千秋真一×野田恵
![]() いつからだろう。 のだめを恵と呼ぶことに抵抗がなくなったのは。 いつからだろう。 この、摩訶不思議な小動物のような変態の、 うなじや足を直視できなくなったのは。 こんなはずじゃなかった。 もっと、上品で、教養がある家柄のよい女性と 上流階級にふさわしい交際をするはずだったのに。 いつの間にか迷い込んだマングースの森。 絡め取られて手も足も出ないことすら、 最近は甘い痛みを伴う快感になってしまっている。 今日も、恵は無防備にフローリングに直接 寝そべりながら譜読みをしている。 耳には、ヘッドホン。 「恵。」 用もないのに呼んでみる。 返事はない。 コイツの頭の中は今、音と音符で溢れているのだろう。 俺だって、今度のオケのスコアを見なければいけない。 それなのに、見慣れているはずのノースリーブの肩や、 ちょっとずりあがったワンピースのすそから覗く 膝裏から目が離せない。 今まで、俺が拒絶してきたからって、 いつまでも安全だと思うなよ。 男の部屋に入ってきて、タダで済むと思うなよ。 そんな言葉がグルグルと頭の中を回る。 コイツの、音。 コイツの、リズム。 コイツの、メロディ。 恵、恵、恵。 すべて、俺のものにしたい。 自由で奔放で、決して縛り付けられない、 でも、コイツの還ってくるところは常に俺でありたい。 そのためにも、コイツのすべてを俺のものにしたいんだ。 コイツがどこにいても俺を忘れないようにしたいんだ。 恵が、ヘッドホンをはずして起き上がった。 ピアノのいすに腰掛けながら恵を見る俺に気が付いて、 不思議そうな顔をする。 「先輩?どうしたんデスか?」 「いや・・・それより、今度の曲は何なんだ?」 「リスト・・・デス。ほら昔、先輩が卒業の時に弾いた・・・」 「ああ、村の居酒屋・・・」 いつのまにか、のだめがそばに来ていた。 「先輩?なんかやっぱり変デスよ??」 「・・・そうか?」 恵が、首にかかっていたヘッドホンをはずす。 その瞬間、髪がひっぱられうなじが露になった。 目の前が、ゆがむ。 熱くドクドクした鼓動が、何故か頭の中で響いている。 「セ・・・センパ・・・ふぎゃっ」 気が付くと、恵を床に組み伏せていた。 「先輩?!どこか具合でも・・・」 この状況で、呑気に俺を気遣う恵。 恵から、俺がいつも使っているシャンプーの香り。 耳から舌を這わせ、首筋へ移動させる。 「セ、先輩!!くすぐったいデス〜むきゃーーー!!」 ジタバタする恵を床に強引に押し付け、口封じとばかりにキスをする。 キスをすると、コイツは大人しくなる。というか固まってる?? 唇の間に舌を差し込むと、恐る恐る口を開いた。 舌をからめ、刺激しながら、ゆっくり上体を持ち上げ、背中のファスナーを 静かに下ろした。 「んむ?!ぬむむむむっんごっふんがっ」 およそ色っぽいとは思えない奇声を発する恵の唇を離すと、 「だめデス!そんな、そんなこと・・・」 「なんで。お前いつも、妻だとか夫だとか言ってたじゃないか」 「えっと、そ、それは、妻は、妻なんですが、えっと、えっと・・・」 「じゃ、いいだろ。」 そう言って再び唇をふさぐ。 「ふんぐぁああ」 なおも暴れようとする恵を強引にはがいじめにし、背中に手を這わせる。 リサイタルで、ファスナーを上げてくれと差し出した背中。 あのときはインナーがあったが、背中がさらけだされてなかったとしても、 ファスナーが半開きの状態を見せられて、正直動揺した。 ブラのホックをはずし、強引に腕からワンピースごと抜く。 どこか糸が切れたのか小さくブチッと音がする。 その音に、恵がびくっと体をこわばらせた。 違う。怖がらせたいわけじゃない。 でも、もう止まらないんだ。奪いたいんだ、お前を全部。 大変なことに手をつけてしまった後悔と、 それを凌ぐ興奮と焦りが、やめなきゃという 理性を頭の片隅へ追いやる。 恵は今、体をこわばらせながら手で顔を覆っている。 こんなにいっしょにいるのに、はじめて見た、恵の二つの頂。 Dカップだということは知っていた。 案外ふくよかなバストの頂上に口を付ける。 「んふっせ、先輩・・・」 やわらかな胸をもみしだきながら、乳首を吸う。 まるで、赤ん坊のようだ。 自分で自分がわからなくなる。 白くて、やわらかくて、丸い乳房に、小さめの乳首。 こんな、神秘的で淫らなものが、恵についているなんて。 乳房への愛撫を続けながら、ワンピースをそのまま下までずりさげ、 パンティの紐へ手をかけた。 「せせせせ、先輩!先輩!それは、やりすぎです!だめっ・・・」 恵の抵抗がまた始まる。足と腰をバタバタさせて、紐を引けないように 体をよじる。 「あっ」 うまく紐を引き、三角形の布が、はらりと恵の秘密の場所を露にした。 「ぴぎゃっ せ、先輩・・・もう、のだめ、無理です・・・」 顔を覆っていた手を、突っ張って、体を離そうとする。 真っ赤な顔をして涙目になっているのを見て、 すまないと思いながらも、興奮が高まるのを感じた。 手近にあった恵のワンピースの飾りベルトと、自分のパンツの ベルトを取り、恵をピアノの足とテーブルの足にくくりつける。 「ぎゃぽー!!せ、先輩、実は変態だったんデスね?!」 「・・・」 「先輩、ちょ、は、話し合いましょう!!こんなのは、ダメですよ!」 「・・・お前だって変態だろ」 しっかり固定し、全裸の恵を改めて見つめる。 目が合うと、涙目でちょっと怒った顔をしながら、 耳まで真っ赤にして目をそらした。 「恵・・・」 お前が欲しいんだ。そう言いかけて、口を閉じる。 なぜか負けるような、そんな気がして。 変わりに、やっとのことで笑って、 「じっとしてろ」 と言うと、恵は恨めしそうにこちらを見て、また目をそらした。 もう、嫌われてしまうかもしれない・・・。 でも、それでも、俺はコイツを自分のものにしなきゃいけないんだ。 まぶたから、耳から、全身にキスをする。 唇が触れ、舌が這うたびに、ビクンと体をふるわせる恵。 恵の薄めの茂みに触れる頃、恵がまた口を開いた。 「せせせ先輩、本気で本気デスか?!のだめ、怒りますよ?!」 声が完全に上ずっている。 「黙れ。大丈夫だから。」 そのまま、小さめの肉芽を舌先で嬲る。 「?!せ、先輩!なんか変です!はぅぅ・・・」 舌を割れ目にそってなぞらせると、かすかに塩辛いぬるっとした 液体が舌にからみついた。 「恵・・・濡れてる・・・」 「!!!!!!ななななななんてこと言うんデスか!ひゃうん!」 肉芽を吸いながら、ぬるぬるした穴に人差し指を差し込む。 処女・・・かな。この反応は処女だろうな。じゃ指は1本が限界か・・・。 頭のどこかでそんなことを考えながら、人差し指の腹で膣内を 執拗にこすり続けると、内部が息づくようにうねってくる。 「はぅ、せ、先輩、なんかのだめ、ハバカリに行きたい気が・・・」 「何がハバカリだ、バカ。我慢しろ。」 かまわずに肉芽を舐めまわし、指を動かす。 ぬめりはすでに大洪水になっている。 「あっあん、だめ、だめ、先輩・・・のだめ、おかしくなる・・・」 小さかった肉芽はすでに小指の先ほどに勃起していた。 唇ではさみながら舌で転がす。 それと同時に、人差し指で膣内をひっかくように強く刺激した。 「あっあああ!ひゃうん!いや、怖い、怖いデス先輩・・・・!」 そろそろ、だな。思いっきり肉芽を吸った瞬間、 「はぅぁあああああああ!!!!」 体を弓なりにして、絶頂に達する。 両脚の硬直と下腹の痙攣が絶頂の衝撃を物語っている。 息を荒げている恵をそのままに、体を離しゴムをつける。 目を見開いて放心している恵の入り口に、すでに痛いほど 屹立したモノをあてがい、一息に貫いた。 「ぐぁぁぁぁぁぁ!い、痛い痛い!何するんデスか先輩ーーーーー!!」 我に返った恵が激痛に身をよじる。 ああ、今、俺は恵を手に入れたんだ。 泣きそうなぐらいの幸福感に浸りながら、腰をゆっくり動かしはじめる。 「ああああああ!!痛い、痛いデス!ぎゃぽーーーーー!!」 恵の訴えを無視しつつ。ゆっくりゆっくり、恵を味わうように 出し入れしながら、右手を股間に滑り込ませ、赤く充血した肉芽を こすりあげる。 「ふぁ!!ま、また、そこはダメです!はぅん!い、痛・・・あぁん!」 痛みと甘みが交互に恵を襲っているのか、真っ赤な顔を ゆがませて喘ぎ続ける。 愛液と血の混ざった不思議なぬめりと膣の熱さに 耐えられなくなってきた頃、恵を襲っていた痛みが薄れ、甘さが勝ったようだった。 「んんっせ、せんぱ・・・あぁん!また、また変に・・・」 「恵、大丈夫だから、一緒に・・・」 「せ、せんぱ・・・しんいちくん・・・ふぁ!あああん!」 「恵っっっ!イクぞ・・・・!」 「はぅんんん!あっあっ中でおっきく・・・!ひっあああああああぁん!」 なんという開放感。 なんという充実。 なんという幸福。 けだるい幸せの中で、全身を痙攣させて放心状態の恵に、キスをした。 ――――――――――――――――――――――― 「先輩。のだめ許せまセン。妻を縛るなんて!」 「恵・・・」 「でも先輩、これでのだめが妻だって認めましたね? もうのだめ、遠慮しまセンよ?!」 いつかこいつが、遠慮したことがあっただろうか・・・。 というつっこみは置いといて、あんな無理矢理、奪った俺を 許し、認めてくれる恵が、今までより一層、いとおしくて。 照れくさそうな顔をして怒ったフリをしている恵に、思わず微笑んだ。 「!!!!!!百万ドルの笑顔・・・先輩ずるいデスよ・・・」 真っ赤になってもたれかかってくる恵を、抱きしめながら、 こいつも、こいつの音楽も、一生のものだと、心に誓った。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |