私を温泉へ連れてって
千秋真一×野田恵


「わあー!すっごい旅館デスね!」

無邪気にはしゃぐのだめの横で俺は

「そうだな・・・。」

とわざと気のない返事で応じた。

今は大晦日。
俺達は山陰地方の有名な温泉街の中でも一番の、全国的にも有名な老舗旅館に来ていた。

―もうすぐコンサートだっていうのに、なんでこんなとこにきてんだ、俺・・・―
と、思わず溜息をついていた。

始まりは12月初めにかかって来た母さんからの電話だった。

「帰ってこいだぁ!?」

母さんからのいきなりの命令に、思わず声を荒立てた。

「そう♪冬休みもパリで過ごすつもり?折角のバカンスぐらい帰ってきなさい。」

言葉は優しいが、その口調には有無を言わせないものがあった。

「悪いけど、来年早々コンサートだし、練習しなきゃならないんで・・・。」

丁重に断ろうとしたら、

「あら、楽団員さん達にクリスマス休暇も与えないつもり?労働基準法違反で訴えられるわよ。」

と、冗談半分ながら、やはり有無を言わせない。

「でも・・・、その飛行機が・・・。」

まだ完全に慣れてないんだけど・・・と言おうとしたら、

「あら仕事でなら乗れるでしょ?母さんの言うことなら乗れないって言うのかしら?
あなたの留学費用は誰が出してると・・・。」
「わかった!わかったから!」

と俺はついに白旗を揚げた。

「そう、よかった♪そうそうのだめちゃんもちゃんと連れて帰ってくるのよ!
旅費は私が全部出してあげるから。」

母さんはけろりといった。

「な、なんでのだめまで!」

と思わず、動揺する。

「あら、のだめちゃんは私の大切な友人よ。当然でしょう?
それにもうすぐ家族になるかもしれないし・・・。」
「なんか、言った?」

小声でぼそぼそ言った内容に思わず聞きとがめると、

「いえいえ、こっちの話・・・。とにかくちゃんと連れて帰って来るのよ。いいわね!」

と半ば強引に押し切られて電話を切られた。

結局、クリスマス休暇に久々に2人で帰国することになった。
無理やりとはいえ、三善家に滞在し、懐かしい仲間に会うのはそんなに悪いとことではなかった。
のだめも、短い期間ながら福岡に帰省し、随分楽しんだようだった。

のだめが福岡から帰ってきた大晦日の前夜、久々に一同が集まった三善家の食卓で、
母さんがおもむろに口を開いた。

「私達、明日から一週間ハワイに行ってくるから、あとよろしくね♪」

彼女の爆弾発言に思わずのけぞった。

「はぁ!?どういうことだよ!人にパリから帰ってこいと言っといて、自分達はハワイかよ!」
「わぁ、ハワイデスか〜。いいデスね〜。」

俺の横でのんきにのだめが答えた。

「まあまあ、なにここで留守番してくれっていってるわけじゃないのよ。
ちゃんとあなた達に正月にふさわしいバカンスを用意しといたから。」

と母さんはおもむろにチケットを取り出した。

「あなた達、明日、ここの旅館予約しといたから行きなさい。列車も手配済みよ。」

そのチケットにあった旅館名は、欧州育ちで温泉に一度も行ったことのない俺でも知っている、
超がつく有名な老舗温泉旅館だった。

「ほわぁ〜、そこすっごい有名な温泉旅館じゃないデスかー。
のだめ、一度でいいから行ってみたかたんデスぅ!」

横からのだめがのぞきこんで感嘆の声を上げる。

「確かに有名な旅館だけど、自分達はハワイで俺達は旅館ってなんか、なんかずるいじゃないか!」

思わず声を荒立たせると、母さんが俺の腕を引っ張って部屋の隅まで連れて行って、俺にそっと耳打ちした。

「馬鹿ね!気を利かせているのがわからないの!」

へっ?と目が点になった俺に母さんは少女のようにいたずらっぽく笑った。

「真一のことだから、忙しくてのだめちゃんのことずっとほったらかしにしてたんでしょ?
クリスマス休暇だってほっといたらのだめちゃんをほったらかして勉強してそうだったし。
お膳立してあげるっていってるの!こういう時はね、しゃれたバカンス地より温泉の方が燃えるのよ♪」

と、笑いながらウインクした。

「・・・・・・!!!」

思わず首まで赤面して俺は絶句した。

―バレてる・・・。俺とアイツがつきあってることも。一線を越えた、そういう関係だっていうのも・・・―

「ということで、早く準備しなさいよ〜。3泊4日だからね♪」

すっかり石化した俺を、母さんは鼻歌を歌いながら背を向けた。

「やったぁ、正月に先輩と温泉ですよ!温泉!先輩、早く準備しましょうよ〜!」
「えー、のだめちゃんいいなー!由衣子もハワイじゃなくて、真一兄ちゃまと温泉行きたいー!」

無邪気にはしゃぐのだめと由衣子にまとわりつかれながらも、俺の石化はなかなか解けなかった。

こうして次の日に、母さん達は全員ハワイへと旅立って行った。

「真一、頑張るのよ♪」

という意味深な発言をウインクとともに残しつつ。

「何を頑張るんですかねー、先輩?」

と俺の顔を覗き込むのだめの顔がなんだか気恥ずかしくて、まともに見ることができなかった。

―こうして今、旅館の前に立っているわけである。

「先輩、先輩!早く入りましょうよー!のだめ寒いデス〜!」

しんしんと降り積もる雪に耐えられなくなったのか、俺の腕を引っ張る。

「あ、あぁ・・・。」

とつられて旅館に足を踏み入れた。

―こいつ、本当にわかってんのかよ。俺と二人っきりで温泉に来るってことはどういうことなのか・・・―

と、のだめのあまりの無邪気さに思わず溜息をつく。
俺が、どんなに今お前を滅茶苦茶に抱きたいと思ってるかなんてまるでわかっていないんだろうな・・・。

もちろん、彼女を体を重ねたのは一度や二度ではない。
もう、何度も重ねているし、正直のだめとのセックスがここまでよいとは思わなかった。
なんというか、体の相性が抜群によくて、そのうえ童顔で無邪気なところから普段はまるで子供みたいなのに、
脱ぐとすごいHな身体をしていて、俺の前だけは恥ずかしがりつつもすごく乱れるところなんか、
俺の好みになんというかぴったりで・・・。
もう、他の女では絶対に満足しないんだろうなと思ってしまう。
もともと性欲は強い方ではない・・・と思う。(峰は俺のことをムッツリスケベとかいうけど)
そりゃあ、男だし、セクシーな女性にまったくぐらつかないといったら嘘になるけど。
彩子とも、お互いその気になった時だけだったし、無理に求めるということはしなかった。
遊びで女を抱くなんてことは、浮気して母と俺を捨てた父への反抗心からも絶対にしたくなかった。
本当に好きになった女しか抱かない・・・これが今でも俺のポリシーだ。
だからこそ、今本気で惚れたと自覚したのだめのことを、
本当は毎日でも一日中でもずっと抱いていたいって思っている。
だけど、のだめの前で本当の自分を出すのが正直怖かった。
俺がどんなにお前を激しく求めているか、
いつも滅茶苦茶にしてしまいたいと思っているか、
それを知られた時・・・嫌われるのが怖かった。
のだめが自分の前からいなくなるということが、
自分にとって耐えられるものではないということがわかっていたから。
それに、のだめに夢中になりすぎて、自分にとって命より大切な音楽をおろそかにしてしまったら・・・
という恐れもあった。
だから、確かにこの一月ほどは忙しさに理由をつけてのだめのことほったらかしにしていた面もある。
自分なりの冷却期間のつもりだったけど、確かに母の言う通り、冷たすぎたかも知れない。

だからこそ・・・折角の母の(よけいな)好意に甘えてみるのも悪くないかなと思い、
のだめに追いつき、その肩を抱いた。

「折角来たんだから、楽しもうな!」

そう言うと、のだめは嬉しそうに俺を見上げて、

「ハイッ!先輩!」

と言って抱きついてきた。

―ヤバイ・・・俺、本当に自分をセーブ出来るんだろうか・・・―

「こらっ人前で抱きつくな!」

と心とは裏腹にのだめを叱りつつ、俺は心の頭を抱えた。

「ふぉぉ・・・、すっごい部屋デスよ〜、ねー先輩!」

部屋に入ったのだめは、嬉しそうに俺に話しかけた。

「あぁ・・・そうだな。」

と俺も部屋をチェックしながら答えた。

確かにすごい部屋だった。
おそらくこの旅館の中でも一番の部屋だろう。
広大な部屋が2室あり、居間と寝室に分かれいる。
部屋から続く日本庭園はいわゆるプライベートガーデンで隅々まで手入れが行き届いている。
それになにより・・・立派な檜風呂でもある大きな部屋風呂とは別に、石造りで出来た露天風呂までその庭についていた。

―いわゆるプライベートバスだな・・・―

その意味する所に思いをはせ、思わず顔を赤らめた。

「ほぉぉ、庭に露天風呂があるんですね〜!すごいデス!

雪で寒そうだけど、入りたいデス〜・・・って何赤くなってるんですか?先輩?」
唐突に俺の顔を覗き込んだのだめは不思議そうに言う。

「な、なんでもない!それより俺は来月のコンサートのために勉強するから邪魔すんなよ!」

と、俺はわざとつっけんどんに言った。
このままだと、俺のだめのこと本当に滅茶苦茶にしそうだ。
―とにかく今は音楽に没頭しよう。のだめとのことは夕食後までに自分を落ち着かせてからにしよう・・・その方がいい―
俺はそう自分に言い聞かせた。

「ええぇ!折角温泉に来たのに、のだめつまんないデス〜!さっき先輩も楽しもうな!って言ってたのに・・・。」

と、案の定のだめが不満の声をあげる。

「うるさい!俺の邪魔すんなよ!」

と言うと、のだめはブツブツ文句を言いながら、うつむいてかばんから荷物を出し始めた。
ちょっと冷たすぎたかなと後悔しつつ、俺もかばんから荷物を出して整理し、勉強を始めた。

「・・・先輩、のだめちょっと出かけてきますよ・・・いいですか?」

のだめがおずおず言ってきた。

「ああ、あまり遠くに行くなよ。」

と、さきほどのこともあり精一杯優しい声で言った。

「大丈夫デス。館内ですから。」

そういってのだめはガラガラと引き戸を開けて出て行った。

―何やってんだろ俺・・・。折角の二人だけの旅行だっていうのに・・・―

我ながら、自己嫌悪に陥る。

どんよりとした気分のまま勉強を続けていること小一時間、ようやくガラガラと引き戸が開き、のだめが帰ってきた。

「遅かったな。どこ行ってたんだ?」

内心ほっとしながら振り返ると、のだめがふすまの隙間から顔を出して笑っていた。

「エヘヘー、ジャーン!見てください!先輩!」

と行きおいよくふすまから飛び出してきたのだめが着ていたものは―

「・・・色浴衣?」
「そうです〜!ここの旅館自慢でたくさんの種類の色浴衣が毎日無料で選べるんデス!

着付けやメイクもタダしてもらえるんデスよ!のだめは3泊4日なので4回違う浴衣が着られるんデスよ!
だから今日は蝶の柄にしてみました。どうデスか〜?テーマはもっとしっかりつかまえて蝶だいデス!」
とくるくるまわるながら、にっこり笑いかける。

「どうって・・・」

淡い水色の生地に色鮮やかな蝶が舞っているその浴衣はのだめの可愛らしさを見事に引き立ている。
栗色の髪には蝶の髪飾りまでついており、薄いナチュラルメイクまでほどこしたのだめはいつもとはまるで別人だった。

―ものすごく似合ってる。すごく色っぽくて可愛いよ。―

なんてこの俺様が言えるわけがない。

「まあ、馬子にも衣装かな。」

と憎まれ口を叩いてみる。

「ぎゃぼー!先輩酷いですぅ!」

とのだめがぷぅと頬を膨らませた。
そこはかな色気をただよわせる普段とは違う浴衣姿と、子供っぽいその行動とのギャップに
思わず笑いがこみ上げる。

「先輩も浴衣に着替えませんか?先輩忙しいと思って一応のだめが今日の分選んでおいたんですけど・・・。
気に入らなかったらいつでも代えていいそうですよ。」

と紺色の浴衣を俺に手渡ししながら言う。

「いや・・・これでいいよ。ありがとうな、のだめ。」

とのだめの頭をくしゃりとなでながら礼を言った。
やわらかい栗色の髪にふれ、彼女の無邪気な笑顔を見て俺は思わずドキッとした。

―ヤバイ・・・俺今すごく欲情してないか?―

思わず手を引っ込める。

「そだ、先輩!外湯めぐりしませんか?さっき女将さんから温泉手形もらったんデス。
折角温泉に来たんだし、勉強もいけど、いい気分転換になりますよ。」

そんな俺の気持ちに知ってか知らずか、俺に木でできた温泉手形と温泉マップを渡しながら無邪気に笑った。

「いや、俺勉強あるし・・・遠慮しとくよ。」

なんだかのだめの目をまともにみれず、顔をそむけながら答えた。

「先輩がそんなこと言ってるなら、のだめ一人で外湯めぐりしちゃいマスよ。いいんデスか?」

また頬をぷぅと膨らませながらのだめが言った。

「勝手に行けば?普段風呂に入ってない分の汚れをここで落としといたほうがいいぞ。」

わざとつれなく答えると、のだめは完全に怒ったようで、

「最近はちゃんと毎日入ってマス!先輩全然私を見てくれないから気づかないだけです!
いいですよ、わかりました!一人で行ってきマス!!」

と言いながら、温泉手形とマップを俺の手から引ったくりながら部屋から出て行こうとした。
俺はやれやれと思いつつ、ふとのだめの言葉が頭にリフレインした。

―最近は毎日ちゃんと入ってますよ!先輩全然私を見てくれないから気づかないだけです!―

そういえば・・・本当に毎日ちゃんと風呂に入って頭もきちんと洗っているようだ。
部屋も綺麗とはまだいい難いけど、それでも以前よりははるかに綺麗にしている。
あんなにズボラだったのだめが・・・そう、確かあれは俺と一線を越えてから・・・。
そこまで思い、俺は思わず立ち上がってまさに部屋から出て行こうとしたのだめの手首をつかんでいた。
そのまま引っ張り、強く胸に抱き締める。

「・・・ごめん・・・」
「先輩、酷いデスよ・・・。ちょっと前までは・・・あんなに優しかったのに、最近すごく冷たくて・・・。
のだめのこともう嫌いになったのかなって・・・飽きちゃったのかなって、すごく不安だったんデスよ・・・?
先輩のために毎日お風呂に入って・・・部屋も精一杯掃除して・・・清潔にしてたのに・・・
先輩全然・・・まともに見てもくれない・・・」

俺の胸野中でうつむきながら、半泣きの声でとぎれとぎれに言う。

「ごめん・・・」

のだめを抱き締める腕に力をこめながら、思い切って胸に秘めてた思いを口にした。

「俺、怖かったんだ。お前に本当の俺を知られるのが・・・。」

そういいながらのだめを見下ろすと、のだめは相変わらずうつむいていたのでそのまま続けた。

「俺さ・・・本当はいつもお前を欲しいと思ってる。毎日でも一日中でも・・・それこそ無茶苦茶に抱きたいっていつも思ってる。
でも、お前にもし嫌われたらって思うと怖くてそんなこと知られたくなかった。
それに、お前に溺れきったら・・・俺の大切な音楽がおろそかになりそうで・・・怖かった。
臆病だったんだな・・・最低だよな・・・俺。」
「陰湿で粘着なのは今に始まったことではないデスけどね♪」

妙に嬉しそうな声に思わず見下ろすと、のだめが嬉しそうに俺を見上げていた。

「なっ!?お前・・・」

思わず絶句すると、

「聞きましたよ!先輩の熱〜い告白!」

と嬉しそうにより一層強く抱きついてきた。

「のだめ・・・!お前なあ・・・!」

と、思わず声を荒立てようとすると、

「嬉しかったデス・・・すごく。」

と再び、顔を胸に埋めながら涙声が聞こえ、思わずトーンダウンしてしまった。

「先輩は、知らないんです。のだめ、先輩だったら無茶苦茶にされたって全然かまわないんですよ?。
ううん、むしろそうされたいって思ってる・・・淫乱な女だってこと・・・先輩全然分かってないデス。
それに、先輩は自分のこと知らなさすぎです。先輩はどんなことがあっても、
絶対に、のだめなんかで音楽をおろそかに出来ない人だってことも・・・のだめ、ちゃんと知ってマスよ?」

小さな肩を震わせながら一生懸命にしゃべるのだめが愛おしくてたまらなかった。
頬に手をやりそっと撫でると、のだめが涙目で見上げてきた。

―愛おしい・・・この女が愛おしくて堪らない―

その感情で心がいっぱいになり、涙に濡れたまぶたにそっと唇を寄せる。
唇で涙をぬぐうと、そのまま頬に流れた涙も唇でぬぐっていく。
そして、唇にたどり着くとそっと唇を落とした。
初めは触れるだけ、そして徐々にお互いの舌を相手の口内に差込みゆっくりと蹂躙していく。
深く・・・激しく・・・お互いの舌に歯茎に自らのそれを絡ませ舐め上げ蹂躙していく。

「ふぅ・・・ん・・・ぁ・・・」

甘い吐息がもれ、静かな室内にくちゅり、くちゅっと淫らな水音が何度となく響き、唾液が唇からもれ顎を伝って首まで達していく。
もう何度となく千秋とのキスを交わしているのだめは、初めての頃とは比べ物にならないほどキスが上達している。
お互いの腕をそれぞれの背中や頭に絡ませ、お互い息をするのももどかしいというように、
深く、激しくお互いの唇をむさぼりながら、強く強く抱き合った。
どれほど時間がたったか・・・やっとなごりおしそうにお互いの唇が離れたとき、つつっと唾液がお互いの舌の間で糸を引いた。

「はぁ・・・」

甘い吐息が漏れたのだめの顔を、千秋が思わず見つめると、その唇からは絶えず甘い吐息が漏れ、顔は真っ赤で、
瞳はは明らかに快楽に酔っていた。

「そんなに・・・よかったか・・・?」

いたずらっぽく聞くと、

「先、輩こそ、顔真っ赤、デスよ・・・。」

とのだめが精一杯の反撃をする。
そんなのだめをもう一度強く抱きしめながら、耳元でそっとささやいた。

「俺・・・今日自分に自信ないんだ。お前を、無茶苦茶にしても・・・いいか?」

すると、のだめも俺の耳にそっと唇をよせてささやいた。

「私こそ、淫乱・・・な女になっていいデスか?」

そう言って、俺の耳にそっと口付けた。

―それが、導火線に火をつけた。
もう、止まらない。誰にも止められない。
今夜、新しい二人が始まる―






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