めちゃくちゃになりたい
千秋真一×多賀谷彩子


「真一…抱いて」

ほろ酔いで、目を潤ませている元恋人にせがむ。
また今夜も、別れたはずの真一の部屋を訪ねて甘えてしまっている。
音楽、音楽で放っておかれっぱなしだった恋人時代に疲れて、逃げ出したのは私だったのに…
やっぱり真一以上にカッコいい人はいない。
真一以上にエッチが上手な人も…
私は真一と付き合った時、真一が初めてで…
上手いか下手かもわからなかったけど、回数を重ねるごとに…良くなっていって。
真一と別れて、別の人と付き合ってしてみたけど、真一ほど気持ち良くなかった。
だからつい、こんな風に授業でイヤなことがあってむしゃくしゃする日は…したくなってしまう。

「オレ達、別れたんじゃなかったか…?しかもおまえから…」
「……真一ぃ…したい」

私は自分から真一にキスをして、ソファーに押し倒した。
舌を入れると、絡め返してくる。その反応が嬉しくて、真一の髪に手を差し込んで頭を抱き寄せた。
しばらく舌を絡ませあっていると、真一の重ねた体の下半身の一部が変化してきたのを感じる。
真一…もう?
でも私も…もう、あそこが熱い。
付き合いが長いからわかる。
これはこのまま、セックスになだれこむ時のキスだと。
真一は一瞬体を離すと、私をふわりと持ち上げ、ベッドに運んだ。
ああ、抱いてくれるのね…今夜は。
自分から別れたはずなのに、体を求めてしまうのはなぜなんだろう?

もう、めちゃくちゃになりたい…。

真一は慣れた手つきで私の衣類を脱がせ、全て取り払ってしまう。
早く、早く真一のもので満たされたい。
真一は私の胸を優しく愛撫してくれているけど…
待ちきれなくて、自分から真一の手をつかんであそこに導いた。

「彩子…もう?」

指先で軽く襞に触れると、グシュッと音がして、すごく濡れていたことがわかってしまう。

「真一が欲しい……」

真一だって、私を求めているはずでしょ?
スラックスの上から、真一のものを触ると、硬く反っているのがわかる。
私は真一の、シャツはそのままで、スラックスと下着だけ脱がせた。

「彩子…」
「真一…真一とのセックスが一番好き…」

待ちきれなくて、自分が上になって、くちゅくちゅと自分の性器を真一自身にこすりつけて…
ゆっくりと挿入していく。

「ああ、真一っ…いいわ…」
「彩子…つけろよ…」

無視して、上下左右に腰を動かす。
真一のものは、太めで長めで…
奥まで当たる、いっぱいに満たされる感触が、女に生まれて良かったとさえ感じさせてくれる。

真一も、私の中でいちだんとアレを固くしてくれて、嬉しくて、意識してあそこを締め付けてしまう。

「さ、彩子…気持ちいいけど…つけよう…」

かすれた声で感じてくれている真一。

「大丈夫よ…ピル、やめてないから」

真一と付き合っていた頃からピルを飲んでいた。
生理痛緩和のため飲みはじめたけど、いつしか真一を生で感じたいために飲んでいたようなものに…。

「だから、思い切り感じて、中に…お願い」

真一はそれを聞くや、正常位に変えて強く突いてきた。
真一が感じてくれるなら、なんだってしたい…。

「アンっ…あっ、あっ…アァン…」

思い切り脚を開き、より真一のものが深く入るように、真一の腰に両手を回して固定する。
たまにわざと力を入れて締めるようにすると、真一は切なそうな表情になる。その顔が大好き。
座った真一の上に背中を向けて上から乗って挿入の体勢をとらされる。
付き合ってたころはしなかったのに…
いつの間にこんな体位を…?

真一が後ろから胸とクリを触ってきて、
さらに挿入されていて下から突き上げられて…
もう気持ち良くて変になりそう。

「アッ、アッ…真一!!いやぁっ!もう、だめぇっ…」
「いくぞ…」

真一はゆっくりと私をベッドに寝かせ、脚を広げてV字にして足首を持ち上げ、手荒に挿入した。
この体勢が一番、私が感じてしまう事を覚えている。
乱暴に扱われるともっと感じてしまう私の体のクセ。
ズプッ、ズチュッといやらしい水音が響き、
しばらく乱暴に出し入れされて…もう頭がへんになりそう!

「真一っ、出してえっ!中に…いっぱい出してぇっ!!」

たまらなくなって叫ぶと、真一は数回ピストンしたのちに、私の中に待望のものを流しこんでくれた。
流れてくる真一の精液を、中で感じとる。たくさん出てる…?
ものすごい充実感に包まれる。
真一は…私が希望しなかったら、まだ持っていたのかも?余裕が悔しい。

真一の感触を中で感じて目をつぶっていると、私は寝てしまった。

朝になり起きると、真一は先に起きてまた楽譜と向かい合っていた。
私が声をかけてもうわの空…。
やっぱり、好きだけど…付き合うのは難しい男ね。
いつまでこういう関係が続けられるかしら?
真一に彼女ができるまで?
真一よりいい男に出会えるかしら…?

私は真一が気付かないよう、そっと身支度をして真一の部屋を後にした。






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