懲罰の罰(瀬尾×紅翼)
番外編


※陵辱注

「くそっ離せッ! 離せっつってんだろっ!」
「あー恐ぇこえぇ、さすが懲罰部隊ってか」

倉庫のような薄暗い場所。
両手を頭上で縛られている格好の紅翼は、目の前にいる瀬尾を睨みつけた。

「ボクにこんな事して……ただで済むと思ってんの?
「そういきり立つなよ姉ちゃん。あれ、でもボクって言ってるから男の子?」
「ボクは女だよ! ぜ……ッぜった殺す……、馬鹿にしやがって……!」

紅翼はものすごい形相で睨みつけながら、足をバタバタとさせている。しかし両手に縛られたロープは、一向に切れる気配がなかった。
瀬尾は何の考えがあるのか、わざと紅翼を挑発しているようにも見える。

「まぁ個人的な恨みはねぇんだけどな。最近、なんか懲罰部隊が気に入らなくてなぁ……、相手が葦牙でも攻撃してきたりな?」
「は? 何言ってっか全然わかんないんだけど。ってか、早く離せって言ってんだろっ!」
「取り付くシマもねぇか。この手のガキにゃ言っても無駄かね」

瀬尾の目つきが鋭くなり、紅翼の身体に歩み寄った。
何かを察したのか、これまで敵意を剥き出しにしていた紅翼の表情に異変があった。

「ちょ……、何これ、身体……力が……ッっはいんな……ぃッ!」
「なんだ、勉強不足か? 何も知らねぇみたいだな。まぁその方がやりやすくていいか」
「あ……、何す……ッ―――――!!!?」

声を上げようと大きく口を開いた瞬間、紅翼の唇は瀬尾に奪われていた。
暴れようと身をよじるが、身体に力が入らず、何もできない。

「んッんんーーー!!ッ んんッんんんんーーーーーー!!!」

紅翼の瞳が見開いた。唇の中、口内に舌が入ってきたことが分かると、紅翼は全身の力を振り絞り、口内に入ってきた瀬尾の舌を思い切り噛むようにした。

「っぷはぁ、危ねぇ危ねぇ。もう少しで噛み千切られるとこだったぜ……!」
「っうぅ……ッくぅ……ううぅ……〜〜〜〜っっ!!!」

身体を一歩引いて、冷や汗を垂らす瀬尾。
紅翼は歯を食いしばり、声にならない呻き声を漏らしている。唇を奪われたことが悔しくてたまらないのか、瞳には大粒の涙が見える。

「ころす……ぜったぃ……殺してやる……ぅっ! ふぅッうぅ……っくっ……ううっ!!」
「いいねぇ。いつまでその威勢でいられるか、頑張れよ〜ボクっ娘ちゃん」

瀬尾が片方の手の平を大きく広げ、紅翼の視界を隠すように近づけてくる。
また何かされる。そう感じた紅翼は、近付いてきた瞬間に思い切り蹴ってやろうと、地面を踏む両脚に力を込めた。

(あれ……、ちょ……何これ……、足も動かないし……っ! なっなんで……!?)

必死に力を込めているものの、紅翼の両脚はぴくりとも動かなかった。
このままではまずい……と思ったその時、瀬尾の顔が目の前に迫っていた。

「だ〜から無駄だって言ってんだろ。俺の能力は特別なんだよ」
「のうりょく……?? あんた……何言ってんのか全然わかんないし……ボクにっボクに近付くなぁッ!」

得体の知れない力を目の当たりにし、紅翼の身体が震え出した。瀬尾から逃れるように両脚は後ずさりをしているが、背中には壁があるので逃げ場はなかった。

「ボクボクって、本当にどうなってんだか。まぁ触ってみりゃ分かるか」
「!!!」
「あ……ぺったんこ。こりゃ揉み手のねぇ乳だわ……」

瀬尾の手が紅翼の胸に触れた。
ペタンという音がしそうなほど残念なそこは、触ってみると想像以上。かろうじて膨らみが感じ取れるほどの大きさだった。
紅翼の顔がみるみる赤く染まってゆく。

「ボクの……ッボクの……胸にっ」
「服が着物みたいなせいか、膨らんでんのが服か胸かわかんねぇなぁ。あと今は少し静かにしててくれるか」
「んん……む……ッ―――!!!」

服なのか胸なのか分からないものを触るのをやめ、紅翼の唇が再び奪われる。
自分の葦牙でない者との粘膜接触。本来の葦牙である夏朗とのそれでさえ、紅翼は指で数えられるほどしかしていない気がしていた。
誰だか分からない人間に唇を奪われ、紅翼は気が触れそうになる。身体の内から、得体の知れない熱が込み上げてくるのをを感じていた。

(一体……どうなって……ッボクの身体……動かないしっうあっ舌が……んッんんんんんん!!!)

抵抗をしているはずなのに抵抗ができない。
口内では再び舌の侵入を許してしまい、紅翼の舌に唾液がたっぷりとついた舌が絡みつく。
瞬間的に、紅翼がさっきのように舌を噛んでやろうと口を思い切り噛み締めた。

「ちゅ……ちゅッ……、ん……く……ッん、んむ……ッ!!?」

舌を噛まれた相手は自分から離れて……いなかった。
何事もなかったかのように、紅翼の口内が舌によって蹂躙されていく。とろみを含む唾液を注がれてはかき混ぜられ、口内の奥へと唾液を飲み込むように促してくる。
何がどうなっているのか、紅翼は目の前で起きている事態に理解が追いつかないまま、口内に流れ込んでくる唾液を飲むことしかできなかった。

「っぷはぁ。たっぷり飲み込ませてやれたか……っと」
「ぁ……はぁぁ……ッ あれ……、なんで……? ボクの身体ど……うなって……」
「これで充分だな。もう身体も動かねぇと思うが、意識ははっきりしてるだろ?」

そう言って瀬尾は紅翼の顔を見る。
夏朗でない人間にワケも分からぬまま唇を奪われ、好きなように口内を陵辱された。
なぜ抵抗ができなかったのか、この拳で殴れなかったのか、紅翼は自問自答をしても答えは分からず、ただ動かない身体と口内に注がれた唾液を感じて呆然としていた。
瀬尾はその様子を見ながら、紅翼の下半身へと目をやる。

「こりゃスパッツか? 着物にスパッツって……どういうセンスをしてんのかねぇ懲罰部隊は」

巨大な赤のリボンがついた帯を持ち上げ、その下に隠れていた下半身があらわになる。
腰から太ももにかけてぴっちりと密着したスパッツがいやらしく、紅翼の股間のラインを浮き上がらせていた。
「ったく、どうなってんだこの服は……」

腰の辺りに指を這わせると、その手を少しずつ下に下ろしてスパッツを脱がし始めた。
その瞬間、これまで呆然としていた紅翼がハッと気付いた。

「なッ……何して……、ちょ……ッやだっ! やめ……ッやだあぁあッっ!!!」
「そ、そこはッだめ、駄目だってっ!! なんで……ッ身体動かな……ッ!?」

威勢のいい紅翼に戻ったかと思いきや、口ばかりで抵抗をしていなかった。
していないというより出来なかったが、自分の身体がなぜ動かないのか分からずに、紅翼の顔には怒りと懇願が入り混じる。
瀬尾はまったく気にした様子はなく、スパッツをするすると下へ下へと脱がしていった。
隠されていた三角地帯が見え始め、肌色の露出も多くなる。

「あー、やっぱり女の子だな。メスの匂いってか、やっぱ○学生みてぇだわ」
「お、お前……それ以上したら、本当にぶっ殺すからなッ!? いや、ぜったっ、絶対に許さないし、絶対に潰すッ潰してやる!!」

「顔も真っ赤にして、怒ってんのか恥ずかしがってんのか。どっちにしろ、威勢のある方が犯し甲斐もあるってもんだ」

ズルッ……っと、スパッツを股間の下まで一気に下ろした。
それまで肌に直接密着していたせいか、下ろした拍子にむせ返るようなメスの匂いが鼻をつく。
汗ばんだ紅翼の股間を見ると、汗でない液体がスパッツにと染みを作り、透明な糸を垂らしているのが分かった。
「ううぅぅ……ッみっ見るなぁ! 見るなああぁぁッっっ!!!

「こりゃ……またぐっちょりと濡れてるもんだな。けどまぁ、全然使ってなさそうだ」

紅翼の女である部分を見る。汗と蒸気によりいやらしく見えていたが、入り口は固くとじていて、全く使われていないように見えた。
瀬尾は自分のズボンから固くなった肉の棒を取り出すと、紅翼の両脚を持ち上げた。

「ちょ、ちょっだめっ、駄目だってっ! 本当にやめろって言ってんのに!? まだ夏朗にもしてもらってないし、ボク……ッボクの……っ」

「おーおー、やっと素直になってきたか。してもらってないってあれか、初めてっつうことか? じゃあこれは、葦牙一同から懲罰部隊への罰として、受け取ってもらうか。これだけ濡れてりゃ、まぁ入るだろ」

必死に懇願する紅翼の顔は、今までに見た事がないぐらい歪んでいた。
瞳からは涙があふれ、訴えかけるように声を枯らす。ここまで紅翼を追い詰めたセキレイはいなかったのか、紅翼は今までに感じたことのない恐怖の感情を味わっていた。
瀬尾はその顔に一切の同情をすることなく、鋭い目つきをしたまま腰を押し付け、肉棒を紅翼の秘所へとあてがった。

「やめっやめろっ!! やめろッて言ってん―――ッ―――!!!」

ブチッ、ブチブチっブチィッ!!
紅翼が大口を開けて声を出す瞬間、瀬尾の肉棒が深く膣内へと突き挿さった。
太い肉棒に対して小さすぎる紅翼の穴は、擦られながら拡張していく。肉を引き裂く悲痛な音を伝えてきた。

「あーあ、入っちまった。もう少し素直になっててくれりゃあ、簡単なもので済ましてやったんだがな。もう遅いか」
「あ……、あ……ぁあれ……、熱いのが……い、痛い……、何これ……? ボクの中……あ、あれ……」

自分の中に入ってきた熱い感触。紅翼はそれが何なのか、理解をするのに時間がかかった。
さっきよりも近くにある瀬尾の身体、股間の割れ目が燃えるように熱く、お腹の深くにまで達する異物が現実を理解させる。
紅翼の唇がブルブルとふるえ出した。

「あッあ、あああッ!! ああああああぁあッっ!!!!!」
「やっと気が付いたか? これで処女じゃなくなったわけだ。よかったな、ボクッ娘ちゃんよ」
「くっうぅぅ……ッうッ!! くうぅふぅ……ううぅッっ!!! 夏朗に……夏朗のために……ってッッうぅッううぅぅ……ッっ―――!!!」

紅翼の瞳からは涙がぼろぼろと溢れ、いくら流れても止まらなかった。
瀬尾はまったく同情することなく身体を押し付け、さらに肉棒を奥へ奥へと突き進めようとする。
膣内の圧迫感は強く、少しずつ中に進められるのが精一杯という狭さ。
瀬尾は紅翼の身体を壁に押さえつけながら、無理矢理に肉棒をねじ込んでいった。

「なんだ、泣かれるとなぁ。どうせなら気持ちよく捨てちまった方が、楽になるぞ」
「う……ッひっく……ッんんん……っ!!!?」

ぐちゅっぐちゅっ……、膣内に挿入する度に聞こえてきた音が、徐々に水気を帯びてきた。
上を見ると紅翼の唇は再び奪われており、その瞬間から膣内がほぐれてきたのかもしれない。

「はぁ……ッん、ん……ちゅっ……ちゅ……はぁっはぁ」
「随分甘ったるい声になってきたなぁっ。懲罰部隊もこんなもんか?」

何度目かの粘膜接触。
上では唇と舌で、下では互いの下半身がねっとりと繋がっている感触。紅翼は普通のキスですら滅多にする機会がなかったせいか、この舌を絡め合いながらの激しい粘膜接触の行為に、言葉にはならぬ快感を感じ始めていた。

(はぁ……ッはぁ、こいつは……敵で、ボクの……奪ったやつで……。でも、身体が熱くて……ッ何か熱くてぇ……どうなって……っ)

自分では気付いていないのか、紅翼は自分から舌を突き出してキスの催促をしていた。
普通のキスにさえ敏感に感じてしまう紅翼の身体には、口内と膣内による粘膜接触は刺激が強すぎた

「あーあ、もうベロベロだなっもうちょっと楽しめるかと思ったんだがッ」
「ふぁぁ……ッなんか……これ変……、ボクっおかしぃ……おかしく、なる……っッ」

プシャアァァアァッァアッッ……
紅翼の股間から勢いよく水が噴き出した。
まだ肉棒を挿入している最中だったが、それも構わずに股間から溢れる水が止まらない。

「おいおい……お漏らししてんじゃねぇよ紅翼ちゃんよ……」
「はぁ……ッはぁ……あぁ、なんか……出ちゃった……ぁッ」

股間から温かい液体があふれ、足元に垂れていく。
瀬尾がその事に対して責めるような目を向けると、紅翼はどうしようもなく恥ずかしくなってしまい、それ以上強い言葉が出てこなかった。

「あッあぁ……ッあぁん……ッ何これぇ……ッこれ、わかんなぃ……ッひぃっ」

ジュプッ……ズプッ……

激しく腰を打ち続けている内に、紅翼の股間は愛液でたっぷりと満たされていた。
さっきまでの圧迫感が嘘のように、肉棒を奥深くまでねじ込んでは引き抜き、再び根元まで挿入する。
拒絶をしていた紅翼の声は聞こえず、挿入される度に全身をビクンと震わせて感じていた。

「よし……ッ中にたっぷり出してやるからな……っ」
「はあぁ……ッああぁッ中……ッ中って……っ!? やッあぁんッ」

ドプッドピュッ! ビュルルッドプッ……!!

射精感が高まった瞬間、紅翼の腰を両手で引き寄せ、肉棒を一番奥に挿れた状態で射精した。

「あ……ッぉ……何ッこれ、来て……ッ入ってくるぅ……ッ! くふぅ……ッ」

ドクン、ドクン……。

瀬尾の身体が小刻みに震え、溜まっていたものをすべて紅翼の膣内に出してしまおうとする。
紅翼は何をされているのか分からないといった表情で、ただ股間から自分の中に這い上がってくる熱の感覚に翻弄されるように、身体を痙攣させていた。

「あー出した出した、すっきりしたぜ。ボクっ娘ちゃんも楽しんだみたいだな」
「はーーッ、はーーッ……はぁ、あ…………ぁ」

赤く上気した紅翼の顔。目は虚ろに空を描く。
股間を見ると、まだ肉棒が中に挿れられたままで、愛液があふれているのが分かった。
紅翼の中で、何かが弾けるのを感じた。

「き……、気持ちいぃ…………」

ズプッ……ブチュッ、肉棒が引き抜かれる。
その瞬間、中にたっぷりと出されていた白濁の塊がドプドプと垂れてきた。
どれだけの量を中に出されたのか、紅翼の愛液に混じった液体が地面に落ちる。

「あ…………」
「もう充分だな。反省したか、ボクっ娘ちゃんよ?」

瀬尾の問いに、紅翼は黙ったまま何も言おうとしなかった。
その表情は虚ろではなくはっきりとしていたが、どこか物足りなさ気に、もっとして欲しそうに眉をひそめた顔をしている。

それに対して、瀬尾は紅翼の心を見透かした目をしたかと思うと、紅翼から離れ、身だしなみを整え始めた。
どこか淡々とした仕草。紅翼は何も言わずに見ている。何かを期待しつつも、何も言わない。

「ああ、そうそう。この倉庫の周りな、葦牙が囲んでるんだわ」
「は…………?」
「そこまでひでぇことにはならないと思うが、まぁ……懲罰部隊への罰ってことで、葦牙の連中も溜まってるんだな」
「ちょ……、ウソでしょ……? ボク……こ、こんな状態なのに……!?」

「これに懲りたら、もう俺のダチに手を出さないようにな」

それだけ言うと、瀬尾は後ろを向いて歩き出した。
片手を上げ、別れを告げるように左右に手を振っている。
これ以上語る言葉はない。そう言っている気がしたのか、今にも姿が消えてしまいそうな瀬尾に向かって、紅翼は必死に叫んだ。

「―ッ――――――!!!!」

――翌朝、紅翼はある室内で目を覚ました。

何をやられたらこうなるのか、初めてを奪われたばかりだった穴からは白濁液があふれ、尻穴は何を突っ込まれたのか、ボッコリと容赦なく広がりきっている。
手に着けていたグローブは奪われたのか今は何も着けておらず、着物も精液でベトベトに汚されている。
精液を注がれ続けた紅翼の腹部は大きく膨れ上がり、昨晩にあった出来事を物語っていた。

「ご……ごめんなさぃ、ごめんなさぃぃ……ッ」

そこには懲罰部隊として恐れられていた紅翼の面影はなく、一人のメスとして使用されている紅翼の姿があった。
無数の葦牙たちが、紅翼を取り囲んでいた。






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