菊池の修羅場
番外編


「んうっ...いずみちゃん...イイよ...」

ベッドに腰掛けた菊池亨は、彼に奉仕しているいずみの乳首をつまみながら恍惚となった。

月に一度の逢瀬。来年、亨がボストンへ帰るまでの間のコトというのは二人の暗黙の了解。
いずみは、この時のために、中出しOKの日をえらび、夫に嘘の用事を言って来る。
特別な才能をもった男に抱かれる悦びは、何にも代え難いから。

「あぁ...いずみ...」

亨が細い声でささやく。
それを合図にいずみは立ち上がり、亨の上に腰かけるように、形のいいお尻を沈めた。
密壷に、太くビンビンに張りつめた弓がゆっくりと入っていく。

「ア..はン...」「ふぅーっ」「ン...亨...」

ひとつになったあたたかさをしばし、たしかめる。
亨はいずみのうなじや耳にキスをしながら、左手で豊満な乳房を包み、右指で美豆をまさぐった。

(アァ...すごくイイ...でも亨ったらユッコって女や他の女にもこんな体位を?
いいえ、亨へのテクニックなら、人妻であるアタシに勝てっこないワ!!)

亨はいずみとつながったまま仰向けになり、いずみの乳房、美豆、密壷と3点責めをはじめた。
まるで、いずみのからだがチェロであるかのように、弾き、弾く。
いずみは奏ではじめる。「あァ、あン、あァーッ...」

だが、この最高の音を奏でる楽器は、ほかの男のものなのだ。

(しっかしサイコー...。この眺め。この声。この締まり。やめらんないよ)

天井鏡に映る、亨に責められ脚を大きくひろげてもだえるいずみの裸身。
それを視姦しながら、亨はますます興奮した。

いっそう激しくいずみを責め、激しく突いて、いずみをイカせた後、亨は正常位で頂に達した。

快楽の後、簡単に身支度をしたらまたワインで乾杯しよう。
そう考えて立ち上がった亨の耳に、騒がしい物音が近づいてきた。「何だろ?」

ドスドスドス・・・
ガチャ!!バタン!!

「おいっ、いずみ、いるのか!?」

いきなり、体育会系のガタイのいい大男が、数人の男を連れて部屋に入って来た。

「アッ、あなた!どうしてここがッ?」
「こぉのヤロー!俺のいずみとヤリやがって!!どうなるかわかってんのか!!!」

バキィ!!

渾身の蹴りをくらった亨の足の骨が、にぶい音をたてて折れた。...






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