私の胸の上で、揺れる。
田村は赤ん坊のように私の乳首をくわえた。
そしてまた唇にキス。
眼下の男は私の体に夢中になっていた。
私の体にだけ?
ああもうわかんない。
なんだかもうどうでもいい。

住吉先生が事務所へと向かって行く後ろ姿を見ながら、俺は焦っていた。
これからどうやってあの人とキス以上へと進展させることができるんだろう?
朝から考えていた「住吉美寿々攻略法」を頭の中で組み立て直す。

…そうだ!
あの人の部屋かラブホテルに連れ込むまでを考えるからもたもたしてしまうんだ。
今、ここで。
事務所で住吉先生を犯してしまえばいいんだ。

俺は前を行く先生のいやらしく揺れる尻に見入った。
あのスカートの中を早く見たい。
正常位で、バックで先生を俺のチンチンで串刺しにしたい。
先生はどんな声で、表情で俺の前で乱れてくれるんだろう?

今のままでは先生との距離は縮まらない。
もう当たってくだけろだ。
事務所で既成事実を作ろう。
俺は先生を追いかけて、事務所に入ったところで手込めにすることを決行した。

住吉先生の口から「…ああんっ」といういやらしい声が小さく漏れた。
俺がずっと聞きたかった甘い声。

もっと。
もっと聞かせて。
俺だけに。

ずっと犯したかった肉体が今、この腕の中にある。
俺はその現実に興奮してどうしようもなかった。
でもここまで我慢してきたんだから丹念にじっくりと先生を責めることにした。

「どこが感じるのか教えて」

先生は瞼を固く閉じてしまっていた。

「返事がないってことは、俺に当ててほしいってこと?」

いたぶるような質問と同時に、俺は先生のもうすでに濡れているオマンコに指を入れた。

「ヤッ、…あああっんっ」

先生がたまらずあえぎ声を出した。
さらに愛液が溢れ出して、オマンコがぐちょぐちょになった。
ああ、嬉しい。
あの小生意気で勝ち気で憎まれ口ばかり叩く住吉先生が
今は快楽に素直に体をとろけさせるいやらしい女になっている。

「ねえ、先生のここ、どうなってるか自分で言ってみて」

先生は唇をきゅっとつぐんだ。
それを見て俺はおマンコに指をもっと突っ込ませた。

「アアッ!!ヤダァッ」

先生が途端に体をくねらせて喘いだ。

「ほら、どこがどうなってるのか言って」

先生は潤んだ目で俺を見ると首を横に振った。
なんて強情なんだろう。
でもそこが可愛い。
どんなに強がったって先生のオマンコはグッチョグチョのジュブジュブだし。

「もう下着はビチョビチョだから脱いだら?」

俺はそう言うと先生の股を広げてあっという間に下着を脱がした。
でも暗くて中がよく見えない。

「先生、だっこするからね」
「…えっ?」

俺はなにをする気かと驚いてる先生を、有無を言わさずだっこして持ち上げると机の上に乗せた。
そしてスカートも完全に剥ぎ取った。

机の上に先生を乗せたら、窓からこぼれる街灯の灯りで先生のおっぱいとオマンコがより見えるようになった。
本当はもっと明るい蛍光灯の下ではっきり見たいけど、さすがにそれは警備員に見つかるから無理なのが残念でしょうがない。
住吉先生が大声を出さないように俺は唇を手のひらでふさいだ。
もっと散々言葉責めをしたかったけど、
目の前でほぼ全裸の先生を見たらもう理性は吹っ飛びそうになっていた。
先生の裸は夢で見たものよりも遥かに美しくて、そしていやらしかった。
先生のピンク色の乳首はずっとピンと立っている。

俺の性欲は臨界点を超えた。

「先生…。もう我慢できない。
挿れちゃいますよ」

俺は片手で器用にファスナーを下ろすとチンチンを露出させた。
ずっと押し込められて窮屈そうにしていたチンチンが先生に向かってそそり立つ。
俺は先生の唇にキスをすると舌をねじ込んだ。
もうすぐ。
もうすぐ俺のチンチンもあなたの中にねじ込んであげる。

キスしたまま先生を机の上に丁重に押し倒す。

「あっ、んっ!」

先生の声と吐息が漏れた。
左手で先生の太ももを広げる。
先生は抵抗したけど男の本気の力に抗えるはずがない。
ちょっと可哀想に感じたけど、
先生のオマンコから太ももへと愛液が垂れだしているのを発見してしまった俺はもう躊躇しなかった。

キスをやめて、俺は膝をついて机の上でおっぴろげになったオマンコに舌を這わせた。

「ああっ。んっ。田村ぁっ」

先生は両手で自分の唇を押さえながら喘ぎだした。
やっぱり。
先生は警備員が来ないように声を最低限に抑えていた。
これは合意の上での既成事実だと俺は確信した。

「やだっ、やんっ、やんっ、あっ、ああっんっ」

先生の喘ぎ声とオマンコからのくちゅくちゅという音。
もっともっと先生の体をいじって言葉責めもしたかったけど。
俺は起き上がると先生の耳元で囁いた。

「いれるよ」

先生の腰を支えながら俺のそそり立ったチンチンの半分を挿入させた。
途端に先生がのけぞるから、俺は慌ててディープキスして悲鳴をあげるのを寸前で止めた。
でももう俺は止められなかった。
腰を動かしながら残りを強引に全部ねじ込んだ。
先生が涙を流しながら俺の背中に必死にしがみついてくる。

ああっ、可愛いっ。

俺のチンチンが住吉先生のオマンコを串刺しにしている。
その現実に俺は最高に歓喜した。
最初に出会った時からずっとこうしたかったような気がする。

先生のオマンコは予想外に狭かった。
あんなにぐちょぐちょだったのに意外とキツかった。
キツくてまだ俺は腰をそんなに動かすことができないでいた。
先生が壊れてしまいそうで。
泣いてる先生を見ても俺のチンチンはちっとも萎えなかった。
逆によりギンギンになっていく。

「…ごめん。先生の泣き顔可愛すぎてチンチン抜くことできない」

俺は素直に先生に謝った。
先生は何にも言えないままもっと大粒の涙をポロポロこぼしていた。

「泣かないで。ごめんなさい。ごめんなさい」

俺のチンチンをオマンコに突っ込ませたまま、先生は顔を両手で覆って泣き続けた。

俺は先生が愛おしくてたまらなくなった。
でもそれと同時に先生をバックや正面座位や騎乗位で突きまくって喘がしたいという欲望に駆られてしまった。






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