七夕
千秋真一×野田恵


のだめは千秋の上に跨って、じっとしている。
時々思い出したかのようにゆっくり腰を振る。

「…あっん…ふぁ…」

さっきからその繰り返しだ。

「のだめ…どうしたんだ」

と言って上半身を起こそうとした時

「…もうすこし…このまま…だめデスカ…」
「のだめが良いなら良いけど」

千秋は下から少し突いてやると

「ゃん…はぁん…だめぇ」

と啼く。

「せんぱい…日本では今日は…七夕デスね」

そう言いながら千秋の胸板を押しつけ腰をうねらす。

「そうか?」

「彦星と、織り姫って一年に一回しか会えないんデスよね。こうやって繋がることも…一年に一回
今、のだめは先輩と一つに繋がって、幸せを感じてるんデス」

千秋はだからか、と思ったが何も言わなかった。

「先輩は、のだめと一年に一回しか会えないのって、我慢できマスか?のだめは絶対嫌デス…」

と言いながら千秋を締め付ける。

「…くっ…俺も無理かな」

そう言いながら千秋はのだめと体制を入れ替える。

確かにのだめの中に入れているだけで、十分気持ちがいいが
どうせなら二人で一緒に登り詰めたい、千秋はそう思った。

のだめの足を肩に掛け、腰を大きくグラインドさせる。

「あっ…ふっ…んんっ…あぁ……」

のだめの手は千秋を離すまいかと、背中をギュッと掴み一緒に腰を揺らしてくる。

千秋は一旦入り口付近まで引き抜き、奥をめがけて何ども突き上げる。

「あ…ぁあっ…あん…あっ…あっ…あ、んん、あ…」

のだめは体の奥底から襲い来る快感に身震いしていた。

のだめの中が激しい痙攣を起こす。
内壁が千秋を扱くようにうねりギュウギュウ締め付けてくる。

千秋ものだめの奥のやわらかな壁を砕くかのように打ち付ける。

「ひゃん…ああ…っん…あぁ…んっ…やあっ…もう…だめぇ……」

のだめの身体がガクガクと痙攣を起こし、ふわっと力が抜けてしまった。
と同時に千秋ものだめの上に倒れ込んだ。

「ごめん重かったな」

のだめは顔をブンブン横に振って

「一緒に…デシタね」

と嬉しそうに囁いた。

千秋がシャワーを使い出てきたら、のだめがそわそわしながら

「先輩、願い事書いてくだサイ、短冊に願い事書くんですよ〜」

と紙切れとマジックを手渡された。

「そんなこっぱずかしいこと出来るか。それにこれただの紙切れじゃないか」
「夢のない先輩ですね。のだめは書きましたよ。ほら」

と紙切れを見せた。

そこには『いつか先輩とコンチェルトが出来ますように』と書かれていた。

のだめが先輩も早く早くとうるさく言うので
千秋は、ほら書いたぞとのだめに見せる。
そこには『のだめが家事一般出来るように』と書かれていた。

「ムキャー先輩のカズオ!」
「カズオじゃねぇ」

「所でこれどうするつもりだ。ここには笹なんて無いぞ」
「ぎゃぼー!大事な物を忘れてマシタ」とあたふたする。

千秋はさっき書いた紙切れをテープで窓ガラスに貼った。

「笹の葉じゃないけどこれで我慢しろ」
「のだめと先輩だけの七夕デス」

と窓から空を見つめる。

「天の川見えませんね〜」
「日本とここじゃ見える時期が違うんだよ」
「先輩、物知りデスね」
「お前がバカなだけだ」

二人は見つめ合いクスクス笑う。

「彦星と織り姫も今日はのだめ達のように、激しい事してるんでしょうね。一年ぶりだと朝までやってるんでしょうかねぇ」
「お前なぁ、そんな夢のないような事言うな」

とのだめの唇を塞いだ。

チュッ!チュッ!チュッ!

軽く触れるキスを何度も繰り返していると

「先輩…来年も、これから先の七夕も、きっと二人一緒でデスよね」

と言いながら耳を赤く染めながら千秋の胸に顔を埋めた。
千秋はのだめを抱きしめ髪に優しくキスをした。






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