子ども扱いしないで
リュカ・ボドリー×野田恵


「え・・・リュカ?!やめ・・・んんっ・・・!」

抵抗しようとするのだめの唇をリュカの唇が塞ぐ。

「ッ・・・はぁっ」
「のだめ・・・ぼく・・・のだめの事好きなんだ!のだめにはチアキがいるって分かってる。
すごい人だっていうのもわかってる・・・。でも、ぼくだってのだめの事大好きなんだ!
どうする事もできなくて、苦しくて、苦しくて、音楽の勉強も全然集中できないし・・・。
のだめ・・・。たすけて・・・。ぼくを助けてよ・・・・。」

そういうとリュカはのだめのワンピースの裾から手を潜り込ませ
内もものあたりをまさぐった。

「リュカ!だめデス!リュカはまだ子供なんだから、
こんな事しちゃだめデス!」

そう言われたリュカはカッとなって手を払いのけようとするのだめの
両手首をつかみ、ベッドに押し付けた。

「ぼくはもう子供じゃないよ!背も伸びたし、のだめの事、本気で好きなんだよ!
子ども扱いしないで。ぼくをちゃんと見て。」
「や・・・離して!」

のだめは危険を感じ、身をよじり、その体勢から逃れようとしたが、
力強いリュカに、全く身動きが取れないでいた。
いつのまにかリュカは子供ではなく男になっていた。

リュカは逃げられないようにのだめの手首を自分のベルトでベッドの柵にくくりつける。

「やめ・・・リュカ、なんでそんなことするんデスか?解いて!」

のだめはリュカをにらみつけた。

「こうするしかないんだ・・・。」

悲しい顔をしてそういうとリュカはのだめにキスをして、舌を滑り込ませる。

「んっ!ん―――!!」

のだめは必死で抵抗しようとしたが、両手を拘束され、上に乗られ、
顔を両手で押さえつけられているのだめはどうする事もできなかった。
千秋以外の男の唾液など飲むまいとするのだめの口の端から、唾液が溢れる。
リュカは唇を離すと、首筋、鎖骨、胸元に荒々しくキスをしていく。
痛いほどに吸い付かれたのだめの白い肌に、くっきりと赤い痕が残されていく。

「やあっ!お願い、もうやめて・・・!」

リュカは構わずのだめの胸元のボタンを外すと、ブラジャーを捲り上げ、
乳首を舐めまわした。

「あっ・・・いや!・・・っリュカ!はぁっ・・・!」

リュカはジタバタさせるのだめの足を押さえつけながら開き、
のだめのパンツの紐を解いた。露になったそこに指を入れた。

「―――!!痛いっ・・・!やめて・・・い・・た・・っう、うっ・・・。」

のだめが千秋以外の男に感じて濡れる訳がなかった。
無理やり2本の指を挿入され、激しくかき乱され、
のだめは痛さとリュカを部屋に入れてしまった事の後悔で泣き出してしまった。

先輩・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・!
先輩以外の男の人を部屋に入れるなんてどうかしてました・・・。
リュカは子供だと思ってたから・・・。
助けて、助けて・・・しんいちくん・・・!!

のだめは心の中で千秋の名前を叫び続けた。

痛がって泣き叫ぶのだめに罪悪感を感じたリュカは、
いっこうに濡れてこないのだめの中から指を抜くと、
涙が零れ落ちる瞼にキスをした。

「ごめんね・・・のだめ・・・。のだめの心の中はチアキでいっぱいなんだね。」

そういうと手首の拘束を解き、リュカは部屋を飛び出した。

「リュカ・・・。」



*******


「ただいまー。のだめ、帰ってるかー?今日はいいワインを買ってきたんだ。
一緒に・・・。のだめ?」

帰ってくると、のだめは電気もテレビも付けずにへたっと座り込んでいた。
千秋はいつもと様子が違うのだめの顔を覗き込んだ。
その目は光を失い、一点をぼーっと見つめていた。

「のだめ?!」

千秋は電気を付けると信じられない光景をまのあたりにした。

のだめの髪は乱れ、ワンピースがはだけている。
その隙間からは赤い斑点がいくつも浮かび上がっていた。
手首には痛々しく何かのあと。

それらは何があったかを容易に想像させるものだった。

「・・・のだめ・・・。」

「のだめ・・・何があった?!誰がこんな事を・・・!」

千秋は自分の血が一気に引いていくのを感じた。

「・・・・・・。」

のだめは何も話さない、いや、ショックのあまり、声を出せなくなっているようだった。
千秋はのだめを抱きしめた。強く、強く。

「ごめん、のだめ・・・守ってやれなかった・・・!」

千秋は普段のだめをほったらかしにしている事を後悔した。

のだめに隙があったは俺のせいだ・・・。
俺の事しか見ていないのだめに安心してしまっていたんだ。
ずっと側にいてやれば良かった・・・。そうしたらこんな事には・・・。

昨日まで、のだめが自分のそばにいることは当たり前になっていて、
それが自分にとってどれだけ大切な事か、
のだめがどれだけ大切な存在だったか、今更思い知らされる。

千秋の目から涙が溢れた。

「せんぱい、せんぱーい!・・・むきゃ・・・。し ん い ち く ん !!」
「・・・のだ・・め?」

目の前には口を尖らせているいつもののだめがいた。

「もーしんいちくんてば、すごいうなされてて、うるさくて眠れないから
起こしちゃいましたよ。」
「え・・・あれ?」

千秋は一瞬状況を理解できずにいた。

「あれれ?しんいちくん、泣いてる?あー、もしかして飛行機の夢でも
見たんでショ。うきゅきゅ♪しょうがないヒトデスね。」
「夢・・・?」

のだめの首筋や、手首に赤い痕がない。

「・・・よかった・・・!のだめ・・・。」

千秋は思わずのだめを強く抱きしめた。また涙が溢れた。

「先輩?まだ寝ぼけてんデスか?」
「のだめ、愛してる・・愛してる・・・!」
「ほわあぁ〜!」

そう言うとのだめは千秋の背中に手を回し嬉しそうに微笑んだ。

―もう絶対に離さない。こんなに大切な存在を、失いたくない。―

「先輩、今日からマルレの事務所にこもるんでしたよね?
いつ帰ってくるんですか?」
「・・・ずっとここにいるよ。明日も、明後日も。今日はおまえの好きなところに行こう。」
「むきゃあ☆いつものカフェがいいデス!あそこのキャラメルラテは最高デス!」
「ん。そうしよう。起こして悪かったな。もう少し寝よう。」
「ハイ。・・・すぴー・・・。」

千秋はのだめの頭を大事そうに優しく胸に抱いて、もう一度眠りについた。






SS一覧に戻る
メインページに戻る

各作品の著作権は執筆者に属します。
エロパロ&文章創作板まとめモバイル
花よりエロパロ