シュトレーゼマンとエリーゼ
番外編


ここは日本

今巨匠シュトレーゼマンは世界ツアー真っ最中。

日本公演も終わりシュトレーゼマン御用達のクラブ ワンモア キスで
彼はホステスに囲まれて酒を飲んでいた

「ドンドン飲んで!今日はワタシの奢りデス!」

コッコッコッ。

ヒールの鳴る音。

「マイスター、日本のファンで相当な美女がこちらでお待ちですよ」

「おおお!!!待ってくだサイ!いま行きマス!」

シュトレーゼマンは千鳥足で店の扉を開ける。

「オリバー!!」
「イエッサー!!」

背後から現れたオリバーによってシュトレーゼマンは拉致されてしまった。

「毎度毎度同じ手に引っかかるとは・・・明日には成田を発つんですよ!しっかりしてくださいマイスター!!」

エリーゼは酔いどれて足取りのおぼつかないシュトレーゼマンをホテルの部屋に担いで運ぼうとする。

(はあ・・・。いくら仕事とはいえこんなジジイの相手をいつまで続けるのだろう・・。私もそろそろ結婚とか考えなきゃ・・・。)

ため息をつくと不意に胸に違和感を覚えた

ムギュッ!ムギュ!

シュトレーゼマンの両手がエリーゼの胸をわしづかみにした。

「!!!」

「美女はアナタですか?」

一瞬エリーゼはどきりとした

「よ・・酔っているならやめてください!」

エリーゼに投げ捨てられ、ベッドに寝そべったシュトレーゼマンは、彼女の顔を見下ろすように覗き込んだ。

「・・自分の部屋に戻ります。」

「エリーゼ、行かないで。」

お酒で赤く火照った顔が薄明かりで見えた。

「少しだけですよ。」

エリーゼはベッドに腰掛けるとシュトレーゼマンは子供のようにエリーゼのひざに頭を乗せた。

「エリーゼは結婚とか考えている彼はいないの?」

「・・・。」(あんたの無茶で出会いがないんだよ!!)

「・・・なら私と結婚しましょう。」

「断ります。」

そういうとシュトレーゼマンは顔をエリーゼの下腹部に当て、両手で抱きしめた。
寝息のような息遣いがエリーゼの体にあたるとこそばゆい感触がした。

「エリーゼのにおい・・・。」

「何を嗅いでいるんですか・・。この変態!」

シュトレーゼマンの手がエリーゼの手にかぶさる
エリーゼは彼の皺だらけの手をなでる

「指揮者の手・・・。」

彼の生い立ちを調べた事があった。
若き日の無力感と挫折の日々。
ミナコ・モモダイラとの出会い。
そして指揮者としてのスタート。
今の自分の年齢の倍以上を生きた手は
富と名声と自分の音楽を手に入れたが、家庭や平穏な日々、そういったものはすり抜けてしまったんだ
と彼女は考えた。

彼にとって女遊びや酒はそれを埋めるために必要なもの・・。

(自分は何も手に入れてない)

あわただしい生活の中で、プライベートもなくただ過ぎてしまっている時間に不安と苛立ちと
もうどうしようもなさがこみ上げて彼女は1粒の涙を流してしまった。

彼の皺にエリーゼの涙が零れ落ちた。

「なかないで。エリーゼ。私はあなたたちと出会えて幸せです・・・。」

下腹部に響く声。
エリーゼはシュトレーゼマンの両手をつかむ。

そのままエリーゼもベッドに仰向けに倒れると、シュトレーゼマンはエリーゼの股間に顔をうずめた。

「んんん!・・・ああああん!!」

シュトレーゼマンは手をつなぎながらエリーゼの下着の隙間から舌を這わせて、襞を舐める。
襞の間からエリーゼの透明な体液が流れ出た。そしてエリーゼのめがねが自分の火照りと汗で
少し曇ったようだった。

彼はそのまま下着をはずすと、スカートをめくり上げブラウスのボタンをはずし、
ブラの隙間から乳房を舐め尽くした。そして自分のジャケットも脱ぎ、ベルトをはずし
ネクタイも取り、シャツのボタンもはずし始めた。

「・・・はあはあはあ・・。・・フランツ・・どうして?」

「愛しいからです。」

エリーゼは何かが吹っ切れたように両腕を彼の背中に回し、両足で彼を抱きかかえるように
つつんだ。シュトレーゼマンの硬く大きいそれはエリーゼの中にすっと入ってしまった。
パンにはさんだジャムのようにエリーゼの股間からはぬめぬめとした愛液がはみ出ていた。

「あああああああん!!」

思わず大きな声を上げるエリーゼ。

(セックスなんて何年振りかな・・。今日だけは、このスケベでどうしようもないジジイの家族になろう)

そう思ったエリーゼだった。






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