チャット A.M.1:30
番外編


ますみ:ちょっとアンタ!久しぶりじゃないのよ
のだめ:ますみちゃん!元気でしたカ?
ますみ:そんな事より、千秋様とどうなのよ!!
のだめ:どうってなんデスか。のだめと千秋先輩はいつもラブラブですよ。
ますみ:どこまでいったのよ!!!

みね さんが入室しました

みね:ようひさしぶりー
のだめ:峰くん久しぶりデース
ますみ:あら龍ちゃん、珍しいわね
ますみ:って誤魔化されないわよ!
どうなってんのよ千秋様と!
のだめ:それはもうすごいんデスよ
のだめは服着る暇もないデスよ
みね:マジかよ…
ますみ:キー!殺すわ座敷童子!!
のだめ:ちょっと二人に相談したいことがあるんデスけど…

千秋 が入室しました

千秋:お前らなにやってんだ
ますみ:千秋様!?!
みね:よー。千秋がチャット来るなんて初めてだな
のだめ:センパイ?!?!どしてココ知ってるんデスか?!
千秋:俺のパソコンに、ここにアクセスしたログ残ってたんだよ
のだめ:ぎゃぼっ
千秋:勝手に使うなっつってんだろ
ますみ:相変わらず「のダメ」じゃないのよ!
みね:で、なんだよ?相談って
のだめ:あの、相談っていうのはデスね
千秋:待てよ。お前へんなことチャットに書くなよ
ますみ:ヤダ!ちょっとどういうこと?!

千秋 が退室しました

みね:おいおい!千秋いきなりオチんのかよ
のだめ:あ、先輩いなくなりましたネ…じゃあ改めて
ますみ:ちょっとォ、なによ!
のだめ:あ!ちょっと待って先輩が急にコッチの部屋にfghjkあqjぎゃぼrtybcbjkm

のだめ が退室しました

のだめのパソコンを強制終了させて、俺は言った。

「おい、お前は何を相談しようとしてたんだ?」
「べ、べつにセンパイが気にするようなことじゃないデスよ…?」

「俺の話題で、且つ服を着る暇がないとか言ってたみたいだな?どうなんだよ」
「…」

「黙ってたって分かんねえだろ。それとも…」

俺は強引にのだめの唇を吸いあげた後、浅いため息をして言った。

「お仕置きが必要みたいだな。それも今までにないくらいに強力な…」
「やっ…先輩、今チャットやめたら…真澄ちゃんたち余計変に思いマスよ…!」

抵抗するのだめの腕を掴んで、動きを押さえ込む。
何とかして俺を止めようとする言葉も、だんだん弱くなっていく。
俺がどうだとか、俺たちの関係がどうだとか、
…もちろんそれも言いたくないけど、そうじゃなくて…

…ベッドの中ののだめを、誰にも教えたくないだけ。

淫らに喘いで、乱れるのだめがいることも、
そうやって俺を欲しがって切なげな表情になることも、
ただ、のだめのそういう面を俺のものだけにしていたいだけ。

…寝酒のつもりで手をつけたビールのせいだろうか……止まらない。

のだめをこたつから引きずり出して、ベッドに放り投げた。






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